赤毛のアンちゃん

赤毛の柴犬アンちゃんは2014年11月、14年5カ月の生涯を閉じました。『決してリードは放しま宣言』発信中のブログです♪

季節がみごろ[94] 『桃花の余韻は春真っ盛り』

2007-03-30 06:44:36 | (3)季節がみごろ


なつかしい古き良き時代に出会った
包近町の桃畑の続編です。

桃畑を後にして、しばらく周辺を歩くことに・・・
日頃目にすることのない風景が
そこかしこに広がりますが
ここには、不思議とサクラの姿が見当たりません。
あたり前のことですが、この町の春は
桃の花一色に彩られます。

道路沿いからもこんなに近くで


眺めの先には大きな桃畑が広がっています。

もうすぐこの地一帯が、満開の桃の花で
ピンクの雲海が見られます。

名残は尽きませんが・・・
そろそろ帰りのバスの時間です。



少し急ぎ足で歩いていると、またお母さんの声が・・・
「あっ、つくし」

見ると、道端に1本の土筆が顔をのぞかせています。
「1本でも見つかるということは、いっぱいあるな~」
近くの土手の斜面に目をやると・・・


あるわあるわで、ごらんのとおり


ツクシとスギナが同時に見られることは
結構珍しいかもしれません。
なかなか楽しい光景です。

【土筆(ツクシ)と杉菜(スギナ)】
木賊(トクサ)科トクサ属
土筆は、杉菜(すぎな)の胞子茎(ほうしけい)ですが
土の中では、しっかり繋がっています。



そんなこんなで、バスには乗り遅れましたが
のんびりした気分です。


次のバスを待つ合間にこの公園を覗いてみましたが
なんとも人口的で、この地には不釣合いです。





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ふるさと散歩[20] その2 『残したい風景―今昔もも物語』

2007-03-28 07:04:28 | (5)ふるさと散歩


土がふかふかしてやわらかい。
この畑に入って最初に感じたことですが
「育てる」とはこのことのようです。


ほぼ目線の高さが樹高の桃の木
ただ、その枝の長さはその数倍もあって
まるで羽を広げる丹頂の姿にも似た
優雅な佇まいです。


その見事な枝は
中央に据えられた太い竹の支柱から
何本もの細いロープで吊り上げるように支えられています。



桜ほどでもなく、梅ほどでもないものの
桃の品種もずいぶん多いようですが
この畑で今いちばん多く栽培しているのは


【日川白鳳(ひかわはくほう)】と呼ばれる人気の品種です。


ただ、【はなよめ】とどこがどう違うのか
花芽や花を見て分かるわけもありません。


今まで、桃の花をこんな間近で撮ったことも
本格的に取材したこともなかっただけに
その感慨もひとしおです。


同じ仲間であっても、梅とも桜とも違う
桃の魅力の一端を見せてもらった思いがします。



時代の変遷は味覚の変遷とも言われるだけに
桃が、品種改良を繰り返し続けなければならない作物と考えると
ご主人の話には重みが感じられます。

「昔は、この辺りには繊維産業も盛んでねぇ
桃も贈答品として重宝されたもんですよ」
「今は、そんな会社もなくなって
出荷量も10分の1まで減ってしまったし
大きくて甘くて安くないと売れないね」

「大きい」「甘い」「安い」
いいものが安くないと売れない時代。
決して桃だけの話ではないようです。

さまざまな分野で技術革新が進んだ結果
産業は海外に流出し、ものが溢れ、飽食を生む。
なんとも不合理な世の中であることは間違いありません。

私の子どもの頃のように
桃なんぞは病気にでもならない限り
なかなか口には入らなかった高級品だった時代には
考えもしなかったことですが・・・


とはいえ、「いいものは高い」
このあたり前の感覚が戻ってこない限り
この風景は守れないかもしれません。




今がちょうど花芽摘みの真っ最中ですが
5月に入ると南光梅ほどに大きくなった実の摘果と袋かけ
そして6月中旬から7月にかけて収穫と
作業は続くそうです。

岸和田市包近町の桃畑

その頃もう一度訪ねてみたいと思います。



最後に、住所交換もして
お礼にご主人の写真も撮らせてもらいました。
選んだ12枚のプリントもできましたので
お礼状を添えて
近々送らせていただきます。

ありがとうございました。







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ふるさと散歩[20] その1 『春のはなよめ―包近町の桃農家』

