心にうつりゆくよしなしごと / 小嶋基弘建築アトリエ

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私のエスキース(平面計画案)

2012年07月13日 | 日記・エッセイ・コラム
設計仕事。【開放的な間取りのヒント】の続編。


私のスケッチによる平面計画案の一部を紹介。(画像中央)
決定案ではないので、お施主様のプライバシーは守られると判断しました。

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平面図右下に3案の表記がありますが、最終第9案まで練りました。更にその九つの案をベースに詳細を詰め、合計20案ものプレゼンテーションをお施主様に行いました。


当該敷地が北側道路なので、南側敷地の建物に配慮する必要がありました。お施主様との打ち合わせから、1階リビング案と2階リビング案それぞれを試案して欲しいとの要望により、20案もの計画案を熟考した次第です。


プラン集からの転用・引用は一切ありません。
(私はハウスメーカーのプラン集を作成した実績がありますが)


正真正銘、お施主様の為だけの世界でただ一つの設計。建築地の気候風土や諸条件にも全て配慮し、予算内での最高品質を設計してあります。基本設計に3ヶ月、実施設計に3ヶ月。


さて、平面南側を凹状に穿ち、凹部に庭を計画してあります。ダイニング・リビング・居室がこの庭に面します。つまり計画の重心がこの庭。『この庭で、炭火焼肉パーティが出来ますヨ』、『日向ぼっこやゴロ寝が出来ますネ』などと、私はお施主様とお話をします。(^。^)


矢印は通風経路の図示。お施主様いわく、『夏、エアコンに頼らないで済む風通しの良さが現在も実現出来ている』との事でしたので、それを踏襲しました。


この案の特徴の一つは、平面形状を凹状に穿ち、庭とする事で、陽当り・通風・彩光・開放感・季節感等の要望の回答とした事。


また、北側にもバルコニーデッキを計画。外部からの動線経路に加えて、”北庭” とする発想で設計。浴室をただ単なる入浴機能の為だけの空間にするのはもったいないとの私の持論から、ピクチャーウインドウを介して庭を眺める事で、くつろぎの空間としても機能させる為の手法。露天風呂の趣(おもむき)を計画しました。


これらの庭は【2006.05.21坪庭のすすめ】のバリエーション。


実は、この案から更に面積を絞り込んで、劇的にプラン変更を行いました。それが決定案に。
その劇的さ、それは住宅設計のセオリーからは思いもよらない発想の転換によるものなのですが、プライバシーの問題があり、ご覧戴けずに残念です。


お施主様から決定案平面図公開の許可が下りれば、いつの日かUPしたいと思います。


ちなみに、決定案の立面図が下。左から東・北・西・南。
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