時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

信金のシステムに障害

2008年02月27日 | 経済問題
全国の信用金庫をつなぐデータ通信システムで起きたトラブルで、各地の信金には、信金以外の金融機関への送金ができなくなった利用者からの問い合わせが相次いだ。多くの会社が給料日で、資金繰りに余裕のない中小企業の経営者らは経営への影響を心配する。混乱は翌日まで尾を引きそうだ。
信用金庫といえば、地元の中小企業の利用者が多く、給料だけでなく、手形の決済などにも重大な支障を来たしたことだろう。
コンピューターシステムのトラブルというのは、何も信金に限ったことではなく、大手銀行も合併後のシステム統合がうまく行かずに混乱した。また、日常的に職場や自宅のパソコンがシステム上のトラブルに巻き込まれることはしばしば経験することである。
ついこの間も、JRでスイカのシステムがダウンし、改札口が開放され、乗り放題の事態になったことも記憶に新しい。
思えば、私たちの日常生活は、こういう極めて不安定なシステムの上に成り立っている。
以前からクレジットカードは普及しているが、最近は、携帯電話でも買い物ができるようになり、現金を持ち歩く必要性がますますなくなってきている。
しかし、一旦システムに障害が発生すると、買い物一つできなくなってしまう。
預金通帳にいくらお金が入っていても、引き出すことさえできなくなる。
そう考えると、まるで仮想社会に生きているようだ。
不便でも良いとはけっして思わないが、こういう不安定なシステムのうえに自らの生活が成り立っていることを再認識するとともに、このようなトラブルに対しても可能な限りの対策を講じておくべきであろう。


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