Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●目取真俊さん《沖縄に住む私たちが軍事基地に反対するのは、自分たちが被害を受けるだけでなく、加害の立場にも立たないためだ》

2023年12月04日 00時00分42秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督/最新作『沖縄、再び戦場 (いくさば) へ(仮)』製作応援のお願い (https://okinawakiroku.com/images/hero_pc_l.png)]


(20231028[])
《沖縄をこれ以上「基地の島」=「悪魔の島にしないために》。目取真俊さんの御言葉。

   『●「武力によって平和を創造することはできない」…
         「真の平和をつくっていく…「憲法宣言」を採択」
    「《石垣島宮古島への陸上自衛隊配備などを念頭に
     「沖縄の基地負担への影響が大きい」》…壊憲が及ぼす影響は、
     沖縄では計り知れない。「森」を殺し、「美ら海」を殺し続け、沖縄の
     市民を分断、基地から出撃する番犬様は「人」を…。
       沖縄の地で、《「武力によって平和を創造することはできない」とし、
     日本国憲法の精神米軍基地のない平和を求める沖縄の心
     大切にし、真の平和をつくっていくことを掲げた「憲法宣言」を採択》
     にも肯ける」

   『●《日本全土を米軍の鉄砲玉として…》…【解決策ない辺野古の軟弱地盤
        できもせぬ基地建設で翻弄する一方、日本全土の基地化が進行】
    《本州、九州、馬毛島奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島、
     与那国島にわたって出撃基地やミサイル包囲網をつくり、日本を
     不沈空母に見立てて中国に圧力を掛け、同時に米本土を防衛する
     というものだ。軍事費圧縮が迫られている米軍は、日本に軍事費や
     人員を肩代わりさせ、自衛隊を二軍として自国のアジア戦略に
     主体的にかかわらせる方針へとシフトしているからだ》

   『●在りもしない特権には大騒ぎするくせに、明確に存在する #在日米軍特権
       には沈黙する…《米軍の在日特権こそ問題にすべき》(長周新聞)
    《2004年8月にはイラク出撃に備えて訓練中だった米軍ヘリが
     米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)に着陸しようとして、
     隣接する沖縄国際大学に墜落する事件も起きた》

   『●長周新聞【『命どう宝県民の会』設立 沖縄の知識人やジャーナリスト
     琉球弧の島々を攻撃の標的にさせない為に】《…事務局長・山城博冶》
    《沖縄戦から77年。これまで沖縄は朝鮮ベトナムイラク
     アフガニスタンなど米国の戦争の出撃拠点とされてきました》

   『●台湾有事を煽り《ロシアのウクライナ侵攻のような軍事衝突にまで
     エスカレートさせてはならない…外交による対話を強めなければならない》
    《何より、辺野古新基地をはじめ有事の際の出撃拠点となる県内の
     各基地
は、攻撃対象となる可能性がある》

 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/辺野古弾薬庫新ゲート建設工事の様子】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/212e2c53d6b461f54b1a9dd6e3e8d77e)。《金網フェンスの内側では、丘を切り崩して、新ゲートや管理棟などを建設するための整地作業が進められている。森が破壊され、赤土がむき出しとなって、無惨な景色に変わり果ててしまった。連日、血まみれとなって泣き叫ぶガザの子どもたちの映像がテレビから流れる。子どもたちが苦しむ姿ほど胸が痛むものはない。ここに保管される弾薬も、いつか同じように苦しむ子どもたちを作るかもしれない。沖縄に住む私たちが軍事基地に反対するのは、自分たちが被害を受けるだけでなく、加害の立場にも立たないためだ。できることはわずかだが、沖縄をこれ以上「基地の島」=「悪魔の島にしないために》。

 イジメや差別に司法がお墨付き…その結果のデタラメ工事。決して完成を見ない新軍事基地、そして、決して普天も返還されない、辺野古やサンゴは単なる破壊「損」だ。それにしても、アベ様・スガッチ・キシダメ首相らは、嘘を吐きまくり、どこまで沖縄をイジメ、差別すれば気が済むのだろうか? 一体どんな国なのかね、ニッポンは? (琉球新報)《県が求めているのは国との協議だ。それに応じず、強権で組み敷くのでは民主主義国家を名乗る資格はない》。
 琉球新報の【<社説>サンゴ移植前着工 あまりにも無謀な工事だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2412543.html)。《サンゴ移植が順調に進まないならば、移植前に着工してしまおうと考えたのだろうか。あまりにも無謀な工事だと断じざるを得ない。米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は大浦湾側に生息している小型サンゴ類約84千群体を移植する前に護岸工事の一部に着手することを想定している》。

   『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
      ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている
   『●最「低」裁の政治判断…新基地は決して完成しないし、決して普天間飛行場
      も返還されない。N値ゼロで、工期と費用は∞、血税を日々ドブガネ…
   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法
     〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の
     不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民の
     権利救済制度を使うこと自体がおかしい「個人」になりすまし
     救済を求め判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる
     安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙:
     「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
   『●アベ様という「私人」の暴挙…平和の党と共に
      辺野古破壊が目的化し、「目的達成」のためには手段選ばず
   『●辺野古新基地建設: 国が寄って集って沖縄をイジメ、司法が沖縄イジメ

     にお墨付きを与える…野党議員は団結して立ち上がってくれないのか?
   『●地方自治を蔑ろにした沖縄イジメ、沖縄差別…それを助長する最「低」
      裁は司法判断を放棄し、政権に忖度した政治判断を乱発してばかり
   『●沖縄県は《「最高裁は…違反するとは認定していない」と…反論。…「明確
     な反対の民意こそ、公益として考慮すべきだ」と民意を前面に押し出す》
   『●目取真俊さん《無駄な時間と予算を費やしても…事件や事故が起きよう

     とも、政治家も官僚もだれも責任を取りはしない。本当に腐りきった国》

 まぁ、この腐りきったニッポン国ですので、当たり前の話ですが…機能しない環境監視等委員会。《単なる国の追認機関》。委員の皆さん、恥ずかしくないの?

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊:
      「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」
    《▼さて、沖縄の辺野古埋め立て工事をめぐる国のふるまいを
     何と形容すべきか。防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による
     環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から
     多額の寄付を受け取った人がいるという

   『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
      息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題
   『●アベ様「対話の積み重ねの上に…移設を進め」…
      《積み重ねているのは、同意なき既成事実と不信感ばかり》
    「「環境監視等委員会」の皆さん、コンナモノ(大浦湾破壊)を
     よく許せますねぇ…唖然としています。詳細な議事を公開してほしいなぁ。」

   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進めるアベ様は
         息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
    「環境監視等委員会のいい加減さ。
     《〈…サンゴに影響を与えずに建設できる判断》って、アホですか? 
     《サンゴの生態について委員らの知識が浅く、委員会はサンゴの
     保全には機能していない》そうだ。「そりゃぁ、《影響を与えない》様に
     シミュレーションすれば、《影響を与えない》数値計算結果・評価結果に
     なるでしょうよ」」

   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務
                 …閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
    「破壊「損」な美ら海への土砂投入。大浦湾破壊まで始めてしまった。
     「環境監視等委員会」なんて屁のツッパリにもならず」

   『●《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい》…
      またしても《「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》
   『●《「辺野古とカネ」…見積りを依頼した13社のうち…
      12社が一斉に辞退》…《単価を5370円》が偶然の一致?
    《新基地建設には莫大な国費が投じられる。そのカネは、どのように
     支出されているのか。業者の選定は公正か。個々の契約の見積りは
     果たして適切か。国の工事を環境面から監視する防衛省の
     環境監視等委員会委員3人が、受注した業者から寄付金
     受けていたこともあった》

   『●「辺野古技術検討会」が「公正」「中立」ねぇ?
     「検討」しないし、「批判」「是正」「破壊中止」することもなし
   『●防衛省と「技術検討会」による《ずさん》な《「結論ありき」の出来
       レース》…《軟弱地盤調査せず…何のための「検討会」か》?

=====================================================
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2412543.html

<社説>サンゴ移植前着工 あまりにも無謀な工事だ
公開日時 2023年10月26日 05:00
更新日時 2023年10月25日 14:26

 サンゴ移植が順調に進まないならば、移植前に着工してしまおうと考えたのだろうか。あまりにも無謀な工事だと断じざるを得ない。


 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は大浦湾側に生息している小型サンゴ類約8万4千群体を移植する前に護岸工事の一部に着手することを想定している。

 新基地建設を強行する国の「前のめり」な姿勢は度を越している軟弱地盤改良工事の設計変更申請の承認を巡る訴訟で勝訴した国は期限を切って矢継ぎ早に承認勧告、承認指示を出し、代執行訴訟の提起に至った。その一方で、沖縄防衛局は大浦湾側の工事に向け、護岸などを新設する4件の工事について入札公告を実施したのである。

 そして今度は、保護すべき貴重なサンゴを移植する前に周辺海域で工事に入るというのだ。工事のスケジュールありきで、豊かな海の象徴であるサンゴを守るという姿勢は全く感じられない。

 24日に開かれた環境監視等委員会で防衛局は移植前に護岸工事をした場合の水の濁りや水温、塩分に関するシミュレーションを踏まえ、「サンゴ類の生息環境は維持される」という想定結果を示し、工事の妥当性を強調したのである。工事に自らお墨付きを与えたようなものだ

 環境監視等委員会は防衛局の想定結果をそのまま受け入れてはならない専門家の知見を踏まえ、厳しく検討を加えるべきである。十分な分析と議論がないまま着工を容認するようでは、単なる国の追認機関でしかない。

 これまで委員会の場では2018年に移植された絶滅危惧種オキナワハマサンゴ9群体のうち、既に7群体は死滅していることが報告されている。生き残っている2群体のうち1群体についても「全体的に白化」という危機的な状況にある。要するに新基地建設工事の一環で実施されたサンゴ移植は成功しているとは言いがたい

 防衛局は「移植先において十分に順応している」と説明するが、辺野古に関しては、サンゴ移植は保全につながっていないのが実態だ。今回の移植前着工についても大浦湾側のサンゴの生育環境に悪影響を及ぼす可能性がある。防衛局のシミュレーションは信用できるのか、疑問は拭えない。

 現在、サンゴ移植について県と国は係争中である。現時点で県は設計変更申請を承認せず、防衛局が提出したサンゴ類の特別採捕許可申請についても不許可とした。それに対する農林水産相の是正指示違法として県が提訴したのだ。県の訴えをかわし「生息環境は維持される」という理屈で着工するという態度はまさに「問答無用」というものである。

 県が求めているのは国との協議だ。それに応じず、強権で組み敷くのでは民主主義国家を名乗る資格はない
=====================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●政界地獄耳《菅政権だから駄目なのではない…首相が変わればいろいろな難題が晴れるとは考えにくい》…卑(ミーン)な自公政権ではダメ

2021年06月15日 00時00分39秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]


(2021年06月06日[日])
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/首相が変われば良くなるか 世論調査で垣間見える国民の思い】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202106010000068.html)。
琉球新報のコラム【<金口木舌>「沖縄らしさ」って何?】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1331365.html)。
週刊朝日のコラム【室井佑月「で、真相は?」】(https://dot.asahi.com/wa/2021060200014.html)。

 《民主党政権のように首相のカラーによって全く政治手法も目的も変わってしまうのではなく、自民党はトップを支える組織だ首相が変わればいろいろな難題が晴れるとは考えにくい。悩ましいのは国民だ》。
 《▼沖縄県民らしさの押し付けに見えた。細田博之元官房長官の発言だ。コロナウイルス対策で「国の政策に頼るなんて、沖縄県民らしくないじゃないか」という。こんなことを言われては県民は困惑する》。
 《二階氏、甘利氏、こういうキナ臭い話には必ず名前が出てくる人物だ麻生氏もね)。彼らが知らないというのなら、当時、彼らのボスであったあの方しか“犯人”はいまい。まさかここまで来て、自民党は(そこに乗っかるメディアも)キナ臭いオヤジたちの「知らない」という言葉で、この事件をうやむやにしようとしているんではあるまいな。》

   『●《卑(ミーン)》な「本土」与党・癒党議員らが賛成しようが、
              《安倍政権の辺野古新基地建設は憲法違反》
   『●《官邸の意に沿わない記者を排除…
     明らかに記者の質問の権利を制限し、国民の『知る権利』を狭める…》
    「琉球新報の【<社説>基地にドローン規制 沖縄を狙った報道弾圧だ】…
     によると、《政府方針が盛り込まれれば、自衛隊基地や米軍基地への
     取材が大きく制限される。国民の知る権利を著しく侵害する方針に、
     新聞協会が反対を示したことは当然といえる》…そうです。
       どこまでも《卑(ミーン)》なアベ様ら。」

   『●風見鶏氏・中曽根康弘元首相《左派労働運動(総評)をつぶし、
          社会党をつぶすことまで意図していたとあけすけに…》
    「何か《功》があり、そればかりが死者に手向けられているようですが…。
     《卑(ミーン)》な元総理の《罪》ばかりが思い出される。特に、
     国鉄の解体である。《中曾根(中曽根)内閣時代の国鉄分割・民営化の際、
     国労組合員に対して行われたとんでもない横暴・差別》。
     《分割・民営化の過程で200人以上の国鉄労働者が自死に追いやられた》」

   『●卑(ミーン)な政府…《デタラメな仕組みを恥じずに打ち出せた
     政府が卑しすぎる…財源は税金なのである。不公平も不公正も極まれり》
    「《政府が卑しすぎる》。MEAN。《卑(ミーン)》。」

   『●『「粗にして野だが卑ではない」石田禮助の生涯』(城山三郎さん)

             …あまりに《卑(ミーン)》な政権、自公お維の議員たち

 もう一度引用。マガジン9のコラム【言葉の海へ 第165回:「卑」人間(鈴木耕)】(https://maga9.jp/210526-3/)によると、《こんなことが罷り通る世の中になったのか、と思わず天を仰ぎたくなるような出来事が多い昨今である。ぼくの言葉では「卑しい」ということになる。『「粗にして野だが卑ではない石田禮助の生涯』(城山三郎、文春文庫)という本がある。石田禮助という気骨ある経済人の生涯を辿った伝記だ。「粗にして野だが卑ではない」とは、ぼくなりに解釈すれば「乱暴で礼儀知らずの人間だが卑しい心は持っていない」というほどの意味だろう。ところが今や、粗野でしかも卑しい人間ばかりが目につくのだ。そういう人たちに、ぼくは「卑人間」という造語を捧げたいと思う》《1.ある保健所の通達… 2.中山泰秀防衛副大臣とその周辺… 3.細田博之元自民党官房長官「沖縄発言」… 4.LGBTを巡る自民党会合… 5.出入国在留管理庁と法相… 6.化粧品会社DHC会長… 7.オリンピックに群がる卑人間たち… …どんなに金持ちだろうと、どれほどの権力を持っていようが、そしていかに優れた頭脳を持っていても、卑しいものは卑しいのだ》。

 政界地獄耳《菅政権だから駄目なのではない…首相が変わればいろいろな難題が晴れるとは考えにくい》…卑(ミーン)な自公政権や自公お維ではダメ。自民党そのものが腐っているということ。

   『●アベ様一族…元最低の官房長官や副首相、〝箕部幹事長〟、無《責任
      政党》やお維の連中、《下足番》新聞やアベ様広報紙などのメディア
   『●河井克行元法相買収事件…それにしても、箕部幹事長が2度目の
     他山の石発言、対岸の火事気取りな自民党の岸辺の大火事に気づかないふり

 スッゲェなぁ、〝箕部幹事長〟。…記者は何も突っ込まないのかね? アベ様による7年8カ月、その後、それを継承したカースーオジサンの腐臭を放つ政、数多の腐敗をお忘れか?
 【二階幹事長、自民党内の政治とカネの問題で「ずいぶんきれいになっている。マスコミも国民も評価するべき」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/107900)によると、《自民党の二階俊博幹事長は1日の記者会見で、党内で相次ぐ政治とカネを巡る問題について問われ「政治とカネはずいぶんきれいになってきているマスコミも一般国民も評価していただいてしかるべきだ」と強調した。同時に「カネのかかる選挙なんか希望している人はいない。自民党は率先してそういう問題に真摯しんしに向き合っていく」と述べた》。
 日刊ゲンダイの記事【自民二階幹事長「政治とカネの問題は綺麗になった」の大嘘】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/289957)によると、《この言葉を信じる有権者は日本国内にどれだけいるのだろうか。選挙区内でカニやメロン、香典を配った疑いがあるとして、自民党の菅原一秀・前経済産業相(59)が公選法違反で略式起訴される見通しで議員辞職の意向と報じられる中、同党の“金庫番”である二階俊博幹事長(82)から仰天発言が飛び出した。1日の会見で「政治とカネ」の問題に対する認識を問われると、こう言い放ったのだ。「言われて久しいわけで、ずいぶん政治とカネの問題は綺麗になってきているこのことはマスコミも一般国民の皆さんも評価していただいてしかるべきことだと思う」 国語の辞書で「綺麗」の意味をあらためて調べると、< 色・形などが華やかな美しさをもっているさま>のほか、<よごれがなく清潔なさま>とある。政治資金に関して、二階幹事長が<よごれがなく清潔だ>と胸を張るのであれば、今すぐにでも、2019年の参院選広島選挙区をめぐる公職選挙法違反事件で有罪が確定し、当選無効となった河井案里元参院議員=自民党離党=の陣営に投じられた党本部支出の1億5000万円の詳細について洗いざらい説明するべきだろう》。

 国会をコケにし、少なくとも118回も息吐く様にウソを吐きまくった当時の自民党党首が〝犯人〟。しかも、河井夫妻賄賂問題の出発点は私怨…
 《「#安倍のせい」》《『全部、安倍のせいだ』》《元凶は安倍前首相》《元凶は安倍晋三》《戦犯が安倍前首相》。そんな中、岸田文雄氏の哀れ。アナタへの《禅定》どころか、アベ様は《三度目の登板》狙い…(アベ様案件全てだけれども)コレ(= アベ様のポケットマネーを《前首相に断りもなく秘書が勝手に流用…それは完全に横領》なはずなのに、配川博之氏が私設秘書に復帰?)もとんでもない問題なのに、マスコミもなぜもっと騒がないのかな? コレ(= 1.5億円の税金を支援を晴らすために賄賂として使用 = 当時の最低の官房長官による官房機密費の使用の疑いさえある1.5億円の税金を誰が買収資金として投入? 当時の自民党党首では?)にも絡んでいた配川博之元公設秘書殿はちゃっかりと私設秘書に。罪を認めたようなものであり、はっきり言うけど、アベ様のアタマ、へんでしょ?  数多のアベ様案件、1件でもいいから責任をとってみせてよ。岸田氏、その方の《禅定》頼みとはねぇ。

 最後に、クダラナイ沖縄イジメの中で唯一の正論…細田博之元官房長官「国の政策なんか頼りにしたって、コロナの対策なんて講じられませんよ」。アナタも含め、そんな無茶苦茶な国にしておいてよく言えるものだ。

=====================================================
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202106010000068.html

コラム
政界地獄耳
2021年6月1日8時0分
首相が変われば良くなるか 世論調査で垣間見える国民の思い

★先月28日から30日に実施したテレビ東京・日経世論調査の中身を読むといろいろな国民の思いが垣間見える。無論、ほかの世論調査も政権について散々な評価だが、今回、内閣支持率は少し高く40%。支持しない50%。ところが不支持の理由は指導力がない55%と手厳しい。五輪の開催については通常通りに実施1%。観客数を制限して17%。無観客で16%。再延期22%。中止も40%。ワクチン接種については「計画は順調だと思う」が22%、思わない72%に上り、ワクチンの接種が海外と比べ遅れている理由については、「国の準備不足だ」と考えている人が最も多かった。

★最近の調査結果は政権に厳しいものばかりだが、同調査をさかのぼると3月29日には緊急事態宣言の全面解除の時期について聞いたところ、早すぎたが52%だった。1月30日の調査では緊急事態宣言の延長を求める声が9割という数字もたたき出している。つまり政権のコロナ対策はすべてにおいて失策、無策など、政治的失敗だと思われていることだ。今、政権にはコロナ対策、ワクチン接種の拡大、五輪開催という使命と、その成功の先に解散総選挙という、もくろみがある。

★政党支持率や内閣支持率は今まで以上に下がっていると言いながらも一定の支持はある。ところが各論に入るととたんにコロナ対策やワクチン接種、五輪開催について国民は全く評価していないことがわかる。ここに世論の複雑な思いが垣間見える。菅政権だから駄目なのではないかという思いだ。民主党政権のように首相のカラーによって全く政治手法も目的も変わってしまうのではなく、自民党はトップを支える組織首相が変わればいろいろな難題が晴れるとは考えにくい。悩ましいのは国民だ。(K)※敬称略
=====================================================

=====================================================
【https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1331365.html】

<金口木舌>「沖縄らしさ」って何?
2021年6月2日 05:00
金口木舌 沖縄県民らしさ らしさ 細田博之元官房長官

 懐かしい歌の一節から。「男らしさと人が言う。おまえの顔が目に浮かぶ」。かまやつひろしさんの代表曲「我が良き友よ」である。ヒットしたのは1975年。男らしさや女らしさとは何だろう。変に押し付けられては生きにくい

沖縄県民らしさの押し付けに見えた。細田博之元官房長官の発言だ。コロナウイルス対策で「国の政策に頼るなんて、沖縄県民らしくないじゃないか」という。こんなことを言われては県民は困惑する

▼「沖縄県こそ独自の政策を取るべきである。これはまさに地方自治の本旨」とも言っている。基地絡みの問題で地方自治を奪っているのは誰だ、と反論したい。それこそ沖縄らしさを損ねている

▼細田氏は島根県の人。コロナ対策で島根県民らしさがあるか、お尋ねしたい。一番の問題は国の対応。この点はご本人も手厳しい。「国の政策なんか頼りにしたって、コロナの対策なんて講じられませんよ

▼「日本らしさ」とは何か。先進国で最低水準というワクチン接種率に見るように、政府の対応は後手後手だ自画自賛の日本スゴイは影を潜めた。菅義偉首相こそ細田氏の発言を気にしてはどうか

▼件(くだん)の歌は「男らしいはやさしいことだと言ってくれ」と続く。困っている人にやさしいコロナ対策を沖縄で考えてもいい。政権党の重鎮に「沖縄県民らしさ」を説かれる前に。
=====================================================

=====================================================
https://dot.asahi.com/wa/2021060200014.html

室井佑月で、真相は?
連載「しがみつく女」
室井佑月 2021.6.3 07:00 週刊朝日 #室井佑月

     (室井佑月・作家)

 自民党本部から河井陣営へ1億5000万円が提供された問題に作家・室井佑月氏は苦言を呈する。

【この記事のイラストはこちら】
イラスト/小田原ドラゴン

*  *  *

 今、もっとも関心があるのは、2019年参院選広島選挙区の公職選挙法違反事件の進展だ。党から河井陣営に流れた1億5千万円について、自民党の二階俊博幹事長は5月17日の会見では、「私は関与していない」と述べた。会見に一緒にいた林幹雄幹事長代理は、二階氏の発言につづき「当時の選対委員長が広島を担当していた」といった。当時の選対委員長とは、甘利明・元経済再生相だ。この発言を受け、甘利氏は、「(自分は)1ミクロンも関わっていない」と答えた。

 二階氏、甘利氏、こういうキナ臭い話には必ず名前が出てくる人物だ麻生氏もね)。彼らが知らないというのなら、当時、彼らのボスであったあの方しか“犯人”はいまい。まさかここまで来て、自民党は(そこに乗っかるメディアも)キナ臭いオヤジたちの「知らない」という言葉で、この事件をうやむやにしようとしているんではあるまいな。

 そう思っていたら、岸田文雄前政調会長が立ち上がり、18日のBS番組で、こう語った。

「1億5千万円を出したその後、それを何に使ったか、これを明らかにしてもらいたい。我々が申し入れをした論点と、昨日から騒ぎになっている論点、これはちょっとずれている」

 さっさと明らかにしろ! 自民党本部から河井陣営に1億5千万円が渡ったのはもうバレている。そして、広島県連の強い反発にもかかわらず、参院広島選挙区に2人目の候補として河井案里氏を立てたのだ。

 押し出される形となってしまったのは溝手顕正氏。なんでも安倍前首相の批判をしたことで、恨みを買ったといわれている。ちなみにこちらへは、河井陣営の10分の1しか、自民党は金を投入していなかった。

