2足のわらじでガンバ!
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吉川みつこの〝気ままではいられない〟日記
▲鉄鋼スラグ学習会
■愛西市で開催しました。
岐阜大学・粕谷教授からの話
・今治市などで、鉄鋼スラグによる健康被害が起きていますが、その原因は「アルカリ」にある。酸性よりアルカリ性のほうがこわい。アルカリは、タンパク質を壊してしまい、元に戻らない。
瀬戸内の現場からは、気管支炎・鼻炎・皮膚がかさかさになるなどの報告が届いています。
・ホウ素・鉛・ヒ素などの原因は何か、原因と特定すべき。
共同建設からの話し
資金繰りがつけば、前倒しで撤去していく。
会場から
倒産して、このまま残されることはないのか。
鉄鋼スラグの下に、産廃があるのではないか。
鉄鋼スラグを共同建設に、処理委託した会社の責任は?
たくさんの意見がでましたが、共同建設には、すべての鉄鋼スラグを撤去できるだけの資金がないことは確かであり、現在、どのような業種で共同建設が利益を上げているかの質問もでましたが、資料を持ち合わせていないと回答を得ることはできませんでした。
最後に
この日の企画は、市民団体として開催です。
共同建設から市民団体に、シート掛け終了の資料提供がありましたが、行政や地域への周知は、別途、共同建設として行うべきと伝えました。市民団体へ資料提供と、行政や地域の理解を得ることとは別のことですから。
▲鉄鋼スラグ報告会のお知らせ
■「鉄鋼スラグ」調査報告会
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★日時 10月14日(日)午後1時30分~
★場所 草平地域防災コミュニティセンター
愛西市草平町草場77(草平小学校南)
電話:0567-23-0991 参加費:無料
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◆講師 岐阜大学教授 粕谷志郎氏
○海部地区の鉄鋼スラグの水質調査を行う。
○地域科学部教授(自然環境科学、バイオマス応用学、衛生環境論等)
○石原産業「フェロシルト問題」、「長良川河口堰問題」、「岐阜県椿洞不法投棄問題」など、市民と共に環境調査活動に関わる
◆業者 共同建設有限会社から2名
○経過と撤去計画について、説明します。
=このまま、置き去りにされないために=
有害物質を含んだ危険なリサイクルは ”してはいけない”
売れないリサイクル製品の製造は、あちこちに野積みをつくります。
【当日スケジュール案】
★1:30~ 鉄鋼スラグって何? この間の経過報告(市民団体より)
★1:40~ 環境調査結果報告と今後の課題 (粕谷教授)
★2:35~ 現状と撤去計画について(共同建設より)
★2:50~ 会場、市民団体、粕谷教授、共同建設で議論します。
早期撤去に向けて
鉄鋼スラグの安全なリサイクルを確保するには?
※本日、共同建設に確認したところ、厳しいご意見もお伺いしますとのことでした。
昨日、共同建設より入手した撤去計画書を公開します。なぜこの順番なのかも聞かねばなりません。
また、愛知県は排出者責任について、どう考えているのでしょうか?愛知県には「廃棄物の適正な処理の促進に関する条例」があり、排出者責任については、他県よりも厳しく求めているはずです。
そして、愛知県のリサイクル認定「あいくる」が、現場にそぐわないしくみであることなども、今回の事件で明らかになりました。
共催:海部農業と暮らしを守る会/ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク
▲10月14日「鉄鋼スラグ調査報告会」に、共同建設も参加
■9月28日、共同建設と面談しました。
28日午前9時半から、愛知県海部事務所で、共同建設と会いました。というのも、私が、鉄鋼スラグ野積み現場の近くに住んでいながら、撤去計画書が欲しいと愛西市・県にお願いしたところ、「情報公開請求」をしないと入手できないと言う。そこで、海部事務所で共同建設から、直接今までの経過と今後について、話しを聞いた。
■10月14日開催「鉄鋼スラグ報告会」に、鉄鋼スラグ再生業者「共同建設」も参加
面談の折、共同建設に14日の報告会への参加を呼びかけたところ、承諾された。今後の撤去計画についても、聞くことになった。安全面からは、岐阜大の粕谷教授に講演いただくことになっているので、良い集会になりそう。
しかし、チラシ撒きなど、十分な呼びかけはこれからなので、参加者がどれくらいあるか、心配。
▲鉄鋼スラグ問題で、質問状の回答が届きました
■トーヨーボール問題で、大気環境課と建設部と懇談。
