赤毛のアンちゃん

赤毛の柴犬アンちゃんは2014年11月、14年5カ月の生涯を閉じました。『決してリードは放しま宣言』発信中のブログです♪

季節がみごろ[48] 『寒風に咲く冬の花②―山茶花(さざんか)』

2006-01-31 06:09:16 | (3)季節がみごろ


ある本に「心根(こころね)」を書いたくだりがありました。
時には、本性や気だてなどを意味するものの
本来は、心の奥底=植物では根っこ
根っこさえ枯れなければ、芽吹き花を咲かせ実を結びます。
このことを人の心に喩えているのですが
人の心にも花も咲けば、枯れることもある・・・と。

花の少ない冬にも鮮やかな色合いで
目を楽しませてくれる日本原産の花が
今をみごろに咲き誇っていました。

昨年12月13日には、こんな記事を公開しました。
『師走の花―寒椿(かんつばき)』



一月最後の『季節がみごろ』は
寒風に咲く冬の花の第2弾―『山茶花(さざんか)』です。


◆山茶花(さざんか)
椿(つばき)科ツバキ(カメリア)属で日本原産。
開花時期は、10/中旬頃~翌2/中旬頃。
呼び名は、椿(つばき)の漢名(中国名)「山茶花(さんさか)」が
いつの頃からかこの「さざんか」に間違って定着したらしい。
日本の特産で、江戸時代に長崎・出島のオランダ商館に来ていた医師が
ヨーロッパに持ち帰り、西欧で広まったようです。
花言葉は、「困難に打ち勝つ、ひたむきさ」


山茶花は秋から冬に咲きます。


花びらの数は少なく、5~10枚


花びらが1枚ずつ散るのが山茶花です。
花ごと散るのは『藪椿(やぶつばき)』です。


背丈の低い(1mほど)『寒椿(かんつばき)』とは違い
背丈の高いのも山茶花の特長のひとつです。




この花が咲き終わった頃から
今はまだ硬い蕾の『藪椿(やぶつばき)』が
開花の準備をはじめます。



また寒さが戻ってきそうです。
みなさん、くれぐれも風邪などひかれませんように。

♪明日からもう2月です。

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アンちゃんの短編集[60] 『春の陽気に誘われて・・・』

2006-01-30 20:33:55 | (1)アンちゃん


この時期にはよくあることですが
厳しい寒さから一変して
春真っ盛りの陽気が訪れます。
寒さでこわばった身も心も
ほんの少しだけ緩めてくれる・・・

これも自然の優しさかもしれません。



29日の日曜日。
そんな春の陽気に誘われて・・・。
いつもの公園のいつものベンチ
アンちゃんの指定席で


ぽっかぽかの日はたくさんの人が
この公園にやってきます。
「右にも・・・」


「あっ、左にも・・・」


「前にも・・・ふ~ん」

後ろにだって、いっぱいいます。



トップ画像は、お父さんに抱っこ~。
この写真の撮影は、お母さんです。
「アンちゃんのお気に入りです」



♪明日は、冬の花第2弾をごらんいただきます。

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またひとつ歳月を重ねて

2006-01-29 21:25:21 | その他


今日のブログは臨時記事になりました。

今朝、思いもよらない花束の贈り物をいただきました。
ブログのお友だちのウィンママさんからの
とっても素敵な花束でした。

A HAPPY BIRTHDAY TO YOU!

バースデーカードも添えられていました。

ウィンママさんのやさしさと
いつもながらの心配りに感謝します。



今日の花束に託された気持ちは
明日への激励と受け止めて・・・


またひとつ歳月を重ねても
さぁ、人生はいよいよこれから

夢の扉は開いています。



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季節がみごろ[47] 『寒風に咲く冬の花―蝋梅(ろうばい)』

2006-01-28 15:22:13 | (3)季節がみごろ


寒い日はまだまだ続きます。
それでも春は迷うことなくすぐそこに
やってきています。

この花を知ったのはここ数年前でしたが
観れば観るほど忘れられなくなる・・・
やさしい香りが伝わればいいのですが。



”蝋細工”のような姿からは
寒さから身を守るための自然の知恵が汲み取れます。
言い得て妙なるこのネーミングですが
決して『梅』の仲間ではありません。

今年最初の『季節がみごろ』は、小さなこの花から・・・
寒風に咲く冬の花―『蝋梅(ろうばい)』です。


◆蝋梅(ろうばい)
蝋梅(ろうばい)科ロウバイ属で中国原産。
開花時期は、12/25頃~翌3/15頃。
「蝋梅」は内側に赤味が見られます。
花言葉は、「先導」「先見」「慈愛」「優しい心」


厚みを感じさせる花びらも
陽の光を背にすると・・・


摩訶不思議な気分を誘います。


春を待つ人々の心が伝わってくるような
今を盛りの「冬の花」



こちらが『素心蝋梅』です。




姿形からはこちらが『梅』を印象づけます。
花全体が黄色で、蝋梅とはずいぶん趣も変わります。

【2006年1月28日撮影】



初めて公開した画像は、昨年2月12日の『素心蝋梅』です。
特集・珠玉の時Ⅰ【大阪城公園梅林】特別出演 その1
特集・珠玉の時Ⅰ【大阪城公園梅林】特別出演 その2
特集・珠玉の時Ⅰ【大阪城公園梅林】特別出演 その3



♪次回は、どんな「冬の花」?