 ほんとうに溝手氏への私怨(しえん)から1億5千万円の金を投入したのか? その1億5千万円が選挙の買収に使われると知っていたのか? でもって、誰が金を出すと指示したのかである。

 甘利氏の発言を受けて記者団に質問された林代理が、「根掘り葉掘り、党の内部のことまで踏み込まないでもらいたいと逆ギレしていたけど、馬鹿なことをいうな! 1億5千万円のうち1億2千万円は、政党交付金、つまり税金なのだ。

 そうそう岸田氏は、次第に怒りのトーンを下げ、20日には「誰が関与したかの議論は論点が違う」と記者団にいいだした。はぁ、なにいってんの? 権力の私物化って政治家がもっともやってはいけないことじゃんか。

 飛べない男はやはり今回も飛ばないか。妖怪オジイたちに利用されるだけされて、このままでいいの? 案外、岸田さんに同情している人は多いと思うんだけどな。


室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

※週刊朝日  2021年6月11日号
=====================================================

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●なんだよ、アベ様実弟・岸信夫防衛相。そして、報道への《極めて悪質な妨害愉快犯》《捏造体質》なアベ様が「どう答えるか注目」だな

2021年05月26日 00時00分07秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



(20210523[])
東京新聞の記事【安倍前首相「朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯」コロナワクチンの予約システム不備報道で】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/105057)。
リテラの二つの記事【“報道弾圧”兄弟か! 岸信夫防衛相の接種予約欠陥報道への“逆ギレ”に兄・安倍前首相が同調し「朝日毎日は妨害愉快犯」とツイート】(https://lite-ra.com/2021/05/post-5891.html)と、
【安倍晋三は「妨害愉快犯」攻撃の前に“河井案里への1億5千万”の説明を!田崎史郎も「かかわるとすれば当時の安倍総理」】(https://lite-ra.com/2021/05/post-5893.html)。

 《自衛隊が運営する新型コロナワクチンの大規模接種センターで、架空情報でも予約できるなどのシステムの不備を朝日新聞出版と毎日新聞社が報道したことについて、安倍晋三前首相は18日、自身のツイッターで、「極めて悪質な妨害愉快犯と言える防衛省の抗議に両社がどう答えるか注目」と投稿した》。
 《ご存知のとおり、岸防衛相は安倍晋三・前首相の実弟だが、問題をすり替えて「朝日ガー」と逆ギレするのはまさに兄そっくりと言わざるを得ない。…さらに呆れたのが、兄である安倍前首相本人が、きょう午後5時30分過ぎに、こんなツイートをしたことだ。〈朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯と言える防衛省の抗議に両社がどう答えるか注目。〉》
 《これが前総理のやることなのか。新型コロナワクチン「大規模接種センター」のウェブ予約システムの欠陥を指摘した朝日新聞出版の「AERA dot.」と毎日新聞に報道に対し、岸信夫防衛相が「厳重抗議」などと責任転嫁したと思ったら、すかさず実兄の安倍晋三・前首相がしゃしゃり出てきて朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯と言えると加勢した件だ》

 《政府の施策を検証することは報道機関の使命であり、記事は極めて公益性の高いもの》――― 朝日新聞出版の「AERA dot.」も、毎日新聞も、キチンと報道しただけじゃん。使命を果たしただけ。《システムの欠陥を指摘したメディアに…意味不明な対応をしている》御兄弟。《『メディアに抗議する』とか『悪質なら法的措置を取る』とか、政府の準備が至らな》かっただけなのに、支離滅裂なご兄弟。
 なんだよ、アベ様実弟・岸信夫防衛相。そして、報道への《極めて悪質な妨害愉快犯》《捏造体質》なアベ様こそが「どう答えるか注目」だな。

 東京新聞の記事【立民・枝野代表「ありがとうと言うのが本来の姿だ」 朝日、毎日に抗議の政府を批判】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/105091)によると、《自衛隊運営の新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターを巡るシステム不備で、朝日新聞出版と毎日新聞に抗議した防衛省を批判した。「システムの欠陥を指摘したメディアに『早い段階で気付かせてくれてありがとう』と言うのが本来の姿だ。意味不明な対応をしている」と述べた。2社は取材目的で架空情報を使って接種予約。システム不備が判明したが、防衛省は2社に抗議文を郵送した。福山哲郎幹事長も記者会見で「適当な数字を入力しても予約できる考えられないシステムでスタートした。『メディアに抗議する』とか『悪質なら法的措置を取る』とか、政府の準備が至らないのに、こういう言い草はいかがなものか」と指摘した》。
 ホントに酷い、あまりに酷い。醜悪。息吐く様にウソを吐き続け、国会をコケにしておきながら、この物言い。数多のアベ様案件にこそ、「どう答えるか注目」。
 先日の《捏造体質》発言に続き、マトモとは思えないアベ様。

   『●元首相アベ様が、国会をコケにして少なくとも118回も息吐く様に
     ウソをつくことが《捏造体質は変わらない》というのではないのかね?
   『●《そんな「捏造体質」の持ち主が…メディアに対して「捏造体質は
     変わらないようだ」などと特大ブーメランを飛ばすとは……》(リテラ)
   『●アベ様のポケットマネーを《前首相に断りもなく秘書が勝手に流用
     …それは完全に横領》なはずなのに、配川博之氏が私設秘書に復帰?
    《そもそも、安倍前首相は重鎮ヅラして政治活動する資格はない
     その前に責任をとるべきことがいくつもあるだろう。その一つが
     「桜を見る会」問題だ。なかでも「桜を見る会」前夜祭
     会費補填問題は、政治資金規正法違反も疑われている。…ところが
     ここにきて、案の定、その配川氏が、また安倍事務所で秘書として
     働いている疑いが浮上したのだ》

   『●《神さま》気取りのアベ様にこんなお願いする気? ―――「国民主権の
        縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限…緊急事態条項の創設」
   『●赤木俊夫さんが残してくれた証拠・記録「赤木ファイル」を《すべて
     黒塗りにされた「のり弁」状態》にするなど、絶対に絶対に許されない
    「《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという
     “赤木ファイル”》…その存否さえ明らかにしなかった卑劣な国。
      《赤木ファイル国会では裁判に影響があると言い、裁判では
     影響がないと言う財務省の二枚舌》、そして、麻生太郎財務相
     卑劣・冷酷。また、「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」で
     命運尽きているべきだったアベ様ご夫妻、しかし、今ものうのうと…。
     数多のアベ様案件は、1件として解決していない」

 #安倍前総理は報道の自由を奪うな #安倍前総理は国民の知る権利を奪うな
 dot.に出ていた〝応答〟【AERA dot. 記事への防衛省の申し入れに対する見解】(https://dot.asahi.com/info/2021051900065.html)によると、《AERA dot.で5月17日に配信した『【独自】「誰でも何度でも予約可能」ワクチン大規模接種東京センターの予約システムに重大欠陥』の記事について19日、芹澤清・防衛省官房長名の「貴社報道に対する申し入れ」が郵送で届きました。これに関する弊社の見解は次の通りです。今回の記事は、人の生命・安全に影響を及ぼす新型コロナウイルスのワクチン大規模接種に関する予約システムについて、架空の市区町村コードや接種券番号で誰でも予約ができてしまう脆弱性があり、このシステムを使って重大な不正行為が行われる恐れがあることを指摘したものです。この点について事前に防衛省とシステムの委託先の会社に見解を求めましたが、明確な回答は得られませんでした。取材過程における予約は情報に基づいて真偽を確かめるために必要不可欠な確認行為であり、記事にある通り、確認後にキャンセルしております。65歳以上の接種希望者の接種の機会を奪い、ワクチンを無駄にするものではありません。政府の施策を検証することは報道機関の使命であり、記事は極めて公益性の高いものと考えております。 2021年5月19日 株式会社 朝日新聞出版》。
 東京新聞の記事【防衛省の抗議に朝日新聞出版、毎日新聞が見解「公益性高い」 ワクチンの架空情報予約の確認取材で】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/105396)によると、《その上で「政府の施策を検証することは報道機関の使命であり、記事は極めて公益性の高いものと考えております」としている。朝日新聞出版を巡っては、岸信夫防衛相が18日の会見で同じく予約の可否を確認して記事にした毎日新聞とともに「悪質な行為であり、極めて遺憾だ」とし、防衛省が両社に抗議文を送っていた。この問題について、毎日新聞も19日朝刊で見解を公表。同社は予約システムについて「架空の数字を入力しても予約できる」との事前に情報を得たが、防衛省はシステムの欠陥を事前公表しておらず「事実であれば放置することで接種に影響が出る恐れもあり、公益性の高さから報道する必要がある」と判断。「防衛省への取材を進めるとともに、記者が実際に入力して事実であることを確認した」といい、確認後は予約はすぐに取り消したという》。

=====================================================
https://www.tokyo-np.co.jp/article/105057

安倍前首相「朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯」コロナワクチンの予約システム不備報道で
2021年5月18日 20時25分

     (安倍晋三前首相の投稿(ツイッターより))

 自衛隊が運営する新型コロナワクチンの大規模接種センターで、架空情報でも予約できるなどのシステムの不備を朝日新聞出版と毎日新聞社が報道したことについて、安倍晋三前首相は18日、自身のツイッターで、「極めて悪質な妨害愉快犯と言える防衛省の抗議に両社がどう答えるか注目」と投稿した。

 この日、岸信夫防衛大臣は会見で、報道されているシステムの不備について認め、一部改修することを明らかにしていた。

 一方で、岸氏はシステムの不備を報じた朝日新聞出版と毎日新聞社を非難した。ツイッター上でも「本来のワクチン接種を希望する65歳以上の方の接種機会を奪い、貴重なワクチンそのものが無駄になりかねない極めて悪質な行為です」などと連続投稿で怒りをあらわにした。この投稿を引用する形で、安倍氏は「朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯と言える。

防衛省の抗議に両社がどう答えるか注目」とツイートをした。
=====================================================

=====================================================
https://lite-ra.com/2021/05/post-5891.html

“報道弾圧”兄弟か! 岸信夫防衛相の接種予約欠陥報道への“逆ギレ”に兄・安倍前首相が同調し「朝日毎日は妨害愉快犯」とツイート
2021.05.18 07:05

     (安倍晋三Twitterより)

 無責任にも程があるだろう。菅義偉首相の肝いりではじまった新型コロナワクチンの「大規模接種センター」をめぐる予約システムの欠陥について、運営を担う防衛省のトップ・岸信夫防衛相が、壮大に「逆ギレ」をしている件だ。

 まずは経緯を振り返ろう。「大規模接種センター」のウェブ予約は昨日17日からスタートしたが、昨夕、実際の接種券番号ではなくデタラメな架空の数字や65歳未満の生年月日を入力しても予約できることを「AERA dot.」と毎日新聞が報道した。

 当然、ネット上では「ポンコツすぎる」「これだといたずらで予約が埋められてしまうのでは」「こんなのでセキュリティは大丈夫なのか」という声が噴出。さらに、「AERA dot.」の記事では、この予約システムの運営会社と明記されている「マーソ株式会社」について、〈同社の経営顧問には菅首相の盟友、竹中平蔵氏が名を連ねていた〉と報じたことから、〈ここにも竹中平蔵一枚噛んでるという地獄〉〈癒着と利権まみれのあげく、まともな予約システムひとつ作れない日本。ダサすぎて涙が出るな〉といった声もあがっていた。

 「大規模接種センター」に対しては、先進国のなかでも最悪のワクチン接種状況に焦った菅首相による見切り発車が指摘され、自治体実施分との二重予約や「密」が生まれるのではないかなど数々の問題点があがっているが、予約開始初日にシステムの重大な欠陥が発覚し、挙げ句「竹中案件」疑惑まで浮上するとは──。これだけでも菅政権の無能っぷりや腐りきった体質が浮き彫りになったわけだが、さらなる問題はここから。「大規模接種センター」を取り仕切る防衛省の責任者たる岸防衛相が、今朝、こんなツイートをおこなったことだ。

〈今回、朝日新聞出版AERAドット及び毎日新聞の記者が不正な手段により予約を実施した行為は、本来のワクチン接種を希望する65歳以上の方の接種機会を奪い、貴重なワクチンそのものが無駄になりかねない極めて悪質な行為です。〉
〈両社には防衛省から厳重に抗議いたします。〉
〈不正な手段でのワクチン接種の予約は、本当に希望する方の機会を喪失し、ワクチンが無駄になりかねないと同時に、この国難ともいうべき状況で懸命に対応にあたる部隊の士気を下げ、現場の混乱を招くことにも繋がります。〉

 なんと岸防衛相は、システムの欠陥を指摘した「AERA dot.」と毎日新聞を非難し、厳重抗議する逆ギレしたのだ

 自分たちがザルでポンコツのシステムをつくっておいてその問題を指摘した報道に抗議するって、ふざけるのもいい加減にしろ、という話だろう。

 ご存知のとおり、岸防衛相は安倍晋三・前首相の実弟だが、問題をすり替えて「朝日ガー」と逆ギレするのはまさに兄そっくりと言わざるを得ない。


弟・岸信夫の逆ギレに兄・安倍晋三前首相も乗っかり、ネトウヨ丸出しで朝日・毎日攻撃ツイート

 しかも、こんな正当性のかけらもない、スリカエ逆ギレ発言に、ネトウヨ応援団がこれまた安倍政権時代とそっくりに、こんな頭の悪い賛同コメントを投稿している。

〈大臣、偽計業務妨害で告発しましょう〉
〈こういった報道の範疇を超えた妨害、ミスリード、偏見のある報道した場合には何らの罰則を課せられないものなのでしょうかね〉
〈国を挙げて行っている事を妨害するなど問答無用で厳罰に処するべきかと存じます〉

〈日本はワクチン接種が遅いと記事にしておいてこの様な下衆な事をする朝日新聞と毎日新聞をどうか許さないで下さい。ペナルティーは与えるべきです〉
〈きっと模倣犯が出ますよ 厳罰をお願いいたします〉

 さらに呆れたのが、兄である安倍前首相本人が、きょう午後5時30分過ぎに、こんなツイートをしたことだ。

〈朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯と言える。防衛省の抗議に両社がどう答えるか注目。〉

 「どう答えるか」って、すでにネット上では、岸防衛相の逆ギレに非難が殺到しているのに、この兄弟は揃いも揃って、脳みそに蛆でも湧いているのか

 しかし、呆れてばかりもいられない。政権を投げ出してただのネトウヨに戻った安倍前首相はともかく、この岸防衛相の態度は明らかに、報道に対する露骨な弾圧行為だからだ。

 まず、岸防衛相は「AERA dot.」と毎日新聞が検証のため予約を入れてみたことが〈不正な手段〉〈悪質な行為〉だというが、試さなければ、欠陥を実証し、問題点を指摘することもできない(ちなみに「AERA dot.」も毎日新聞も、記事のなかで検証のため予約したものはキャンセルしていることを記述している)。

 しかも、岸防衛相は〈65歳以上の方の接種機会を奪い、貴重なワクチンそのものが無駄になりかねない〉〈懸命に対応にあたる部隊の士気を下げ〉るなどというが、ワクチンが無駄になりかねない事態を引き起こしたのも、隊員の士気を下げさせたのも、こんな欠陥システムをつくらせた政府であり、見切り発車で予約を開始させた菅首相ではないか。

 むしろ、政府が導入したシステムの欠陥をメディアが検証・指摘することは当然の行為であり、公共性・公益性が非常に高いものだ

 実際、岸防衛相は会見でザル状態の予約システムを「真正な情報であることが確認できるように改修する予定だ」と表明したが、報道があったからこそ改修することになったわけで、報道がなければ放置されていたはずだ。


■欠陥の指摘を「悪質」と言う岸信夫に「大規模ワクチン接種センター」は任せられない

 にもかかわらず、岸防衛相はワクチンを無駄にしかねないこの重大な欠陥システムについて詫びるどころか、正当な報道をおこなったメディアを名指しで糾弾、抗議したのである。これは報道の自由を踏みにじる非常に危険な発言だ。言語道断を通り越して、民主主義の国の政治家とは思えない。

 しかも、この発言から明らかになったのは、岸防衛相がどんな重大な欠陥や問題点があろうと、事なかれ主義で放置しておいたほうがいい、と考えているということだ。まさにこういう政治家こそ、国民の敵と言っていいだろう。

 しかも、この予約システムについては、ネット上では新たな問題点を指摘する声もあがっている。こんな男に「大規模ワクチン接種センター」の取り仕切りを任せていて、大丈夫なのか。

 国民の命を守るためにも、「報道の自由」を守るためにも、朝日、毎日だけでなくすべてのメディアが岸信夫防衛相の責任を徹底追及する必要がある。

(編集部)
=====================================================

=====================================================
https://lite-ra.com/2021/05/post-5893.html

安倍晋三は「妨害愉快犯」攻撃の前に“河井案里への1億5千万”の説明を!田崎史郎も「かかわるとすれば当時の安倍総理」
2021.05.19 10:15

     (安倍晋三Twitterより)

 これが前総理のやることなのか。新型コロナワクチン「大規模接種センター」のウェブ予約システムの欠陥を指摘した朝日新聞出版の「AERA dot.」と毎日新聞に報道に対し、岸信夫防衛相が「厳重抗議」などと責任転嫁したと思ったら、すかさず実兄の安倍晋三・前首相がしゃしゃり出てきて朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯と言えると加勢した件だ。

 本サイトでは昨日配信の記事でも指摘したが、自分たちがザルでポンコツのシステムをつくっておいて、その問題を指摘した報道に抗議するなどというのは、ふざけるのもいい加減にしろ、という話でしかない。しかも、岸防衛相は「不正な手段での予約はワクチンが無駄になりかねない」などと朝日と毎日を攻撃したが、そもそも防衛省はシステムの欠陥を事前に把握しながらも改修を見送っていたのだ。

 だが、それ以上に閉口させられたのが安倍前首相のはしゃぎっぷりだ。だいたい、「極めて悪質な妨害愉快犯だ!」って、少なくとも森友問題では139回、「桜を見る会」関連では118回も虚偽答弁をおこなったことを衆院調査局が認めているように、平然と嘘答弁を繰り返して国会審議をこれほどまでに空費させたお前こそが「極めて悪質な妨害愉快犯」だろう。

 しかも、安倍前首相は政府の責任問題を大好物の朝日批判にスライドさせるべく「極めて悪質な妨害愉快犯だ!」などとネトウヨ支持者に向けて犬笛を吹きさらに攻撃を激化させようとは……。本来は菅首相が無計画に「7月末までに高齢者接種完了」と見切り発車で号令をかけたことのしわ寄せが問題にされるべきなのに、この「バカ兄弟」によって、ネット上ではすっかり報道の是非などという問題にすり替えられてしまった

 だが、はっきり言って安倍前首相は、お門違いも甚だしいメディア攻撃に加勢しているような場合ではない。まさにいま、安倍前首相は、民主主義国家の根幹を揺るがす重大疑惑への関与がいよいよ深まっているからだ。

 それは言うまでもなく、2019年の参院選における河井案里陣営がおこなった選挙買収事件で、自民党本部が投入した1億5000万円もの金が誰の指示で動いたのか、という問題だ。


■1億5000万円を指示したのは誰? 田崎史郎は「かかわるとすれば、当時の安倍総理」と

 17日に会見で自民党の二階俊博幹事長は「問題の支出に私は関与していない」と発言し、同時に林幹雄・幹事長代理が「実質的には当時の選対委員長が広島にかんして担当していた」と言及。一方、当時の選対委員長である甘利明・税調会長は18日、メディアの取材に対して「私は1ミリも関与していない」「もっと正確に言えば1ミクロンもかかわっていない」「(1億5000万円が)党から給付された事実を知らない」と否定した。

 どう見ても醜い責任のなすりつけ合いだが、じつはこれらの自民党幹部による1億5000万円をめぐる発言について、本日19日放送の『ひるおび!』(TBS)で核心に迫る指摘がなされた。

 というのも、あの田崎史郎氏が、安倍前首相の関与を口にしたのである。

 まず、田崎氏は、前述した二階幹事長や林幹事長代理、甘利税調会長の発言について「これよく考えると、ちゃんと取材すると、誰も嘘言っていないんです。みんな本当のこと言ってる」とコメント。こう解説した。

「(甘利氏は)選挙の実務はかかわっているんです。広島の県連なんかと調整して。しかし金の流れに甘利さんはタッチしていない。金はあくまで幹事長。幹事長の力の源泉は金なんですよ」
「二階さんは『知りません』とは言っていない。さすがに二階さんは知らないわけがないんですよ。決裁しているんだから。幹事長の決裁なしにこれくらいの金額が動くことはないんですね」
「(二階幹事長の『私は関係していない』というのは)俺が『出せ』と言ったんじゃないということなんですよ」

 田崎氏の言うように、二階幹事長も甘利選対委員長も直接に指示をしていないのだとすれば、残るは当時の官房長官である菅首相と自民党総裁だった安倍前首相しかいない。しかし、田崎氏は菅首相の関与については「官房長官は党の役職じゃなくて、政府の権力は握ってますけど、党の金はまったく触れないんです。たぶん菅さんもご存知なかったんです。甘利さんと同じような立場」などと否定。そして、こうつづけたのだ。

「で、かかわるとすれば、そのー、総裁である当時の安倍総理は、かかわる立場にいた

 田崎氏は「本当にかかわったかどうかってことはわからない」と付け足していたが、しかしこれ、河井陣営への1億5000万円の投入を決めて指示できる立場にあったのは「安倍前首相しかいない」と言っているのも同然だろう。


■安倍前首相は朝日・毎日攻撃する前に、河井夫妻の大規模選挙買収事件について説明せよ

 無論、「菅さんもご存知なかった」という発言は眉唾だし、菅首相の関与でいえば官房長官の裁量で自由に使える官房機密費が投入されていたのではないかという疑惑もある。だが、少なくとも自民党が投入した1億5000万円については、安倍前首相の指示によるものだとしか考えられないのは事実だ

 そもそも、買収がおこなわれたこの選挙には、当時の安倍首相が地元の安倍事務所の秘書複数名を指南役として投入していたこともわかっており、さらには河井克行氏が広島県議サイドに金を渡したあと、安倍首相の秘書がこの県議を訪ねて案里氏への支援を求めていたことも判明している。つまり、この大規模選挙買収事件は安倍前首相の意向によって進められ、1億5000万円の投入も安倍前首相が指示、その意向のもとに自民党本部が選挙を主導した可能性が高い。

 18日におこなわれた会見では二階幹事長に記者から質問が飛んだ際、林幹事長代理が割って入り、「もう、そういうね、いろいろ幹事長も発言してるんだから、根掘り葉掘りね、あまり党の内部のことまで踏み込まないでもらいたい」などと発言したが、選挙買収に使われた疑いが濃厚になっている1億5000万円のうち1億2000万円は税金からなる政党助成金だ。税金で選挙買収がおこなわれたのではないかという民主主義の根幹を揺るがす一大犯罪疑惑の問題に対し、「根掘り葉掘り踏み込むな」などと記者に向かって発すること自体、言語道断であり、朝日・毎日に対する攻撃で責任転嫁しようとする動きと同根の問題だが、いま、根掘り葉掘り、何もかもを国民に説明する責任が課せられているのは、間違いなく安倍前首相だ

 ネット上では、安倍前首相が〈朝日、毎日は極めて悪質な妨害愉快犯と言える〉などとツイートして唐突にしゃしゃり出てきたことについて、「もしかして1億5000万円の問題が最近クローズアップされているから、朝日・毎日批判に話題をずらそうとしているのでは」という見方も一部で流れていたのだが、その小狡さを考えればさもありなん。安倍前首相には、メディア攻撃をしている暇があったら、さっさと会見を開いて選挙買収問題への自身の関与について洗いざらい説明しろ、と言っておきたい。

(編集部)
=====================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●元首相アベ様が、国会をコケにして少なくとも118回も息吐く様にウソをつくことが《捏造体質は変わらない》というのではないのかね?