今日は、朝から県庁です。午前中は、地元のみなさんと一緒にトーヨーボールの問題で、大気環境課を訪れました。今まで、「所有者が決まらないからなにもできない」と私たちに説明してきた愛知県。所有者が決まったんですから、何かしてるかと思えば、まだ所有者にも会っていないと言う。しっかりと、要望をしてきました。
■鉄鋼スラグ、回答書を受け取る。
回答期限は、本当は今月7日だった。やっと、回答書をうけとりました。
愛知県から口頭で、話しも聞いてきました。今、製鋼スラグを扱っている業者のスラグの検査をしているそうです。野積みも何カ所かあるようです。
(回答の感想)
津島市の鉄鋼スラグを製品と判断したのは、「共同建設が有償売却したから」とこたえていますが、買った側が要らなくなったら廃棄物です。甘い判断のしかただなあと思いました。
今回の事件で、排出者責任が問われていないのは問題です。愛知県には「廃棄物の適正な処理の促進に関する条例」があります。そのなかでも事業者の責任として、年に一度確認すべきことが述べられています。
http://www.pref.aichi.jp/kankyo/sigen-ka/hourei/jyorei-2/jigyou/jigyou1.html。←ここからジャンプして第7条もご覧下さい。
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▲愛西市で学習会「鉄鋼スラグ問題」
■岐阜大学の粕谷教授をお招きして、学習会を開催します。
★10月14日(日) 13:30~
★場 所 : 愛西市草平地域防災コミュニティーセンター
電話:0567-23-0991,愛西市草平町草場77
★内容
1.地域活動報告と全国で起きている鉄鋼スラグ問題について
2,粕谷先生から、調査結果報告と今後について
粕谷教授に、7月8日、現場にお越し頂き、愛西市・飛島村・弥富市・津島市にある5つの鉄鋼スラグの山からにじみ出ている水の検査をお願いしたところ、鉛やホウ素などが検出され、8月23日、県にその結果を報告しました。
県は、直ちに大きなスラグの山から一握りのスラグを採取し、検査しました。粕谷先生が行った検査は、その場ににじみ出ている水の検査であり、県は、スラグの一部を持ち帰って検査したもので、違った数値が出るのは当然です。県が行った検査も含め、今後、地域の環境を守るためにどうしていったらよいかを考えます。
主催:海部農業と暮らしを守る会、ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク
以下、粕谷教授より出されました水質調査結果に対する報告です。
結果と考察
結果は表に示した通りである。鉄鋼スラグに特徴的な性質は、高濃度のホウ素が溶け出すことと強いアルカリ性(吉川氏pHメーターによる)であること。ホウ素の環境基準は1mg/Lであり、11倍(弥富市三稲)から280倍(飛島大橋)と、全調査地点での高濃度であった。加えて、飛島大橋では鉛の濃度が、環境基準0.01mg/Lの34倍であった。参考値ながら、三重県木曽岬でも鉛が検出された。さらに、これも参考値であるが、ヒ素、セレンも検出した。鉄は弥富市三稲と飛島大橋で高い値であった。排水基準が溶存鉄で10mg/Lと定められているが、今回はフィルターを通していない全鉄での測定であるので、溶存鉄の濃度測定は次回の予定としたい。
亜鉛は、生物B(コイ、フナ等比較的高温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生育する水域)に対する影響として 0.03mg/Lの基準が定められている。この基準の3倍(津島市神尾町)から163倍(飛島大橋)とすべての調査地点で大幅に高い値を示した。
以上から、鉄鋼スラグ野積み現場から人体に対する有害物質と魚など周囲の生態系への影響が懸念される金属がかなり高い濃度で流出している事実が明確になった。
鉄鋼スラグ野積み現場は、雨水の地下浸透と周囲への流出に対する対策を施していないと見受けられた。これらの対策がなされたしかるべき場所への移動が急務と考えられる。
■愛西市赤目町の鉄鋼スラグに、シートが被せられ始めました。
▲鉄鋼スラグ問題、今後の課題
■今回の汚染の原因は?
愛知県には、今まで「あいくる認定」をしてきたのだから、汚染源は何だったのかを特定する責任がある。県は、共同建設が品質管理を怠ったのだから過失があると言っているが、排出者責任はどうなるのだろう。
■リサイクルの原料である廃棄物の排出者責任は、どうなるか?
リサイクルされるとわかっていながら、汚染された廃棄物を処理委託した場合、排出者責任はどうなるか?
