時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

日本の富豪40人

2008年05月10日 | 政治問題
米経済誌「フォーブス」(アジア版)が発表した日本の富豪40人では、ゲーム機「Wii」が好調で保有株式の価値が大幅増となった任天堂の山内溥相談役が保有資産78億ドル(約8100億円)で2005年の発表開始以来、初の1位となったという。
昨年1位だった不動産業の森トラストの森章社長(77億ドル)は資産は増えたものの、2位に後退し、3位には、新型機の投入などで業績が回復した大手遊技機器メーカーSANKYOの毒島邦雄相談役(54億ドル)が入ったという。
富豪40人の平均年齢が66歳と、中国やインドと比べて高齢化が進む中、ソーシャル・ネットワーク・サービスの「mixi」を運営するミクシィの笠原健治社長(7億4千万ドル)が37位。2005年に40位に入ったライブドアの堀江貴文元社長と同じ最年少の32歳でランク入りしたそうだ。
同誌は、各自が保有する株式の時価などに基づき資産を計算。日本の富豪40人の資産総額は899億ドル(約9兆3800億円)で、ドル換算で昨年より約12%増えたと報じられている。
はてさて、世の中には、貧乏人の編集長などが思いもよらないような大金持ちがいるものである。
貧乏人の常でいつも感じるのだが、金持ちというのは、なぜお金を溜め込むのだろうか?
もっとも、そのほとんどが株式や不動産のため、おいそれと使えないお金かもしれないが、並外れて大きな家に住み、高価な家具や調度に囲まれて暮らすことは、貧乏人でも憧れる暮らしかもしれないが、この富豪たちが所有している金額は、そんなことでは使い切れないくらいの大金である。
そんなに貯めてどうするのかということを、一度尋ねてみたいと思っているが(たぶん機会はないが)、貯めること自体が人生の目的、目標になっているのだろうと類推するほかはない。
溜め込んだお金を有効に使えば、もっと人間としても尊敬され、社会にも貢献できるのではないかと思うのは、貧乏人のひがみかもしれない。貧乏人だって、もし多額のお金が手に入ったら、これを社会のために役立てようなどとはけっして思わなくなるだろうという人がいるかもしれないが、編集長はけっしてそうは思わない。
災害などが起きた時に、あちこちで支援のための募金が行われるが、金持ちがこういう際に多額の募金に応じたという話はほとんどない。たとえ金額は少なくても、こういう募金に積極的に応じるのは、むしろ貧乏人であり、一般の庶民であろう。
さて、発表された日本の上位40名の富豪は、昨年と比べて資産を12%増やしたという。
所得が伸び悩み、物価高で苦しむ庶民とは雲泥の差である。こういう数字にも、日本の格差社会の広がりを感じるのは編集長ばかりではあるまい。