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▲愛西市で学習会「鉄鋼スラグ問題」

■岐阜大学の粕谷教授をお招きして、学習会を開催します。

 ★10月14日(日) 13:30~

 ★場 所 : 愛西市草平地域防災コミュニティーセンター
         電話:0567-23-0991,愛西市草平町草場77

 ★内容

1.地域活動報告と全国で起きている鉄鋼スラグ問題について

2,粕谷先生から、調査結果報告と今後について

粕谷教授に、7月8日、現場にお越し頂き、愛西市・飛島村・弥富市・津島市にある5つの鉄鋼スラグの山からにじみ出ている水の検査をお願いしたところ、鉛やホウ素などが検出され、8月23日、県にその結果を報告しました。
 県は、直ちに大きなスラグの山から一握りのスラグを採取し、検査しました。粕谷先生が行った検査は、その場ににじみ出ている水の検査であり、県は、スラグの一部を持ち帰って検査したもので、違った数値が出るのは当然です。

 県が行った検査も含め、今後、地域の環境を守るためにどうしていったらよいかを考えます。

主催:海部農業と暮らしを守る会、ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク

以下、粕谷教授より出されました水質調査結果に対する報告です。

 

結果と考察

 結果は表に示した通りである。鉄鋼スラグに特徴的な性質は、高濃度のホウ素が溶け出すことと強いアルカリ性(吉川氏pHメーターによる)であること。ホウ素の環境基準は1mg/Lであり、11倍(弥富市三稲)から280倍(飛島大橋)と、全調査地点での高濃度であった。加えて、飛島大橋では鉛の濃度が、環境基準0.01mg/L34倍であった。参考値ながら、三重県木曽岬でも鉛が検出された。さらに、これも参考値であるが、ヒ素、セレンも検出した。鉄は弥富市三稲と飛島大橋で高い値であった。排水基準が溶存鉄で10mg/Lと定められているが、今回はフィルターを通していない全鉄での測定であるので、溶存鉄の濃度測定は次回の予定としたい。
 亜鉛は、
生物B(コイ、フナ等比較的高温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生育する水域)に対する影響として 0.03mg/Lの基準が定められている。この基準の3倍(津島市神尾町)から163倍(飛島大橋)とすべての調査地点で大幅に高い値を示した。
 以上から、鉄鋼スラグ野積み現場から人体に対する有害物質と魚など周囲の生態系への影響が懸念される金属がかなり高い濃度で流出している事実が明確になった。

 鉄鋼スラグ野積み現場は、雨水の地下浸透と周囲への流出に対する対策を施していないと見受けられた。これらの対策がなされたしかるべき場所への移動が急務と考えられる。

 

■愛西市赤目町の鉄鋼スラグに、シートが被せられ始めました。

 

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