排出者は、自ら出した廃棄物が適正に処分されたか見届ける責任がある。そのためにマニフェストがある。リサイクル製品として使われることがわかっていながら、汚染された廃棄物を依頼すれば、当然、責任は問われるはずだ。
鉄鋼スラグの場合、何か特別の手を加えるのではなく、ただ単に破砕をして再生利用されている。つまり、成分的な変化はない。こういったリサイクルの場合、どこが汚染に対して責任を持つのか。排出者には全く責任がないのか。今後の課題である。
■県による調査結果で、安全は担保できない。
今日、愛知県と話した。
おおきな山の一握りを調査しただけ。今回の調査で基準内であったとしても、すべてが安全だと言っているのではないとのこと。20日に業者から改善計画書が出てくるとのこと。
▲鉄鋼スラグに関する情報。開示延長がつづく・・・。
■公開質問状の回答期限から、11日過ぎました。でも、まだ回答が来ません。
私が、県に鉄鋼スラグの山からにじみ出た水質検査の結果を持参したのは、前月23日。質問状の回答期限から、11日も過ぎているのに、まだ回答が届かない。先ほど電話をしたら、25日に回答するとのことでした。
■公開が遅い愛知県の情報公開
昨年に情報公開請求した「鉄鋼スラグ関連の公文書」が、これまた、一向に開示されない。第3者の異議申し立てにより、現在、情報公開審査会にかけられているようだ。公開されるのは、このままでいくと年内ぎりぎりかもしれない。必要な情報が必要な時期に公開されないことにより、問題が大きくなり、どんどん解決が遅れてしまう。
愛知県情報公開条例の第7条に、こんな条文がある。
第7条 実施機関は、開示請求があったときは、開示請求に係る行政文書に次の各号に掲げる情報のいずれかが記録されている場合を除き、開示請求をしたものに対し、当該行政文書を開示しなければならない。
(2) 個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの又は特定の個人を識別することはできないが、公にすることにより、なお個人の権利利益を害するおそれがあるもの。ただし、次に掲げる情報を除く。
ロ 人の生命、健康、生活又は財産を保護するため、公にすることが必要である
と認められる情報
すなわち、個人情報であっても「人の生命、健康、生活又は財産を保護するため、公にすることが必要であると認められる情報」については、公開すべきとの判断が、この条例に明記してある。
かつては、「立入検査簿」などの公文書が、非公開であったものが、この条文を根拠に公開されるようになり、産業廃棄物処理現場が少しずつガラス張りにされてきた。
しかし、最近、こういった公文書の公開を拒む業者が増えており、必要なとき必要な情報を地域住民が得られなくなっている。そこで、先日、三重県に尋ねてみた。三重県では、すべての公文書を第三者照会にかけているわけではないようだ。上記の条項に該当するか否かの行政判断が最初にあり、必要なもののみ、第三者照会にかけているそうである。
ところが、愛知県の場合、常に第三者照会により開示が延期され、情報公開審査会にかかろうものなら、開示されるのは1年以上あとである。
昨日は昨日で、あいくる認定に関する公文書開示の延長の連絡が、県からあった。あいくる認定制度の中で、県民から請求があれば公開することをきちんと謳っておくべきだと思う。
▲神戸製鋼、小豆島の鉄鋼スラグを自主撤去
山陽特殊鋼が、契約書の提出に応じず、鉄鋼スラグを自主撤去したことは、すでにマスコミ報道されていましたが、今度は、神戸製鋼が小豆島に持ち込まれた鉄鋼スラグを自主撤去とのこと。
フェロシルトの時も、自主撤去でした。
フェロシルトも砂防地域の埋め戻しに使われていました。今度も採石場です。
05年9月というと、フェロシルト問題が大きく報道されていた頃でしょうか。なんだかフェロシルト事件のときと、とてもよく似ています。
■広島スポーツ掲載
http://hiroshima.nikkansports.com/news/f-rn-tp6-20070907-252681.html
小豆島に鉄鋼スラグ200トン、調査後撤去
神戸製鋼所(神戸市)のグループ会社が、鉄鋼の製造過程で発生、道路の舗装材料などに使われる「鉄鋼スラグ」約200トンを香川県・小豆島に搬入し、香川県の廃棄物調査を受けた直後、自主的に撤去していたことが7日、分かった。
香川県によると、05年9月、小豆島の住民から「採石場に鉄鋼スラグが搬入されている」と通報が県にあった。野積みされたスラグを確認した県が神鋼側に問い合わせたが、神鋼側は「地元採石業者に売った。廃棄物ではなく有価物」と主張。しかし、神鋼側は約1週間後、スラグを撤去すると県に連絡し、間もなく自主撤去した。
香川県は「有価物だと主張するならば根拠を示してほしい、と神鋼側に求めたが、十分な資料を提示してもらえなかった」と話している。
▲鉄鋼スラグ問題 愛知の報道(その2)
