時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

二次補正案、衆院で強行採決

2009年01月14日 | 政治問題
与党は、衆議院で第2次補正予算案を強行採決した。
与党には、数を頼んでの強行採決以外に、打つべき手が残されていないのは確かだが、あまりにも横暴である。
新聞各社の世論調査によると、麻生内閣の支持率は昨年12月からさらに低下し18~20%となり、逆に、不支持率は大幅に増えて、70-75%となった。歴代の内閣支持率と見比べて見ても、「歴史的な数字」であることは間違いない。
また、補正予算の目玉である総額2兆円の定額給付金についても、「支給を取りやめて、雇用や社会保障など、ほかの目的に使うべきだ」との意見に賛成と答えた人は約80%に達しており、支給に賛成する意見は20%足らずに過ぎない。
にもかかわらず、第二次補正予算を強行採決したというのは、信じがたいことである。
数さえあれば、どんな横暴なことでも許されるということであろうか。
内閣あるいは政策に対する支持率が低いということは、国民から支持されていないことの反映である。国民の意思を無視して、支持されてもいない政策を強引に推し進めようとするのは、この内閣が民主主義の基本さえ理解していない証左というべきであろう。
行き着くところまで行って、解散総選挙をせざるを得ないところまで追い詰められるのだろうが、自民党最後の政権としてあまりに惨めな姿ではなかろうか。
ところで、渡辺氏の離党に続き、予算案採決時の松浪政務官の造反がマスコミで取りざたされているが、こういうのは、単なる人気取り、地元の有権者に対するポーズでしかない。どのように行動すれば、自らの保身が図れるのか、それを考えての行動にすぎない。惨めとしか言いようがない。