桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

馬刀葉椎(マテバシイ)

2020年09月26日 22時50分10秒 | 風物詩

 日常の買い物や日課にしている慶林寺参拝ではあまり通ることのない本土寺の参道を歩きました。

 

 とくにどうということはない一茎ですが、欅(ケヤキ)の巨木の根元に顔を出すので、毎年愉しみにしていた場所です。
 十日ほど前から二、三日置きぐらいに通って、昨日も見たのですが、芽吹いた様子がなかったものですから、枯れたのだろうと思っていました。

 

 参道の彼岸花。

 

 本土寺参道と交差して走る千葉県道白井流山線です。馬刀葉椎(マテバシイ)の並木があるので、通称・まてばしい通り。

 

 葉っぱが密集しているので、防風林に使われることが多いそうです。



 根元や路面にはおびただしい数のドングリが落ちていますが、先日の台風12号ですべて落とされてしまったのでしょうか。見上げても樹には実がありません。



 そうでなければ、こんなふうに実を結んでいるはずなのですが……(画像は樹木図鑑植木ペディアから拝借しました)。



 日課の慶林寺参拝です。昨日でお彼岸も明けました。一週間ずっと開けられていた山門は閉ざされました。



 境内には鉢植えの白い彼岸花。



 拾ってきたマテバシイの実をカメラに収めました。一般的なドングリと較べると、二~三倍の大きさがあります。

 ブナ科の常緑高木です。漢字では、全手葉椎と書いたり、馬刀葉椎と書いたりします。マテバシイの「マテバ」とは葉っぱが貝のマテガイに似ている椎(シイ)の樹ということらしいのですが、ともにブナ科ではあっても、椎はシイ属、マテバシイはマテバシイ属で、植物分類上は別物です。
 待てば(収穫するのを我慢すれば)、椎の実のように美味しくなるので、その名がついた、という説もありますが、こちらは眉唾もの。
 学名・Lithocarpus edulisのedulisは「食べられる」という意味であり、事実、タンニンをあまり含んでいないので、灰汁(あく)を抜く必要がなく、そのまま炒って食べられるということです。

コメント (3)
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