■毎日新聞の夕刊で、中部地区にも報道されたと思います。webにも掲載されましたので、紹介します。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070908k0000e040054000c.html
鉄鋼スラグ:愛知でも7万トン野積み 廃棄物として指導へ
民家の近くに野積みされた鉄鋼スラグ(中央奥)=愛知県愛西市で<写真有り>
鉄鋼の製造過程でできる副産物「鉄鋼スラグ」が兵庫県・淡路島などに野積みされていた問題が広がりを見せている。リサイクル製品のはずのスラグが、廃棄物同様に扱われている実態が明らかになり、行政当局も対応に苦慮する。愛知県西部でも6カ所に計約7万トンのスラグが野積み状態で放置され、市民団体の調査では、現場の溶出水から、ヒ素やホウ素、強アルカリ性の排水などが検出された。スラグをリサイクル製品と認定してきた同県だが、調査結果などを受けて姿勢を一転、廃棄物とみなして指導に乗り出す方針だ。
愛知県は02年4月、独自のリサイクル資材評価制度「あいくる」を導入。県がリサイクル製品と認定した資材について、公共工事での使用を推奨してきた。破砕処理後のスラグは、同県蟹江町の廃棄物中間処理業者「共同建設」が03年8月、道路の路盤材として「あいくる」の認定を受けた。
同県でスラグの野積みが問題化したのは昨年初め。名古屋市の建設会社が約1万トンのスラグを共同建設から購入し、同県津島市の借地(休耕田)に野積みした。住民の苦情に対し、県は「あいくる」認定を理由に「廃棄物ではない」として、指導しなかった。
しかし、環境団体代表で同県愛西市の吉川三津子市議(52)の調査で、津島市など同県西部に計6カ所の野積み現場が判明。野積みされたスラグは粉じんを発生させ、雨で強アルカリ性の排水を出す。各現場では、スラグが7~8メートルの高さに積まれ、シートもかけられず、社名やスラグとの表示もなかった。共同建設は取材に対し、このうち5カ所に計約6万3000トンのスラグを野積みしたことを認めている。
さらに吉川市議が先月、計5カ所で野積み現場周辺の溶出水を環境生態学者と調査した結果、5カ所すべてで強アルカリ性を示し、環境基準を大きく上回るホウ素を検出。3カ所でヒ素、2カ所で鉛も検出した。
愛知県建設企画課によると、「あいくる」は野積みを想定しておらず、環境対策は認定要件に含まれない。吉川市議は「リサイクルを偽装して廃棄物が商品としてまかり通り、行政が安易にお墨付きを与えた」と指摘。同県資源循環推進課は「粉じんや排水対策もなく、管理者などの表示もない。明らかに不適正保管で、今後は調査を経て指導する」としている。【日野行介】
■鉄鋼スラグ 鉄鋼の製造過程でできる副産物。原材料の3~4割が鉄鋼スラグになるとされ、05年度は全国で約3900万トン生じた。セメント原料や道路の路盤材などにリサイクルされるが、野積みされると粉じんが舞い、雨で強アルカリ性の排水を出すなど、環境や健康への悪影響が生じる恐れがある。
毎日新聞 2007年9月8日 15時00分
▲鉄鋼スラグ問題、本日、県からの回答日
■8月23日に提出した質問に対して、本日が回答期限となっています。
回答は、10日ほどでとお話ししましたが、県としては、2週間欲しいとのことでした。2週間後となると本日です。投函の前に、FAXでいただきたい旨、先ほど県へ連絡を入れました。
■県の調査結果の発表、遅いですね。
フェロシルトのときも、調査から発表まで時間が掛かったときは、何か問題がありました。今回もなかなか発表がされません。何らかの対策を県として示さねばならないので、遅れているのかもしれませんね。
鉄鉱石から造られた鉄鋼スラグも安全かどうかは、今治市の汚染事例もあるので、慎重に判断する必要があると思います。また、鉄くずから造られる鉄鋼スラグは、原料によって汚染がでることが考えられますので、リサイクルにあたって、どんなチェックをしていくのか課題です。そして、今回、ブログにコメントを頂きましたので、「鋳物砂」のリサイクル問題について、webで調べてみました。(川崎重工業(株)鋳物砂問題関連)
今回の取り組みで、
・ 汚染を伴うリサイクルをどう防ぐか
・ 市場性のないリサイクルから発生する「廃棄物野積み問題」
のふたつの問題提起ができたかと思います。
■なごやのゴミ問題への取り組みから
藤前干潟やなごやのゴミ非常事態宣言など関わっていた頃、新日鐵に見学に行ったことがあります。名古屋市は、いち早く、容器包装リサイクル法を取り入れ、プラスチックごみのリサイクルに取り組みました。
リサイクルといっても、製鉄所の高熱の炉の中に、プラスチックを還元剤代わりに投入するわけで、焼却とどう違うのかな?と思うわけですが、質問の時間にこんなやりとりがありました。
私 「プラスチックに含まれている還元剤や可塑剤、重金属類は、どこに残るのですか?」
新日鐵 「鉄鋼スラグに残ります」
