時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

見えない国会論戦

2007年11月29日 | 政治問題
会期が延長された国会だが、一体何をやっているのか、さっぱりわからない。
新テロ対策特別措置法が衆院で可決されたが、額賀元防衛相と軍需企業との癒着が問題となり、守屋事務次官の逮捕が騒がれているだけで、国会は開店休業の状態である。
舞台は参院に移っているが、大いに論戦をしてもらいたい。
自民党には政権を任せておけないという国民の審判を受けて、ねじれ国会と言われるような、ある意味では緊張感のある国会運営を期待していたのだが、野党第1党の民主党もその有利な状況を生かしきれていない。
国会では何が議論されているのか、国民にはまったくわからない。
年金問題はどのように進んでいるのだろうか。最近のガソリン、灯油高に政府はどのように対応するつもりなのだろうか。北朝鮮を含む外交問題も頓挫したままだ。政治とカネ問題も次々と噴出しており、解決する見通しもない。
参院選で問題になったこういう諸問題に関する議論や解決の方向は未だに見出せないままである。
こういう状況を招いた一因は民主党にある。
あの自民、民主の「大連立」構想以来、民主党はゴタゴタしたままだ。当の小沢代表は「間違っていなかった」と未だにまったく反省の様子はなく、その一方で、民主党の幹部は「連立などはとんでもない」と意気込んでいる。
この政党も、あと数年すれば、解体し、再編成され、その際には、多くの議員が自民党に合流し、自民党政治の延命のために利用されることになるのだろう。
参院選での民意を思い起こして、国会での真摯な議論を期待するものである。