赤毛のアンちゃん

赤毛の柴犬アンちゃんは2014年11月、14年5カ月の生涯を閉じました。『決してリードは放しま宣言』発信中のブログです♪

オードリーが好き[31] ザ・インタープリター エンドロール

2005-05-31 06:25:44 | (2)オードリーが好き

テーマももちろん、言いたいことはよ~くわかる。「でもねっ」って感じのラストシーンに、やや不満を残しつつ、エンディングロールをながめていました。「どこが?」っていう部分が語れないので、今はその時の感触を、どう伝えたらいいのか考えながら書いているのですが、この言葉しかみあたりません・・・。「余韻がない」ということです。

ここは評価の分かれるところですが、この「余韻」こそ映画館で観る映画の醍醐味だと思っている私にとっては結構重要なポイントにもなるところだけに、残念ながら見落とせませんでした。(上映時間:1時間58分)

■作品評価 ★★★★(★4つ・・・観る価値あり)


『アンちゃんのGood Luckカード』プレゼント!


オードリーが好き[31] ザ・インタープリター 後編

2005-05-30 20:24:22 | (2)オードリーが好き

ドキュメンタリーのような直接的な形では反戦映画はこの国の全土では観てもらえない。幅広い層に見てもらえば、何かが伝わる。という思いで架空の国、人物の設定でサスペンス・ドラマ『ザ・インタープリター』をつくりあげた、といえます。しかも、映画界を代表する(?)アカデミー賞スタッフとキャストが揃えれば、さらに注目度が上がる!というのはうがった見方でしょうか?(どうだっ、これで文句あるか!って言っているように思った方もいるかもしれませんが)


フィクションの形はとっていても、
ほんものの国連という治外法権下の場所にまでも
ロケを敢行するあたりは、
やはりアメリカ映画といわざるを得ないでしょうね。

何を伝えたかったのかは、
サスペンスのお約束として書けない(ラストシーンまで観てほしいので)
もどかしさはあるものの、しかたないかな~。

エンドロールへ

『アンちゃんのGood Luckカード』プレゼント!

オードリーが好き[31] ザ・インタープリター 前編その2

2005-05-30 06:56:10 | (2)オードリーが好き

アカデミー賞受賞スタッフとキャストが、ニューヨーク国連本部を舞台につくりあげた映画は、サスペンスに姿を変えた渾身の娯楽反戦がテーマ。9.11、アフガン、イラク両戦争を経て、今もなお「対テロ」の戦時下にあるアメリカでこそできた映画ともいえそうです。


ニコール・キッドマン(シルヴィア・ブルーム)
マイケル・カニンガムのピュリッツァー賞受賞作をスティーブン・ダルドリー監督が
映画化した『めぐりあう時間たち』(02)で作家ヴァージニア・ウルフを演じ、
アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)、BAFTA賞などの主演女優賞を受賞。ベルリン映画祭でも銀熊賞(女優賞)に輝いた。




ショーン・ペン(トビン・ケラー)
『デッドマン・ウォーキング』(95)、『ギター弾きの恋』(99)、
『I am Sam/アイ・アム・サム』(01)でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、
4回目となった『ミスティック・リバー』(03)でオスカーを手にした。




シドニー・ポラック/監督
1934年インディアナ州出身。高校卒業後、俳優になり、
テレビの演出を手がけた後、『いのちの紐』(65)で劇場映画監督デビュー。
85年に公開された『愛と哀しみの果て』で
アカデミー賞作品賞・監督賞を含む7部門でオスカーを獲得。



後編へつづく

『アンちゃんのGood Luckカード』プレゼント!