私 「そんな鉄鋼スラグを、路盤剤に使ってもだいじょうぶですか?」
新日鐵 「プラスチックは、還元剤の10%くらいまでしか使わないので、微量ですから大丈夫です」
これらやりとりから「不純物は鉄鋼スラグに残るもの」という考え方が、私の脳裏にこびりつき、今回、調べてみようというきっかけともなりました。
■愛知県知事も、「あいくる」認定に問題があったことを認めました。よりよい体制をつくっていって欲しいと思います(読売新聞・9/4)
あいくる制度 「チェック態勢に問題」
知事、製品安全性など指摘
神田真秋知事は3日の定例記者会見で、愛知県が推奨している産業廃棄物を加工したリサイクル建設資材について、「企業に製品の検査結果を出してもらっているが、きちっと報告されていたのか。県のチェック態勢も問題だ」と述べ、製品の安全性について県の審査が十分ではなく、品質などに疑問があるとの考えを明らかにした。知事が制度の問題を指摘したことで、「県のお墨付き」が揺らぐ事態ともなりそうだ。
リサイクル資材について県は2002年4月から、有害物質が検出されないことなどの評価基準を設け、製造業者からの申請を受けて適合するものを認定する「県リサイクル資材評価制度(あいくる)」を実施。今年8月10日現在、産廃中間処理業者など約300社の23品目1557資材を認定し、公共工事で率先利用している。
あいくる認定製品を巡っては、鉄鋼スラグから路盤材を製造している蟹江町の業者が鉄鋼スラグを野積みしている県内6か所保管場所の周辺から、環境基準を超すホウ素などの物質が検出されたと市民グループが指摘。業者はあいくるの申請で工場以外の保管場所を明記せず、県は野積みの実態を把握していなかった。(2007年9月4日 読売新聞)
▲愛知県知事、「鉄鋼スラグ問題」で方針を述べる
■鉄鋼スラグ「検査態勢より強化」 愛知・神田知事が認定見直し方針
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007090302046105.html
(中日新聞)2007年9月3日 夕刊
愛知県弥富市などで同県が建設リサイクル材(あいくる材)に認定した鉄鋼スラグが野積み保管されている問題で、神田真秋知事は三日の定例会見で「製造過程であれ、製品であれ、野積みのような形で放置されているのは問題」と述べた上で、あいくる材の認定制度のあり方を見直し、より厳しいチェック態勢で望む考えを示した。
現在は、県が業者の申請に基づき、流通商品を推奨品としてあいくる材に認定しているが、来年度から、産廃を使ったすべてのリサイクル商品について流通前の届け出を業者に義務づけ、審査する制度を導入する方針を固めている。
神田知事は、野積み保管されている鉄鋼スラグの溶出液から環境基準を超す鉛やホウ素などが検出されたとする市民グループの調査結果について「あいくる材認定を進めてきた県として極めて残念。まずきちんと事実を究明し、指導するべきものは指導する」と述べ、県が進める調査結果を見極めた上で、業者などに対応する考えを示した。
一方で、現在の県の認定制度に触れ「原料がどういうものなのかをどこまで把握できているのか、(業者から)提出してもらう検査結果がきちんと報告されていたのか、現状よりも二重、三重のチェックができる態勢をつくっていかなければならない」と指摘。「問題が起きてその都度対応するより、問題が起きる前にチェックができないか数カ月前から検討を始めている」と述べた。
この問題をめぐっては、愛知県蟹江町の産業廃棄物中間処理会社「共同建設」が工場外の弥富市や愛西市など六カ所で、完成前のものを含め、計七万四千トンの鉄鋼スラグを野積み保管している。
▲鉄鋼スラグ問題への取り組み(その5)
■23日に、県へ提出した要望書です。アップするのを忘れていました。
平成19年8月23日
愛知県知事 神田真秋 殿
鉄鋼スラグに関する公開質問ならびに申し入れ
ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク
海部農業と暮らしを守る会
代表 吉川 三津子
日頃より、当ネットワークの活動にご理解賜り、感謝申し上げます。
当ネットワークでは、リサイクルを騙った廃棄物問題として、「フェロシルト問題」、「偽堆肥問題」、そして、「鉄鋼スラグ問題」の3つの課題に、平成14年より取り組んでまいりました。
鉄鋼スラグ問題への取り組みは、今から5~6年前に、愛西市の住宅隣接地の広大な敷地に、きらきら光る黒いものが持ち込まれたのがきっかけです。当初は、この物質が何かもわからず、愛知県からは「リサイクル製品で、しばらくねかせないと使えないから」との説明を受けました。しかし、その後調べていくと、これが鉄鋼スラグであり、産業廃棄物の分類では「鉱さい」にあたり、管理型処分場で処分する品目に該当することがわかりました。