2021年04月26日 00時00分48秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]


(20210425[])
岡村夏樹記者による、アサヒコムの記事【安倍氏「議論しろよという思いだ」憲法めぐり枝野氏批判】(https://www.asahi.com/articles/ASP4Q7KG8P4QUTFK026.html)。

 《安倍晋三前首相は22日夜、衆院憲法審査会で審議中の憲法改正の手続きを定める国民投票法改正案について、「かつてのソ連とか北朝鮮ではないから、全員一致にはなかなかならない。最後は多数決で決めるのが民主主義の原則だ」と語った。立憲民主党や共産党が現段階で難色を示している改正案の採決を促す考えを示した》。

   『●「公平にしないと国民投票は成り立たないもの」…
         「公平・公正」、自公お維キトに最もほど遠い言葉
    「東京新聞の桐山桂一さんのコラム【【私説・論説室から】国民投票は
     操作される?】」
    《憲法改正の是非を問う国民投票は公平に行われる-。どうやらそれは
     錯覚らしい。「メディアに操作される憲法改正国民投票」(岩波ブックレット、
     本間龍著)…公平・公正であるべき投票運動が、青天井とも言える
     広告宣伝費の投入によって歪(ゆが)められる危険が大きい…過去に
     国民投票をした英国やフランスなどでは、テレビCMは全面禁止、公的に
     配分されるテレビの広報スペースは無料…。つまり公平にしないと
     国民投票は成り立たないものなのだ。 (桐山桂一)》

   『●「権力の監視」「番犬ジャーナリズム」を発揮せよ…
       「鎮火」不可な「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」
   『●パラノイアなディストピアで何を好き好んでアベ様の奴隷に
             成り下がりたい?…という人たちの気が知れない
   『●憲法99条無視で、違法に「#選挙妨害を暴力団に
        発注するアベ様」が9条壊憲を口にする資格はあるのか?
   『●壊憲…《国民投票という劇薬》に最も求められる 
     「公平・公正」とは、自公お維キトに最もほど遠い言葉

 息吐く様にウソをつき続けたアベ様の御口から《民主主義の原則》! アベ様がによる人災・コロナ禍のドサクサに紛れて壊憲とは、どこまで醜悪な元首相なのか。「国会議員として恥ずかしいと思わないといけない」って、アベ様ご自身でしょ? 《夕刊フジ主催の憲法に関するシンポジウム》ってのも、如何なものか?
 アベ様の究極的な野望は壊憲。斎藤貴男さんは、《要は戦争ができる国にできればいい。それが傭兵としての役割になろうと、彼にとって、そんなことは二の次なのである》。狂っています。真の野党の皆さんは、くれぐれも《「嫌だ」でOK》です。

   『●《「憲法の議論をする政党か否か」が参院選の争点》…
          アベ様の「壊憲」=「■■■食え」 ⇒ 《「嫌だ」でOK》
    「《憲法の議論をする政党か否か」が参院選の争点》と嘯くアベ様。
     でも、適菜収さんの回答は明白。つまり、アベ様の「壊憲」=
     「■■■食え」 ⇒ 《「嫌だ」でOK》。
     《論外なものに対して論外でいいウンコ食えと言われた
     「嫌だでOK。むしろ、対案を示してはならない》」

 さて、国会で、アベ様が少なくとも118回も息吐く様にウソをつくことが、昔っから《捏造体質は変わらない》というのではないのかね?
 毎日新聞の記事【安倍氏が朝日新聞批判「捏造体質変わらないようだ」具体例示さず】(https://mainichi.jp/articles/20210422/k00/00m/010/369000c)によると、《安倍晋三前首相は22日、東京都内で行われた講演で、朝日新聞の報道について「なかなか、捏造(ねつぞう)体質は変わらないようだ」と批判した。「捏造」の具体例については言及しなかった。安倍氏は、若手議員への教訓として「私は(衆院)当選3回のときから批判されてきた。ずっと批判され続けても首相になったので君らもしっかり批判されろと言っている」と述べた。そのうえで朝日新聞の経営状態について「なかなか今厳しい状況にあるという説もある」とも指摘した。【遠藤修平】》…そうです、呆れる。
 朝日新聞は反攻しないのかね? もうその余力も、矜持も無いのか? それとも、朝日新聞は既に「アベ様のNHK」化してしまったのか?

   『●「無罪」判決後に、ヘコヘコとアベ様に
      「慰労」されに行く新聞記者には「政権の批判」の矜持があるの?
   『●「ゲスの極みの会話」…「安倍がトランプの心を掴んだ理由…
             「俺は朝日新聞に勝った」「俺もNYT…」」
   『●<それにつけてもアベ様や小池「ト」知事の無能さよ>…
     《政治の無策による人災》の片棒を担いだマスメディアにも大きな責任

 (政界地獄耳)《いくら何でも政権の犯罪を国民は見逃さない》…これは大いなる疑問。《メディアコントロール》の下、118回も国会で息吐く様にウソを吐き続けた元総理が今も国会議員としてのうのうと生きています。7年8カ月に渡り首相で居続けました。与党自公や癒党お維がニッポンを破壊し続けています。

   『●《総理大臣経験者が検察に任意聴取されるのは異例中の異例だ》…
     刑事責任を問えない? ならば、アベ様を国会で証人喚問して政治責任を
   『●アベ様には一体何枚の舌? 「118回」息吐く様にウソをつき、
     国会がコケにされたのに、無《責任政党》から誰一人声を上げない…
   『●《約700万円も使途不明…私的な支払いのために預かった金を
     安倍前首相に断りもなく秘書が勝手に流用…それは完全に横領では》?
   『●《自民党の安倍擁護派は野党の質問をことごとく口汚くののしった。
      議会と国民にうそをつき、質問者をばかにし…野党批判に変えた》
   『●衆参議運での《訂正》説明後、アベ様は《「説明責任を果たすことが
       できた」と胸を張り、さらには来年の衆院選出馬の意向を示した》
   『●(永田健氏)《安倍氏が国民が注視する国会であんな答弁をしたのは
      「野党をなめていたから」ではなく「国民をなめていたからだ」…》
    「「《疑惑を持たれた政治家は当然、国民への説明責任を果たすべきだ
     …これまたお得意のブーメラン」。
     「ブーメラン…「政治家も責任を取らない結果、政府は無責任体制に
     陥り、国家運営の著しい停滞を招いた」by (当時野党)自民党アベ様」。
     《「安倍氏は政界一のブーメランの名手」と認定》…さて、新年に
     なりましたし、追及の再開を」

 数多の例の一つ、下村博文元文科相「指摘は重く受け止めますが、法的には問題がありません」…腐りきっている自民党。
 日刊ゲンダイのコラム【ここがおかしい 小林節が斬る!/下村政調会長新刊は「不快度世界一」の間違いではないか】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/288288/2)によると、《翻って、今のわが国は、小泉(竹中)・安倍・菅政権の下で、「新自由主義」の美名の下に弱肉強食の経済政策が強行され、労働法の改悪、福祉・医療・教育の自己負担増、さらに増税で、一般国民は確実に貧しくなった。しかも、モリ・カケ・桜・東北新社等、自民党周辺だけは確実に豊かな格差社会であるこんな現実の中で、自分への裏献金の説明からも逃げた政治家が「安倍後継」総裁候補として、「これからはお金ではなくやすらぎです」などと説教を垂れたのでは、国民は「不快」になるだけではないか。自民党は、まずは責任を取って下野するか、または「福祉国家再興」プランを立てて一度で良いから「実行」して国民の「やすらぎ」を現実に回復させる義務があるはずだ》。
 自公お維では無理、ムリ。

   『●何度目かの「指摘は重く受け止めますが、法的には
      問題がありません」ごっこ by 下村博文元文部科学相
   『●《今必要なのは…野党…少しでも与党に議席で肉薄し伯仲環境を
     つくることで、与党に緊張感を与えて…与党の暴走を食い止めることだ》


 壊憲の元祖・風見鶏氏が申し訳ないと謝罪した先は…? 「中曽根康弘元首相/(「新しい憲法を制定する推進大会」にて)長い間(憲法)改正できず誠に日本の歴史に申し訳ないと思っている」(サンデーモーニング、2015年5月3日)。《中曽根元首相の証言でも明らかになったように、軍は現地で娼婦でない女性たちも徴収している》…こういったことにこそ「申し訳ないと思うべきなのでは?

   『●「証拠が出てくれば反省しなければならない」のだから
                                反省してください

   『●無節操の図: 橋下元大阪〝ト〟知事も十分に〝ト〟、
                      そして自民党も同じ穴のムジナ

   『●「ヘイトの深層」 『週刊金曜日』
      (2014年8月29日号、1005号)についてのつぶやき

   『●『朝日新聞』が「アベ様の犬HK」化しないことを望む:  
           相対的に「大変にマシな報道機関」はどこか?
   『●中曽根康弘元首相や「産経のドン」故・鹿内信隆氏らは、
      あの時、何をしていたのか? …《検閲国家》へと一歩一歩

=====================================================
https://www.asahi.com/articles/ASP4Q7KG8P4QUTFK026.html

安倍氏「議論しろよという思いだ」憲法めぐり枝野氏批判
岡村夏樹 2021年4月22日 23時10分

     (シンポジウムで話す安倍晋三前首相=2021年4月22日午後、
      東京都千代田区のよみうりホール、岡村夏樹撮影)

 安倍晋三前首相は22日夜、衆院憲法審査会で審議中の憲法改正の手続きを定める国民投票法改正案について、「かつてのソ連とか北朝鮮ではないから、全員一致にはなかなかならない。最後は多数決で決めるのが民主主義の原則だ」と語った。立憲民主党や共産党が現段階で難色を示している改正案の採決を促す考えを示した。

 東京都内で開かれた夕刊フジ主催の憲法に関するシンポジウムで語った。安倍氏の発言は、衆参の憲法審査会の開催は全会一致が原則になっていることに疑義を呈した格好でもある。

 安倍氏は「憲法審査会は常設の委員会であり、人が張り付き、億を超える予算がかかっている。それなのに議論していない。国会議員として恥ずかしいと思わないといけない」と指摘。国民民主党や日本維新の会が改正案の採決に賛同していることから、「(採決は)国民的な要請ではないのか」と述べた。立憲の枝野幸男代表についても、「枝野氏は安倍晋三が総理の間は議論しないと(言っていた)。私はもう総理ではないから議論しろよという思いだ」と批判した。

 憲法9条に自衛隊を明記する憲法改正については改めて意欲を示した。「自衛隊という最大の実力組織について、憲法の中に明文規定がないというのは、おかしいと思わないといけない」と強調。憲法改正の国会発議の要件を3分の2以上から過半数に引き下げる96条についても言及し、「国会議員の3分の1超が改正に反対であれば、国民の半数以上が賛成でも(憲法を)変えられないというのは、今でもいかがなものかと思っている」とも述べた。(岡村夏樹)
=====================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●前川喜平さん《総務相…経験者…高市氏は「最終決裁者は大臣ではなく局長だ」とあぜんとする言い訳をした…。法律は政治家に甘すぎる》

2021年03月19日 00時00分13秒 | Weblog

[※歴代自民党内閣は「国民のために働」いていなかった!? 縁故主義・政権の私物化もアベ様から《継承》 (日刊ゲンダイ 2020年10月14日)↑]


(20210315[])
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/「会食したが接待ない」ご飯論法だろう】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202103130000049.html)。
前川喜平さんの、東京新聞の【本音のコラム/全体の奉仕者の責任 前川喜平】(https://twitter.com/SiamCat3/status/1371228338908372994/photo/1)[ツイッターからの孫引き]。

 《★昨今の国会の議論だけ聞いていて、与党の発言をまとめただけでも、これをまっとうな政治と呼んでいいのかと思うことばかりだ。安倍政治の延長が通用すると感じているのはその恩恵を受けていた関係者だけで、安倍政権がつくり上げた方便がまかり通る時代ではない。安倍政権では詭弁(きべん)を弄(ろう)して不都合を合法的にするため疑惑が向けられた首相夫人を私人とするなどの閣議決定が多く行われてきた》。

   『●マトモなニッポン国リーダーは居ないのかねぇ? マトモな官僚は
     居ないのかねぇ? 「忖度」「虚偽答弁」が蔓延する哀れなニッポン国…
   『●アベ様夫人は「私人」と閣議決定 ――― 《首相が息子を助けるために
        首相と息子は別人格と閣議決定しても、その構造は変わらない》
   『●《彼女の言う「幸運」とはひとえに自分のための幸運だ。それは
     要するに出世して人々の幸運を実現するという使命をどれほど自覚》?
    「前川喜平さんの、東京新聞のコラム【本音のコラム/
     幸運を引き寄せる力】」

 《これをまっとうな政治と呼んでいいのか》? 生計は一緒にしていないだの…《息子は別人格》で済む話ではなく、違法、犯罪です。官僚らの《更迭》《定年退職…辞職》《人事異動》で済む話ではない。
 (政界地獄耳)《いくら何でも政権の犯罪を国民は見逃さない》…これは大いなる疑問。《メディアコントロール》の下、118回も国会で息吐く様にウソを吐き続けた元総理が今も国会議員としてのうのうと生きています。7年8カ月に渡り首相で居続けました。与党自公や癒党お維がニッポンを破壊し続けています。


 Siam Cat_036さんのつぶやき:

-- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- 
https://twitter.com/SiamCat3/status/1371228338908372994

Siam Cat_036@SiamCat3

官僚より責任が重い大臣に全体の奉仕者にもとる行為があったなら、官僚より厳しい処分を受けるのが当然」だが「大臣規範」に違反しても処分はされない。「法律は政治家に甘すぎる」。選挙により国民から負託を受ける政治家がその義務に反するなら選んだ方の製造物責任は選挙で果たさなければならぬ。

午前7:34 2021年3月15日
-- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- -- - --- 

 添付されていた東京新聞のコラムから文字起こしさせて頂きました。前川喜平さんの【本音のコラム/全体の奉仕者の責任 前川喜平】。

 「国民から疑念を持たれるような」接待かどうかなんて関係なく、「収賄」「饗応」という犯罪です。国民から疑念を持たれない接待とはいかなるものか? 答えられない加藤官房長官。さらに、2021年03月15日の参院予算委員会で、カースー「総理は饗応に応じることはありませんね?」という問いに、「饗応に応じる訳がない」と明言できないニッポン。大丈夫か? 《大臣も憲法が言う「公務員」だが、国家公務員倫理法は適用されない。「大臣規範」は閣議決定にすぎず、違反しても処分を受ける訳ではない》(前川喜平さん)…倫理観なきお粗末なニッポンのリーダー。《自助》《利権漁り》大好きなリーダー、情けない。《官僚より責任が重い大臣に全体の奉仕者にもとる行為があったなら、官僚より厳しい処分を受けるのが当然ではないのか法律は政治家に甘すぎる》(前川喜平さん)。
 最早諸悪の根源な〝内閣人事局〟を捻じ曲げて、人事でどう喝して、忖度でしか官僚が生きていけない状況に。滅茶苦茶だ。

 そして、一昨日…「国民の疑念を招かない会食」とはどのようなものなのかにも答えない醜悪さで国会での野党議員の質問時間をさんざん空費させてきた訳ですが……結局、武田良太総務相もNTT澤田社長との会食があったとの(クソッタレ文春)報道(21.03.17)。…武田総務相には「個別案件」で恐縮ですが、「国民の疑念を招かない会食」の定義も含めて、その会食は「国民の疑念を招かない会食」であったかどうかを国会で証言頂きたいものだ。国会が見ものだったのですが…大臣失格です。

=====================================================
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202103130000049.html

コラム
政界地獄耳
2021年3月13日8時47分
「会食したが接待ない」ご飯論法だろう

★昨今の国会の議論だけ聞いていて、与党の発言をまとめただけでも、これをまっとうな政治と呼んでいいのかと思うことばかりだ。安倍政治の延長が通用すると感じているのはその恩恵を受けていた関係者だけで、安倍政権がつくり上げた方便がまかり通る時代ではない。安倍政権では詭弁(きべん)を弄(ろう)して不都合を合法的にするため疑惑が向けられた首相夫人を私人とするなどの閣議決定が多く行われてきた。

安倍政権時代の不始末を覆い隠すために以下の発言を閣議決定でもして、逃げ切ったらいかがか。無論、そんなことを選挙前にやってみたらいい。いくら何でも政権の犯罪を国民は見逃さない

★NTT側からの接待で前総務相・高市早苗は自身のホームページに「大臣も副大臣も『通信事業の許認可に直接関わる』ことなどない『最終決裁』をするのは、大臣や副大臣ではなく局長だ」とした。大臣は決裁には関わらないはぜひ閣議決定すべき案件だろう。加えて「会食はしたが接待は受けていない」というご飯論法早急に閣議決定すべきだ。というのも自民党幹事長代行・野田聖子は総務相在任中にNTT幹部と会食したが、最近会食費を支払い「総務省とは関わらないプライベートの会合」「私的懇談会」と言い出した。さしずめ「接待の定義は確定していない」というところか。

★法相・上川陽子は総務副大臣退任後にNTT幹部から接待を受けていたとの報道には答えず「さまざまな方々と懇談を持ち、意見交換することは必要な政治活動。意見を聞かせてもらうあらゆる機会を大切にしている」とした。つまり職務権限がなければ接待とは言わないとの理屈を、編み出したのだ。これも早めに閣議決定しないと。ほかにもたくさんあるが、今日はここまで。(K)※敬称略
=====================================================

=====================================================
https://twitter.com/SiamCat3/status/1371228338908372994/photo/1

本音のコラム「全体の奉仕者の責任前川喜平

 週刊文春が総務官僚の東北新社やNTTからの違法接待疑惑を毎週報じている。そのつど官僚の答弁は虚偽答弁になり、総務省の調査はやり直しになる。山田内閣広報官は給与を一部返納の上、体調を理由に辞任。谷脇総務審議官は懲戒処分を受けた上で更迭され、三月末で定年退職。国家公務員倫理法に違反した以上当然の成り行きだ。

 文春が今週報じたのは、高市早苗氏、野田聖子氏など総務相、副大臣経験者がNTTから接待を受けていたことだ。高市氏は最終決裁者は大臣ではなく局長だあぜんとする言い訳をしたが、最終権限が大臣にあることは自明だ。追及は武田良太総務相にも及んでいる。NTTの澤田社長らとの会食の有無を問われた武田氏は「個別事案は答えを差し控える」と答弁拒否を繰り返した。もう誰もが「武田氏も接待を受けていたんだ」と思っている。

 憲法十五条第二項は「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」と規定する。大臣も憲法が言う「公務員」だが、国家公務員倫理法は適用されない。「大臣規範」は閣議決定にすぎず、違反しても処分を受けるわけではない。しかし、官僚より責任が重い大臣に全体の奉仕者にもとる行為があったなら、官僚より厳しい処分を受けるのが当然ではないのか法律は政治家に甘すぎる。(現代教育行政研究会代表)

2021.3.14
=====================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●「辺野古技術検討会」が「公正」「中立」ねぇ? 「検討」しないし、「批判」「是正」「破壊中止」することもなし

2019年09月14日 00時00分21秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



沖縄タイムスの【社説[辺野古技術検討会]基地建設の追認機関だ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/468253)。
同紙の記事【辺野古の移植サンゴ、9群体のうち3群体が死滅 専門家「明らかな失敗」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/468927)。
同紙から、もう一つ【社説[移植サンゴ死滅]工事と保全策両立せぬ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/469388)。

 《土木工学の専門家ら8人の委員が出席した。委員長に構造設計に詳しい清宮理早稲田大名誉教授を選んだ。委員は公正中立であるべきだが、8人のうち、清宮委員長を含む4人が国土交通省と防衛省に関わりがある。2人が現職で、残りの2人が過去に勤務経験があった。清宮委員長は辺野古新基地建設で海に投下するケーソン(コンクリート製の箱)の製造を請け負うJFEホールディングスの子会社の取締役にも名前を連ねている。岩屋毅防衛相は技術検討会設置について「客観的に有識者からの提言、助言を得るため」と話すが、委員らは利害関係者というべきではないか。客観的な提言や助言ができるか極めて疑問である》。
 《防衛局は、昨年埋め立て区域から移植した絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ 9群体のうち、3群体が死滅や消失したと報告》。
 《問答無用で強行される辺野古埋め立て工事で、豊潤な海が破壊されている。辺野古で、防衛省沖縄防衛局が昨年7~8月にかけて埋め立て区域から移植した絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ 9群体のうち、3群体が死滅したり消失したりしていたことが明らかになった。防衛局が9日に開かれ環境監視等委員会で報告した。…移植によるものではなく、自然要因によるものとしているが、本当だろうか》??

 東京新聞の社説【辺野古の検討会 建設ありきでは困る】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019091102000141.html)によると、《沖縄県の辺野古新基地工事を巡り、防衛省が有識者会議を設置した。埋め立て海域に広がる軟弱地盤改良などについて助言する。建設ありきの路線にお墨付きを与えるだけにならぬよう望みたい。設置された「技術検討会」は地盤工学や港湾技術に関する八人の専門家で構成する。委員長の清宮理・早稲田大理工学術院名誉教授が旧運輸省港湾技術研究所の室長だったのをはじめ八人中四人が、防衛省や国土交通省の関係機関に所属するかそのOBだ。この人選で、客観的な検討ができるのだろうか 

 「辺野古技術検討会」が、「公正」 「中立」ねぇ? アベ様らや自公お維の皆さん方から最も程遠い言葉。
 「環境監視等委員会」も機能していないし、その二の舞でしょう。「監視」してないし、「悪しき結果の追認」委員会、「悪しき結果の黙認」委員会に過ぎない。おまけに、「辺野古とカネ」の問題まである。「辺野古技術検討会」も「検討」することはないし、「批判」「是正」「破壊中止」することもありません。《建設ありきの路線にお墨付きを与えるだけ》だし、《客観的な検討ができる》訳もない。《客観的》なんて、元々あり得ないが、《主観的》過ぎやしないか? 《利害関係》が過ぎやしないか?
 《防衛省幹部の言葉はもっとあけすけだ。有識者らの技術検討会が「建設ありき」との批判があることについて「移設工事は決まっていて、意見をいただくのに、建設ありきではいけないのかと開き直っている》…って、委員会・検討会や委員が不要だと言っているようなもの。沖縄の民意はさんざん無視しておいて。《政府の新基地建設を後押しする機関》、《環境監視等委員会も本来の役割を果たさず、政府の追認機関》。《環境監視等委員会は新基地建設ありきの防衛局の追認機関である。これで環境保全ができるわけがない》。委員の問題というよりも、委員長や委員会事務局、検討会事務局の問題か…。

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊:
      「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」
    《▼さて、沖縄の辺野古埋め立て工事をめぐる国のふるまいを
     何と形容すべきか。防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による
     環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から
     多額の寄付を受け取った人がいるという

   『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
      息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題
   『●アベ様「対話の積み重ねの上に…移設を進め」…
      《積み重ねているのは、同意なき既成事実と不信感ばかり》
    「「環境監視等委員会」の皆さん、コンナモノ(大浦湾破壊)を
     よく許せますねぇ…唖然としています。詳細な議事を公開してほしいなぁ。」

   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進めるアベ様は
         息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
    「環境監視等委員会のいい加減さ。
     《〈…サンゴに影響を与えずに建設できると判断》って、アホですか? 
     《サンゴの生態について委員らの知識が浅く、委員会はサンゴの
     保全には機能していない》そうだ。「そりゃぁ、《影響を与えない》様に
     シミュレーションすれば、《影響を与えない》数値計算結果・評価結果に
     なるでしょうよ」」

   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務
                 …閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
    「破壊「損」な美ら海への土砂投入。大浦湾破壊まで始めてしまった。
     「環境監視等委員会」なんて屁のツッパリにもならず」

   『●《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい》…
      またしても《「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》
   『●《「辺野古とカネ」…見積りを依頼した13社のうち…
      12社が一斉に辞退》…《単価を5370円》が偶然の一致?
    《新基地建設には莫大な国費が投じられる。そのカネは、どのように
     支出されているのか。業者の選定は公正か。個々の契約の見積りは
     果たして適切か。国の工事を環境面から監視する防衛省の
     環境監視等委員会委員3人が、受注した業者から寄付金を
     受けていたこともあった》

 美ら海・辺野古破壊について、大方の予想通り《絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ 9群体のうち、3群体が死滅したり消失したりしていた》……。んっ? たった「9群体」? アベ様は、あたかも《7万4千群体》のすべてを移植したかのように仰っていませんでしたか? アベ様は「あそこのサンゴについては、移しております」と仰ってたはずですが? しかも、33%死滅・消滅? 移植した《9群体》を除く《7万4千群体》のサンゴはどうなっているのですか? これは、最低の官房長官お得意の《事実誤認》なのですか?
 これも「環境監視等委員会」がらみだ…。「監視=見ている」だけ? そんな委員会や委員って必要なの? 「辺野古技術検討会」も、きっと、その二の舞を歩む。

   『●辺野古破壊: 政権広報・アベ様のNHKが
     「移植できないのは沖縄のせい」と攻撃…開いた口が塞がらない
    《やはり、安倍首相は大嘘をついていたことが確定した。今月6日に
     放送されたNHKの『日曜討論』で安倍首相は辺野古の新基地建設工事
     について、「いま、土砂が投入されている映像がございましたが、
     土砂を投入していくにあたってですね、
     あそこのサンゴについては、移しております」と発言したが、これを
     否定する回答を防衛省がおこなったからだ》

