按摩器
2008-08-26 | 花

父が「定価の半額だ」といって買った按摩器で心地よくなっていた次の日
頸が回らなくなった。
動けなくなった父に代わり母が家の雑用をこなしていたところ
転倒して左腕を骨折した。
という電話があり、慌てて行ってみると 母は左腕にギブスをし包帯で頸からぶら下げていた。
それでも意外と明るく元気な様子なのでひとまず安心した。
父は、居間の真ん中に据えられた按摩器にデーンと座っている。
目の前のプラズマテレビから視線を移すと ニタリと笑い
『いゃぁ、これ安かった。半額。電気代も月々しれてるし、良いぞぉ
このボタンで脚揉みが出て、こいつが全自動。 そんでこれが・・・』
病院で診てもらったところ、頸の軟骨が少し減っていたそうで、
歳をとれば誰でも罹ると説明されたとのこと。
父は、その説明通り解釈しているようだが
周りは按摩器のせいに違いないと確信している。