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オードリーが好き[49] スタンドアップ 後編

2006-01-26 21:29:49 | (2)オードリーが好き


1989年―たった17年前のこと。
日本では、バブルも終焉期に入った頃。
有り余るものに埋もれて、危機感もなく
何があっても他人事を装っていた頃のことです。
先進国を自認する国ですら
暴力や人権侵害など日常茶飯事に・・・。


耐えるしかないのか?諦めるしかないのか?


逆境の中で、幸せを掴むチャンスは誰にでもある―。
“立ち上がる”
ただそれだけの勇気が、彼女の人生を変えた。

ズシリと重いテーマの映画化は
「人間よ、もうそろそろ目を覚ましなさい」と
言っているようにも思えます。



ここまで書き進んでふと思ったのは
今年観た映画(THE有頂天ホテルを除いて)から
届いたメッセージが
見事に一本の糸で繋がっています。
なんと同じ根っこの命題を抱えているということです。
偏見と差別がこの世界からなくなれば
戦争という選択肢は無意味になるはずです。

『プライドと偏見』はイギリスが、『スタンドアップ』はアメリカが
そして『男たちの大和』を創ったのは日本です。

確かにメッセージは受け取りました。
大いなる自戒の念も込めて。
(上映時間:2時間4分)

■作品評価5つ・・・輝いています)

『スタンドアップ』公式サイトはこちらから



この一本の糸がほんとうに繋がっているなら
この答が見える作品があるはずです。
その作品の公開を、期待して待ちたいと思います。

映画は時代を映す鏡です。



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オードリーが好き[49] スタンドアップ 前編

2006-01-25 21:22:54 | (2)オードリーが好き


世界中が殺伐として心の復興が叫ばれる中にあって
今、映画が果たす役割は小さいものではないような気がします。
今年は、この心のメッセージが伝わる映画を
ぜひとも体感したいと思っています。

この思いがあって
今回は、いつものシネコンではなく少し足を延ばしました。
同じ街にはありますが、配給元の違いでもう一つのシネコンへ。

どうしても観たい映画がやってきました。
『スタンドアップ』です。



1975年ミネソタ北部の鉱山で
初の女性を採用

1989年でも
男女比は30対1だった

この物語は実話に基づく

ミネソタ北部 1989年

女性鉱山労働者になったシングルマザーが
男性社会の中で耐え難いセクシャル・ハラスメントを受け
立ち上がるまでを実話に基づいて描いた感動作。

アカデミー賞女優シャーリーズ・セロンが迫真の演技を見せる。
監督は『クジラ島の少女』のニキ・カーロ。

特別でない普通の女性がつまずきながらも
やがては回りの意識さえも変えていく・・・。


私なんか、と何度も思った。
お前なんか、と何度も言われた。
それでも、立ち上がってみようと思った。



オスカー3大女優競演も見どころのひとつ。

フランシス・マクドーマンド×シャーリーズ・セロン


シシー・スペイセク

女性鉱山労働者の闘いを描く感動の実話。
『スタンドアップ』公式サイトはこちらから



決して女性のためだけの映画ではありません。

後編につづく



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オードリーが好き[47]  THE 有頂天ホテル 後編

2006-01-24 06:18:36 | (2)オードリーが好き


ホテルを舞台に繰り広げられる空前のドタバタ劇。
思い出すのは、人気テレビドラマ『ホテル』でしょうか。
どちらも同じ高級ホテルを舞台にしているものの
あまりに違いすぎるリアリティを目の当たりにすると
「お客様、大変申し訳ございません」
この言葉が鮮明に浮かび上がってきます。



映画解説ではこう書かれています。





役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾など
日本映画を代表する23人の豪華キャストが
迷路のようなホテルの中で働く従業員や訳ありの宿泊客を演じる。
登場人物の人生を同時進行形式で絡ませ
伏線を縦横無尽に張りめぐらす三谷脚本の緻密な構成力は
見事としか言いようがない完成度だ。

ほんとうにそうなのか?