オードリーが好き[31] ザ・インタープリター 前編その1

2005-05-29 12:00:04 | (2)オードリーが好き

複雑で濃密に組み立てられたサスペンス・ドラマは、なかなか難解でちょっと見逃すと細やかな作品のディティールが分断されそう。集中力を養うにはうってつけの映画かもしれない。

事件は、アフリカのマトボ共和国で生まれた国連通訳シルヴィア・ブルーム(ニコール・キッドマン)が、同国の大統領ズワーニの暗殺計画を聞いたと通報したことから始まる。それ以来、彼女の生活は一変。殺し屋たちのターゲットとなり、同時にシークレット・サービスの疑惑の対象になってしまう。そしてシルヴィアを"保護"する捜査官トビン・ケラー(ショーン・ペン)は、彼女の過去を探るうちに彼女自身が陰謀に関わっているのではないかとの疑いを深めていく・・・。『愛と哀しみの果て』のシドニー・ポラック監督作品。

シルヴィアの抱える"秘密"は、ケラーにとっては"嘘"でしかない。彼女は犠牲者か? 容疑者か? それとも───? 数週間前に妻を亡くしたばかりのケラーは、かつてマトボでシルヴィアが体験した悲痛なできごとを知るにつれ、彼女を守り通すことで自分のアイデンティティと愛を取り戻そうとするが・・・。

★前編その2につづく
ザ・インタープリター

徳間書店

このアイテムの詳細を見る


『アンちゃんのGood Luckカード』プレゼント!

オードリーが好き[31] ザ・インタープリター イントロダクション

2005-05-29 07:06:09 | (2)オードリーが好き

今年話題の映画は、近年では例を見ないほど数多い。考えてみれば、それだけ我々の生きる社会に問題が多い、という裏返しなのかとも思えるほど。
5月22日、この映画の公開2日目、期待にわくわくしながらいつものシネコンへ。さすがに観客の入りはまずまず。胸の内の思いは、「いい映画であってくれますように」―『ザ・インタープリター』です。

過去を失った国連通訳〈インタープリター〉
妻を失ったシークレット・サービス
「哀しみは、これで終わりにしたかった」

映画の主題が、この3行のコピーにあります。アカデミー賞スタッフ総出演ともいえる豪華絢爛の顔合わせでつくられたこの映画で、何をどう伝えたかったのか・・・。
冒頭のシーンが多くを物語ります。

『アンちゃんのGood Luckカード』プレゼント!


オードリーが好き[30] 阿修羅の瞳 エンドロール

2005-05-27 20:14:35 | (2)オードリーが好き

この映画にもふんだんにCG技術が取り入れられています。今までは、想像しなければいけなかった部分を見せられるようになったのですから、制作的には楽になったかもしれません。ただ、その分、完成度の高さが求められるともいえます。

こう思います。いろいろと、ああでもないこうでもない、って想い描かせてくれていたほうがもっと世界は広がったのに・・・って。

CG作品は、数多くこれからも登場してくるでしょうが、観客の満足度は人によって(年齢や、性別の)違ってくるはずですから、いずれにしても安易なCG作品は淘汰されることは間違いありません。もっと大切なことを忘れてほしくないものです。(上映時間:1時間59分)

■作品評価 ★★★(★3つです)


『アンちゃんのGood Luckカード』プレゼント!

オードリーが好き[30] 阿修羅の瞳 第三幕

2005-05-27 06:10:55 | (2)オードリーが好き

さて、作品の中身からは少し外れますが、ちょっと注目の話です。
「阿修羅城の瞳」で、配給元の松竹は日本映画では初の資金調達法が採用された。これは、劇場用映画の著作権を信託として設定し、信託受益権を機関投資家向けに販売することによって資金調達を行うという映画ファンドで、昨年12月末の法改正によって解禁されたもの。

今回の「阿修羅城の瞳」の製作費および配給経費はおよそ13億円。このうち、松竹が出資する約7億円の比率に相当する著作権を信託設定、ファンド会社のジャパン・デジタル・コンテン(JDC)がこれを受託し、機関投資家向けに販売する。投資家は、映画の興行成績などの収益に応じて分配金を受け取ることになる。
これまで松竹は、映画製作において、自己資金、製作委員会方式による資金調達、匿名組合方式による個人投資家からの資金調達という3つの方法によって資金調達を行ってきたが、今回の方法を活用することによって、機関投資家から幅広く資金調達することができることになるという。

耳にされた方もいると思いますが、なにわともあれいい作品づくりに繋がればとの思いはします。

★エンドロールへつづく

『アンちゃんのGood Luckカード』プレゼント!