2007-03-27 07:16:23 | (5)ふるさと散歩


ブログを休んでいる間にまたあの悪夢が・・・
再開にあたり
3月25日午前9時42分に発生した『能登半島地震』で
被害に遭われた方々に
そして今も余震の恐怖に眠れない日々を過ごされている皆様に
心よりお見舞い申し上げます。



一日も早く、そしてこの時期に
どうしても訪ねておきたかったふるさとの地があります。
岸和田市包近町(かねちかちょう)の桃畑です。

サクラの便りもちらほら聞かれる頃には
もうひとつの春も開きはじめているはず、と
予感と直感にまかせて
1カ月は早い暖かさに真っ青な空・・・
久しぶりにバスに揺られて、お母さんとのふたり旅。
残念ながら、アンちゃんには遠すぎて連れていけません。
今にも泣き出しそうな顔に見送られて出かけました。

「包近公園」のバス停が近づくにつれ
付近に桃畑の眺めが広がります。
ただ、そこには一面ピンクの色彩は見当たりません。
ひとまず下車してみることに・・・



帰りのバスの時間を確認するために、通りの向こう側に。
そこからの眺める先に、うっすらとピンクに色づく光景が
飛び込んできました。
「行ってみよか」

細い農道を入ると、それまでとは確かに違う風景が
そこにありました。



決して大きな桃畑ではありませんが
ピンクの蕾が大きく膨らみ、たくさんの花が開いています。
手入れのしっかりされている証のような気がします。

花摘みの真っ最中のご主人を見かけ
さっそく撮影のお願いをすると
「どうぞどうぞ」と快い返事をいただきました。


撮りはじめていると、声がかかりました。
「なんか撮り方が違うなあ」と写真に興味ありげで
こちらも少し手を休めて・・・
・・・・・・・・・・・
長いおしゃべりの時間が流れます。

また、いい話ばかりでした。

このお話は、少し長くなりますので
明日にします。



この日教えてもらった桃の名前
忘れられない桃の品種になりそうです。


【はなよめ】というそうです。

こちらでは、たった2本しかないようですが
人気もあって、楽しみな品種だということでした。


3月は「桃の節句」はもとより
「桃月(とうげつ)」という別称もある月です。


他の品種よりも早く
6月半ばには収穫できるそうで
文字通り「春のはなよめ」と言えそうです。



桃といえば、岡山の「白桃」が代表しますが
この包近の桃の歴史も古く
品質もいいもののようです。


「桃のあれこれ」を中心に聞かせてもらった
楽しく長~いお話と画像は・・・

♪明日につづく





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アンちゃんです

2007-03-23 06:01:53 | (1)アンちゃん


ぽっかぽか陽気が戻ってきました。
「今日の陽気でソメイヨシノも一気に開花」
という便りも各地から届くかもしれません。

ヤマザクラやオオシマザクラなどの原生種は
すでに開花しています。

この木だけは早咲きのようですが・・・


緑の葉が目立つものの
『オオシマザクラ』の白い花は
そろそろ見ごろです。

いい季節がやってきました。



さてさて
「お天気のいい日が続いて
知らず知らずのうちに
記事もいっぱいたまってしまって
今月はちょっとガンバリ過ぎたから
そろそろペースを落とそうか?」って
お父さんが言ってます。

ということで
明日からしばらくお休みです。

「じゃぁね~」



夜明けのお散歩風景です。


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3月21日―想い重ねて

2007-03-21 06:52:30 | お祝い


今日3月21日は、春分の日。
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」とあります。
さらに彼岸の中日にもあたり
季節が大きく変化する日でもあります。

20数年前のこの日
アンちゃんのお姉ちゃんが誕生しました。

今年、この日のために開花したのは
お姉ちゃんの育てるチューリップでした。
「ホーランディア」と名のついた1本だけですが
この後、残るつぼみも続々と咲くはずです。


早朝にはしっかり閉じていた花びらが


陽が高くなるにしたがってきれいに開きます。

昨年は4月18日に満開の記事を掲載しました。
『お姉ちゃんのチューリップ』



普段は口には出さない言葉ですが・・・
愛する娘への想いは一入(ひとしお)です。
自信を持って、自分の信じる道を歩いていってほしい。

父母はただひたすら、そう願っています。

昨日、大切な方から近況を知らせるお便りをいただき
ふと想いが重なりました。



さて、今日3月21日のお祝いはもう一つあります。

このブログでもおなじみの
のこたんのきらきら絵てがみ『ただ描きたいだけ』
3周年を迎えられました。

のこたんちのこのこたんもサクラサク
重ね重ねおめでとう!