三谷映画にリアリティを求めること自体間違いのような
気もしないわけではない・・・。
ただ、心底から笑えない。
笑いに理屈はいらいない、というほどの面白さも感じない。
おそらく、「観客の身になっていないな」っていう
一番の基本が抜け落ちているからでしょう。
少し厳しい評価になりますが
自己満足型喜劇にとどまってしまっている。
「ここまでか?」
(上映時間:2時間16分)

■作品評価3つ・・・限界かも)



強調とデフォルメをこの映画で表現したと言えば
いえなくもないけれど、決定的なのは・・・
「面白くない」ということです。



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オードリーが好き[48]  THE 有頂天ホテル 前編

2006-01-23 00:32:13 | (2)オードリーが好き


1月14日、久しぶりに『プライドと偏見』との2本立てで
映画三昧の一日を楽しんだのがこの『THE 有頂天ホテル』でした。
この作品は、さすが公開初日であったことも手伝って
いつものシネコンでは最大(520席)の客席数をもつスクリーンは
賑わっていました。



映画の舞台は、大晦日を迎えた老舗ホテル「ホテルアバンティ」。
ホテルの威信がかかった年越しカウントダウンパーティーの準備で
大忙しの2時間に起こる悲喜こもごもの人情喜劇。
登場する総勢23人の豪華キャストは
人気脚本家・三谷幸喜監督作品ならでは。



それぞれのエピソードに登場する主人公たちは
この夜、一生に一度の体験をします。


副支配人・新堂平吉役の役所広司もそのうちの一人。
一昨年の『笑の大学』で三谷作品を経験しているだけに
小ネタ好きの三谷ワールドはお手のもの?



ごらんになる方に一言
こんなホテルがあるなんて決して思わないでください。

後編につづく



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オードリーが好き[47]  プライドと偏見 後編

2006-01-22 07:11:59 | (2)オードリーが好き


今も偏見はつきもののようですが
この時代ならごくあたりまえの考え方。
でも、作品では悲愴感や暗さはなく、逆に軽妙に描くことで
その背景がより強調されて見えてくる。



映画では、オールロケで描かれるイギリスの
美しい田舎町の風景が心を満たしてくれますが

ただ、まず考えることは「娘ばかり5人」って
大変だろうなぁ、ということでしょうか。

今考えてみると、父親の目で観ていたかもしれません。

「自分の娘が幸せになるなら、相手は誰でもかまわない」
娘エリザベスの決断を聞いて父親はこう答える。
偏見に蝕まれた時代や社会への反骨であったのか
それともそれがあたりまえと考える妻への戒めであったのか。
その辺りの心理を見事に描き出しているこんな作品には
最近あまり出会っていないような気もして
なんとも心地よい。



“結婚”とは、「自分の本当の心を見つけること」
原作者が伝えるこのメッセージは
実は、誰しもが心の中に秘めている
今も昔も変わらない素直な心情のような気がします。


この映画を観た人は一様に、最初はエリザベスを応援し
相手のダーシーを毛嫌いしながらも
最後にはこの二人に共感さえ覚えていたかもしれません。
一見女性のための映画のように見えますが
決してそうではないようです。
(上映時間:2時間7分)製作国/イギリス

■作品評価5つ・・・秀作です)



作品では、“結婚”後の“夫婦”については
両親を通してしか語られてはいません。
きっとこんな言葉を描いているはずです。
「忍耐」「努力」「辛抱」「諦め」・・・。

私なら、きっとこの言葉を選びます―「思いやり」
そして、いつまでもそうありたいと・・・。



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オードリーが好き[47] プライドと偏見 前編

2006-01-21 06:50:37 | (2)オードリーが好き


あまり期待もせずスクリーンに足を運んで
思わぬ掘り出し物に出会った気分になったことありますか?
今日ご紹介する映画がそれ。

『プライドと偏見』
「ブリジット・ジョーンズの日記」の基になった
ジェーン・オースティンの小説「高慢と偏見」を
美しい田園風景を背景に映画化したラブストーリー。



愛してる」と認めるには、男のプライドは高すぎた。
「愛してる」と応えるには、女の偏見が邪魔をする。
プライドと偏見。

その厚い壁の前に、男も女もそう簡単には人を愛せない。
18世紀末、イギリスの上流社会。
女性に財産相続権がなかったこの時代
“結婚”は女性にとって人生のすべてだった。
そんな時代に、格式の中に自由を求め
噂の中に真実を見出そうとする2人の心の道のりを追った愛の秀作。




強い自我を感じさせる小気味良い演技で
エリザベス・ベネット役を演じるキーラ・ナイトレイ。
「エリザベス役は小さい頃からの夢」と
言うだけあってなんとも秀逸。

そんなエリザベスの「偏見」の矛先は
寡黙で「プライド」が高いダーシー役のマシュー・マクファディン。
日本では馴染みのない役者だが
ダーシーの気難しさと誠実さの両面を
一瞬にして演じ分けた実力はさすが舞台仕込み。


天と地ほどに異なる時代にあって
自分の意思や考えをはっきり主張するヒロイン像が
描かれているだけに
現代に、なんの違和感なく、共感さえ持つ方も多いかも。



永く読み継がれた18世紀の物語の映画化は
観るものに新鮮な心地よさを感じさせてくれました。

明日につづく

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