環境や健康上問題があるから管理型処分場に入れることになっている廃棄物が、「リサイクル製品」と名前が変わることにより、野積みして良くなることに納得がいきません。そして、愛西市の野積みは、5~6年前から形状も変わらず、搬出されていません。たとえリサイクル認定されたものであっても、売れなければ廃棄物、有害物質が溶出するものは廃棄物であることは、フェロシルト問題で嫌というほど知らされました。
私たちは、平成14年10月、全国ネットワークの環境省交渉の折にも、愛西市の野積み現場の写真を持参し、問題提起をしてきました。その後、中国への鉄鋼輸出が増加し、ますます鉄鋼スラグの野積みを助長し、全国的な問題となっています。
県下でも、昨年、津島市内の農地へ鉄鋼スラグ野積みで、隣接の田んぼの稲が枯れました。そして、現在、海部地区から三重県境にかけて、鉄鋼スラグ野積み現場を6~7カ所確認しており、7月8日、そのうちの5カ所の水質検査をしたところ、電気伝導計は振り切れ、強いアルカリを示し、その後の詳しい検査では、環境基準はもちろんのこと、排水基準をも上回る有害物質を検出しました。
愛知県は、フェロシルト事件という苦い経験をしました。フェロシルト問題でも、赤い水や六価クロムが検出され、はじめて行政は動き始めました。しかし、その前に市民からの声があったはずです。「フェロシルトは、産廃ではなく製品です」との行政判断と、「フェロシルトは、三重県のリサイクル認定製品です」との背景が、問題を大きくし、解決を遅らせました。その教訓を生かし、迅速に対処いただきたく、以下について質問並びに要望いたします。
【 要望事項 】
1.鉄鋼スラグの品質にばらつきがあることが考えられる。県下の鉄鋼スラグ野積みの現状と環境調査を実施すること。
2.あいくる認定について、申請・報告方法等の見直しをすること。
3.今回の案件で、立入検査簿等の公文書を公開請求したが、第三者異議申し立てにより公開が滞っており、市民が正確が情報を得ることが阻害されている。環境部に於いては、条例に定められている「人の生命、健康、生活又は財産を保護するため、公にすることが必要であると認められる情報」か否かの判断を自らが行い、第三者照会を省略できるしくみを構築すること。
【 質問事項 】
1.環境部は「津島市の鉄鋼スラグは、製品である」と判断したと聞いているが、事実か。また、リサイクル製品として扱われた経緯があったとしても、不用となれば廃棄物であるが、どのような根拠で廃棄物か有価物かの判断をされたのか説明いただきたい。
2.産業廃棄物・特別管理産業廃棄物処分実績報告書の提出が、廃棄物処理法で義務づけられている。あいくる認定にあたり、廃棄物処理法違反や現場のチェックはどのように行っているか伺いたい。
3.再生業者(廃棄物処理業者)が廃棄物を受け入れた場合、販売先が決まった段階で有価物となると考えるが、現状の鉄鋼スラグの野積みは、廃棄物の不適正野積みではないか。その判断についての県の見解を伺いたい。
4.あいくる認定品の品質管理について、県はどのような報告を受けているのか。また、鉄くずなどが原料であるならば、鉄鋼スラグに品質のばらつきが出る可能性が高い。このようなケースに於いて、どのような対策をしているか。
▲愛知県、リサイクル製品販売前に、届け出を義務づけ
以下、中日新聞の一面に載りました。
みなさんの評価は、いかがでしょうか?
フェロシルト問題、鉄鋼スラグ問題、偽堆肥問題などのリサイクルに対して問題提起をしてきましたが、私としては、もう少し詳細を知りたいです。
■産廃再利用商品、事前届け出課す 愛知県、全国初導入
2007年9月1日 09時14分
愛知県は、産業廃棄物を使った「リサイクル商品」について、販売前に業者に県への届け出を義務づけ、価値ある「商品」なのか、「廃棄物」なのかを県が独自に判断する制度を来年度から導入する方針を固めた。廃棄物とみなしたものは、埋め立てなど廃棄物処理法に基づく適正な処理を指導する。
これまでは業者が「商品」と判断したものは、そのまま市場に流通したため、リサイクルに名を借りた産廃の不法処理が行われることがあった。自治体が条例などをつくり、業者の申請に基づいて流通商品を「推奨品」として認定する制度はあるが、流通前の届け出を全業者に義務づける取り組みは全国で初めて。
廃棄物処理法は、埋め戻しや舗装用など主に建設資材として使われる産廃のリサイクル商品について、経済的な価値を持つ「有価物」なのか、価値のない「産廃」なのかの判断基準を明確に規定していない。このため産廃の排出業者や処理業者が「商品」と言えば「有価物」とみなされ、特別な行政上の審査もなく、市場に流通する。
結果として、強い毒性を持つ六価クロムを含んだ石原産業(大阪市)のフェロシルトがリサイクル品の土壌埋め戻し材として大量に流通したのを始め、産廃を使ったリサイクル品が有価物か廃棄物かをめぐる問題が各地で起こっている。
