時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

中学生による2つの暴行事件

2009年01月23日 | 社会問題
見ず知らずの同年代の少女らへ暴行を繰り返したとして、傷害容疑で八王子市立中学3年の女子生徒2人が逮捕された。さらに、同容疑で同市立中学の1~2年の女子生徒3人も児童相談所へ送致、通告するという。
記事によると、リーダー格の女子生徒(14歳)は「両親が離婚して私は不幸。金持ちはむかつく。かわいい服や私立中の制服を着た幸せなやつは許せなかった」「八王子駅周辺で、1年間に10人ぐらいボコボコにした」と話しているという。5人は遊び仲間で、うち3人は両親が離婚しているという。
また、こういう記事もあった。
「面打ち」と称して通行人を傘で殴ったとして、埼玉県川口市の市立中学3年の男子生徒8人(14~15歳)を傷害と暴行の疑いで逮捕したと発表した。
この記事によると、生徒らは2008年12月23日夜、同市の市道などで、自転車に2人乗りして通行人に近づき、通行人の男女5人(26~55歳)の頭や顔を傘で殴った疑い。4人が首やあごなどに軽傷を負った。
8人は遊び仲間で、2008年8月頃から同様の犯行を繰り返し、「被害者のリアクションが面白かった」などと供述しているという。

他人への暴行という行為を、この中学生たちはどのように感じているのだろうか。
おそらく、何も感じないで、感情のおもむくままに犯罪を続けてきたのだろう。暗澹たる思いがする。
前者の記事では、両親の離婚とそれに伴う貧困などが、思春期の少女に相応の影響を与えたと考えられるが、そのような不幸の上に、さらに暴行、逮捕という不幸が付け加わったことをこの少女たちは、はたして今どのように感じているだろうか。
後者の記事では、愉快犯と言ってもいいかもしれないが、まったくふざけた連中である。
ただ、両者とも、自分たちよりも弱い立場の人間を選んでこういう行為を繰り返していたと思われる。その点も情けない限りである。
親の世代が、子供に目をかける、手をかける時間が失われていることにも問題があるのだろうが、仲間の中で、馬鹿げたことは止めようという者は一人もいなかったのだろうか。
社会に背を向けて生きていると、いつかは社会から疎外されることを自覚しておくべきであろう。
世界的な不況の中で、親の世代も生きていくのが精一杯になっていくことだろう。こういう類の犯罪が今後、社会の中で増えていくことを危惧するものである。