時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

最近の社会面の記事から

2008年05月31日 | 社会問題
江東区のマンションで、会社員の女性が同じフロアに住む派遣社員の男性に殺されて、遺体が切断のうえ廃棄される事件があった。
痛ましい事件である。これからの夢もあっただろうと思うと気の毒というほかはない。被害者の冥福をお祈りしたい。
さて、この事件に接して、いくつか感じたことがある。今回の事件で、加害者による被害者への補償はどうなるのだろう?加害者の財産がそれほどあるとは思われないし、加害者は未成年ではないので、加害者の親には補償の責任はないだろう。とすれば、国から犯罪被害に対する多少の補償が出て終わるのだろうか。踏んだり蹴ったりである。
また、このマンションのオーナーも気の毒である。事件のあった部屋でも構わないという入居者もいるかもしれないが、おそらく近所でも話題になるし、このマンションに住む他の居住者も転居する可能性が高い。家賃を値下げしなければならないかもしれない。
こういう被害に対して、何か補償があるのだろうか。おそらく泣き寝入りになるのだろう。こういう所にも被害者が存在するということを知っていただきたいと思っている。同時に、こういう被害者への救済措置も政府の責任で実現して欲しいと思っている。

松本市の体育館で、柔道の乱取りのけいこをしていた県中部の小学6年の男児(11歳)が体調不良を訴え、市内の病院に運ばれたが、男児は急性硬膜下血腫で意識不明の重体だという。指導者の自営業男性(35)に柔道技で畳の上に投げられた直後だったという。
男児は昨夏に柔道を始め、男児の母親は「最近上達して楽しく練習していた」と話しているという。詳しい状況は報じられていないが、特別なシゴキやいじめなどではなさそうである。
本人にはもちろんこと、指導者にとっても誠に不幸な事故である。
スポーツには、絶えずケガなどがつきものである。どれほど注意していても、日射病や熱中症、心臓震盪、骨折などの事故を完全に避けることはできない。命に関わるような事故もけっして少なくはない。
プロスポーツのように日常的に鍛え抜かれた選手でも事故は避けられない。
昔のようにしごきや過酷な練習はほとんど陰を潜めていると思われるが、指導者は、どんなに注意していてもどんなに正しく練習していても事故は起きるということを正しく認識して、対策を講じておく必要があるだろう。また、選手自身もその点を自覚し、自らの体調管理も含めて、事故に対する認識を新たにして欲しいと思っている。