二十一日の土曜日、本土寺の参道入口に東京にある老舗葛餅店の臨時売店が店開きをしました。アジサイ(紫陽花)の花を観にやってくる観光客が増えるからです。
まだシャッターで閉じられたままだった店先に、二十一日に開店するというお知らせが出たとき、参道に植えられた紫陽花を見る限りでは、二十一日までにはとても咲きそうもない、と私には思われましたが、本土寺近くへ引っ越してきたものの、引っ越したのは紫陽花の花が散ってしまったあと、というにわか観察者の私とは違って、葛餅店は何年も前から毎年毎年店を出していて、花の咲く時節には精通しているのだから、いまは咲きそうにもないと思われる蕾もむくむくと大きくなって、咲くのかもしれないと思ったのでした。
そうして二十一日を迎えたのですが、私が危惧したとおり、花は咲きませんでした。よって、私が通りかかったときに見掛けた観光客らしき人は、参道に老夫婦一組、店の奥にやはり老夫婦一組という四人きりでした。
店内の左奥が形ばかりの喫茶室になっています。
様子を見に行ったのは日曜日でしたが、ほかに観光客らしき姿はありませんでした。
参道沿いの店も、黒門家は開いていましたが、客の姿はありません。
仁王門前の赤門家は閉まっていました。
場所によりけりではありますが、紅葉は寺の外からも見える場所があります。しかし紫陽花は参観料を払って中に入らなければ見られません。
で、市としては松戸ではなく、隣の流山ということになるし、本土寺からだと歩いて十二~三分かかりますが、流山市前ヶ崎のあじさい通りと東部あじさい苑へ、紫陽花がどんな様子なのか、と見に行ってみました。
前ヶ崎城址を北端として、富士川右岸に延々とつづく台地の東斜面に紫陽花が植えられているところがあります。長さは250メートル。そこが前ヶ崎のあじさい通りです。
まったくといっていいほど咲いていません。250メートルにわたって、全体像としてはこのような感じでありました。
ひと口に紫陽花といっても、蕾の様子を確かめながら見て行くと、葉の形、色、蕾のつき方、形……実に様々な種類があるのがわかります。
何本も伸びている茎の中にただ一本だけ花の開きかけているものがありました。
よくよく見れば、また別のところにも……。
とはいっても、あじさい通りと東部あじさい苑を合わせて何百株とある中のほんの数株に過ぎません。
↓あじさい通りと東部あじさい苑の地図を載せてあります。地図中の1~2の間があじさい通り、3~4の間が東部あじさい苑で、2~3の間には花はありません。
http://chizuz.com/map/map90858.html