時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

100円マックの安さの正体

2009年08月28日 | 社会問題
日本マクドナルドの元店長4人が在職中に権限も裁量もない、いわゆる「名ばかり管理職」として扱われ、残業代を支払われなかったのは不当として、同社に未払い残業代など計約1700万円を求めた訴訟は、東京地裁で和解が成立した。
関係者によると、マクドナルド側が一定額の支払いに応じる意向を示したとみられるが、和解条項は非公表。日本マクドナルドは「詳細についてはコメントできない」としている。原告は東京都内のマクドナルド店舗で店長を務めていた4人。いずれも既に退職しており、退職前の約2年間の未払い残業代などを求めて昨年3月に提訴していた。
マクドナルドをめぐっては、埼玉県の男性店長が起こした別の訴訟でも今年3月、マクドナルド側が1千万円を支払うことを条件に東京高裁で和解が成立している。
要するに、この記事に登場する5人の名ばかり店長の残業代の未払いだけで、3,000万円近い金額である。マクドナルド全店を調査すれば、こういう事例は山のように出てくるはずである。ましてや、事項が成立していない時点まで遡って調査し、未払い残業代を支払えば大変な金額になるはずだ。
いま、100円マックが人気という。結局は、労働者に支払うべき給料を支払わず、そこで浮かせたお金で、目玉商品の値引き販売で客寄せをしているということである。
提訴した元店長の勇気に拍手を送るとともに、マクドナルドが、このような実態を反省し、業務にふさわしい給料の支払いを行うよう強く求めたい。