時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

東京都知事選挙:民主党の迷走ぶり

2007年02月17日 | 政治問題
東京都知事選(4月8日投開票)に向けて、党外の著名人を対象に候補者選定をしてきた民主党は、本命視してきたジャーナリストの鳥越俊太郎氏の擁立が困難になったことで、党内の国会議員に対象を移すかどうかの判断を迫られているという。
そして、「最強の候補」として菅直人代表代行を推す声が党内に広がっているらしい。
しかし、本紙でも何度も指摘してきたように、そもそも民主党は石原都政の実質上の与党である。2005年の都議会議員選挙後の約2年間の知事提案489件の予算や条例について見ると、以下のとおり、自民党や公明党とともに100%賛成してきたのが民主党である。
 自民党:100%
 公明党:100%
 民主党:100%
 共産党:62%
 生活者ネット:98%
 社民党:議席なし
都議会でこのような行動を取っておきながら、対立候補を立て、自民党との対決ポーズを示すだけというのは、いかにもお粗末であり、都民、国民を愚弄する行為である。しかも、石原知事は、自民党の推薦を断る予定だというから、一体誰と対決するのかさえサッパリわからない。
知事提案に100%賛成しながら対立候補を立てるというのなら、その理由を明らかにすべきであるが、いまの民主党にそれを求めても無駄であろう。来るべき参院選挙までは、とにもかくにも、「対決ポーズ」を示すことが、この党にとっての至上命令なのだから。