アンちゃんからも「おめでとう!」
あれっ、横向いちゃってる・・・



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オードリーが好き[74] ハッピーフィート 後編

2007-03-20 07:01:53 | (2)オードリーが好き


What’s Your Heartsong?
この映画が伝えたいもの・・・


ここでは、ペンギンの世界を擬人化して伝えています。
“心の歌”に例える誰にでもある「いいところ」
それがたとえ他人と違っていても
決して恥ずかしいことじゃない。
むしろ、違っているからいいのです。
それが、難題を解決する「強い力となる」ことを
世界中の子どもたちに、いえすべての人に
この作品は語りかけています。



歌が歌えないマンブルには


彼を理解してくれるアデリーペンギンの仲間と


困難に立ち向かう勇気がありました。
そして、なによりも大好きな「ダンス」がありました。

日頃見ることのないペンギンの世界。
そのさまざまな習性や生活にも触れられる・・・
それが、大きな魅力の一つかもしれません。



最近、ハリウッドのというよりアメリカの映画産業に
さまざまな疑問を投げかけてきましたが
対して、復興の兆しが見えはじめた日本の映画産業を
是としているわけではありません。
なぜなら、心から「いい映画だったなぁ」と思える
そんな作品が圧倒的に少ないという事実に
しっかりと向き合ってもらいたい。
そう願っています。

共通して言えることはたったひとつ
賞を獲るための作品づくりなんてつまらない。
ということです。
映画を観終わったあと、なんとなく満たされた気分になれる
観る者にとっては、それがすべてのような気がします。


そんなことが頭をよぎる作品でもありました。
「いい映画です」
(上映時間:1時間48分)

■作品評価5つ・・・ハッピームービー!)

『ハッピーフィート』公式サイト






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オードリーが好き[74] ハッピーフィート 前編

2007-03-19 07:50:59 | (2)オードリーが好き


Mind Art―“土の子”の世界に続いて
今日と明日は、Heartsong―“心の歌”の世界を
ご案内します。

3月17日より全国公開中の映画
『ハッピーフィート』
公開スケジュールは、圧倒的に吹替え版。
ルビ (ふりがな) 付パンフレットが物語ります。
間違いなくファミリー向けムービーですが
もちろん観たのは字幕版です。



寒い南極、ハートを歌で伝えるアツい世界。
その中に、歌えないペンギンが、ただひとり。
“踊るペンギン・ムービー”が地球を感動で包む!


ごく普通にであったパパとママ。
“心の歌”から愛がめばえ、そしてその愛が卵になった。


でも、卵からでてきたこどもは、ちょっと変わっていた。


皇帝ペンギンにもかかわらず
おそろしく歌がヘタだったのだ―!


皇帝ペンギンたちが暮らす南極大陸を舞台に
音痴のペンギン、マンブルの奮闘を描いた
ミュージカル仕立てのフルCGアニメ。
マンブルの声を演じるイライジャ・ウッドをはじめ
ヒュー・ジャックマンやニコール・キッドマンら
人気スターが声優として参加。
ペンギンたちの世界を描き出したことで成立したフルCGと
豪華ボイスキャストの歌声にも注目の作品。

第64回ゴールデングローブ賞オリジナルソング賞受賞
第79回アカデミー賞長編アニメ賞受賞



この映画が伝えたいもの・・・

What’s Your Heartsong?



♪後編につづく



アンちゃんちの”心の歌”・・・
もちろん、アンちゃんです。


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特集●第12回土の子展 後編

2007-03-18 11:29:22 | 特集


思わぬ大作になってしまいましたが
会場に展示された作品の数々を一挙公開します。
とはいっても
もちろんこれが全てではありません。

それではゆっくりとごらんください。

会場の入口から
今までとは違う雰囲気に少し戸惑いながら
中に入るとそこには「新作花器」が居並んでいます。


【第12回土の子展】本日最終日
3月16日(金)~18日(日)10:00~18:00(最終日は18:00まで)
イオンりんくう泉南ショッピングセンター 2F『イオンホール』
■主催:土の子陶房
■後援:泉南市・泉南市教育委員会・泉南市社会福祉協議会
 イオンりんくう泉南ショッピングセンター



【土の子の新作花器】


展示会らしいプロローグです。






展示された花器には
色とりどりの季節の花が盛られています。
よ~く見るとおなじみの「土の子」の顔が
合体しています。


この作品展会場では、通りすがりでは
何も伝わってきません。
テーブルの高さに合わせ、作品の目を見て
手に触れなければ伝わらないもの・・・
それがテーマであるはずです。



