アンちゃんの涙雨[２]―岩倉具視幽棲旧宅

白い空の紅葉散歩は続きます。

雨足が強くなる中、駅に戻る途中
案内板に誘われてもう１軒立ち寄ることに。


『岩倉具視幽棲旧宅』です。



入口を入ると、ここにも


色鮮やかな光景が広がります。



雨粒も大きくなって



しばらく



資料館で雨宿りします。


幽棲宅とはいえ
手入れの行き届いた佇まいに
色とりどりの紅葉はよく似合います。

洛北の紅葉散歩も終えて・・・



どうしたことでしょう！
駅に向かい歩きはじめると雨も上がり
今まであんなに雲間に隠れていた太陽が
顔を覗かせはじめます。


叡山電車『岩倉』駅に到着するころには
すっかりいいお天気になっていました。

「やっぱりね」

「早く帰ってきて～」
アンちゃんの想いが伝わってくる瞬間でした。

「さあ、帰ろ帰ろ」

＜　完　＞




１週間ぶりに再会したアンちゃんはというと
ほぼ１日間は微妙に距離をあけ
時折チラッと横目で様子を探る様子で
ささやかな抵抗をしているようでした。
その後は、いつも以上にピッタリくっついて・・・




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２００９年の個展スケジュールを更新しました。





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アンちゃんの涙雨[１]―京都岩倉実相院

今秋の紅葉めぐりは連日の京都御所
朝の散歩で見た風景は毎日その姿を変えていました。
これで十分満足するべきでした・・・。

京都展を終えた翌日の２１日
昨年見逃してしまったこの場所をどうしても見たくなって
訪ねることにしました。
この日も、眩しいくらいの朝陽に目覚めます。


京都岩倉にある『実相院門跡』です。



どうしたことか、近づくにつれ
太陽は雲間に隠れそのうち、ポツリと・・・


三門を入ると色づく紅葉が


深まる秋を見せてくれます。


有名な「床もみじ」の撮影は禁止されています。


境内のいたるところで


燃える秋を見つけることができます。


申し分のない風景ですが・・・
この時も、なにか物足りなさを感じています。
そしてそれ以上に何かを感じていました。



三門を出た後も
雨足がますます強くなってきました。


実相院前にある公園では
真っ赤に染まる天上の星を眺め
そろそろと岩倉駅に向いましたが
その傘の下では
父と娘が同じことを考えていました。

「アンちゃんの涙雨や」

＜つづく＞



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【天描の世界展 京都】回顧展がごらんいただけます。
まだの方はお立ち寄りください。





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深まる秋とともに

穏やかな小春日和からはじまり
後半は木枯らしの吹く冬の気配の中
【天描の世界展 京都】は１１月２０日
ギャラリーbe京都(１Ｆ)での６日間会期を
盛況の内に無事終了しました。

京都にお住まいの方々を中心に
このブログをごらんの方や
遠方からお訪ねいただいた方々
お馴染みの方々、初めて出会えた皆様へ
まずは、このブログを通してお礼申し上げます。
ありがとうございました。



少し疲れました。
今はただ、会期を終えて
しばらくは緊張の糸を緩める時間をいただきます。

次の仕事は、１２月初旬の画集原稿の入稿に向けて
ひた走ることになります。


毎朝歩く御苑で深まりゆく秋を感じながら・・・
京都展は盛況の幕をとじました。
”またいつかお会いできる日を”願います。

詳しくは、もう一つのブログ
天描の世界で
明日から回顧展がごらんいただけます。



今までにない離れた時間の長さに
アンちゃんもいらいらが募っていたようです。
その限界を感じた出来事も体験しましたが
そのお話はまたいつか・・・

毎夜、長時間入口の廊下で帰りを待つ姿を
思い起こして、最終日が近づくにつれ
里心ならぬアンちゃん心がついた
今回の京都展でした。





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アンちゃんとクロネコさん

アンちゃんが突然騒ぎ始めたのと同時に
「こんにちわ、ヤマトです」
ヤマトといえば『クロネコヤマトの宅急便』
猫、黒猫、クロネコ・・・な～るほど
吠える訳があったようです。

ということで
１１日の夕刻、荷造りも終え６個の荷物が
１４日の会場設営を前にひと足早く
いよいよ京都の個展会場に向け旅立ちました。
まだまだもうひと仕事は
開場間際まで続きます。