   『●《事実誤認》というフェイクで記者を
     会見から締め出す前に…アベ様や最低の官房長官こそ《事実誤認》?
    《これに対して小池晃書記局長(共産党)がすぐに異論を唱えた。
     「総理は、土砂投入しているあそこのサンゴを移した』と言った
     のですから、率直に『間違っていました』と言うべきですよ。
     しかも、7万4千群体のうち9群体しか(移植を)やっていない。
     そう言うから不信感が広がる」
       安倍首相も自民党幹部も非を認めようとしないので…》

=====================================================
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/468253

社説[辺野古技術検討会]基地建設の追認機関だ
2019年9月8日 09:25

 名護市辺野古の新基地建設を巡り、防衛省は大浦湾側の埋め立て予定海域で見つかった軟弱地盤に関する技術検討会の初会合を同省で開いた。

 土木工学の専門家ら8人の委員が出席した。委員長に構造設計に詳しい清宮理早稲田大名誉教授を選んだ。

 委員は公正中立であるべきだが、8人のうち、清宮委員長を含む4人が国土交通省と防衛省に関わりがある。2人が現職で、残りの2人が過去に勤務経験があった。

 清宮委員長は辺野古新基地建設で海に投下するケーソン(コンクリート製の箱)の製造を請け負うJFEホールディングスの子会社の取締役にも名前を連ねている

 岩屋毅防衛相は技術検討会設置について「客観的に有識者からの提言、助言を得るため」と話すが、委員らは利害関係者というべきではないか。客観的な提言や助言ができるか極めて疑問である。

 防衛省幹部の言葉はもっとあけすけだ。有識者らの技術検討会が「建設ありき」との批判があることについて「移設工事は決まっていて、意見をいただくのに、建設ありきではいけないのかと開き直っている

 検討会は地盤改良工事の設計概要変更申請を承認しない構えの県に対し、有識者のお墨付きを得た、と正当性を主張する狙いがある。

 現状の検討会は、有識者から客観的な提言、助言を得るとは名ばかりで、政府の新基地建設を後押しする機関というほかない。

    ■    ■

 会合で防衛省の現行計画に特段の異論は出なかった

 軟弱地盤は水面下から最深90メートルに達する。防衛省は追加のボーリング調査をしていない。にもかかわらず、ボーリング調査は必要なく地質調査などを妥当と評価した。

 国内で水深90メートルの地盤改良工事ができる作業船はない。水深70メートルに対応できる作業船もわずか2隻のみという。防衛省は「70メートルまで改良すれば施工は可能」としている。

 だが70メートルより下が未改良のままだと地盤沈下などさまざまな影響が懸念される。90メートル地点のボーリング調査は本当に必要ないのだろうか

 防衛省は砂を締め固めた杭(くい)約7万7千本を海底に打ち込み、地盤強化を図る工法を採用する方針だ。環境に及ぼす影響は計り知れない。岩屋氏は「難工事であることは間違いない」と認める。完成までの工期や総事業費を示すことができない。辺野古にこだわるべきでないのは明らかだ。

    ■    ■

 沖縄防衛局の環境監視等委員会も本来の役割を果たさず、政府の追認機関になっている。副委員長を務めた故東清二琉球大名誉教授が「ジュゴン調査を依頼しても何も調べない都合の悪いことは議事録に載せない工事ありきで、他の意見は聞かない」と辞任したことからもわかる。

 委員会の一部委員が受注業者から多額の寄付を受けていたことが発覚し、批判を浴びたのは記憶に新しい。

 ジュゴンが死骸で見つかり、残り2頭も行方不明だ。環境の専門家を入れない限り、検討会の客観性、透明性を確保することはできない
=====================================================

=====================================================
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/468927

辺野古の移植サンゴ、9群体のうち3群体が死滅 専門家「明らかな失敗」
2019年9月10日 10:39

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局が設置した環境監視等委員会の第21回会合が9日、那覇市内で開かれた。防衛局は、昨年埋め立て区域から移植した絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ9群体のうち、3群体が死滅や消失したと報告した。

     (名護市辺野古沿岸部。護岸で囲まれた区域への
       土砂投入が続いている(2019年5月撮影))

 死滅したのは昨年8月に移植した1群体。移植後の目視調査で今年3月以降、生存部が縮小し、7月末以降は生存部が確認できなくなった。

 沖縄防衛局は、同群体が移植前から全体が白化するなど衰弱しており、自然死であるとの見方を示した。移植先に元々生息していたオキナワハマサンゴにも同様の現象があるという。また、別の1群体が消失、さらに別の1群体が部分死していることも報告された。

 消失した1群体は食害や削り取られた形跡がないことから、防衛局は「目視調査の直前に接近した台風で高波の影響を受けた可能性が高い」と説明した。部分死がみられる1群体は原因不明で、「今後も観察を続ける」と述べた。

 サンゴ生物学に詳しい東京経済大学の大久保奈弥准教授は、「消失」とされる群体は生存部が確認できない以上「死滅していると言える」とし、「部分死」としている群体も「ほとんど死んでいる状態」と指摘した。

 過去の研究で夏の高温期がサンゴの移植に不適切なことが分かっているにもかかわらず、移植を提言した環境監視等委員会の判断を「1年で9群体のうち3群体が死ぬのはかなり高い率。明らかな失敗だ」と批判。部分死した群体が回復するかは見通せず「環境監視等委員会のサンゴの学者が無責任に移植のアドバイスをした責任は大きい」と語った。
=====================================================

=====================================================
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/469388

社説[移植サンゴ死滅]工事と保全策両立せぬ
2019年9月11日 07:30

 問答無用で強行される辺野古埋め立て工事で、豊潤な海が破壊されている。

 新基地建設が進む名護市辺野古で、防衛省沖縄防衛局が昨年7~8月にかけて埋め立て区域から移植した絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ9群体のうち、3群体が死滅したり消失したりしていたことが明らかになった。防衛局が9日に開かれた環境監視等委員会で報告した。

 防衛局によると、死滅した1群体について、目視調査で今年3月から生存部が縮小し、7月末以降は生存部が確認できなくなった。移植前から全体が白化するなど衰弱しており、自然死であるとの見方を示した。消失した1群体は台風の高波で影響を受けた可能性が高いと説明。残りの1群体の部分死は原因不明とし、「今後も観察を続ける」という。

 移植によるものではなく、自然要因によるものとしているが、本当だろうか

 サンゴ礁は生き物の餌場や産卵場所になり、「海の揺りかご」と呼ばれる。辺野古・大浦湾の生態系は世界的に見ても貴重である。サンゴ礁や藻場が広がり、絶滅危惧種262種を含む5800種以上の生物が生息する。

 移植対象のサンゴ類は7万4千群体に上るといわれている。専門家によると、工事の環境悪化によるストレスを受けた生物を移植すれば、成功率は低くなる。そもそもサンゴ移植には、「移植条件や技術も疑問点ばかり」と否定的な意見が根強い。3群体の死滅や消失は、工事を継続しながらサンゴを移植することが妥当な手法といえないことを示している。工事を中止し、抜本的な見直しが必要だ。

    ■    ■

 県は工事着工前の移植を求めていた。国はこれに応えず埋め立て工事に着手した。2017年には辺野古側の海域でオキナワハマサンゴの14群体が見つかったにもかかわらず、報告に2カ月近くかかり、その間に13群体がすでに死滅した。原因は究明されないまま、工事を続行した。

 辺野古崎に近い南東部に造られた「K8」護岸の全長は500メートルになる計画だが、近くに生息するサンゴの移植許可を県から得られなかったため、250メートルだけを建設するという強引さだ。

 潮流の変化による影響が懸念される中、防衛局は途中までなら移植せずに建設が可能と押し切った

 国がサンゴの保全よりも、新基地建設を優先しているのは明らかだ。

    ■    ■

 こんな判断にお墨付きを与えたのは環境監視等委員会だ。

 今回の移植では、過去の研究や県のサンゴ移植マニュアルで夏の高温時は不適切とあるにもかかわらず、夏の移植を提案していた。

 サンゴ生物学に詳しい東京経済大学の大久保奈弥准教授は3群体は「死滅か、ほとんど死んでいる状態」と指摘し、「1年で9群体のうち3群体が死ぬのはかなり高い率。明らかな失敗だ」と批判した。

 環境監視等委員会は新基地建設ありきの防衛局の追認機関である。これで環境保全ができるわけがない
=====================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●自民党《2割に満たない支持で5割を超える議席を獲得》…「2/4」の眠り猫な皆さんの1/4でも投票に…

2019年07月31日 00時00分59秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



東京新聞の中根政人横山大輔両記者による記事【<参院選>自民、選挙区勝ったけど 全有権者2割支持 議席占有は5割超】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201907/CK2019072302000149.html)。
マガジン9の鈴木耕さんによるコラム【言葉の海へ 第82回:選挙雑感】(https://maga9.jp/190724-3/)。

 《本紙が参院選選挙区74議席のうち、最も多い38議席を獲得した自民党の得票を分析したところ、全有権者に占める得票割合を示す「絶対得票率」は18.9%と2割を切ることが分かった》。
 《だけど、いろいろな現象は起きていた。気づいたことを、順不同で挙げてみよう。…あまり盛り上がらなかった今回の選挙だったけれど、個別に見ていけば、それなりに興味をそそられたことがあったのです…。》

   『●2019年7月参院選、またしても今回も「眠り猫」だった皆さん…
                       〝上手く行った〟メディアコントロール
   ●次の国政選挙に向けて、先ずは脱メディアコントロール…
          2019年7月参院選「あとの祭り」を繰り返さぬために
    《――低投票率が懸念されています。
       ハッキリ言って、みんな政治どころじゃないんですよ。「立憲主義に
     基づいた政治を行う」っていくら訴えても、多くの人はそれどころじゃない
     生活が本当に苦しくて、目の前のことで精いっぱいという声を
     たくさん聞いてきました》

   ●2019年7月参院選、「あとの祭り」…消費増税10%へとなれば、
              市民の生活は破壊され、同時に、監視社会へ
   『●《安倍首相は改選過半数を理由に改憲議論を…野党に提起》
                 …やはり、自公お維に投票してはイケなかった
    「「与党自公及び癒着党お維の議員をあわせても、参院では、2/3を
     下回り、壊憲の発議は、野党議員が「協力」しない限り出来なくなった
     ことは、良かった」…と思っていたら、キト国民民主党玉木雄一郎代表が
     「生まれ変わった」、アベ様と壊憲の「議論」したい発言と…暴走。あ~ぁ。
     山本太郎さんはやはり賢明だった。
     尊敬する森ゆうこ森ゆう子森裕子)さん、何とかしてほしい」

 野党に投票を! 与党自公や癒着党お維に投票してはイケナイ!!…と思っていたのですが。大雨による避難などもあり、投票率は伸びず。「2/4」の眠り猫な皆さんは目覚めず。《政治どころじゃない》「投票どころじゃない」のかもしれないですが…。1/4でも投票に行ってくれていれば、12.5%アップ、投票率63%だったかも。

 《安倍首相は改選過半数を理由に改憲議論を秋の臨時国会で野党に提起する方針》《今回の参院選の結果を受けて国民から承認を得たとして安倍政権が改憲を強引に進める…》…やはり、自公お維に投票してはイケなかったのだ。
 アベ様が息吐く様にウソを吐き、《捏造》体質であることは、百も承知でしょうに。自公お維に投票した皆さん、「2/4」の眠り猫な皆さん…「あとの祭り」。

 《読売新聞はさっそく、安倍首相が、改憲派が存在すると言われる国民民主党に向けて、一緒に「憲法議論をしようではないか」と呼びかけと報じたし、これに呼応するような声も、国民民主党内から漏れ始めている》。お維とご一緒に、なんていう話まで出てくる始末。正気の沙汰ではない。
 キト国民民主党玉木雄一郎代表、日刊ゲンダイのコラム【適菜収 それでもバカとは戦え】に関する以下の二つのブログをどうぞ。

   『●《○○しかいない》お維の《言論の自由…憲法に反する発言を
              言論府が放置することこそ自らの首を絞める行為》
   『●《「憲法の議論をする政党か否か」が参院選の争点》…
         アベ様の「壊憲」=「■■■食え」 ⇒ 《「嫌だ」でOK》

 次回こそ、教訓を活かし、次の選挙に向けて一歩づつ。

==================================================================================
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201907/CK2019072302000149.html

<参院選>自民、選挙区勝ったけど 全有権者2割支持 議席占有は5割超
2019年7月23日 朝刊

 本紙が参院選選挙区74議席のうち、最も多い38議席を獲得した自民党の得票を分析したところ、全有権者に占める得票割合を示す「絶対得票率」は18.9%と2割を切ることが分かった。投票率が低い48.80%だったことが大きな要因だが、2割に満たない支持で5割を超える議席を獲得したことになる。

 自民党の選挙区での絶対得票率は2016年の前回参院選の21.3%を2ポイント余り下回った。だが、議席占有率は51.4%と前回49.3%から上がった。低投票率の中、農業や医療などの業界団体の組織票に支えられたことが、有利に働いたといえる。

 第2次安倍政権発足後、参院選は3回、衆院選は2回行われた。自民党の選挙区での絶対得票率は2割台で推移してきたが今回初めて2割を切った

 有権者の支持が自民、公明の与党と野党のどちらに集まったのかをみるため、比例代表の得票率を分析すると、与党は合計で48.42%、立憲民主、国民民主、日本維新の会、共産、社民、れいわ新選組、NHKから国民を守る党の野党7党の合計は50.12%だった。

 比例代表での獲得議席数は与党が26野党が24だったが、得票率では逆転した。

 参院選では消費税増税の是非を巡り、与党と野党の主張が対立したため、有権者がどう判断したのか、一つの指標として比例代表の得票率から探った。10月からの消費税率10%への引き上げに賛成する与党が48.42%だったのに対して、反対した立民、国民、維新、共産、社民、れい新の合計は48.15%だった。N国は消費税についての賛否を公約で示しておらず、除外した。

 改憲を巡っては、自公に維新を加えた改憲勢力の得票率の合計は58.22%で3分の2に届かなかった。(中根政人横山大輔
==================================================================================

==================================================================================
https://maga9.jp/190724-3/

言葉の海へ
第82回:選挙雑感鈴木耕
By 鈴木耕  2019年7月24日


 今回の選挙、いったい何だったんだろうなあ。どうも、すっきりしない感じが残っただけのような…。だけど、いろいろな現象は起きていた。気づいたことを、順不同で挙げてみよう。


◎「れいわ新選組」旋風

 ともかく、山本太郎旋風は凄かった。各地での太郎さんの演説には、驚くほど多数の人々が押しかけた。時には1万人を超えるほどの人々が、山本さんの演説を聞きに詰めかけたのだ。ぼくも新宿に出かけたけれど、その熱気は、他党の党首などを完全に圧倒していた。自民党の選挙用ペット小泉進次郎議員だって遠く及ばない凄さだった。
 だがマスメディア、とくにテレビはほとんどこの現象を無視した。先週もこのコラムに書いたけれど、これは明らかに「ジャーナリズムの敗北」だ。街でいま起きていることや、ネット上で吹き荒れている台風の目に、なぜ注目しないのか、いや、できないのか
 森達也さんが、山本さんの応援でこんなことを言っていた。

 「ここに、たくさんのメディアの方が取材に来ている。でもこれを、いったいいつ報道するんですか。なんで今日、このすごい熱気を報道しないんですか。選挙が終わってから、こんなことが起きていましたよと流して、いったい何になるんですか!

 まさにその通りだと思った。選挙直後の「特番」で、エクスキューズでこの熱気の映像を流して何になるか。これを報道することで、何かが変わることを恐れていたのだろうか?
 この国のジャーナリズム、死にかけていないか


◎翌朝のワイドショー

 ぼくは選挙特番を遅くまで見ていたので、22日は朝8時頃に起きた。早起きのカミさんが、テレビのワイドショーを見ていて、呆れ顔で言った。

 「今朝のテレビ、ずーっと吉本ばっかり。選挙のセの字も言わないのよ

 ぼくはチャンネルをあちこち回してみたが、出てくるのはふたりの芸人さんの涙ばかり。それはそれで大きな話題だとは思うけれど、これが1時間以上も続いたのだ。カミさんじゃなくったって、呆れるよ
 ようやく選挙の話題になったけれど、例の田崎史郎氏が出てきて、なにやらワケの分かんないことを十数分しゃべって、はい、おしまい。
 投票率がどーのこーのと言う前に、これがテレビの現状なのだということを認識する必要がある。


◎最低の投票率

 なんでもテレビのせいにするつもりはないけれど、投票率が48.8%と最低ラインの50%を割ってしまった。ここまで政治に関心が薄れれば、もう何も言うことはない。国が国民(有権者)とともに、国は滅びていくだけだろうハンナ・アーレントの言い方を借りれば「凡庸な悪」か。
 むろん、ほくそ笑むのは権力者たちやりたい放題の政治ができる。何を批判されたって「国民の信をいただいているで済ましちゃう
 思った通り、安倍首相は「国政選挙で国民の強い支持をいただいた」と会見で強調。しかし、この結果のどこを見れば「強い支持などと言う言葉が出てくるのだろう?


◎自民党は勝ったか

 確かに、自民公明の与党は勝った。だけど、数字はとても「勝った」と言えるようなもんじゃない
 今回の自民党の比例区での得票数は、約1,771万票(約35.4%)だ。実は前回2016年の参院選では、約2,011万票だったのだから、240万票あまりも得票を減らしているのだ。得票率だって35%に過ぎないし、絶対得票率(全有権者に占める得票率)では、ほぼ17%でしかない。
 獲得議席数も自民党は67→57と、大きく減らしている。はたして勝ったと言えるのか。


◎改憲発議は阻止できた?

 「改憲の発議」には、衆参両院のそれぞれ3分の2の議員の賛成が必要だ。確かに今回、改憲党派の3分の2の議席獲得はならなかったが、ことはそう簡単じゃないようだ。
 読売新聞はさっそく、安倍首相が、改憲派が存在すると言われる国民民主党に向けて、一緒に「憲法議論をしようではないか」と呼びかけと報じたし、これに呼応するような声も、国民民主党内から漏れ始めている
 この選挙で、いっそう存在感が小さくなった国民民主党の一部が、ズリズリと自民党へすり寄っていかないとも限らない。
 改憲には慎重姿勢の公明党だけれど、これまでのあの党の動き方を見れば、とても信用できるもんじゃない。肝心な場面で、いつ寝返るか?


◎争点があれば野党は勝てる

 32ある1人区のすべてで野党共闘が成立したとはいえ、選挙戦序盤では、圧倒的に自民優勢との報道が多かった。知人ジャーナリストたちからの情報でも「32区のうち5~6区で野党が勝てるかどうか」というものだった。しかし、結果は10区で野党統一候補が競り勝った。前回は11区で野党が勝ったけれど、それに匹敵する健闘だった。
 総じて東北地方は野党共闘が強い。これは、自民党の農業政策に対する農業者たちの反発が強いためだと言われるが、むろんそれだけではない。「争点」があって、それにきちんと野党側の意見がまとまっていれば、力を発揮するということだ。
 例えば、秋田ではイージス・アショア問題。野党の寺田静候補はこの配備に厳しく反対したが、自民党の中泉松司候補はぐずぐずと口を濁して明確な判断を示さなかった。
 宮城は混沌。何しろ野党・石垣のりこ候補が「消費税撤廃」と、山本太郎さんと同じ主張で突き進んだ。立憲の枝野幸男代表も、積極的にこの主張を取り消そうとはしなかったようだ。自民の愛知治郎候補はアタフタ。大接戦だったが、野党候補が未明に当選を決めた。
 新潟では原発への態度も争点となった。野党の打越さく良候補は最初から脱原発との主張をしていたが、自民・塚田一郎候補は失言問題で追いつめられ、原発に言及する暇さえなかった。
 むろん、沖縄では辺野古工事に関する姿勢。オール沖縄の高良鉄美候補は、これを争点にしたが、自民・安里繁信候補は最後まであやふやな態度で逃げた。
 滋賀の元知事の嘉田由紀子候補は、環境問題の専門家。とくに琵琶湖を抱える選挙区だけに、この訴えが効いたようだ。
 つまり、きちんとした争点を設定し、それに明確な意見を表明して選挙戦に臨めば、いかに自民優勢でもそうとうな闘いができるということ。


◎山本太郎さんがテレビ「党首討論」に参戦

 国会が召集されれば、れいわ新選組が大きな話題の的になるだろう。重い障害を持つ方が国会に登場する。それは、ほんとうの意味で「当事者」の国会への登場である。各党がどう対応するのか、鼎の軽重が問われる、というのはこういうことだろう。
 れいわ新選組は今回、比例で約228万票を獲得、政党要件である得票率2%を大幅にクリアした(得票率4.55%)。「政党」として認められ「政党助成金」の支給対象になったということだ。
 したがって、党の代表である山本太郎さんは、晴れてテレビの党首討論などに参加できることとなる(実は、政党要件クリアが党首討論や各党討論番組の参加への絶対条件ではないのだが、なぜか各マスメディアがそう決めているらしい)。マスメディアはこれまでの慣例から、山本氏を呼ばざるを得ないだろう。議員ではなくても党代表なのだから。
 歯に衣着せない山本さんが、党首討論などで、あの街頭演説で見せたすさまじい迫力を披露すれば、つまらない番組の代名詞だった党首討論だって、視聴率アップは間違いない。
 面白いことになる。


◎社民党が生き残った

 政党要件ということでいえば、社民党もギリギリ踏ん張った。政党要件2%をかろうじて獲得したのだ。ぼくはほんとうにホッとしたのだ。

 この党は、毀誉褒貶はあるけれど、やはり戦後のこの国を支えた政党であったことは間違いない。「やるっきゃない」「山が動いた」で国民的人気を得て「おたかさんブーム」を巻き起こし、平和国家のひとつの象徴になった土井たか子委員長を、懐かしく思いだす。
 ぼくは雑誌編集者時代、何度も土井さんにインタビューし、親しくしていただいた。ズバリとものを言うけれど、その平和への想いは揺らぐことがなかった。選挙でも何度も勝利し、参議院では「首相指名」を受けたこともあった。もしあの時、土井さんが首相になっていたら、この国はどうなっていただろうと、いまでもときどき思うほどだ。
 弱小政党にはなったけれど、まだまだ頑張ってほしい。社民党の政策はとてもまともだと、ぼくは思っているのだから。


◎NHKのブラック・ジョーク

 政党要件をちょっと心配な党もクリアしたようだ。それは「NHKから国民を守る党」だ。その党名の通り、「NHKをぶっ壊す」が売り物なのだが、あとは何を言っているのかさっぱり分からない。そうとう極右的主張も目につく心配な党なのだ。
 ではなぜ、この党が議席を得たのか。「争点があれば勝てる」とぼくは書いたが、この党名こそが「争点」になったのではないか。
 NHKという巨大マスメディアに対して、多くの有権者が嫌悪感を抱いていて、この党の他の主張などよく知らなくても「おお、NHKをぶっ壊してくれるのか。それなら投票しよう」という人が多かったのではないか。NHKが、それほど有権者の信頼を失っているということでもある。
 NHKは、これから党首討論番組等に、N国党の立花孝志代表を呼ばざるを得なくなる。その際に、NHKの司会者は毎回「NHKから国民を守る党」と紹介するわけだ。これはかなりのブラック・ジョークだろう。
 その場面を想像するだけで、黒い笑いが浮かぶ。


◎やはり選挙制度の問題に行き着く

 大きな問題として残ったのは、やはり「選挙制度」だろう。
 なにしろ山本太郎さんが、99万票という今回の選挙では最大の得票をしていながら落選してしまった。どう考えても納得いかない。
 この「選挙制度問題」については、先週のこのコラムできちんと書いたから、ここでは繰り返さない。だが、この山本さんの例ひとつとってみても、早急に選挙制度改革は必要だろう。


◎残念だったこと

 ぼくが今回の選挙でもっとも残念だと感じたのは、立憲民主党から比例で立候補したおしどりマコさんの落選である。彼女がおしどりケンさんと一緒に、東京電力などの記者会見などにほとんど毎回出席して、多くの疑問点を追及、それをSNSで拡散してくれた功績は半端じゃない
 マコさんが国会で、経産省や文科省、環境省などを鋭く問い詰めてくれる場面を期待していただけに、ほんとうに残念であった。次回は必ずリベンジしてくれることを願っています。


