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▲講演会「市民自治:我々はどう考え行動するか」前我孫子市長に聞く

 前我孫子市長の福嶋氏は、住民運動に携わり、市議を経て市長に就任された改革派首長のお一人です。情報公開、市民参加を勧めることにより、議会も変わる。これからは、議会改革の時代と話されました。



■私が、今日、一番同感したことばは、

 「基本は、直接民主主義。その次に間接民主主義がある。市民は、議員に白紙委任をしたわけではない」


 市長は、議会から選ばれたのではなく、市民から選ばれた。議会に説明すればよいというものではなく、市民に説明をしていかなければならない。

 特に、選挙の時に課題になっていなかった大きな課題を決めるときや、市民とズレを感じたときは、「住民投票」を実施することも。


 今日も、その内容をピックアップしてご紹介。


■昨日のシンポでは、「一元代表制」を評価。今日のシンポでは「二元代表制」を評価。

 昨日のシンポでの議論と逆に、前我孫子市長は、「一元代表制」に異議を唱え、「2元代表制」は、執行権と決定権を分けた制度で、権力集中を避ける効果があると話しました。

 2元代表制がうまくいっていないからと、議院内閣制(1元制)をすすめるのはどうかと思う。議会も市長も市民参加をすすめ、市民の意見にあった行政運営をすべき。と


■2元代表制は、議会の責任を意味している

 「市長が議案を提案し、議会が決定している」。このことを議会は自覚しているのだろうか?

 この言葉を聞いて、「自分が議案に反対したからと言って、責任逃れはできない」とあらためて思い、議員間で十分に議論する場が必要だと思いました。

■常に、生身の人間と向き合った説明責任を!

 市民から離れた行政の利益
 市民から離れた市長の利益
 市民から離れた議会の利益  になってしまいがち。オープンな場で議論を!

 市民にみせたくないことこそ、あえてみせることをした。議論が、地方自治への関心を生む。


■我孫子市の補助金の見直し方法

 
どこの自治体も既得権を得た補助金カットに悪戦苦闘しています。愛西市も例外ではありません。

 我孫子市では、1999年に全ての補助金をなくし、2000年に補助金が欲しい団体を公募し、市民参加でオープンの場所で議論しあって決定。3年ごとにまた白紙に戻され、既得権をつくらない工夫がされています。


■一切の縁故をなくす!~口利き採用の職員をなくするために

 縁故しか市職員になれないからと、優秀な人が市職員になろうという気持ちを持たなくなるのは、優秀な人材の流出となる。試験委員に民間企業から入って貰うなど、民間の視点を入れた人選をした。(良い人材が得られた)


《きょうの感想》

 昨日は、1元制の話を聞いて「なるほど」と思った。今日は、なぜ2元制なのかを聞き、これまた「なるほど」と。このふたつのメリット、デメリットをもうすこし考えてみようと思います。

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