亀戸天神前にある老舗葛餅店が春秋の彼岸のころ、紫陽花(アジサイ)のころ、そして紅葉のころ、本土寺の参道入口に臨時の売店を開きます。
買い物帰りに、こんな案内が出されていたのを見たので、もう紫陽花の咲く季節か、と思い、待てよ、二十一日といえば今週ではないか、いくらなんでもまだ咲かぬであろう、と思いました。
本土寺参道に植えられている紫陽花を見ながら帰りましたが、蕾はまだ小さなツブツブができている程度で、とてもあと数日で咲くとは思えません。
しかし、家に帰ったあと、紫陽花の見物客がこないのに店を開くはずはないのだから、咲きそうもないのに、もしかしたら咲くのかもしれないという気になって、流山前ヶ崎のあじさい通りの様子を見に行くことにしました。
我が庵からあじさい通りの入口(北端)までは我が庵のある高台を下り、富士川を渡って前ヶ崎の高台を上って下る。歩けば十分ぐらいです。
私は普通の紫陽花のほかに萼紫陽花や山紫陽花があることぐらいしか知りませんが、蕾を見ながら歩いて行くと、素人目にも一株ずつ違いのあることがわかります。
蕾は随分大きくなってはいますが、やはりあと数日で咲くとは思えません。念のため、二十一日にはあじさい通りへきて、実態を確かめることに致しましょう。
あじさい通りを北から南へ通り抜けて、坂を上るとキウイ畑です。
キウイの花は大部分が散って、形を実に変えつつあります。
絹莢豌豆(キヌサヤエンドウ)の花と実。富士川沿いの畑で見ましたが、絹莢豌豆と空豆は結構いろんなところで栽培されています。
こちらは本土寺近くの畑で見たトマトの花と実。露地でトマトを栽培するのは珍しいようで、いまのところはこの畑で目にするだけです。
とっくに季節は終わったと思っていたのですが……。本土寺近くの竹林で。
庵を出るとき、実に久しぶりにこの猫殿を見かけました。まだ私には親しんでいません。
こちらは親しみ過ぎといわねばならぬほど慣れている小春。
同じ家の飼い猫だと思われますが、いつも家の前にいるのは下のペルシャふう潰れ顔のブサ猫殿だけです。私を見ると、必ずニャーと一声鳴いて近づいてきてくれます。
上の猫殿を見るのはまだ二度目なのに、同僚であるブサ猫殿の友達(私のこと)のようだと親近感を覚えたのか、物怖じせずに近づいてきてくれました。