◎ポスターが当落を分けた

 さいごに、こぼれ話をひとつ。
 東京選挙区では、最後の議席を争っていた立憲民主党の山岸一生さんが、結局、競り負けて落選。維新に敗れたのだから、まことに残念。
 しかし、彼は落ちるべくして落ちたと言える。
 山岸さんのポスターを見て「あ、こりゃダメだ」とぼくは思ったのだった。賢そうなお顔の下に経歴として「筑波大付属駒場高、東京大学卒、元朝日新聞記者」と麗々しく書かれていたのだ。いまどき「どうだ、ボクはこんなに秀才なんだぞ!」とばかりに学歴をひけらかす。そりゃ賢いかもしれないが、人としてどうなのよ。
 ぼくだけではなく、FBでも同じような感想がずいぶん書き込まれていたから、多くの人に不快感を持たれたのは間違いない。
 さすがに最後は陣営も不評に気づいたのか、経歴を削除したポスターに貼り替えられていたところもあったけれど、時すでに遅し。
 誰が作ったポスターかは知らないが、やはり「れいわ」とはセンスが違っていた。負けるべくして負けた人もいたのである。

 あまり盛り上がらなかった今回の選挙だったけれど、個別に見ていけば、それなりに興味をそそられたことがあったのです…。
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●《安倍首相は改選過半数を理由に改憲議論を…野党に提起》…やはり、自公お維に投票してはイケなかった

2019年07月30日 00時00分06秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



琉球新報の【<社説>改憲3分の2割れ 世論は9条改定に反対だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-958599.html)。

 《ただ自民が議席を減らしたことで与党全体では6議席減となった。憲法改正に前向きな「改憲勢力」は、非改選議席を合わせ国会発議に必要な3分の2(164議席)を割り込んだ。今月中旬に共同通信が実施した世論調査では、安倍政権下での憲法改正に反対は51・4%で賛成は約34%だった。出口調査でも憲法改正に反対が47・5%で賛成の40・8%を上回った。改憲に対する国民の危機感の表れとみられる》。

   『●次の国政選挙に向けて、先ずは脱メディアコントロール…
          2019年7月参院選「あとの祭り」を繰り返さぬために
   『●2019年7月参院選、「あとの祭り」…消費増税10%へとなれば、
                   市民の生活は破壊され、同時に、監視社会へ

 《安倍首相は改選過半数を理由に改憲議論を秋の臨時国会で野党に提起する方針》《今回の参院選の結果を受けて国民から承認を得たとして安倍政権が改憲を強引に進める…》…やはり、自公お維に投票してはイケなかったのだ。
 アベ様が息吐く様にウソを吐き、《捏造》体質であることは、百も承知でしょうに。自公お維に投票した皆さん、「2/4」の眠り猫な皆さん…「あとの祭り」。

 「与党自公及び癒着党お維の議員をあわせても、参院では、2/3を下回り、壊憲の発議は、野党議員が「協力」しない限り出来なくなったことは、良かった」…と思っていたら、キト国民民主党玉木雄一郎代表が「生まれ変わった」、アベ様と壊憲の「議論」したい発言と…暴走。あ~ぁ。山本太郎さんはやはり賢明だった。尊敬する森ゆうこ森ゆう子森裕子)さん、何とかしてほしい。

 ビデオニュースドットコムの記事【参院選:この6年の成績表と隠れ争点としての憲法改正 木村草太氏(首都大学東京都市教養学部教授)/マル激トーク・オン・ディマンド 第954回(2019年7月20日)】(http://www.videonews.com/marugeki-talk/954/)によると、《自民党は、憲法9条に自衛隊を明記する案と、非常時に国会が召集できない場合は内閣だけで法律を作れるように緊急事態条項を改正する改憲案を出してきている。いずれも国の形や性格に大きな影響を与える重大な変更になる。憲法学者の木村草太・首都大学東京教授は、自民党の9条改正案は現在の自衛権の範囲を大きく拡げることになり、緊急事態条項は全権委任条項になりかねない危険性をはらんでいると指摘する。参院6年の実績と自民党憲法改正案をどう評価すべきかについて、木村氏とジャーナリストの神保哲生、社会学者の宮台真司が議論した》。
 アベ様にはそういう「論理」は通じないことは自明。自公お維に投票してしまったことが大きな誤り。

   『●アベ様のおかげで《自衛隊が名実ともに米軍の傭兵に》…
          9条壊憲と緊急事態条項で《米国の「グルカ兵」》が完成

 【適菜収 それでもバカとは戦え/保守が動けば世の中マシに 安倍一味から日本を取り戻せ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/258641)によると、《安倍晋三はすでに勝敗ラインを「非改選議席も含めた過半数を、自民党、公明党で確保」とかなり少なく打ち出している。これをクリアすれば、選挙が終わった後に国民の皆さまからのご理解をいただいたなどと言いながら、対米隷属憲法への改正など、日本解体の総仕上げにかかる予定なのだろう》。
 適菜収さんの予想通りの展開…だからこそ、自公おいに投票してはいけなかった、「あとの祭り」

 リテラの記事【安倍政権が参院選後にまた手のひら返し! ひた隠しにしてきた“ホルムズ海峡への自衛隊派兵”を事実上決定】(https://lite-ra.com/2019/07/post-4841.html)によると、《やっぱり“急加速”させてきた。中東ホルムズ海峡をめぐる“自衛隊のイラン派兵”のことだ。参院選投開票翌日の22日、来日中のボルトン米大統領補佐官が、官邸の谷内正太郎・国家安全保障局長、岩屋毅防衛相、河野太郎外相と相次いで会談。日本の「有志連合」参加について具体的に話し合われたと見られている》。
 これまた、やはり自公お維に投票してはいけなかったのだ。

   『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
      「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
   『●平和憲法・専守防衛の下で、愚かしい過剰な「思いやり」や
        在日米軍特権を差し出してまで…そんな「不公平」は不要
   『●あのオモテナシ《ご機嫌取りの接待漬け》は「交」渉だったのか?  
                     「害遊・害〝行〟のアベ様」がイラン訪問?
   『●《非核三原則や日本の憲法9条がハメネイ師から高い評価を
              受けたとの一部情報もある》…なぜ主張しないの?

 一方、レイバーネットの記事【次の世代に憲法をきっちり渡す〜佐高信さん渾身の「吉良よし子」応援演説】(http://www.labornetjp.org/news/2019/0719shasin)によると、《渋谷ハチ公前では朝倉れい子候補(社民党)が街宣。映像制作者の北穂さゆりさんは朝倉候補の素顔を語り、応援演説をした。武蔵境駅前の吉良よし子候補(共産党)の応援には作家の佐高信さんがやってきた。佐高さんは、親友だった城山三郎さんの話を引いた。「城山さんは17歳で海軍に志願したが大変な目にあった。かれは『戦争は全てを失わせる戦争で得たのは憲法だけだった』と言った。あの凄まじい惨害対価として得た日本国憲法。その憲法は平和主義だけでなく男女平等も謳われている。それを次の世代にきっちりと渡せるかどうかが、今回の選挙に問われている。自公維新の改憲勢力三分の二を阻止せよ」。ことし74歳になる佐高さんが若い世代にどうしても伝えたいことだった。(M)》。

 琉球新報の記事【「沖縄の痛み」都民に訴え れいわ公認の野原さん 落選も、21万票獲得】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-958610.html)によると、《「れいわ新選組」公認で東京選挙区(改選数6)に立候補した沖縄県出身の野原善正さん(59)は21日投開票の参院選で、20人の候補の中、21万4438票を集めたが8位となり、当選はかなわなかった。公明党の支持母体・創価学会の現役会員であることを前面に出し、選挙期間中は「いつまで沖縄に基地を押し付けるのか」と訴え、東京都民に自分事として考えるよう問い続けた。落選を受けて開いた会見では、「れいわ新選組」代表の山本太郎さん(44)が次期衆院選に向けて意欲を示す中、野原さんも出馬する意向を明言した》。
 東京選挙区、創価学会員・野原さん以外で何方か公明から立候補してましたっけ? ポスターには「公明」という言葉が無かったようですが? 学会さんは、野原さんに投票したのかな?

 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/安和の琉球セメント桟橋で土砂積み出しに抗議】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/d7a5702e6e78b14e20db330be4e61ef1)によると、《昨年9月の沖縄県知事選挙、今年4月の衆議院沖縄3区の補欠選挙、そして21日の参議院選挙と、沖縄では辺野古新基地建設反対を打ち出した候補者が当選した。日本政府・安倍政権は沖縄の民意を踏みにじり、工事を強行することで県民をあきらめさせようとしている。それでも、その狙いに屈せず、県民は反対の意思を示し続けているこの国に民主主義なるものがあるならとっくに工事は止まっているはずだ。沖縄県民は自分の貴重な時間、日々を費やしてこんな抗議行動をしなくていい。平成から令和に変わった? くだらない日本政府の沖縄に対する姿勢は何も変わらない》。
 辺野古破壊は続く、いじめは続く。何も変わらず。民主主義の無い国。

   『●《「辺野古とカネ」…見積りを依頼した13社のうち… 
       12社が一斉に辞退》…《単価を5370円》が偶然の一致?
   『●「辺野古とカネ」再び…防衛省OB天下り:
      《公平》《公正》、与党・自公や癒着党・お維から最もほど遠い言葉

==================================================================================
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-958599.html

<社説>改憲3分の2割れ 世論は9条改定に反対だ
2019年7月23日 06:01

 21日に投開票された参院選で改選124議席のうち、自民、公明の与党は目標とした改選過半数の63議席を上回り71議席を獲得した。ただ自民が議席を減らしたことで与党全体では6議席減となった。憲法改正に前向きな「改憲勢力」は、非改選議席を合わせ国会発議に必要な3分の2(164議席)を割り込んだ

 今月中旬に共同通信が実施した世論調査では、安倍政権下での憲法改正に反対は51・4%で賛成は約34%だった。出口調査でも憲法改正に反対が47・5%で賛成の40・8%を上回った。改憲に対する国民の危機感の表れとみられる。

 他の主要争点についても、有権者は必ずしも安倍政権の主要政策を承認したとはいえない。先の世論調査では、10月に消費税率を10%へ引き上げる政府方針に反対は54・3%で賛成は40・8%。安倍政権の経済政策アベノミクスについては「見直してほしい」が62・0%で「継続してほしい」の29・1%を上回った。

 にもかかわらず自公が過半数を占めた背景には、野党の訴えが十分に浸透せず、1人区や比例代表で伸び悩んだことがある。32の1人区のうち野党統一候補は沖縄をはじめ東北4県や新潟、長野、大分などで自民候補を下したが、全体では10勝22敗だった。

 安倍政権は2012年以来、大型国政選挙で6連勝となった。「政治の安定」という聞こえがいい言葉を隠れみのに、国民から反対の強い政策を強引に進めはしないか、強く危惧する。その最たるものが改憲だ

 自民党は参院選で四つの改憲案を掲げた。筆頭は自衛隊を憲法に書き込む9条改定だ。その最大の狙いは、日本が他国防衛を可能にする道を開くことではないか。実際、安倍政権はその地ならしをしてきた。特定秘密保護法「共謀罪」法、憲法解釈による集団的自衛権の行使容認安保法制などである。

 2番目には内閣が緊急時に政令を制定できる緊急事態対応を挙げた。政令は法律と同等の効力があり、事前に国会のチェックを受けず内閣の一存で定められる規定だけに、人権抑圧につながる乱用が懸念される。

 安倍首相は改選過半数を理由に改憲議論を秋の臨時国会で野党に提起する方針だ。しかし改憲は国民的議論になっていない。世論調査などでは一貫して9条改定に反対の意見が賛成を大きく上回っている。改憲が国民的議論に至っていない証左である。その上、改憲勢力各党の改憲への考え方はばらばらで、自公の間でも大きく異なる。

 今回の参院選の結果を受けて国民から承認を得たとして安倍政権が改憲を強引に進めるなら、主権者である国民を軽視した行為と言える。中でも9条は変える必要はない。それが多くの国民の意見であることを自覚すべきだ。国民全体で政権の暴走を監視する必要がある。
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●次の国政選挙に向けて、先ずは脱メディアコントロール…2019年7月参院選「あとの祭り」を繰り返さぬために

2019年07月25日 00時00分59秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/まれに見る魅力ない国政選挙】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201907220000209.html)。
日刊ゲンダイのインタビュー記事【注目の人 直撃インタビュー/れいわ新撰組・山本太郎氏「世の中変わるなら捨て石上等」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/258508)。

 《21日投開票の参院選でもっとも注目されるのが、山本太郎代表が立ち上げた「れいわ新選組」の動向。テレビ中心に大手メディアが存在を黙殺する中、街頭では大勢が立ち止まり、演説に耳を傾け、寄付をする。その映像がネットで拡散され、著名人もがSNSで応援する。かつてない社会現象だ》。
 《ところがこの参院選、国民は全く盛り上がらず、関心のない低調な国政選挙になったと書くと、そんなはずはない、あれほどの熱気が渦巻いたと思うかもしれないが、それは極めて局地的な話で最近まれにみる魅力のない選挙だったと結論付けるしかない》。

 《こうした野党の動きを伝える報道がほとんどない》…低投票率を望んでいるがごとし、一体誰に忖度しているのやら。またしても、メディアコントロール、大成功。

 それでも何とか選挙に行ってもらいたい…、投票率をせめて、60%中盤以上に…なんて夢のまた夢、でした。

――低投票率が懸念されています。
 ハッキリ言って、みんな政治どころじゃないんですよ。「立憲主義に基づいた政治を行う」っていくら訴えても、多くの人はそれどころじゃない生活が本当に苦しくて、目の前のことで精いっぱいという声をたくさん聞いてきました》。

   『●2016年7月参院選、今回も「眠り猫」だった皆さん…
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
      教育破壊の効果とアベノサギという「壊憲=争点」隠し
   『●2016年7月参院選、
      「あとの祭」の要因の大きな一つは片棒担ぎのマスコミにあり
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…   
         アベ様にそんな謙虚さがあれば、アベノサギなんてしませんって
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
      「もっとも危ない暴君に、とてつもない数を与えてしまった」

 リテラの記事【改憲勢力3分の2割れなのに…安倍首相が橋下徹と民意無視の“改憲議論”強要、「私の任期中に改憲実現」明言の倒錯】(https://lite-ra.com/2019/07/post-4857.html)によると、《…参院選。「憲法改正」を争点に掲げた安倍首相だったが、獲得議席数をみれば、与党・自民党は57議席と、改選前から10議席も減らし、公明党が14議席。ここに日本維新の会(10議席)を加えた“改憲勢力”は、非改選と合わせて「改憲発議要件の3分の2議席」を下回った。投票率が戦後2番目に低い48.80となるなど盛り上がりに欠けた選挙だったことは事実だが、この結果は率直に改憲発議をさせるべきではないという世論の表れと言っていいだろう。ところが、信じがたいことに、昨晩、テレビの選挙特番をはしご出演した安倍首相は、「やっぱり改憲の議論をせよということだと真反対のアピール民意を完全に捏造し、9条改憲に前のめりになっていたのである》
 アベ様が息吐く様にウソを吐き、《捏造》体質であることは、百も承知でしょうに。自公お維に投票した皆さん、「2/4」の眠り猫な皆さん…「あとの祭り」。

   『●アベ様のおかげで《自衛隊が名実ともに米軍の傭兵に》…
        9条壊憲と緊急事態条項で《米国の「グルカ兵」》が完成

 「2016年7月参院選、「あとの祭り」」を繰り返してはイケナイ…はずだったのですが。2019年7月参院選でも、大雨警報や避難などの影響があったとはいえ、この低投票率。「2/4」の眠り猫な皆さんは目覚めず。
 与党自公及び癒着党お維の議員をあわせても、参院では、2/3を下回り、壊憲の発議は、野党議員が「協力」しない限り出来なくなったことは、良かった。しかし、自民党単独での過半数確保は出来なかったものの、公明の議員数は増加し、与党で過半数を大きく越えている。消費増税などのデタラメは、アベ様達的には「信任を得た」と嘯くでしょう。いくら民意を示しても、沖縄では、辺野古破壊は止まらないし、沖縄イジメも止まない。また、アノ癒着党お維の議員数も増加した。特に大阪では、お維・お維・自・公とういう悪夢のような布陣・結果だ。

   『●東京新聞「本音のコラム」【「動かぬ証拠」 前川喜平】
        【「情勢は流動的」 斎藤美奈子】…野党に投票を!
   『●《「憲法の議論をする政党か否か」が参院選の争点》…
       アベ様の「壊憲」=「■■■食え」 ⇒ 《「嫌だ」でOK》
   『●2019年7月参院選、またしても今回も「眠り猫」だった皆さん…
                       〝上手く行った〟メディアコントロール

 それでも、次の選挙に向けて、一歩一歩頑張るしかない。脱・メディアコントロール、そして、「眠り猫」な皆さんを揺さぶり起すこと。

==================================================================================
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201907220000209.html

コラム
政界地獄耳
2019年7月22日8時57分
まれに見る魅力ない国政選挙

★与野党参院選の候補者、陣営、関係者の皆さん、17日間、当落はさておきお疲れさまでした。それぞれが死に物狂いで頑張ったという感想をお持ちだろう。ところがこの参院選、国民は全く盛り上がらず、関心のない低調な国政選挙になったと書くと、そんなはずはない、あれほどの熱気が渦巻いたと思うかもしれないが、それは極めて局地的な話で最近まれにみる魅力のない選挙だったと結論付けるしかない。

自民党は日韓協議、日米貿易協議、ホルムズ海峡有志連合参加問題、財政再検証発表延期と年金2000万円問題、10月からの消費税値上げなど国論を二分するテーマや失政をすべて先送りにした。その分、首相・安倍晋三の街頭演説は序盤戦ではこそこそと日程を隠しながら遊説し、中盤からはヤジに神経質に対応。警察は過剰に排除した。また演説の中身は“民主党”攻撃、民主党政権批判、アベノミクスのいい数字だけの羅列、野党批判に始終した。

★野党が反駁(はんばく)して騒いでも無視し続けメディアも深く追わなかった。与党が乗ってこずとも野党はそれ以外にも与党の失政と、成果のない外交など攻める材料は相当あったはずだが、立憲民主党が野党共闘に極めて消極的で、統一候補が決まったのがあまりにも遅すぎた。同時に複数区では野党候補のつぶし合いが相次ぎ、脆弱(ぜいじゃく)な野党内のトップ争いのような不毛な戦いを強いられた。結果的には立憲が野党第1党を維持したかに見えるが、野党の足を引っ張った戦犯は同党と野党共闘を推進しながら右派が共闘に批判ばかりで非協力だった連合と言わざるを得ない。

★ただ、立憲が躍進して議席が増えると党代表・枝野幸男、幹事長・福山哲郎の独裁体制の批判が強まるだろう。枝野降ろしこそないだろうが党運営や党の目指すものについて、また野党共闘についての方針に変化があるかもしれない。一方深刻なのは国民民主党だ。党代表・玉木雄一郎の優柔不断さ、幹事長・平野博文は選挙終盤、滋賀県で応援演説中にライターを取り出して「聴衆の心を燃やしたいと買ってきたが、京都のようになったら困る」と発言するなど政治音痴ぶりが過ぎる。執行部の早期退陣はやむなしだろう。いずれにせよ野党は野党共闘路線を維持するつもりなら、甲子園の予選敗退球児のように、明日から衆院選挙に向けての対応をはじめ、本気の対策を練るべきだろう。また、連合ありきの野党共闘も精査すべきだ。連合が邪魔をするようなら連合抜きの野党共闘も視野に入れるべきだ。

★その中で野党の体たらくを見抜き、独自の展開を見せたのがれいわ新選組だ。代表の山本太郎への期待は6年前よりもパワーアップしたが、組織もなく全国での戦いは野党に期待できない野党支持者の駆け込み寺となった。また政治の基礎である弱者の視点に立ち続けたことは既に正社員の労働組合の集合体・連合が庶民の代表ではないことを示唆している。障がい者、外国人労働者、低所得者をも含めたすべての働く人たちを、働き方を包括する政策や価値観、対策が待たれている。

★与党は参院議長を決め内閣改造はフランスでサミット、横浜でアフリカ開発会議、ウラジオストクでの東方経済フォーラム終了後9月中旬に行う。秋の国会は先送り事項の主戦場になる。(K)※敬称略
==================================================================================

==================================================================================
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/258508

注目の人 直撃インタビュー
れいわ新選組・山本太郎氏「世の中変わるなら捨て石上等」
2019/07/18 11:50

     (れいわ新撰組代表の山本太郎氏(C)日刊ゲンダイ)

■「財政規律、財政再建と言う政治家はDV野郎です」

 21日投開票の参院選でもっとも注目されるのが、山本太郎代表が立ち上げた「れいわ新選組」の動向。テレビ中心に大手メディアが存在を黙殺する中、街頭では大勢が立ち止まり、演説に耳を傾け、寄付をする。その映像がネットで拡散され、著名人もがSNSで応援する。かつてない社会現象だ。

 ◇  ◇  ◇

 ――投開票日が迫っていますが、手応えは?

 反応はすごくいいです。公示日は(立候補)届け出がギリギリ、ポスターも張れてない、第一声でのぼりもない、選挙カーもないというスロースタートでしたが、どこへ行っても感触はいい。

 ――12日の品川駅前での街頭演説「れいわ祭」はかなりの群衆で、どんどん膨れ上がっていきました。何が有権者を引きつけていると?

