時々新聞社

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GMのCEO、退職金6割削減でも7億円

2009年07月17日 | 経済問題
ゼネラル・モーターズ(GM)のリチャード・ワゴナー前最高経営責任者(CEO)が退職金を6割削減することに合意し、8月1日付で退職することがわかった。
3月末に米政府からCEO職を追われたワゴナー氏は雇用契約に基づき2020万ドル(約18億8000万円)の退職金を受け取る権利があったが、経営破綻の責任を明確化するため820万ドルに減額される。
GMが米証券取引委員会(SEC)に提出した資料で明らかになった。
ワゴナー氏は他の経営幹部と同様、5年にわたり年164万ドルの退職金を受け取るほか、管理職を対象とした年金(年約7万4000ドル)を生涯受領するという。
米政府とGMは、巨額の退職金を支給すれば世論の強い反発を招きかねないとして本人と調整を続けていたというが、その結果がこれだ。
会社を事実上の倒産に追い込んでおいても、報酬がもらえるというのはどういうことだろう。
社長などの経営陣は、経営を管理する役割を担っており、この結果に基づいて報酬を受け取るのが普通だろう。
契約によると、おそらく結果がどうであれ、いくらの退職金を受け取るということになっていたから、会社が潰れようがどうしようが、もらうべきものはもらうといったことである。
使いきれないほどの退職金のほかに、年金も受給できるし、至れり尽くせりである。リストラに遭い、現在失業している社員のことを何とも思わないのだろうか。
自分さえよければ、それで良し! 所詮は資本主義国だな、という結末である。

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