
前にみた「奇想建築」は建築家の視点で書かれたものでしたが、
こちら、小松義夫著「世界の不思議な家を訪ねて」は、写真家の視点からのものです。
で、家の構造や材料などへの言及はわずかであり、
「不思議な家を訪ねていった旅行記」 といった趣です。
土の家、石の家、草木の家、水上の家 と、日本の木造家屋に比べると
随分違った家々ですが、その地形・気候・手に入る材料などにより様々なものがみられ
昔ながらの家を今でも大切に使っているように思えるものでした。
ところで、わが町大聖寺は、梅雨の時期になると洪水に見舞われるところでした。
「大聖寺川の15kmばかり上流の町から増水の知らせが入ると、いっせいに畳を捲くり
その下の板も一緒に積み上げて備えていたものだ・・・」と父母がよく語っています。
いまでは、上流にダムが出来て、ほとんど水に浸かることはなくなりました。
そのせいかどうか、畳の部屋でも、畳の下は合板を打ち付けて縁の下を顕にできません。
もしダムの容量を超えるような雨が降ったとしたら、また洪水になるのでしょうが、
そのときには、畳を上げてやり過ごすなんてことは出来ず、床を張り替える必要がありそうです。
様々ことで利便性や快適性が向上し、生活も豊になっているのかもしれませんが、
その分リスクも大きくなっているようです。
ほんとに面白かったです。
金閣寺から、海外の寺院、個人的に作った家など。
水がきたら浮いて、舟になる家が良いですね。
それにしても、また雪。
被災地の方々のことを思うと、辛いですね。
世界の中には、いろんな家があるもんだと感心させられました。
被災地の方々は本当に大変な思いをされているとおもいます。でも無事だった我々は日常をつつがなくおくらなきゃいけないんですね。みていて辛くなりますが・・・頑張ってほしいもんです。