今回、初めて６日間の会期を体験しますが
なによりアンちゃんのことが心配でなりません。



さて、最近のアンちゃん散歩はといえば


ハラハラ散る落ち葉に驚き


降り積もるどんぐりにクンクン。

深まる秋を満喫・・・よりは
布団の中で



１１月１４日の会場設営を皮切りに
個展期間中を含め、またしばらくの間
ブログ更新はお休みさせていただきます。



急に寒くなったことで京都の紅葉も
色づきを増し、見ごろを迎え始めたようです。


【天描の世界展 京都】
１１月１５日(土)～２０日(木)
ギャラリーbe京都(１Ｆ)で開催します。
詳しくは、こちらをごらんください。





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山里の秋

ここ数年、路線バスに乗る機会が増えました。
向う先は、もちろん街中ではなく
岸和田市の山間(やまあい)。
春秋の山野を歩くのがいつからとなく
恒例になっています。

今もわずかに残る原風景を
記憶にとどめておきたいからでしょうか・・・

今年も神於山の山懐の道を
ふらりと訪ねました。



舗装された道路の傍らに
休耕田を利用した貸し農園が増えたようで
どう見ても本職ではない人影が・・・





大きな空には
想像が広がるような世界があって
ゆっくりと流れる時間を感じます。



山里の秋にめぐり会えたのは
トップ画像のてんとう虫をはじめ


『犬蓼(イヌタデ)』や

『秋の野芥子(アキノノゲシ)』も・・・

ホッとひと息、小休止の一日も
いいものです。



わが家では


１０月半ばを過ぎた頃から
『枇杷』の花が早々鈴なりにつけた花芽が
ほころびはじめています。

年々花の季節が早くなっているようです。



さて、いよいよ個展準備が本格化しますので
またまた、しばらくの間
ブログ『赤毛のアンちゃん』はお休みをいただきます。



【天描の世界展 京都】
１１月１５日(土)～２０日(木)
ギャラリーbe京都(１Ｆ)で開催します。
詳しくは、こちらをごらんください。





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アンちゃんの秋散歩 ＜その２＞ 色づきの時

月が替わって冬支度という知らせも
多く聞かれるようになりましたが
色づく紅葉の便りも
いよいよ本番を迎えます。

今年の紅葉めぐりは京都展のあとの
わずかな期間になりそうですが

まずは、ここから・・・



色づきはじめた岸和田城の周辺を
ぐるっとひと回り





すっきりリフレッシュ・・・
できたかな？





平地でも紅葉が早い桜の木々


青葉混じりの色づく葉が


光に映えて・・・

こんな美しい時間もあっという間ですが
ハラハラと舞い散る時間も
そしてそのあとも・・・
大切な時間の途切れることはありません。



城門の正面には
『わんにゃん立入禁止』の立札


「なんで～！」


色づきはじめたのは
石垣の櫨の木、本丸公園のイチョウの葉

そして


漆喰の壁に投影される桜の葉

もうすぐ真っ赤な衣装に衣替えします。



【天描の世界展 京都】
いよいよ今月１５日(土)～２０日(木)
ギャラリーbe京都で開催します。
詳しくは、こちらをごらんください。





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アンちゃんの秋散歩 ＜その１＞ 菊花展

あと２週間もすれば京都展が始まりますが
その準備もほどほどに
描き続ける日々に明け暮れています。
おそらくこの作品は京都には間に合いませんが
来年４月にはご覧いただけるはずの
春の大作の一点です。

そんなこんなで気がつくと
ブログがお留守になってしまいましたが
久しぶりの更新です。
その間も
世情はずいぶん騒がしくなってきました。

それでも・・・



ここにはいつもと変わらぬ光景が見られます。

今年で４９回目を迎える菊花大会が
岸和田城二の丸公園で開催されています。




菊は自然が創る究極の芸術作品とも言われますが
出展者の名前を見るにつけ
ここにも高齢化は進んでいるようです。

ただ、家族総出で菊を運び込む姿は
今も昔も変わりはないようです。



この期間は人出の多い公園に様変わりしますが


アンちゃんの表情には


緊張がビンビン漂います。




アンちゃんの秋散歩は
まだまだ続きます。



【天描の世界展 京都】
いよいよ今月１５日(土)～２０日(木)
ギャラリーbe京都で開催します。
詳しくは、こちらをごらんください。





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