オードリーが好き[30] 阿修羅の瞳 第二幕

2005-05-26 20:30:09 | (2)オードリーが好き

主人公の病葉出門(わくらばいずも)を演じるのは、舞台でも出門を演じ、大絶賛された市川染五郎。謎の女つばきを宮沢りえが艶っぽく演じている。恋をすると鬼になる女と、鬼殺しの異名をもつ凄腕の剣士の数奇な運命が、ドラマとアクションたっぷりで、恐ろしいまでに美しく、怖いほどにせつなく描かれています。と、解説ではこう書かれています。


市川染五郎
1973年、歌舞伎俳優九代目松本幸四郎の長男として生まれる。78年、歌舞伎座『侠客春雨傘』で三代目松本金太郎を名のり初舞台を踏む。同年、父・松本幸四郎主演の大河ドラマ「黄金の日日」にてドラマ・デビュー。81年、七代目市川染五郎を襲名。87年には史上最年少の14歳で舞台『ハムレット』に主演、95年には日本舞踏松本流家元松本錦升を襲名する。97年、三谷幸喜監督の「ラヂオの時間」で本格的な映画デビューも果たす。その後も「ロケット★ボーイ」、「竜馬がゆく」、「プライド」などの多くのヒットドラマに出演するなど、舞台以外でも幅広く活躍。この「阿修羅城の瞳」が、映画初主演。

宮沢りえ
1973年東京都生まれ。87年、CM“三井のリハウス”に出演し注目を集める。翌88年、「ぼくらの七日間戦争」で映画初出演にして初主演を果たす。以後、美少女アイドルとして人気を博し、CMやドラマで大活躍する。02年、香港映画「華の愛 遊園驚夢」に出演、モスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞。同じ年、山田洋次監督初の時代劇「たそがれ清兵衛」に主演、その演技が高く評価され、第26回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ、数々の映画賞を獲得した。代表作は他に、「豪姫」「エロティックな関係」「父と暮せば」「トニー滝谷」など。最新作がこの「阿修羅城の瞳」。



★第三幕へつづく

『アンちゃんのGood Luckカード』プレゼント!

オードリーが好き[30] 阿修羅の瞳 第一幕

2005-05-26 19:40:52 | (2)オードリーが好き

いろいろな企画も多くなかなか更新できなかった記事があります。映画のカテゴリー・オードリーが好きも今回で30回目を数えます。もちろんこれはブログ掲載のものだけですが、今回ご紹介する作品は、今年映画館で観た16本目の映画となりました。これが多いか少ないかは、あまり意味はありません。私にとっては観たかった映画の16本目ということです。

4月16日公開でしたが、ようやく観たのは5月5日のこどもの日。
『阿修羅城の瞳』―2000年夏に松竹と劇団☆新感線の初のコラボレイト作品として上演され、大成功した舞台「阿修羅城の瞳」を『陰陽師』の滝田洋二郎監督が映画化。
舞台の映画化は過去にも多々ありますが、比較される対象があることへのプレッシャーもあれば、舞台で表現できなかったことへのチャレンジということでは、これほど面白い試みもないかもしれません。

なんとも不思議な映画でした。
文化文政の江戸の町には人の姿を借りた魔物が潜んでいた。そんな魔物退治のために結成されたのが、「鬼御門(おにみかど)」という組織。かつて鬼御門で「鬼殺し」と怖れられる腕利きだったが、今は舞台役者として活躍していた病葉出門(わくらばいずも)は、ある日つばきという女と出会い・・・。

A SHU RA―ストーリー・オブ・ザ・ムービー阿修羅城の瞳

小学館

このアイテムの詳細を見る


『アンちゃんのGood Luckカード』プレゼント!