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アテネオリンピックの野口みずきに続き、今度は渋井陽子がベルリンで日本新記録の快挙の報を伝える毎日新聞記事。この記録は次への第一歩となるはずだ。止まることのない女子マラソン界はまだまだ進化を続けるが、次なる目標はもちろん世界新記録。はたして誰が成し得るのか、「いま」ゴールのないドラマのスタートが切られた。
<女子マラソン>渋井陽子が日本新記録で優勝 ベルリン
【ベルリン支局】第31回ベルリン・マラソンは26日、当地で行われ、女子で渋井陽子(25)=三井住友海上=が2時間19分41秒の日本新記録で初優勝。孫英傑(中国)のアジア記録2時間19分39秒には及ばなかったものの、世界歴代4位に躍り出た。従来の日本記録は高橋尚子(スカイネットアジア航空)が01年9月のこの大会でマークした2時間19分46秒(当時は世界最高記録)で、3年ぶりに更新した。女子の日本勢は00年の松尾和美(天満屋)以来、5年連続の優勝。2位には大南博美(UFJ銀行)が2時間23分26秒で入った。男子はフェリックス・リモ(ケニア)が2時間6分44秒で制し、日本勢は渡辺真一(山陽特殊製鋼)が2時間9分32秒で6位に入ったのが最高。
渋井は9位に終わってアテネ五輪代表を逃した大阪国際女子(今年1月)以来のマラソン出場。男性のペースメーカーを前後に従えて序盤から飛ばし独走でゴールした。
▼渋井陽子の話 (高橋尚子の日本記録を5秒更新して)5秒かー。ま、いいか。(ゴールの)門(ブランデンブルク門)が待ち遠しかった。今までの苦しさが、きょうのバネになった。まだまだ、これからです。
【略歴】渋井陽子(しぶい・ようこ) 栃木・那須拓陽高から97年、三井海上(現三井住友海上)に入社。01年大阪国際女子で当時の初マラソン世界最高となる2時間23分11秒で優勝。その年の世界選手権(カナダ・エドモントン)は4位。02年10月のシカゴは3位。その後は左ひざなどの故障に苦しみ、アテネ五輪代表選考会を兼ねた今年1月の04年大阪国際女子では9位に終わり、代表を逃した。02年5月にマークした一万メートルの30分48秒89は日本記録。164センチ、46キロ。25歳。
◇女子マラソン世界歴代10傑◇
(1)2.15.25 ラドクリフ(英国)03年ロンドン
(2)2.18.47 ヌデレバ(ケニア)01年シカゴ
(3)2.19.39 孫英傑(中国)03年北京
(4)2.19.41 渋井陽子(三井住友海上)04年ベルリン
(5)2.19.46 高橋尚子(スカイネットアジア航空)01年ベルリン
(6)2.20.43 ロルーペ(ケニア)99年ベルリン
(6)2.20.43 オカヨ(ケニア)02年ボストン
(8)2.21.06 クリスチャンセン(ノルウェー)85年ロンドン
(9)2.21.16 カスター(米国)03年ロンドン
(10)2.21.18 野口みずき(グローバリー)03年大阪
※所属は現在。カスターは旧姓ドロシンの時の記録
[毎日新聞 9月26日 22時21分 更新 ]