 自分で聞いてみると、退屈な演説だなと思うわけです。12日も映像を確認して吐きそうになったんです。イケてなさに。ただ、分かりやすいというのはあるんじゃないですか。山本太郎でも理解できるんだから、みんな理解できる。それ以上でもそれ以下でもない。

 それと、本気の捨て身って、なかなかないじゃないですか。僕も野原さん(東京選挙区に出馬した野原善正候補)も、世の中が変わるんだったら、捨て石上等のつもりでやっている。そういうところが伝わっているのなら、面白がる人がいるかもしれないですね。

 ――寝ている票の掘り起こしは狙い通りですか。

 今の時点で何とも言いようがないです。蓋を開けてみないと。無党派に対して他の政党は伸びしろが少ないと思うんですよ。そうした中で、伸びしろ「しか」ないのが僕たち。グラウンド・ゼロから始まっていますから。(有権者の)視界に選択肢として映ればもっと面白くなると思うんですが、ネットなどの一部のメディアでしか取り上げられない。強制的に垂れ流すテレビでは、僕らの存在は扱われない。それは想定済みで分かっちゃいるけれど、大変ですね。

 ――確かに、テレビではほぼスルーされています。

 政党要件を満たさないので扱われないようなのですが、そうは言っても、国会議員1人が旗揚げしたグループが3億円の寄付を集めて、演説会場はどこよりも盛り上がっている。ひとつの現象として取り上げられてもいいのでは、と正直思いますね。もっとも、演説内容はスポンサーサイドにとって好ましくないでしょうから。テレビは商業主義ですからね。

 ――低投票率が懸念されています。

 ハッキリ言って、みんな政治どころじゃないんですよ。「立憲主義に基づいた政治を行う」っていくら訴えても、多くの人はそれどころじゃない生活が本当に苦しくて、目の前のことで精いっぱいという声をたくさん聞いてきました。こうした声を私よりも聞いてる先輩はいっぱいいると思うんですよ。それなのに、消費増税とか、増税凍結どまりとか。「ナニ寝言言ってんだ」ってことは、与野党に言いたいですね。

 (この国の経済状況は)20年続いたデフレから脱却して緩やかなインフレみたいな話になっていますが、いまの状況でプライマリーバランスの黒字化だとか、財政規律だ、財政再建だとか言っている政治家は与野党関係なくDV野郎ですよ。


■「政治に緊張感を生む存在を目指す」

 ――キツイですね。

 ここまで地盤沈下した中で財政規律だの、財政再建だのっていうのは、国民にとって暴力行為です。殺す気か、という話でしかない。消費増税を容認する人たちと、消費増税凍結を訴える人たちの未来デザインはほぼ一緒。消費税廃止を掲げる僕たちとは描く将来像が全く違う。

 凍結では、いずれ解凍されて増税に向かってしまう。消費税という大きな基幹税制を残し続けるということ。逆進性が強かろうが、中小企業の首が絞まろうが、消費税を大企業の補填に使い続けていくということ。違いは時期だけで、消費増税も増税凍結も大きく変わりません。


■この国に生きる人への愛とカネが足りない

 ――「れいわ祭」で「政権を取りに行く」と宣言していました。

 万年野党という座を手に入れるために政治団体を旗揚げしたのではないですから。この参院選ではできれば10人、そこまでいかなくても可能な限りを議会の中に送り込んでいただいて、市民の運動から初めてできた政党としたいんです。参院選で得た議席によって、政治に緊張感が生まれるような存在をめざす。仕事をする政党だと認識してもらえれば、次の衆院選で今回より議席を増やし、3年後の参院選とステップを踏んで、その先を狙っていけると思っています。

 ――「政治に緊張感」と繰り返しています。

 国会は結局、与党のリズムで進んでいて、なりふり構わずやってくる相手が常軌を逸しているのだから、こっちもトコトン抗わなきゃ野党は甘く見られる。例えば、委員会の強行採決で委員長を取り囲んでも、脇や後ろにいるだけで前はスカスカ。要は正面から(カメラに)撮ってもらえば抵抗している感じは出る。そういう演劇みたいなこと、やめた方がいいですよね。

 ガチンコで喧嘩をしにいく野党に変われば、与党も今のペースで物事を決められなくなる有権者の政治に対する見方も変わり、もっと興味を持っていただけるようになる。他の野党が貴族みたいな戦い方をしていたら、僕たちと温度差が出て、有権者に「どうしてもっと必死にやらないんだ」とバレてしまうから困るわけです。僕たちの存在が緊張感を生む出発点になれればと思います。

 ――野党は本気の捨て身を見せ切れていないから、有権者の支持が高まらない。

 みんなダメだと言う気はありません。与党の中にも心ある人がいるし、でもその中で公認を得られなくなるから黙っている人たちがいる。野党の中にも素晴らしい人たちはいて、とてもじゃないけどかなわないっていう人たちが山ほどいます。けれど、ここ一番抗うべきという場面で気合が足りないというか。権力闘争なんだから、権力を奪うということに対してのこだわりや執念が感じられないってことですね。

 ―――それでも国会は「数」が必要。他の野党の仲間もつくらなきゃいけないですよね。

 国会の中はものすごくシンプルで、カネがあるか、票があるか、自分が次も議員でいられるか、が一番重要なんです。選挙が始まる前に10億円集まっていたら、現職の国会議員が動いていた可能性があると思います。そうは言いながらも、野党との関係性も重要だとは思っています。この6年間、政治をぶっ壊してきたのは与党なのですから、野党は1議席でも減らさせてはダメだし、当然、手を組んでいく人々だと思っています。

 ――投票率が低くなりそうなのは、「選挙に行っても何も変わらない」という諦めもあるように思います。

 分野の違う話ですけど、高校野球ってなぜあんなに燃えるのかというと、緊張感ですよね。1回きりの勝負をガチンコで戦わなきゃ次に上がれない。そこに磨き抜かれたテクニックを競うプロ野球との違いがある。700人以上いる国会議員のほとんどがプロの政治家。そこに高校球児みたいな集団が紛れ込んで、粗削りだけれども「ならぬものはならん」と空気を読まないでやるべきことをやる。政治が面白くなって、期待感が膨らむと思うんですよね。

 ――今の政治に足りないものは何でしょう?

 この国に生きる人々を思う気持ちですね。20年以上もデフレで、圧倒的に日本だけが成長していない。要は国からの投資がないってことです。揚げ句の果てに、貧乏になって、生産能力も低くなり、衰退国家の入り口に立っている。この20年は、この国に生きる人々への愛とカネが足りなかった歴史なんじゃないですか。衰退が加速しても、形としては国は残る。先に倒れるのは人々ですよ。

 行く末は究極の自己責任社会生産性で人間の価値が測られるのですから、将来的に命の選別まで迫られる可能性が高いだろうと思っています。だからこそ、寝たきり界のトップランナーや重度障害者の方が国会に入ることによって、生産性で物事を語ったりとか、命の選別にブレーキをかける。それで特定枠を使ったんです。国会が真剣に取り組まなきゃいけないテーマを突き付けられるということです。

(聞き手=小塚かおる/日刊ゲンダイ)


▽山本太郎(やまもと・たろう) 1974年兵庫県宝塚市生まれ。高校在学中に「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(日本テレビ系)の「ダンス甲子園」に出場し、芸能界入り。俳優として活躍。3・11後に反原発活動を始め、12年の衆院選(東京8区)に無所属で初出馬するも落選。13年の参院選(東京選挙区)で初当選。自由党共同代表などを経て、今年4月に政治団体「れいわ新選組」を旗揚げ。
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●辺野古破壊《移設方針は揺るがないとの政府の姿勢》…アベ様や最低の官房長官らの無為無策・無能ぶりの表れ

2019年05月08日 00時00分52秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



東京新聞の記事【辺野古土砂 別の港から 沖縄補選 反対派当選でも】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201904/CK2019042502000304.html)。

 《これまで名護市の民間桟橋からのみ搬出していたが、本部港も加えることで移設方針は揺るがないとの政府の姿勢を示す狙いがあるとみられる…二月の県民投票で辺野古沿岸部の埋め立て反対が七割超を占め、今月の衆院沖縄3区補欠選挙でも反対派候補が当選した。護岸工事着手からこの日でちょうど二年。この間、県民が基地反対の民意を重ねて示して政府の強固な姿勢は変わらず、市民らは憤った》。

 最低の官房長官らの、「辺野古が唯一」という無能・無策ぶり、呆れるしかないね。辺野古の「へ」の字も言わずに自公お維の候補者が当選した名護市長選の際に言い放ったのと同様、最低の官房長官は「選挙は結果が全てだとなぜ言わないのですか。《移設方針は揺るがないとの政府の姿勢》《政府の強固な姿勢》…アベ様や最低の官房長官らの無能・無策ぶりの表れだ。何が何でも、(金平茂紀さん)「生物多様性の生きた教科書」な美ら海に土砂をぶちまけ、辺野古破壊したいらしい。アホである。N値はゼロ、工期と費用は∞…いくらドブガネしても、出来もしない新基地、返還されもしない普天間のおかげで破壊「損」な辺野古。その《辺野古が唯一の解決策》を繰り返す無為無策・無能ぶりには、もうウンザリだ。

    『●辺野古破壊: 「いい正月になる」なんて、
        仲井真氏もアベ様らも猿芝居をしていたんじゃないのか?

     「琉球新報の社説【<社説>普天間5年内停止 実現の困難さは明らかだ】…
      沖縄タイムスの社説【社説[5年内停止「空想」]辺野古を見直す時期だ】…。
      「「5年以内」がまやかしに過ぎないことは、もう誰の目にも明らかであろう
      …米側が「空想のような見通しだ」と反対…仲井真弘多知事が
      承認する際、政府に実現を強く求めた基地負担軽減策の柱…
      だが米側は昨年末から一貫して5年以内の実現性を否定」」

   『●辺野古破壊に「反対に○」が投票資格者総数の 
        37.65%、43万4273票…これは、もの凄い数字だ!
   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進めるアベ様は 
        息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
   『●辺野古破壊で「対話」!? 殴り続け、背後から蹴り続けながら
                   …独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》
   『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
        ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている
   『●沖縄の皆さんのお願いは何時叶えてくれるの? 
       《憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復》
   『●今の辺野古破壊の基本構図: 
       「今は米国と日本の政府が向こう岸にいて、沖縄に対峙している」
   『●普天間移転「空想のような見通し」の結論…
      《いい正月になる》仲井真弘多氏もアベ様らも猿芝居をしていた
    《まともに対米交渉をしたこともないのに、実現できないのは
     辺野古新基地建設に反対している知事のせいだと責任を転嫁する。
     政府自らの責任を棚に上げるもので、とうてい容認できない》

   『●破壊「損」な美ら海への土砂投入…「2019年2月までの 
             米軍普天間飛行場の運用停止」をやってみせよ!
   『●《安倍首相は…14年4月、政府として運用停止期限を
           「19年2月」とすることを確認》、閣議決定まで…
   『●松川正則宜野湾市長殿、普天間運用停止の
        新たな《期限》を設けたって無駄です…無惨な破壊「損」の辺野古
   『●島尻安伊子氏は辺野古破壊への「進む方向は
       間違っていなかった」…一層重い「新基地反対」の民意が表明
   『●自公お維は辺野古破壊賛成を明示して戦った… 
       最低の官房長官はなぜ、「選挙は結果が全てだ」と言わない?
   『●普天間返還…《県民の合意のない県内移設に固執し、
        住民を危険にさらしている日米両政府の責任は重い》

==================================================================================
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201904/CK2019042502000304.html

辺野古土砂 別の港から 沖縄補選 反対派当選でも
2019年4月25日 夕刊

     (沖縄県名護市辺野古沿岸部の埋め立て用土砂を積んだ
      ダンプカーの前に立ちはだかる反対派と、警察官らとの
      にらみ合いが続く本部町の本部港=25日午前)

 政府は二十五日、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)移設工事で、同県本部町(もとぶちょう)の本部港から埋め立て用土砂を搬出するための作業を始めた。これまで名護市の民間桟橋からのみ搬出していたが、本部港も加えることで移設方針は揺るがないとの政府の姿勢を示す狙いがあるとみられる。

 港では、土砂を積んだダンプカーの前に反対派の市民らが立ちはだかり、にらみ合いが続いた。

 辺野古移設が争点となった二十一日の衆院沖縄3区補欠選挙では、移設反対派の新人が容認派の自民党候補を破り当選したばかり移設作業が加速する可能性があり、政府の強硬な姿勢に対して移設に反対する県が反発を強めるのは必至だ。

 防衛省沖縄防衛局の委託を受けた業者は本部港で運搬船に土砂を搬入した上で、二十五日中に出港する見通し。

 謝花喜一郎(じゃはなきいちろう)副知事は県庁で記者団に「補選で民意が示されたにもかかわらず、移設を進めること自体がおかしいのではないかと全国の方々が次第に感じ始めている」と語った。

 県などによると、本部港は昨年九~十月、台風の被害に遭い七カ所の岸壁のうち三つが使えなくなった。沖縄防衛局の委託業者が使用許可を申請したが、町は県と協議した上で台風被害を理由に不受理としたため使用をいったん断念した。

 このため政府は、名護市安和にある民間会社の桟橋から土砂を搬出する方針に転じ、同十二月に辺野古沿岸部への投入を開始した。その後本部港は復旧の見通しが立ったため、委託業者が使用を再申請し、本部町が今年四月一日以降の使用を許可していた。


◆政府強硬姿勢に市民反発

 新たな土砂搬出の準備作業が二十五日に始まった沖縄県本部町の本部港。「基地はいらないと何度も意思表示してきた」「沖縄は弾圧されている」。沖縄の民意をよそに米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設を進める政府に対し、集まった市民らが再び怒りの声を上げた。

 午前七時ごろ港が開場。土砂を積んだ十台以上のダンプカーが岸壁に接岸した運搬用の船に向かおうとすると「辺野古埋め立て反対!」「新基地は住民の暮らしと命をおびやかす!」と書かれたのぼり旗を手に市民らが立ちふさがった。

 二月の県民投票で辺野古沿岸部の埋め立て反対が七割超を占め、今月の衆院沖縄3区補欠選挙でも反対派候補が当選した。護岸工事着手からこの日でちょうど二年。この間、県民が基地反対の民意を重ねて示しても政府の強固な姿勢は変わらず、市民らは憤った。

 「本部町への使用申請許可と異なる(港の)使い方をしている」。市民の一人が拡声器を使って訴え、防衛省沖縄防衛局が委託した業者に詰め寄る一幕も。周囲では警備員約百人が緑のフェンスを張り、「車両通りまーす」と連呼する声が響いた。

 午前八時半すぎ、一台のダンプカーが隙を突いて船に到着し、荷台を上げて土砂を降ろすと、現場は一時騒然とした。
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい》…またしても《「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》

2019年03月23日 00時00分00秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



沖縄タイムスの社説【社説[ジュゴンが死んだ]なぜ守れなかったのか】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/398584)。

 《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい。今帰仁村の運天漁港沖で死んだ状態で漂着しているジュゴン1頭を漁協の組合員が発見した。体長約3メートル、頭部や胸ビレに傷、出血がみられ、ところどころ皮がむけた状態だった。漁師でさえ初めて見たといい、しかも死骸であったことのショックは大きい》

   『●杭打ちで解決するのか?
    《【抗議声明】私たちは、普天間基地の辺野古移設を絶対に許しません!!
     北限のジュゴンを見守る会(代表・鈴木雅子)  2010年4月30日》

   『●沖縄県が普天間飛行場移設のアセス受入
    《沖縄県、アセス受理の方針 防衛省に伝達 普天間移設問題
     2011年12月28日 17時03分 沖縄県は28日午後、沖縄防衛局が
     同日未明に県庁に搬入した米軍普天間飛行場の移設をめぐる
     環境影響評価書について、受理する方針を決め、防衛省に伝達した。
     …評価書は約7千ページに及ぶ。米軍が来年、沖縄に導入予定の
     垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの騒音や、埋め立てが絶滅危惧種
     ジュゴンの生息環境に与える影響について、いずれも問題ない
     との判断を示している

   『●辺野古破壊: 環境アセスメントの見直しを! 
         破壊者たちに衆院選で4度目の敗北を!!
    《仲井真知事時代は無視されてきた話が、これから蒸し返されてくる
     ということです。「ジュゴンの餌場」以外にも、「オスプレイ配備」も
     環境アセスメントには入っていませんでした》
    《仲井真知事時代に隠蔽された杜撰さが明らかになっていけば、
     日本国内の法廷論争だけではなく、米国で進行中の「ジュゴン訴訟
     …にもプラスになります。この訴訟で勝訴すれば、埋め立て工事は
     米国の法律で止まることになります》

   『●「最低裁」のコールが聞こえる…沖縄負担軽減担当相らの
             「辺野古が唯一の解決策」をオウム返しでしょう…
   『●「誰のための政治…誰のための税金なのですか。
       税金は安倍総理のポケットマネーではありません」!
   『●沖縄県知事選、両候補の「選挙の色」がくっきりと見えてきた
                   …「#美ら海の色の候補者」はどちらか?
   『●石垣島陸上自衛隊ミサイル部隊配備:  
      《菩提樹》を切り倒すのか? ささやかな願いさえも打ち砕くのか?
   『●三上智恵さん《埋められていくのは、辺野古の海だけではない。
                   この国の未来…助けを求める、あなたの声》
   『●「『辺野古』県民投票の会」代表がハンガーストライキ…
           《沖縄で非暴力抵抗運動の歴史が若い世代に…》
   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務…
                      閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
   『●辺野古破壊、米側に《地盤改良「最短で5年」と日本側伝達》?  
                      沖縄に《工期も費用も言えない》のに?

 3頭のジュゴンの内の1頭が死んだ。2頭は行方不明のままだそうだ。
 2011年の環境アセスはまともに行われたのだろうか? まともに評価したのならば、こんな辺野古破壊が許されるとは思えないけれども。
 またしても、《留意事項で設置された「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》ことが明らかに。《防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から多額の寄付を受け取った人がいるという》…「八百長」じゃん、ある意味これもアベ様らの御得意のドロナワ。

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊:
      「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」
    《▼さて、沖縄の辺野古埋め立て工事をめぐる国のふるまいを
     何と形容すべきか。防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による
     環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から
     多額の寄付を受け取った人がいるという

   『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
      息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題
   『●アベ様「対話の積み重ねの上に…移設を進め」…
      《積み重ねているのは、同意なき既成事実と不信感ばかり》
    「「環境監視等委員会」の皆さん、コンナモノ(大浦湾破壊)を
     よく許せますねぇ…唖然としています。詳細な議事を公開してほしいなぁ。」

   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進めるアベ様は
         息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
    「環境監視等委員会のいい加減さ。
     《〈…サンゴに影響を与えずに建設できると判断》って、アホですか? 
     《サンゴの生態について委員らの知識が浅く、委員会はサンゴの
     保全には機能していない》そうだ。「そりゃぁ、《影響を与えない》様に
     シミュレーションすれば、《影響を与えない》数値計算結果・評価結果に
     なるでしょうよ」」

   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務
                 …閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
    「破壊「損」な美ら海への土砂投入。大浦湾破壊まで始めてしまった。
     「環境監視等委員会」なんて屁のツッパリにもならず」

==================================================================================
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/398584

社説[ジュゴンが死んだ]なぜ守れなかったのか
2019年3月20日 07:36

 漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい。

 今帰仁村の運天漁港沖で死んだ状態で漂着しているジュゴン1頭を漁協の組合員が発見した。体長約3メートル、頭部や胸ビレに傷、出血がみられ、ところどころ皮がむけた状態だった。漁師でさえ初めて見たといい、しかも死骸であったことのショックは大きい。

 ジュゴンは人魚のモデルといわれる国の天然記念物である。国内では沖縄本島周辺にしか生息せず、確認されているのは個体A、B、Cと呼ばれる3頭だけである。

 辺野古新基地建設が進む前は、辺野古・大浦湾などで海藻藻場の食み跡が確認されたり、周辺海域で回遊する姿がみられたりした。

 今回ジュゴンネットワーク沖縄が死骸を調べ、体の特徴から3頭のうちのBと断定した。親子とみられる2頭のうちの親の方である。

 最後に見られたのは今年1月8日。古宇利島周辺が主な生息域で、埋め立て土砂を積んだ運搬船が名護市の西側から東側に回る航路を取るため、影響が懸念されていた

 ジュゴンBは古宇利島を離れ、辺戸岬を回り、西海岸の安田沖に移動したことがある。日本自然保護協会も、運搬船が生息に影響を与えた可能性を指摘する。

 3頭のうちの1頭が死んでみつかり、国内における生息状況は危機的状況となったといえる。

 ジュゴンBは何が原因で死んでしまったのか。政府は徹底調査し、明らかにしなければならない

    ■    ■

 心配なのは、残り2頭も行方不明で、今どこにいるかわからないことである。

 ジュゴンAが嘉陽沖、Bの子とみられるCは古宇利島から辺野古沖で確認されていた。しかし、Cは2015年6月以降、Aは18年9月以降、行方がわからなくなっている。

 元知事の埋め立て承認の際、防衛省沖縄防衛局と交わした「留意事項」には、「ジュゴン等の保護対策の実施に万全を期す。実施状況を県および関係市町村に報告すると明示している。順守しているのか説明してもらいたい。

 元知事による埋め立て承認手続きを検証した第三者委員会は防衛局がジュゴンの食み跡を認識しながら辺野古地域を恒常的には利用していないと評価していることに対し、「当該水域の重要性や、ジュゴンの貴重性を理解しておらず問題がある」と指摘した。当時から環境保全への対応が不十分だったのである。

    ■    ■

 留意事項で設置された環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない。ジュゴンがいなくなったことに、防衛局は工事の影響ではないと説明するが、副委員長を務め辞任した故東清二琉球大名誉教授は「ジュゴンの食草である海藻の分布と密度、何頭いるかなどの調査を依頼したが、何も調べない」と委員会の内情を暴露し、批判した。

 日本自然保護協会も安倍晋三首相あての「埋め立て工事の即時中断を求める意見書」を発表した。政府は工事をストップした上で、範囲を沖縄本島全域や離島にまで広げて追跡調査すべきである。
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●《この期に及んで、まだ傍観者》? 《憲法を維持するための「不断の努力」を怠った…加害者側に立つ人間》

2019年03月22日 00時00分34秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/この発言に一番怒っているのは辺野古基地建設強行派では】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248464)。
マガジン9のコラム【三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌 第89回:まだ黙殺を続けますか?~沖縄県民投票で示された民意~】(https://maga9.jp/190227-5/)。

 《投票に行かなかった55万余の県民を加えれば、「反対」は43万人超、「反対以外」が計71万人との結果になりました。(日本維新の会・下地幹郎衆院議員)…吉本新喜劇の池乃めだかさんみたいに、狙ってギャグをいったわけじゃないみたい。真性だな。…なのに、下地センセは火に油を注いでおる》。
 《結局、投票した人の7割強、43万の沖縄県民が「埋め立て始まっているし、もう決まったんだからあきらめろと言われても、あきらめられませんよ反対しますよという意思を表明したわけだ。ここまで工事が進んだ状況でも、なおかつ反対の票を投じに出向いて行くのだから、20年前の反対とは意味がだいぶ違うのだ》。

 《真性》な下地幹郎センセイ。まぁ、所詮お維ですもの…「高江の「森」を殺すことにも大貢献した「大米建設」も、辺野古破壊に一枚噛んでいるのかな?

   『●高江オスプレイ=ヘリパッド問題、住民の裏をかいて資材搬入
    《高江の住民は2007年以後、ずっと座り込み等で建設工事に抵抗してきた。
     今年に入って、下地幹郎代議士(国民新党)の親族企業「大米建設」が
     沖縄防衛局から工事を受注してからは、ますます問答無用、
     手荒に工事を進めてきた

   『●カネ色の「#バリタカ日本会議系自公お維沖縄県知事」候補者の
                    デタラメが横行、コレに勝てというのかょ…
    「高江の「森」を殺すことにも大貢献した「大米建設」…《創業者の下地米一・
     元平良市長が父で、同社代表取締役会長の下地米蔵・建設業協会会長が
     兄の下地幹郎衆院議員(沖縄1区で落選・比例九州ブロックで復活)は、
     平然とこう言ってのけた》…」

 沖縄の市民の皆さん、「反対に○」が投票資格者総数の37.65%、43万4273票なのに、今日も辺野古破壊は続いている。アベ様や最低の官房長官の悪政を許し続ける「本土」の市民の問題。《この期に及んで、まだ傍観者でいるとしたら、それは民主主義を大きな柱とする憲法を維持するための「不断の努力」を怠った未熟な大人であり、れっきとしたいじめの傍観者、つまり加害者側に立つ人間》。

   『●辺野古破壊に「反対に○」が投票資格者総数の
        37.65%、43万4273票…これは、もの凄い数字だ!
   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進めるアベ様は 
        息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
   『●辺野古破壊で「対話」!? 殴り続け、背後から蹴り続けながら
                   …独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》
   『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
        ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている
   『●沖縄の皆さんのお願いは何時叶えてくれるの?
       《憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復》

==================================================================================
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248464

室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
この発言に一番怒っているのは辺野古基地建設強行派では
2019/03/01 06:00

     (新聞社の温情だわ。(下地幹郎衆院議員)/(C)日刊ゲンダイ)

~前略~「反対」43万4273票、「賛成」11万4933票、「どちらでもない」5万2682票、これに、投票に行かなかった55万余の県民を加えれば、「反対」は43万人超、「反対以外」が計71万人との結果になりました。(日本維新の会・下地幹郎衆院議員)

  ◇  ◇  ◇

 これは25日、前日の辺野古基地建設の沖縄県民投票の結果を受け、下地センセがご自分のTwitterで発したお言葉。

 そしてつづく、

〈~前略~勝利者の軍配をどちらに上げることもできない状況が生まれてしまう事となりました。~後略~〉

 吉本新喜劇の池乃めだかさんみたいに、狙ってギャグをいったわけじゃないみたい。真性だな

 彼のこの発言に対し、いちばん怒っているのは、辺野古基地建設強行派だと思う。

 安倍首相が言ってた。

 「投票の結果を真摯に受け止めこれからも基地負担軽減に向けて全力で取り組んで参ります」って。けど、そのあとに、「日米が普天間基地の全面返還に合意してから20年以上実現されていない」とかなんとか。

 あからさまに民意を無視することはできないし、「じゃあ、普天間でいいの?」という脅しで切り返そうとしている。普天間の全面返還の約束がきちんとなされたわけじゃないから、ただの屁理屈だけど。

 聞かれたから答えないわけにはいかなかったわけで、ほんとは答えたくなかったのだろう。政治家の「真摯に受け止め」って言葉は、騒ぎが静まるまで時間稼ぎをしたいってことだもの。

 なのに、下地センセは火に油を注いでおる

 そうそう下地センセったら、沖縄の新聞に取材されたのに、冒頭のような自分の発言が載らなかったといって怒ってる

 新聞社の温情だわ。この人、バカなの? でも今回はこの人にスポットを当てたいわけじゃないから、聞かなかったことにしよう、そう判断されたんじゃね?
==================================================================================

==================================================================================
https://maga9.jp/190227-5/

三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌
第89回:まだ黙殺を続けますか?~沖縄県民投票で示された民意~三上智恵
By 三上智恵  2019年2月27日



『沖縄県民投票』
https://youtu.be/L-pv8F-03JE

 軍事基地を造るために辺野古の海を埋めることについて、沖縄県民はどう思っているのか。日米両政府が決めたから、ではなく、あなたはどう思うか。これは聞かれたことはなかった。

