時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

公職にある者は襟を正せ

2006年12月11日 | 政治問題
最近始まったことではないのだろうが、公職者による不祥事が多いのはどういうことだろうか?
神戸市では、市の職員14名が市立保育園の保育料を約800万円も滞納していたという。市はそのことを1年以上前から把握しながら、何の対策も講じていなかった。住宅ローンの支払いなどで生活が苦しかったというのがその理由らしいが、そもそも、保育園に児童を預けている家庭は、共働き家庭であり、民間の借家やアパートなどに住みながら両親ともに必死に働いている世帯が多いはずだ。にもかかわらず、自分の住宅ローンが苦しいことを理由に保育料を滞納するとは、一体どういう神経をしているのだろうか。それなら、自宅を売却すればよいではないか。市当局も見て見ぬ振りをしていたというのだからとんでもない話だ。
知事の不祥事については言わずもがなだ。
福島、和歌山に続いて、宮崎知事も逮捕された。
東京でも、石原ワンマン知事のスキャンダルが毎日のように新聞や雑誌に取り上げられている。豪華外遊、四男や知人の重用による公費流用、税金の無駄使いに加えて、談合で話題になった水谷建設と三男の宏高の当選祝いを行ったことまでマスコミにスッパ抜かれている。
新聞の川柳欄に「石原氏自腹切らずにタンカ切る」、「親バカも余人をもって代えがたし」というのが載っていたが、これが正常な庶民感覚である。
目黒区では、政務調査費の使途に関連して、公明党区議全員が辞職した。議長を務めていた自民党の議員も議長職は退いたが、これで済ませるわけにはいかない。いま、マスコミが目黒区の自民党や民主党など他の政党の政務調査費についても情報公開を要求しているという。これからも続々と公金の不正使用が明るみに出ることだろう。目黒区の公明党は、まさか来年の区議会議員選挙に候補者を立てるようなハレンチな行為はしないと思うが、そのようなことがないように、念のため、釘を刺しておこう。
まじめに働き、生活している者が報われる社会を作ることが、公職にある者の務めである。自らの不正を隠蔽し、私腹を肥やすことにのみ汲々としている連中の不正を暴くために、マスコミなどには公平な立場から取り組んでもらいたいと願っている。

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