時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

とんだ茶番劇:首長連合の民主党支持

2009年08月12日 | 政治問題
大阪府の橋下徹知事らは、大阪府庁で記者会見し、「首長連合」として総選挙で民主党の地方分権政策を支持すると表明した。橋下知事は「国が変わる可能性にかけたい」と述べ、政権交代を望む立場を鮮明にしたという。
橋下知事らは自民、民主両党のマニフェスト(政権公約)を「分権改革の徹底」「霞が関解体」などの4項目で比較し、全国知事会と自民、公明、民主3党の7日の公開討論会で、民主が首相直属の「国家戦略局」や「行政刷新会議」などの新組織に地方の代表を入れると明言したことが「非常に大きかった」と評価した。自民については「戦後、霞が関と一緒にやってきた自民が霞が関を解体するのは無理だろう」と述べたという。
しかし、これはまるで、茶番ではないだろうか。
全国知事会は、与野党3党の地方分権政策の採点結果を公表。自民が60.6点、民主は58.3点、公明は66.2点で、民主の評価が一番低かった。
これは何のための採点だったのだろう。
この採点結果は、どの政党も、似たり寄ったりで、甲乙つけ難いくらいに「低レベル」だということだ。
にもかかわらず、首長連合がこういう結果を公表したのは、ただ単に国民の声に迎合しただけである。
主権者である国民は、自民、公明の政治にウンザリしており、政権からの退場を求めているのは明白である。そして、総選挙後に民主党を中心とした政権ができる可能性が高い。
橋下のおっさんなんかに言われなくても、自民党や公明党がダメなのはわかってるよ、というのが、国民の声である。
しかも、首長連合などと大げさな名前が付いているが、橋下知事の他には、市長職を投げ出した元横浜市長で現在無職の中田氏、松山市の中村市長や杉並区の山田区長、神奈川県開成町の露木町長だけである。烏合の衆といってもよい。
わけのわからない行動はやめて、主権者である国民に判断を任せたらどうだろうか。