 すでに在日米軍基地全体の7割の負担を押し付けられている沖縄の人たちは、22年も前から賛成だ反対だと選挙に絡めては分断され続けてきたわけだが、さて埋め立ても始まったという今、2019年のこの瞬間、実際どう思っているのか。賛成か、反対か。このシンプルな問いは、かつて一度も、だれもちゃんと沖縄県民に問うてはくれなかった。そして2月24日、初めて正面から問われて出た結論がこれだ。

投票率    52.48%
埋め立て賛成 19%
反対 72%
どちらでもない 9%

 圧倒的多数が「いやだ」と言ってることが改めて明らかになった

 投票率で言えば、去年9月の県知事選挙の投票率が63%だったことと比較すれば少ないという見方もあるかもしれない。でも自公陣営のすさまじい期日前投票動員が今回はなかったわけだから、もともと自分から投票に行こうという人の割合はこんなものなのだろう。それだって本土の選挙に比べれば関心はかなり高い。

 結局、投票した人の7割強、43万の沖縄県民が「埋め立て始まっているし、もう決まったんだからあきらめろと言われても、あきらめられませんよ反対しますよという意思を表明したわけだ。ここまで工事が進んだ状況でも、なおかつ反対の票を投じに出向いて行くのだから、20年前の反対とは意味がだいぶ違うのだ。

 これでもか、これでもか、と裁判や面会拒否で知事を痛めつけたり、異例のお金を地元に投下したり、全国から機動隊を送り込んだり、一方的な閣議決定をしたり、「沖縄県民のどんな抵抗も、もはや無駄ですよ」と頭の上からまさに踏まれるように抑え込まれ、決議は黙殺され、「46都道府県の理解は得られないから辺野古しかない」などという薄っぺらな理由で我慢を強いられてきた沖縄。

 もちろん、辺野古にこだわる理由はそれだけではない。日本政府としては何が何でも沖縄に一大出撃拠点を造っておきたいという将来の軍事利用が根底にあることは散々私も書いてきたが、今回、その本音はさておき、表向きの一言にこだわらせていただく。それにしたって、みんなが嫌だというからあなたに……なんて休み休み言えと思う。こんなに恥ずかしくなるような理由を歴代の大臣たちが口にしてきたのである

 「46人のお友達が嫌だって言ってるから、しかたないんだ。ずっとやってきた君が、この仕事を引き受けなさいね」と。

 先生と46人のお友達がずっと沖縄くんに「みんなの安心」と書かれた星条旗の柄の、やけに大きく重い荷物を持たせている。中には火薬が入っているのか、なんかキナ臭いし、汚染物質が染み出してきて手がただれてきたりもする。「苦しい」と言ったら、Aくんは言う。

 「そんな苦しがられても、なあ。どうしろっていうんだよ。どうにかしたいっていうならさ、みんなの安心をどうするのか、お前に名案はあるの? 対案もないのにそんなアピールばかりされても困っちゃうよ」

 B子たちはくすくすと笑う。C君たちは聞こえないふりをして離れて歩く。先生は思う。この土地では星条旗軍団に気に入られないと学校自体が危ないんだ。あの荷物が本当にみんなを守ってくれるのか? そんな難しいことはわからない。でも、みんなのための犠牲はある程度仕方ない。そういうもんだ、と。

 こんなに簡単な構図が解けない日本の政治というのは、まさに故・翁長知事の言う「政治の堕落」だ。国の指導者たちが弱い者いじめを率先してやるさまを日々テレビが報じていて、この国からいじめが無くなる訳がない。大人になってからも、国のトップになっても、人は弱いものをいじめて生きていくんですよ、というメッセージを発信し続けているのだから。

 「なんで沖縄にばかり基地があるの? 嫌だと言ってるのに助けてあげられないの?」

 子どもにそう聞かれて、県外のそれぞれの家庭の親は何と答えるのだろうか。

 「そうよ、おかしいよね。だからお母さんはちゃんとした社会を作ろうっていうビラを書いてるのよ」と言ってくれる親御さんの子どもには希望がある。しかし、「可哀そうだけど仕方がないのよね……」と親が言うならば、いじめはしかたがないこと、黙って見ているしかないのよね、と子どもに教えていることになる

 今回、私は18歳と19歳の沖縄の子どもたちの圧倒的多数が反対に票を投じたことに驚いた。そして動画に上げている通り、若い子たちがめきめきと力をつけて行動し始めていることに目をぱちぱちさせている。感動とか勇気とか、そんな言葉で装飾するのが申し訳ないから目をぱちぱち、なのだが、信じられなくて、眩しくて、こんな日が来るなんて、とおろおろするような感覚で見ていた。スマホやフェイクニュースにどっぷり浸かった世代である20代、30代の若者には基地容認が多いのに比べ、選挙権を手にしたばかりの10代の感性は明確に「なんかおかしい!」に振り切っているのだ。この現象はなんなのだろうか。

 少年時代を沖縄で過ごし、SASPL、SEALDsと若者の政治行動の中心メンバーだった奥田愛基くんが、開票の夜辺野古まで来ていた。投票率を上げるため、県民投票連絡会の青年部が、沖縄戦の激戦地だった糸満の魂魄の塔から辺野古までの80キロを歩くという意欲的な行動に出たのだが、その一員として歩いてきたのだ。

 今、国会の前ではあの頃のような若者たちの姿を見ることはできないが、当時私は東京で、大阪で、政治的なイシューに真っ向から声を上げるかっこいいお兄さんお姉さんを見つめている中学生・高校生の姿を見た。イベントにセーラー服で来ていた女の子たち。彼女たちのあこがれは、年が離れすぎた博治さんには向けられないだろうが(失礼)、マイクをもって訴えるお兄さんたちは強い印象を残したと思う。そしてSEALDsは解散したけれど、今回の住民投票をけん引した27歳の宜野湾出身の青年、元山仁士郎くんはSASPLからの奥田くんの仲間である。だから私は奥田くんにこう言った。「奥田君たちが生み出したものの一つだよね、これは」と。すると、就職してすっかり大人になった感じの奥田君はいった。

 「いや、なにいってんすか。僕たちは辺野古や高江で頑張る人たちに触発されて、民主主義どうなってるんだって行動を始めた。ここからエネルギーもらったんですよ

 私が「今回、仁士郎くんがハンストに入ったときには、さすがに勝算もなく丸裸でやってる感じがして心配だった」と言うと、奥田君は「今回の住民投票をぶち上げた時からあいつ丸裸でしたよ」と言った。もし失敗したら逆に辺野古で積み上げてきた運動を台無しにしかねないと、現場からは突っぱねられ、保守からは叩かれ、ネットでは連日バッシングを受けた元山くんを、奥田君としては見ていられなかったのだと思う。

 「あの純粋さと鈍感さと、図太さと……。はらはらしますよね。それでもあいつがいなかったら今日はなかった」

 職場への影響もあるから、と動画撮影はごめんなさいと言った奥田くん。でも沖縄に飛んでくる熱い思いが健在であることがうれしかったし、沖縄の若い子たちにとって県内外の「かっこいいお兄さんお姉さん」をたくさん間近に見る機会が確実にあったことがありがたかった。県民投票に動き出した若者たちについて、おばあはこの夜、改めて私に言った。

 「元山仁士郎? あれはね、1年前私に怒鳴られたんだよ。今現場がこんなに大変な時に住民投票なんて、失敗したらどうするの? たった4人で始めた? 逆に大変なことになったら責任とれるの? って。そうしたら、おばあが怒ってるから話は終わります、とやめたんだよ」

 このテントで住民投票の話はするな! とまで言われ、1年前は針の筵だった元山くんたち。相当悩みながら進めてきたのだろう。現職知事の病気と、埋め立て容認撤回と、逝去、知事選……。この激動の1年で、住民投票の意味はどんどん変化していった。賛同しない市町村が次々に出てきて、投票できない地域があちこちに出てきて県民も揺さぶられた。でも結局は、県民が県民の手で自らの意思を示す機会を守り切った。それこそ民主主義を強固にするために乗り越えるべき壁、となった。そしてそれらの動きを、10代の若者たちは注視してくれていたのだ。ちょっと上の兄さんたちが大人たちを説得したり、また距離を置いたりしながら頑張ってることも。古臭い感じがするけど地道に粘り強く住民運動をして来てくれた大先輩たちの存在も。そしてこの日のゲート前のように、前から頑張ってる大人たちと若者たちの行動が呼応し、手を取り合う瞬間の希望も。

 博治さんも、おばあも、県民投票の話が持ち上がった時には大反対だったわけだが、紆余曲折を経て、今日この勝利の夜の二人の表情を見てほしい。誰がこの笑顔を引き寄せてきたのか。この1年で多くの人が新たに気づいた「動き出すこと」の力。この1年で築いた民主主義の基礎。60万人が投票所に行き、参加して考えた熱量や、交わされたであろう会話の数々。県民投票が失敗だったか、成功だったか。それは獲得した票の数や投票率などの数字だけで測れるものではないのだ。

 「なんで大人たちは辺野古反対というくせに住民投票に反対するば?」
 「県議会が県民投票するって決めたのに、俺たちの地域が投票できないって意味わかる?」

 硬直化した大人の社会に「おかしくない?」と素朴な疑問をぶつけてくる世代に元気があればあるほど、その地域には潜在能力がある。私は沖縄に暮らして25年。報道しても伝わらないだの、若い人の関心が薄いだの、危機感ばかり叫んできたけれども、辺野古の問題が持ち上がって20年余りのこの日々の中で、頑張ってるおじい、おばあたちの姿は着実にこの島の子どもたちの目に焼き付けられていたのだなと初めて実感し、安堵した。動かない大人たちしか見ていなければ、その地域の子どもは傍観者になるだろう。でも沖縄は違う。胸を張ってそう言えることはものすごく幸せなことだ。ありがとう、先輩たち。ありがとう、若者たち。

 さて、政府は県民投票の結果いかんにかかわらず移設工事は進めるの一点張りで、最初から「黙殺します」というポーズを崩していない。防衛省は予想外の数字だったと本音を漏らし、動揺は見てとれるけれども、早速翌朝から埋め立て工事はフル回転で、土砂の投入は止まらない。しかし今回は主要メディアもトップニュースで報じ、海外の報道機関も活発に動いており、このまま投票結果を無視し続けることは民主主義国家としてあり得ないという状況まで来てしまった。

 ここまで来て、問われているのは政府の態度だけではない。沖縄の埋め立て反対の民意が確固たるものであるという今現在の県民の声を、民主主義に則った手続において沖縄県民は政権に伝えるだけではなく、国民にも知ってもらったわけであるから、これを聴いてしまった日本国民個々人も、民主主義社会の一員であるならばもはや傍観は許されない

 たとえばあなたが「自分は独裁政権を支持するつもりはない」としながらも、国防問題では「悪いが沖縄に黙って安倍政権のごり押しを飲んでもらいたい」と思い、でももし自分が困ったときには「国民は主権者であるのだから、ちゃんと民主主義に機能してもらいたい」と思う矛盾した存在であるとするならば、今こそそれを自覚し正すときではないだろうか。

 「なんとなく沖縄県民は反対しているのは知ってるけど、基地がないと困る人もいるんでしょう? いろんな人がいるんでしょう?」と、都合のいいうやむやを好んで来た人も、沖縄がこれだけ苦しんだ日々の末、若者からお年寄りまで額に汗して打ち出した「辺野古埋め立てNO」という結果を受けたのだから「そうか、わかった」と言う潮時なのだ。この期に及んで、まだ傍観者でいるとしたら、それは民主主義を大きな柱とする憲法を維持するための「不断の努力」を怠った未熟な大人であり、れっきとしたいじめの傍観者、つまり加害者側に立つ人間ということになる。

 今回、一つの県である沖縄県が、残りの46人の生徒と先生に訴え出た満身の力を込めた叫びは、このクラスが本来の、お互いを思いやるいい関係に戻るための、ラストチャンスかもしれない。それを受けて、この国の空気を一緒になって変えようという流れを作るのか、もしくは黙殺を続けて政府が沖縄をいじめ殺すまで傍観者を決め込むのかどちらの道を行けばあなたの未来が開けていくのか、ぜひ、例外なくすべての国民に考えてほしい。これは、皆さんが加害者をやめられるチャンス、再生するチャンスなのだから。

 最期に、動画のラストに歌われた喜納昌吉さんの名曲「東崎(あがりざち)」の替え歌である「辺野古崎」、これは一度は聞いてほしい。私はよく与那国島の東崎に通ってはこの歌を歌っていた。生まれ島の自然が、島人の肝心が変わっていく浅ましさ。変えられていく悲しさ。このまま、変わらずにいてほしいと願う気持ち。この歌は、県民投票に臨んだ多くの県民の心を代表していると私は思ったのだが、どうだろうか。
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●沖縄の皆さんのお願いは何時叶えてくれるの? 《憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復》

2019年03月18日 00時00分43秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



東京新聞の社説【沖縄投票「無視」 民主主義を軽んじるな】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019022702000184.html)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/国民投票の結果を無力化する記事と投稿】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201902270000044.html)。
沖縄タイムスの【社説[国には国の民主主義]そこまで言うんですか】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/390519)。

 《安倍政権にとり「真摯(しんし)に受け止める」は「無視する」と同義らしい。沖縄県民投票で、辺野古埋め立てに鮮明な反対の民意が示されても新基地工事は止まらない。それでも民主主義国といえるのか》
 《★読売新聞の沖縄で県民投票の結果が出た後の一連の記事は「それは民意か否か」をテーマにしたものが多い。25日に22~24日で実施した全国世論調査を記事にした。「沖縄の米軍基地『役立つ』59%」とし、県民投票の結果を無力化しようとしたのではないかと思えるほど冷たい記事だった…読売が積極的な憲法改正の国民投票は確か投票率がどんなに低くても票が上回ったほうに軍配が上がるはずだ。この理屈は広げないほうがいいのではないか》。
 《県民投票で示された民意を政府はどう考えているのだろうか菅義偉官房長官は、名護市長選で政府・与党が推す候補が当選したとき、「選挙は結果がすべて」だと言った。けれども、知事選で辺野古反対の翁長雄志氏や玉城デニー氏が大差で当選したときは「結果がすべてだとは一言も言わなかった》。

 国会で、アベ様は答えられなかったようですが、ニッポンはとっくにアベ様独裁による人治主義国家に変わっています。民主主義国でも、法治国家でもない。
 《国には国の民主主義》だってぇ? ウソでしょ。人治主義なアベ様独裁。殴り続け、背後から蹴り続けながら…独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》。それを支える、真摯なアベ様広報紙・読売新聞産経新聞

   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進めるアベ様は
        息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
   『●辺野古破壊で「対話」!? 殴り続け、背後から蹴り続けながら
                   …独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》
   『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
        ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている

 リテラの記事【NHKの国会報道が安倍首相のPR動画状態に! 辺野古、統計不正追及を報じず自民党質問への勇ましい答弁を大々的に紹介】(https://lite-ra.com/2019/03/post-4589.html)によると、《さすがにこれはひどいのではないか──。今週から国会では参院予算委員会がはじまったが、衆院予算委につづき、不正統計や辺野古新基地建設工事をめぐって安倍首相が無責任極まりない答弁を連発している。だが、そんな安倍首相のひどさに輪をかけて露骨に醜いことになっているのが、NHKの報道だ》。
 さらに、日刊ゲンダイの記事【アシカ毛筆特訓まで紹介 NHKが新元号特集で「安」推しの謎】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/248767)によると、《「ひょっとして何らかのプロパガンダなの!?」――。「新元号」発表まで残り1カ月となったタイミングで放送されたNHKの先週1日のニュース内容に、驚かれた方も多いのではないか。夜7時の「ニュース7」では、静岡・沼津市の水族館で筆を口にくわえて文字を書くアシカを紹介》。
 もはや、アベ様の独裁政権広報。救いようのない酷さ。

   『●適菜収氏《安倍政権の実態は新自由主義の売国グローバリズム路線
                        …首相は保守の対極に位置する政治家》
   『●辺野古破壊: 政権広報・アベ様のNHKが
      「移植できないのは沖縄のせい」と攻撃…開いた口が塞がらない

 リテラの記事【くりぃむ上田晋也が沖縄県民投票に対する安倍政権とマスコミの姿勢を痛烈批判!「真摯な対応って無視することなのか」】(https://lite-ra.com/2019/03/post-4586.html)によると、《3月1日には、首相官邸で玉城デニー沖縄県知事が安倍首相と面会したが、そこでも安倍首相は「結果を真摯に受け止め、基地負担の軽減に全力を尽くしていきたい」「(普天間飛行場の)危険な状況を置き去りにするわけにはいかない。もはや、先送りできない」と述べるばかりで、県民投票の結果を本当の意味で「真摯に受け止め」る気配など微塵もない。しかし、本土メディアは公然と行われている民主主義の破壊行為をまともに扱おうとはしない。そんななかでも、本当に数少ないながら、きちんと声をあげる人と番組は存在する。上田晋也(くりぃむしちゅー)が司会を務める『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS)もそのひとつ。3月2日放送回のなかで、上田は沖縄県民投票後の安倍政権の対応をこのように痛罵していた。「沖縄の基地問題なんて言ったりもしますけれどこれは日本の基地問題ですからね、そもそも」「沖縄の県民投票。『この結果を真摯に受け止める』と安倍総理はコメントしたわけなんですけれども、政府の対応はまるで真逆と言いましょうか真摯に受け止めるっていうのは、無視することなのかなと思ってしまいそうな対応なんですけれども」》。
 前述の東京新聞の社説《安倍政権にとり「真摯(しんし)に受け止める」は「無視する」と同義らしい》と全く同様な指摘。殴り続け、背後から蹴り続けながら…独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》。アベ様のNHKのような真摯な政権広報はそれを真摯に「本土」に広報。

 もう一つ、リテラの記事【安倍首相の「お父さん違憲なの」はやはりでっちあげ? 日本会議系団体が50年以上前の話を改憲プロパガンダで拡散】(https://lite-ra.com/2019/02/post-4572.html)。《そもそも大前提として「お前のお父さん憲法違反!」といじめられた子どもがいるのだとしたら、おこなうべきはいじめの解消・解決であって、子どもが違憲と言われたから改憲するということ自体がむちゃくちゃだが、国会ではそのエピソードの真贋が論議になっている》。
 アベ様は、沖縄の皆さんの真摯なお願いは何時叶えてくれるのだろうか? こんな記事に接すると、《憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復だ》(翁長雄志さん)を思い出す。壊憲の前に、やることがあるでしょ? 先の沖縄知事選では、自公お維キト陣営が推す候補者さへがそう言っていたではないですか!

   『●前那覇市長・翁長雄志氏「(安倍首相の言う)
      『日本を取り戻す』の中に間違いなく沖縄は入っていない」
    《沖縄にとっては、祖国から切り離された屈辱の日なのだから
     ▼「憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復だ」。保守系の
     翁長雄志那覇市長が語っていた。こうした正論は安倍晋三首相の耳には
     聞こえない
ようだ》

 《岩屋毅防衛相は26日の記者会見で、「沖縄には沖縄の民主主義があり、しかし国には国の民主主義があるあ然とするような民主主義観を披露し》、《昨年12月、辺野古移設について、視察先の北海道で「日米同盟のためではない。日本国民のためだ」と記者団に大上段に語った》そうだ。どうやら、沖縄の市民は《日本国民》ではないらしい。

==================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019022702000184.html

【社説】
沖縄投票「無視」 民主主義を軽んじるな
2019年2月27日

 安倍政権にとり「真摯(しんし)に受け止める」は「無視すると同義らしい。沖縄県民投票で、辺野古埋め立てに鮮明な反対の民意が示されても新基地工事は止まらない。それでも民主主義国といえるのか

 安倍晋三首相は二十五日の衆院予算委員会で、前日の県民投票結果について「真摯に受け止め、基地負担の軽減に全力を尽くす」と述べた。だが、言葉とは裏腹に辺野古では埋め立てが続く

 理由は「世界で最も危険な普天間飛行場の固定化は避けなければならない。これは地元との共通認識」(首相)。相変わらず外交・安全保障に関わる基地政策は、国が強引に進める姿勢だ

 しかし、国の専管事項とされる外交・安保も、民主主義国では主権者である住民の生活環境を害さない限りとの条件が付けられよう生活を犠牲にするような安保政策は民主的とはいえない。たとえ基地ができたとしても、地元の協力がなければ円滑な運用などできるはずがない。

 沖縄の人たちは知事選や国政選挙を通し、主権者として、沖縄への過重な負担となる新基地建設に繰り返し異議を表明してきた。

 本来なら、議会制民主主義によって立つ政権はその声に誠実に耳を傾けて是正を図らなければならないが、沖縄に限っては一顧だにしない。選挙による間接民主主義が機能しない「構造的差別」の下、直接民主主義で再度民意の在りかを示さなくてはならなくなったのが今回の県民投票だ。

 結果は、自民、公明両党が自主投票だったとはいえ、投票率は県内の最近の国政選挙並みに50%を超え、72%が反対だった。県内全市町村で反対多数だったことも民意を歴然と示している。首相は、辺野古埋め立てを前提とした普天間返還が「地元との共通認識」となお真顔で言えるのか

 県民投票が持つ意味の重さは米メディアなども報道した。琉球新報と沖縄タイムスの両編集局長は本紙への寄稿で「日本が人権と民主主義をあまねく保障する国であるのか、県民投票が問いかけたのはそのこと」「沖縄は答えを出した。今度は日本政府、ひいては本土の人たちが答えを出す番」と、それぞれ訴えた。

 政権は埋め立てを直ちに中断し基地再編について米国と再協議すべきだ。本土の側も最大の関心を持って見守り、参院選などの判断材料にしなければならない。それこそが、機能不全に陥った日本の民主主義を再起させる道である。
==================================================================================

==================================================================================
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201902270000044.html

コラム
政界地獄耳
2019年2月27日7時13分
国民投票の結果を無力化する記事と投稿

★読売新聞の沖縄で県民投票の結果が出た後の一連の記事は「それは民意か否か」をテーマにしたものが多い。25日に22~24日で実施した全国世論調査を記事にした。「沖縄の米軍基地『役立つ』59%」とし、県民投票の結果を無力化しようとしたのではないかと思えるほど冷たい記事だった。同紙は県民投票も「移設先の名護市辺野古の埋め立てに『反対』する票が最多となった。県民の参加は広がりを欠き、影響は限定的なものになりそうだ」と書いている。

★その根拠は投票率が52・48%にとどまり、沖縄県で行われた全県選挙(補欠選挙を除く)で最低だった14年の衆院選(52・36%)並みの低い水準だからという。わが意を得たりと県民投票に当初反対していた宜野湾市長・松川正則は宜野湾市は反対が2万6439票で、賛成の9643票を大きく上回ったものの法的拘束力はないと発言している。

★日本維新の会・下地幹郎はツイッターで「県民投票が終わり開票が終了しました。『反対』43万4273票、『賛成』11万4933票、『どちらでもない』5万2682票、これに投票に行かなかった55万余の県民を加えれば『反対』は43万人超、『反対以外』が計71万人との結果になりました」と書いたが、これには早速、著述業・菅野完が「では沖縄1区の選挙結果は今後、下地ミキオ=3万4215票、下地ミキオ以外=23万5460票。すなわち下地ミキオ=12・7%、下地ミキオ以外=87・3%と総括すればよいですね」とツイッターで皮肉られた。民意を巡りその結果を小さく見せたい勢力があるのはわかったが、それを言い出したら今までも今後の全ての選挙の投票率の低さは民意を反映していないということになる。それは民意の議論ではなく投票に無関心な民度に言及すべき議論なのではないか。読売が積極的な憲法改正の国民投票は確か投票率がどんなに低くても票が上回ったほうに軍配が上がるはずだ。この理屈は広げないほうがいいのではないか。(K)※敬称略
==================================================================================

==================================================================================
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/390519