愛知県の新制度では、こうした法の“抜け穴”を防ぐため、県が許認可権を持つ県内の市町村(政令市、中核市を除く)に事業所を置く廃棄物の中間処理業者と、廃棄物の排出事業者に対し、廃棄物をリサイクル商品として販売する場合は、30日前の県への届け出を義務づける。
県が、工場の現地調査やサンプルの成分調査などを通し、有害物質の有無や機能、廃棄物の排出状況と製品の需要などを調べ、総合的に有価物か、廃棄物かを判断。廃棄物とみなした場合は、商品とは認めず、廃棄物処理法に基づいて、焼却や埋め立てなど適法な処分をするよう指導する。
環境省は「大変な手間がかかるが、入り口からきっちりと行政が把握できれば、一定の効果は期待できる」と話している。
▽第三者委で判断を
【三重県フェロシルト問題検討委員会座長を務めた和歌山大の平田健正教授(環境水理学)の話】 問題が起きてからではなく、最初から県が責任を持つというのは画期的だ。ただ、これまで以上に県の責任は大きくなり、規制が強すぎると民業圧迫につながる恐れもある。判断が一方通行にならないよう、商品か廃棄物かの判断は、行政だけでなく、学識者や消費者など幅広い知識を集めた第三者委員会で行い、説明責任を果たす必要がある。
(中日新聞)
■14業者に立ち入り調査 鉄鋼スラグ問題で愛知県
2007年8月31日 朝刊
愛知県弥富市などで野積み保管された鉄鋼スラグの溶出液から環境基準を超す鉛やホウ素などが検出されたとされる問題で、愛知県は三十日、野積み保管している同県蟹江町の産業廃棄物の中間処理会社「共同建設」のほかに、県内で別の鉄鋼スラグを扱っている可能性のある同業者十四社にも立ち入り調査を始めた。
対象は、鉄鋼スラグなど、鉱石から金属を製錬する際にできる副産物の鉱さいを処理する許可を持つ、県内の産業廃棄物の中間処理業者。鉄鋼スラグの処理方法や保管状況などを確認し、周辺の環境への影響が出ていないかどうかも調べる。
共同建設は、製鉄会社などから引き受けた廃棄物の鉄鋼スラグを加工し、路盤材や埋め戻し材などとして販売。しかし、破砕などの処理をした鉄鋼スラグを六カ月以上、雨や風にさらす工程(エージング)を工場外の複数の敷地で実施しており、県はこの完成前の鉄鋼スラグを産業廃棄物と判断。廃棄物処理法に基づく適切な保管をするよう指導する方針を固めている。
同県は同様な事例がないかを調査する必要があると判断。二十九日に地方事務所の担当者に、九月上旬をめどに結果を報告するよう指示した。
共同建設については、県はすでに立ち入り調査を数回にわたって実施。野積み保管されている鉄鋼スラグのサンプルの成分分析や溶出試験を行っており、九月上旬にも調査結果が出る見通し。
▲鉄鋼スラグ問題 瀬戸内の報道(その2)
■産経webより
http://www.sankei.co.jp/keizai/sangyo/070825/sng070825001.htm
鉄鋼スラグが野積みに 兵庫・淡路島
鉄鋼を製造する過程で副産物として発生し、道路の舗装などに使用される鉄鋼スラグ約9万トンが、兵庫県・淡路島の2カ所に野積みされるなどしていたことが25日、分かった。
粉じん被害の訴えなどを受けた兵庫県は今年6月、大気汚染防止法に基づいて環境対策を取るよう業者を指導。スラグを販売した鉄鋼メーカーの山陽特殊製鋼(兵庫県姫路市)が7月から撤去を始めた。
兵庫県などによると、同県西宮市の土木建設会社は、淡路島に砂利製造施設の建設を計画。平成18年7月、商社などを通じて山陽特殊製鋼からスラグを購入した。
スラグは、兵庫県南あわじ市の砂利製造販売会社が管理する南あわじ市と洲本市の山中2カ所に搬入された。その後、施設建設計画が進まず、スラグは一部が野積みされていた。
(2007/08/25 21:55)
■朝日新聞webより
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200708250052.html
「鉄鋼スラグ」10万トンが野積み 淡路島
2007年08月25日
東証1部上場の山陽特殊製鋼(兵庫県姫路市)が昨年、県内の業者に販売した「鉄鋼スラグ」約10万トンが1年近く、同県の淡路島の山間部2カ所に野積みされていることがわかった。周辺住民の苦情を受けた県が指導し、同製鋼はスラグの回収を始めた。スラグは鉄鋼製造過程で生じる副産物で、同製鋼は「製品として販売した」としているが、販売先の業者に売値を上回る運搬費を支払っていた疑いもあり、県は「産業廃棄物」の可能性もあるとして調査を始めた。
同製鋼によると、昨年7月、砂利プラント造成工事用として同県西宮市の業者に売却。翌8月~今年2月に洲本市と南あわじ市へ運んだ。だが、プラント造成計画が中断し、野積みされたままになったという。売却代金と運搬費については「言えない」としている。
西宮市の業者は「スラグをダンプで運搬しただけ。買ったのは淡路島の砂利製造業者だ」と説明する。
県環境整備課は「スラグの売却を装った産業廃棄物の処分だった可能性があり、廃棄物処理法違反(無許可運搬)などの疑いも出てくる」としている。
