時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

三菱東京UFJ銀行:システム統合でやっぱりトラブル

2008年05月14日 | 経済問題
先日のネットニュースで、以下のような報道があった。
「三菱東京UFJ銀行の新システム移行でトラブルが発生したことは、統合作業のずさんさを露呈した。同行は、旧東京三菱銀行と旧UFJ銀行のシステムの完全統合を最大の経営課題と位置づけ、作業を進めてきた。しかし、トラブルは担当した技術陣の“死角”を突く形で発生。提携金融機関の顧客も巻き込み、統合作業への金融界や消費者の懸念を増幅させた。今後もトラブルが続けば、同行に対する信頼が低下し、顧客離れにつながる可能性も否定できない。」
さて、編集長も、旧UFJ銀行でもう25年来の取引がある。昨年の夏に近所の支店(旧東京三菱銀行の支店)に定期預金を預けに行った際に、「旧UFJ銀行の支店では預金できるが、旧東京三菱銀行の支店では預金できない」と断られたという記事を以前に書いておいた。
同一銀行を名乗りながら、書類やシステムはバラバラで、支店によって一定のサービスが受けられないという状況が続いていたわけである。
三菱東京UFJ銀行と取引する際は、それが元々はどちらの銀行の支店だったかがわかっていないと、特定のサービスを受けられないということになる。
それぞれの支店には、元〇〇銀行などという表示はないから、店舗に入って、「元は何銀行だったのでしょう?」と尋ねる以外にどうしようもない。同じ看板を掲げていながら、こんな銀行が一体どこにあるだろうか?
当然同じ銀行の支店なので取り扱いができるだろう、と思っていると、さにあらず。これは顧客にとっては極めて不親切な対応である。
このような元の両行のシステム上の違いを統一すべく、今回のシステム統合に踏み切ったわけだが、結果は報道の通りである。
昨年、こういうトラブルを経験していたので、今回のシステム統合作業のトラブルについては、「やっぱり」という印象しか持っていないが、統合後に、何年も準備した挙句の今回のトラブルについては、顧客の1人として呆れるほかはない。