時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

見えない日本と世界の将来

2009年08月05日 | 政治問題
総選挙に向けて、各党がマニフェストを発表している。
現在与党である自民党、公明党、そして、おそらく9月には政権の座に付く民主党のマニフェストを見ると、日本と世界を将来どのようにしようとしているのかが、まったく見えてこない。
これは、多くの評論家が指摘していることである。
上記のどの党も公務員改革、官僚支配の打破、年金や医療改革、その他のバラマキなどを掲げ、個別政策は百花繚乱であるが、大きな視野に立って、日本や世界をどのようにリードしていこうとしているのかがまったくわからない。
日本に100以上もの米軍基地がある現状を、今後、100年、200年とずっと続けるのか、10年後、20年後には、出て行ってもらうのか?
オバマ大統領が核廃絶を訴えている時に、日本の政府としてどのように行動するのか?
憲法、特に、憲法9条を変えるのかどうか。もし、変えるとすれば、変えてどうするのか?自衛隊を海外の紛争地域に派遣して、いま、米軍がイラクやアフガニスタンで行っているような軍事行動を行うようにするのだろうか?
戦争のない世界を作るために、どのような国際的な枠組みを作っていくのだろうか?それとも、この世から戦争をなくすことはできないと考えているのだろうか?それなら、そのように記載すべきだ。
資本主義の終焉までが話題になる世の中である。資本主義を続けるのなら、資本主義の仕組みのどこを改善して、どういう社会を作るのか?資本主義に代わる社会をめざすのなら、それはどのような社会なのか?
与党と民主党は、次の総選挙までといった短い期間ではなく、20年、50年といった視野で日本や世界を捉えて、積極的な提案を行うべきであろう。
その点が欠けたマニフェストは、結局は、安売りのチラシ程度でしかない。どちらの党がトイレットペーパーを安くしてくれるのだろうかと。