▲鉄鋼スラグ問題への取り組み(その4)
■過去10年、地域での環境問題への取り組みを振り返って
《 鉄鋼スラグ問題のはじまり 》
愛西市の鉄鋼スラグの問題には、2002年頃から関わっています。
現場は、以前から違法焼却など様々な産廃問題があり、2001年頃から県などと話し合いを持っていました。しかし、2002年に、私が立田村村議になったことで、現場が隣村の八開村なので、地元には、それほど大きくお知らせせず、コツコツと活動を重ねてきました。
2002年頃に、きらきら光る「みたことのないもの」が持ち込まれ、驚いて調べはじめました。もちろん、県とも話しましたが、県は「リサイクル製品で、しばらくねさせないと使えない」と言いました。2002年の環境省との話し合いに、写真を持っていって、こんな事例があることも訴えたこともありました。
しばらく寝させないと使えないと県は言いましたが、1年経っても、2年経っても、そして5年経った今も、その山は動きません。私は「誰もが要らないものは、廃棄物ではないか。リサイクルを騙った不法投棄ではないか。」と、当初から、県に疑問を投げかけてきました。その質問には、はっきりした返答がないまま、今日まできてしまったというのが現状です。
住民の声に耳を傾け、もっと早い段階で判断をしていれば、こんな大きな問題にならなかったはず。フェロシルト問題のときもそうでした。赤い水が流れ出し、六価クロムが検出され、大きな報道にならないと県は動き出さなかった、今回も同じです。
《 わたしのゴミ問題活動のきっかけ 》
久しぶりに、地元の産廃問題として「鉄鋼スラグ問題」がクローズアップされ、今までの活動のことが思い起こされます。
平成9年、今から10年前になりますが、私は、今住んでいる愛西市の旧立田村に産業廃棄物問題(廃プラスチック専焼の計画)が起きたとき、ゴミ問題に関わり始めました。中日新聞が「暴力団関与」と報道した事例です。
私は、地域の子どもたちの健康や、子どもたちの住みよい環境を守らねばと、活動をはじめたのですが、議会の一般質問で、私の活動に対して「立田の農業をダメにする人がいる」と、ほぼ名指しで非難され、傍聴席でつらい思いをしたことが、ふと思い出されました。しかし、それも、農業を大切に思われたが故と、今では思うことができます。
その後、5年半、議会傍聴席は、私ひとりの時が多かったですが、傍聴をし続け、地域のことをいろいろ知ることができました。
主婦だけで会をつくり、村内に10カ所もあった「野焼き問題」に取り組み、モグラ叩きのような通報作戦で、野焼き撃退をしたこともありました。
《 農業と産業廃棄物問題 》
また、愛西市に隣接する津島市の産廃焼却炉からの黒煙問題では、「松葉のダイオキシン調査」を、募金を集めて行い、良いのか悪いのか、全国ワースト2という結果となり、それが新聞で報道されました。公表するときは、この地域の野菜への風評被害のことを考え、相当に悩みました。しかし、このままでいいのかと、自分に問いかけ、農村地域とかなり離れていることもあり、思い切って公表しました。
農家からの心配の声もあり、一時的に農家の方々には不安を与えることとなりましたが、産廃施設に県が強く指導に入り、今では操業状況もよくなり、結果としては良い状況となっています。
農業を大切にするってどういくことか、いつも風評被害のことを心配しながら、自問自答をしていますが、「環境問題は、ベールで隠しておいては、後々に更に大きな問題として、私たちのもとに戻ってくる。小さな段階で、ひとつひとつ”解決”をしていかねばならないもの。それが結果として、地域の環境を守ることにつながる」という考え方を貫いています。先日も農家の方からご意見を頂き、それがもとで、農家の方々が今の環境を守りたいと思っていることもよくわかり、よい交流ができました。苦情が交流に変わっていくという、とてもうれしい経験をしました。
もうひとつ思い出しました。
旧立田地区(現在、戸倉町)で、産廃焼却炉の建設計画が、もうひとつ持ち上がったとき、情報を持って、地区の総代さん宅を訪れたことがありました。その結果、地域の方々は、夜を徹して話し合われ、「みんなで金を出し合い、地域でその土地を買い上げて、阻止しよう」ということになりました。しかし、幸いにも、地域は土地を買い上げることなく、その業者は撤退しました。
地域に大きな活動や動きがあることは、産廃の進入を防ぐということを、身をもって感じました。
音羽町では、低農薬米「音羽米」で農家と消費者が結びつき、農地の安全を守るための活動がともにされています。そんなまちづくりが愛西市でもできるといいなあと思っています。そのためにも、農村地と市街地住民の間に壁ができないよう、お互い理解し合えるような情報のやりとりが必要だと私は思います。
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