それではごらんください。
これが『第12回土の子展』です。

【土の子の子】


「たかちゃん」


「にょき」 と 「ひびたまご」

「土太郎」 と 「ひろみじぞう」

「ちかちゃん」 と 「のぶちゃん」

「りえふくろう」 と 「五人家族」

「あかちゃん」 と 「おねがい人形」



会場には

喫茶コーナーもあって
ちょっと小休止もいいかも・・・



会場はずいぶん明るくなりました。
訪れる人の数も多くなりました。
今までにない新しい試みも見せていただきました。
その中で、今も変わらないおなじみの顔を
一同に会した1年ぶりの『土の子展』でしたが
一点だけ気になることにも出会いました。

それは、「型にはまったもの」が見えはじめたことです。
それを進化というのかどうかは?です。
「どこか・・・違う」
一言でいえば、会場そのものに加えて
会場の演出や今回の新作の方向性と
テーマが合っていないように思えたことです。

「自由」と「あたたかさ」を伝え続けた
土の子たちの「心の響き」だけは
持ち続けてもらいたいものです。

ひたすらそう願いながら会場を後にしました。

< 完 >



この日、連れ帰った『土の子』たちは


「のぶちゃん」前列向かって左、「ちかちゃん」前列向かって右
「りえふくろう」後列左、「にょき」後列右
ますます大家族になってしまいました。



過去2年・・・感動の記録
特集●第10回土の子作品展 前編
特集●第10回土の子作品展 後編
特集●第11回土の子作品展





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特集●第12回土の子展 前編

2007-03-17 18:01:03 | 特集


今、あなたは生命と出会う。
このテーマを掲げて
1年ぶりに、あの『土の子』が帰ってきました。

ただ、今年は泉南での開催だけになったようで
少し寂しい気もします。
訪れた会場も、昨年までとは雰囲気も一変
メインに据えられた作品にも変化が見られました。


【第12回土の子展】明日まで開催
3月16日(金)~18日(日)10:00~18:00(最終日は18:00まで)
イオンりんくう泉南ショッピングセンター 2F『イオンホール』
■主催:土の子陶房
■後援:泉南市・泉南市教育委員会・泉南市社会福祉協議会
 イオンりんくう泉南ショッピングセンター



会場を入ると、まず


新作の花器の数々が迎えてくれます。
あの、おなじみの彼らが・・・
そこにもいました。

今日はここまでにして
明日もっと詳しくお伝えします。

つづく



過去2年・・・感動の記録
特集●第10回土の子作品展 前編
特集●第10回土の子作品展 後編
特集●第11回土の子作品展





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アンちゃんと花の散歩道③『野草と雑草』

2007-03-16 06:01:20 | (3)季節がみごろ


ふと疑問に思うことがあります。
『野草』と『雑草』の違いです。
辞書で調べてみると、こう書いてありました。
【野草】山野に自生する草。野の草。
【雑草】自然に生えるいろいろな草。また、名も知らない雑多な草。
これではよくわかりませんが、注目すべきは
雑草が、「名も知らない雑多な草」ということでしょうか。

第3話は『野草と雑草』がテーマのお話です。
咲く花を見つけるたびに、寄り道しながらの自転車散歩も
そろそろおしまいのこの日
ぐる~っと周囲を見回してみると
雑草の生い茂った一角が目に入りました。

「あれ、菜の花と違う?」
さっそく立ち寄ってみると、そこには
まさに名も知らない『雑草』の群生がありました。



遠目にはまるで「菜の花」に見えたこの花は



『犬薺(イヌナズナ)』
アブラナ科イヌナズナ属の2年草の野草です。



手前には、地を這うように咲く小さな野草の群生



『垣通し(カキドオシ)』
シソ科キドオシ属の多年草で
別名「カントリソウ」と呼ばれています。



「垣通し」に埋もれるように
並び咲く花も見つけました。




『仏の座(ホトケノザ)』
シソ科オドリコソウ属の2年草。
別名「サンガイグサ」と呼ばれますが
「春の七草」とは別種のもので
以前一度掲載したこともある野の草です。

このシリーズの締めくくりが
野に咲く小さな草花であったことを
うれしく思います。



アンちゃんのこの日のラストショットは


こんなのです。



お母さんのこんな言葉にうれしくなりました。

「知らん花見つけて調べてたら、楽しいね」

この時、私たちにとっては
雑草ではなくなっていました。

< 完 >





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