社説[国には国の民主主義]そこまで言うんですか
2019年2月28日 07:27

 県民投票で示された民意を政府はどう考えているのだろうか。

 菅義偉官房長官は、名護市長選で政府・与党が推す候補が当選したとき、「選挙は結果がすべて」だと言った。

 けれども、知事選で辺野古反対の翁長雄志氏や玉城デニー氏が大差で当選したときは結果がすべてだとは一言も言わなかった

 選挙にはいろいろな要素がある、と口を濁し、政府方針に影響がないことを強調するだけであった。これを二重基準と呼ぶべきか、ご都合主義と言うべきか

 ならば、県民投票で辺野古埋め立てに対する反対票が投票総数の7割超に達した事実はどう評価するのか。

 岩屋毅防衛相は26日の記者会見で、「沖縄には沖縄の民主主義があり、しかし国には国の民主主義があるあ然とするような民主主義観を披露した。

 「沖縄には沖縄の、国には国の民主主義がある」とは初めて聞く話である。戦後27年間、憲法が適用されなかった沖縄に、本土同様の民主主義がなかったのは確かだ

 だが、今回の県民投票は、地方自治法に基づいて住民が必要な署名を集め、条例制定を県に直接請求し、県議会で成立した投票条例に基づいて行われたもの。住民投票は制度化された直接民主制の一形態である

 投票結果が気に食わないからといって「沖縄には沖縄の、国には国の民主主義がある」と言うのは論理が飛躍しており、あまりにも乱暴だ

    ■    ■

 岩屋防衛相は昨年12月、辺野古移設について、視察先の北海道で「日米同盟のためではない。日本国民のためだ」と記者団に大上段に語った。

 果たすべき説明責任を果たさず、「この紋所が見えないか」とすごんでいるような言い方である。

 「日本国民のため」であれば、なおさらのこと、米軍専用施設の約7割が集中する沖縄に建設すべきではない。

 政府は一地域に偏らない公正・公平な負担の実現をめざすべきである。

 岩屋防衛相は25日、県民投票結果を「一つの沖縄の民意」だと認めつつ、「普天間基地を返還してもらいたいということも、沖縄の皆さんの強い民意だ」と強調した。

 県議会は昨年2月、オスプレイなどの相次ぐ事故に抗議し、「普天間飛行場の即時運用停止」を全会一致で決議した。普天間返還が沖縄の民意であることは、言われるまでもない

    ■    ■

 普天間飛行場返還に向けた当初の日米合意は、既存の基地内にヘリポートをつくる、というものだった。

 当時、橋本龍太郎首相は、沖縄の頭越しには進めない、とも強調していた。辺野古移設が固まった段階でも橋本氏は、撤去可能な海上基地にこだわった。それが後退に後退を重ね、当初案とは似ても似つかない新基地建設計画に変わったのである。

 軟弱地盤の改良工事によって工期は大幅に延び、経費も膨大な額に膨らむ

 辺野古に固執すればするほど普天間返還は遅れる
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている

2019年03月16日 00時00分23秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



東京新聞の中沢誠望月衣塑子の両記者によるシリーズ記事【<税を追う 辺野古埋め立て強行>(上)軟弱地盤伏せ土砂投入 住民憤り「国、いつも問題後出し」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201902/CK2019022102000161.html)と、
【<税を追う 辺野古埋め立て強行>(中)赤土疑惑、論点ずらす 「法的根拠示せ」立ち入り拒む政府】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201902/CK2019022202000153.html)、
【<税を追う 辺野古埋め立て強行>(下)ルールゆがめ、まい進 建設ありき 国、全体設計示さず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201902/CK2019022302000135.html)。

 《「都合の悪いことは、後戻りできなくなってから明らかにする国のやり方は、いつも後出しなわけさ」…政府は「沖縄の気持ちに寄り添う」と言いながら、昨秋の知事選で示された民意を置き去りに工事を強行する。論点をずらし、不都合な事実を隠そうとする権力の暴走を追う》。
 《モニターに映る土砂は、確かに赤茶けていた。「埋め立てに使う岩ズリは本来もっと黒っぽい。明らかに違いますよ」。… 県によると、そもそも埋め立て土砂の検査は、防衛局が「まだ購入先が決まっていない」と言うので「購入時に確認する」という約束で、六年前に埋め立てを承認した経緯があった。しかし、その約束は反故にされた》。
 《設計は出そろっていないし、費用はいくらかかるか分からない-そんな状態で強引に着工したのが沖縄県名護市辺野古の米軍新基地だ。既に千四百億円(契約額)もの税金が投じられている》。

   『●辺野古破壊反対の明確な《結果が出る前から、
      安倍政権は「民意などクソくらえ!」と言わんばかりだ》!
   『●辺野古破壊に「反対に○」が投票資格者総数の37.65%、 
                  43万4273票…これは、もの凄い数字だ!
   『●辺野古破壊で「対話」!? 殴り続け、背後から蹴り続けながら
                    …独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》

 ドブガネな《工期も費用も言えない》デタラメ…辺野古は破壊「損」。東京新聞の望月衣塑子記者とアベ様や最低の官房長官、一体《事実誤認》の常習犯はどちらか?

 辺野古破壊に「反対に○」が投票資格者総数の37.65%、43万4273票…明確な民意が示されたのですが?
 沖縄タイムスのコラム【木村草太の憲法の新手(99)辺野古埋め立て問う県民投票 反対43万票、伸びを評価】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/391904)によると、《例えば、国が「有権者の50%が反対票を投じた場合には、即座に工事を中止する」と宣言して、県民投票を行えば、投票率は格段に上がったはずだ。今回の投票率・反対票数は、投票しても工事が止まるかどうかは不透明という状況の中で、よく伸びたと評価できる》。

 殴り続け、背後から蹴り続けながら…壊憲な独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》。
 【安倍首相が玉城デニー知事に沖縄無視・辺野古続行をあらためて宣言! 小林節は「県民投票には憲法上の拘束力ある」と指摘】(https://lite-ra.com/2019/03/post-4578.html)によると、《「直接示された民意は何より重く、尊重されなければならない」「いままさに、日本政府の民主主義が問われている」…しかし、安倍首相の回答は、県民投票をまったく無視した冷酷なものだった。「結果を真摯に受け止め、基地負担の軽減に全力を尽くしていきたい」「(普天間飛行場の)危険な状況を置き去りにするわけにはいかない。もはや、先送りできない」 玉城知事は安倍首相との面会のあと、外国人特派員協会でおこなわれた会見において、「安倍総理からポジティブな意見はなかった」と語った》。

 沖縄タイムスの【社説[知事・首相会談]民意無視の「ゼロ回答」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/391549)によると、《工事の中止要求に、安倍首相は「世界で最も危険な飛行場を置き去りにするわけにはいかない」として新基地建設を推進する考えを示した。3者協議の場の設置については会談後の記者会見で野上浩太郎官房副長官が「普天間の危険性除去といった米政府との交渉は、政府がわが国を代表して行うべきものだ」と、否定的な考えを示した》。
 琉球新報の【<社説>知事が投票結果伝達 首相の民意黙殺許されぬ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-882924.htmlによると、《安倍首相は「(米軍普天間飛行場の)危険な状況を置き去りにするわけにはいかない」と述べ、沖縄の民意を拒絶》。
 2014年4月以来「これまで一体何をしてきたのか?」…《普天間…危険な状況を置き去り》の犯人に言われたかないね! 《政府がわが国を代表して行うべきもの》…世界最悪な危険さの普天間飛行場について、《安倍首相は…14年4月、政府として運用停止期限を「19年2月」とすることを確認》、閣議決定までしておきながら!

   『●《安倍首相は…14年4月、政府として運用停止期限を
           「19年2月」とすることを確認》、閣議決定まで…

 《法的ルールを国が自分たちに都合よく解釈する》…非法治主義国家。沖縄の民意は無視され…非民主主義国家。
 デタラメなアベ様独裁な人治主義国家の典型例が、辺野古破壊。最低の官房長官らは沖縄で一体何をしているのか?
 N値はゼロ、工期と費用は「∞」…今日もひたすらドブガネし、ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている。いまも日々続いているデタラメな《工期も費用も言えない》辺野古破壊。

   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進める 
       アベ様は息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
   『●辺野古破壊、米側に《地盤改良「最短で5年」と日本側伝達》?  
                      沖縄に《工期も費用も言えない》のに?
   『●辺野古破壊で「対話」!? 殴り続け、背後から蹴り続けながら
                   …独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》
   『●アベ様は「沖縄の方々の気持ちに寄り添いながら、
          基地負担の軽減に全力を尽くす」…って、はぁ?
   『●官僚への支配強めるアベ様に「愛い奴め!」と頭を撫でられる
                   …気色悪くないのか、恥ずかしくないのか?


==================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201902/CK2019022102000161.html

<税を追う 辺野古埋め立て強行>(上)軟弱地盤伏せ土砂投入 住民憤り「国、いつも問題後出し」
2019年2月21日 朝刊

     (辺野古の埋め立て海域に広がる
      軟弱地盤の改良工事を検討した防衛省の報告書)

 エメラルドグリーンの美(ちゅ)ら海に、赤茶けた土砂の投入が始まって一カ月以上がたっていた。一月三十日、衆院本会議。安倍晋三首相はこう力説した。

 「地盤改良工事は必要であるものの、一般的で施工実績が豊富な工法で工事は可能だと確認された」

 沖縄県名護市辺野古(へのこ)の米軍新基地建設で、埋め立て海域にある軟弱地盤の存在を政府が初めて認めた瞬間だった。

 「何を今更。政府のやっていることは偽装だらけに見える。故郷がズタズタにされるようで悲しい」。名護市出身で、今は那覇市で暮らす横田真利子さん(66)は吐き捨てるように言った。「辺野古の海に厚さ四十メートルの軟弱地盤が広がっている」-一年前に地元紙が報じていた。

 暴いたのは、基地建設に反対する沖縄平和市民連絡会北上田毅(きたうえだつよし)さん(73)。昨年三月、防衛省沖縄防衛局から開示された文書を見て目を疑った。埋め立て予定地の複数の地点で、海底の地盤の固さを示す「N値」がゼロとなっていた。

 勝手に杭(くい)が地中に沈んでしまうほど軟らかい地盤。長年、役所で公共事業に関わってきた土木技術者だったからこそ見抜けた欠陥だった。「豆腐のような地盤の上に基地を造るなんてありえない」。慌てて県やマスコミに伝えた。

 防衛局は当初、軟弱地盤の存在を想定していなかった。基地を造るには地盤改良が必要で、大幅な設計変更は避けられない。工費も工期も莫大(ばくだい)にかかる。

 県が昨年八月に埋め立ての承認撤回の理由に挙げたほど、軟弱地盤は基地建設の帰趨(きすう)を握る重大な問題だった。それでも防衛省は県に伝えていなかった。

 驚くのは、北上田さんが情報開示請求する二年前の二〇一六年三月、地盤を調べた業者から防衛局に調査結果が出ていたことだ。防衛局は一四年度から海底ボーリング調査をしており、県によると、以前から防衛局に調査結果を求めていたという。

 隠していたわけではない。調査結果は行政文書なので、行政手続きに則(のっと)って対応するだけ平然と答える防衛省。昨年六月になって調査結果を県に示したのは、県の開示請求を受けてのことだった。建設が危ぶまれるほどのリスクを抱えながら防衛省の態度は頑(かたく)なだった。

 「N値0が公然の事実となっても、「総合的に判断しないと分からない」「土によって強度を持つ可能性がある」と、軟弱地盤の存在を認めようとしない工事をいったん中断して計画を再検討するどころか昨年十二月に埋め立て区域への土砂投入を強行した。

 しかし、その裏で防衛省は、軟弱地盤を改良するための大掛かりな工事をひそかに検討していた。

 本紙は防衛省の委託業者が今年一月にまとめた「地盤に係る設計・施工の検討結果」という百七十四ページの内部報告書を入手した。

 そこには軟弱地盤は最深部で海面から九十メートルの深さまで達しているとあった。世界でも地盤改良の実績がない深さで、七万本以上の砂の杭を地中に打ち込む強化策を想定しているが、杭は最大で深さ七十メートル程度で完全には改良できない。

 「実績が豊富」という首相答弁を覆すような内容。報告書に関する記事が出ると、岩屋毅防衛相は「報道は臆測の域を出ない」と否定。防衛省も沈黙を貫く。

 首長や県議として辺野古問題に二十年以上かかわり、現在は県政策調整監の吉田勝廣氏(74)には、政府の狙いが透けて見える。「都合の悪いことは、後戻りできなくなってから明らかにする。国のやり方は、いつも後出しなわけさ

 二十四日に辺野古埋め立ての賛否を問う沖縄県民投票が行われる。政府は「沖縄の気持ちに寄り添う」と言いながら、昨秋の知事選で示された民意を置き去りに工事を強行する。論点をずらし、不都合な事実を隠そうとする権力の暴走を追う

 (中沢誠望月衣塑子が担当します)
==================================================================================

==================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201902/CK2019022202000153.html

<税を追う 辺野古埋め立て強行>(中)赤土疑惑、論点ずらす 「法的根拠示せ」立ち入り拒む政府
2019年2月22日 朝刊

     (2月初め、ベルトコンベヤーで運搬船に積み込まれていく
      埋め立て用の土砂。その色は赤茶けていた
      =沖縄県名護市の安和桟橋で(沖縄ドローンプロジェクト提供)

 モニターに映る土砂は、確かに赤茶けていた

 「埋め立てに使う岩ズリは本来もっと黒っぽい。明らかに違いますよ」。隣でドローンを操作していた土木技術者の奥間政則さん(53)はつぶやく。

 二月初め、沖縄県名護市の安和(あわ)桟橋では、辺野古の埋め立て用土砂の積み出しが行われていた。ドローンの映像からは、ベルトコンベヤーで運搬船に土砂が積み込まれていく様子がくっきりと見える。船内の土砂は、二カ月前、辺野古(へのこ)の海に投入された土砂の色そのものだった。

 大量の「赤土(あかつち)」が混じっている疑いがあるとして、県はこれまで再三にわたり、防衛省沖縄防衛局に立ち入り検査を求めてきた。赤土は粘土性で、水に溶けるとヘドロ状になり、サンゴなどの自然環境に悪影響を及ぼすからだ。

 県によると、そもそも埋め立て土砂の検査は、防衛局が「まだ購入先が決まっていない」と言うので「購入時に確認する」という約束で、六年前に埋め立てを承認した経緯があった。

 しかし、その約束は反故(ほご)にされた。

 昨年十二月十四日朝、防衛局は県庁に、土砂投入を電話で通知してきた。県の担当者は電話口で防衛局職員に問いただした。「埋め立てに使う土砂の性状検査はしたのか」。検査結果がメールで届いたのは、その日の午後五時のことだった。

 県の担当者はあぜんとした。一年半~二年半も前の検査だったからだ。しかも届いた検査結果では、赤土を示す粘土分がほとんど計測されておらず、テレビに映っていた赤茶けた土砂とは似つかないものだった

 「投入した土砂と検査した土砂が違うのでは」。現場への立ち入り調査を求めた県に防衛局は「(立ち入りの)法的根拠を示せ居直った

 年が明け、防衛局は「投入している土砂のデータ」を県に提出した。だが、検査は土砂の粒度と有害物質の有無を調べたもの。どのくらい赤土を含むのか、県は土砂の品質を尋ねているのに、防衛局は赤土には一切触れず、「問題となるような汚濁はない」と切り返す。まるで「ご飯論法」だ。

 揚げ句の果てには土砂の検査とは異なる目的で、県が埋め立て現場に立ち入った事実を持ち出し、あたかも県の要求に応じたかのように取り繕う。県海岸防災課の永山正課長は「県には埋め立て承認権者としての監督権限がある。やましくなければ検査させればいい」と不満を漏らす。

 今月二十一日の野党議員懇談会では、はぐらかすような回答を繰り返す防衛省の担当者に、本多平直衆院議員が怒りをあらわにした。「県は、防衛局の検査が疑わしいから立ち入りを求めている。それが理由じゃだめなんですか」

 埋め立て土砂に使う「岩ズリ」の規格を巡っても、防衛省は論点をずらす。

 当初、県には粘土など細粒分の割合を「10%程度」と説明していたのが、工事を発注するときになって県に無断で「40%以下」に変更していた。この事実を本紙が報じると、岩屋毅防衛相は「護岸で囲まれた閉鎖的な水域なので問題ない」と開き直った

 「埋め立て土砂に赤土が混じっているように見えませんか」。ある夜、辺野古工事に土砂を納入している琉球セメントの社員に疑問をぶつけた。

 「どちらかと言えば、見えなくもないですけど…」

 奥歯にものが挟まったような口ぶりが印象的だった。
==================================================================================

==================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201902/CK2019022302000135.html

<税を追う 辺野古埋め立て強行>(下)ルールゆがめ、まい進 建設ありき 国、全体設計示さず
2019年2月23日 朝刊

     (埋め立て工事が進む沖縄県名護市の辺野古沿岸部。
      東側には軟弱地盤が存在する=14日(ドローンから)

 設計は出そろっていないし、費用はいくらかかるか分からない-そんな状態で強引に着工したのが沖縄県名護市辺野古(へのこ)の米軍新基地だ。既に千四百億円(契約額)もの税金が投じられている

 県が管理する港湾などを埋め立てる場合、国であっても県の承認を得なければならない。二〇一三年十二月、県が辺野古の埋め立て工事を承認した際、国に課したのが公有水面埋立法に基づく「留意事項」というルールだ。

 留意事項では、安全性や環境に問題がないという担保を取るため、「実施設計について事前に県と協議を行うことと定めている

 一四年に着工した那覇空港の埋め立て工事でも、県は発注者である国の出先機関・沖縄総合事務局に留意事項を課した。事務局は「ほぼすべての実施設計を示し、県との協議がととのった上で工事に着手した」と説明する。

 当然、辺野古でもルールは守られるはずだった。だが、現実は違った

 一五年七月、防衛省沖縄防衛局が通知した実施設計は、二十三カ所の護岸のうち十二カ所にすぎなかった。しかも防衛局は、承認申請した時に県に示した施工手順も変更。先に着手する計画だった埋め立て区域東側の護岸の設計を後回しにしてきた。この区域は、後に軟弱地盤の存在が明らかになるところだ。

 県は「機が熟していない。一部の設計だけ出されても環境保全対策を検討できない」と事前協議の取り下げも求めたが、防衛局は聞く耳を持たない。「事前協議も一方的に打ち切られた」。県は留意事項に反するとして、工事中止を求めて防衛局に再三指導も行っていた。

 法的ルールを国が自分たちに都合よく解釈する

 「承認するのは県。国は許可を受ける側でしょ」。一月末、辺野古を巡る野党議員懇談会で、石橋通宏(みちひろ)参院議員の放った一言が、国の横暴ぶりを浮き彫りにしている。

 防衛局は辺野古側で土砂を投入しながら、いまだ軟弱地盤のある区域の護岸の設計を県に示していない。その軟弱地盤は、世界でも工事実績のない海面下九十メートルにまで達している費用のみならず、基地ができるかどうかさえも、はっきりしない

 なぜ、そこまでリスクを抱えながら、防衛局は性急に工事を進めようとするのか。防衛省は「普天間(ふてんま)飛行場から辺野古への一日も早い移設を進めるため」との一点張りだ。

 新基地建設費用について、防衛省は三千五百億円以上というあいまいな説明にとどまっている。一方、県は改良工事をした場合、完成までに十三年、工費は二兆五千億円に膨らむと見込む。県辺野古新基地建設問題対策課の多良間一弘課長は「国は『一日も早く』と言いながら返還まで十三年もかかるんですよ普天間返還が本来の目的なのに今や辺野古の基地建設が目的になっている。本末転倒ですよ」と憤る。

 琉球大学の徳田博人教授(行政法)は「事業者なら工事のリスクを最小限に抑えようとするもの。全体の設計を示せば、工費や工期の面から基地建設の妥当性が問われる。国が留意事項に反し、全体像を伏せたまま工事を強行したのは、基地建設ありきを物語っている」と説く。

 国民のあきらめを誘うように、工事が簡単な浅瀬から埋め立てを急ぐ防衛局。ただ、土砂投入が始まった区域は、埋め立て全体の4%にすぎない。

 今月十九日、キャンプ・シュワブ前で抗議行動に参加した、うるま市の石原艶子(つやこ)さん(76)は訴える。

 「今からでも遅くない。いまだに先の見通しも立たない無謀な工事は止めるべきだ。あきらめない意思を県民投票で投じます」 (中沢誠望月衣塑子が担当しました)
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●官僚への支配強めるアベ様に「愛い奴め!」と頭を撫でられる…気色悪くないのか、恥ずかしくないのか?

2019年03月15日 00時00分02秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



週刊朝日のコラム【室井佑月「誰かさんが怖いから」】(https://dot.asahi.com/wa/2019030600004.html)。
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/工事に何年かかっていくらかかる?なぜそれが分からない?】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248960)。

 《朝日新聞デジタル「官僚への支配強める長期政権 森友・加計と似た『忖度』」という記事が載っていた。だよね、みんなそう思う。直接的に安倍首相の命令があったのかどうかは不明だけど、ぜんぶ安倍さんの都合が良いように物事が不正に進められている》。
 《工事に何年かかって、いくらかかる? それが分からないで、どうして予算をつけられるの? ま、数字を述べられてもにわかに信用できんけど》。

   『●#粉飾された美しい国…《政治の目標に数字を合わせていけば
                 政権の都合のいい数字になっていくのは当然》
   『●《野党は政府の答弁にこう質問すればいい。 
        「その数字、書き換えてませんか、本当の数字ですか」》?
   『●《政僕化したり官僕化》する官僚の「滅公奉僕」再び…
       この国ニッポンでは行政府の長が《愛僕者》ですもの
   『●GDP600兆円へ忖度…《アベノミクスの成果が数字に出ない、
                   ならば統計のやり方を変えればいい》!?
   『●GDP600兆円へ忖度…アベ様のドアホノミクスなニッポン
                 《GDP統計は鉛筆をなめなめつくっている》

 《アベノミクスの成果が数字に出ない、ならば統計のやり方を変えればいい》!? デタラメである。
 官僚への支配強めるアベ様に「愛い奴め!」と頭を撫でられる…官僚の皆さんは、気色悪くないのか、恥ずかしくないのか?

 《不正を犯してもあの人のために動けば出世し、逆に、既存のルールを厳密に守り、あの人に意見をいうような人は出世できない》。《出世できないどころか、前川(元)事務次官のように、卑劣な嫌がらせを受ける。不正をし、嘘をつき、あの人をかばった官僚が、その後、社会的に良いポジションに収まっていたりすると、腹が立つ》。でも、《もしかすると、官僚は世間から白い目で見られようと、飴を選ぶしかなかったんじゃないか》。そうせざるを得ない、デタラメなアベ様独裁な人治主義国家なのかも。

 国際的に恥ずかし過ぎる…《アベノミクスの成果が数字に出ない、ならば統計のやり方を変えればいい》国ニッポン。
 東京新聞の記事【経済統計学会が声明 「政治権力から独立を」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201903/CK2019030702000153.html)によると、《毎月勤労統計の不正調査について「真実性という存立基盤を覆すもの」と批判する声明文…戦時期に実態を反映しない統計が無謀な戦争へ駆り立てたことに触れ、「(統計)関係機関は政治権力から独立でなければならないという社会的使命を確認するよう願う」と求めた》。

 デタラメなアベ様独裁な人治主義国家の典型例が、辺野古破壊。最低の官房長官らは一体何をしているのか?
 工期と費用は「∞」…今日もひたすらドブガネし、ジャブジャブと大量の土砂を美ら海に投げ込んでいる。いまも日々続いているデタラメな《工期も費用も言えない》辺野古破壊。

   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進める 
       アベ様は息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
   『●辺野古破壊、米側に《地盤改良「最短で5年」と日本側伝達》?  
                      沖縄に《工期も費用も言えない》のに?
   『●辺野古破壊で「対話」!? 殴り続け、背後から蹴り続けながら
                   …独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》

==================================================================================
https://dot.asahi.com/wa/2019030600004.html

室井佑月誰かさんが怖いから
連載「しがみつく女」
室井佑月 2019.3.7 07:00 週刊朝日 #安倍政権 #室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中


 官僚への支配が疑問視されている安倍政権。作家の室井佑月氏は、その理由を推測する。

この記事のイラストはこちら
https://cdn.images-dot.com/S2000/upload/2019030600004_2.jpg?update=20190306135810
イラスト/小田原ドラゴン


*  *  *

 毎月勤労統計のデタラメ調査について、2月22日付の朝日新聞デジタル「官僚への支配強める長期政権 森友・加計と似た『忖度』」という記事が載っていた。

 だよね、みんなそう思う。直接的に安倍首相の命令があったのかどうかは不明だけど、ぜんぶ安倍さんの都合が良いように物事が不正に進められている

 森友学園問題は、学園の前理事長が、安倍首相の熱烈な支持者だった。そして、安倍さんの奥さん、昭恵さんが、学園が作ろうとしていた小学校の名誉校長になった。財務省は国有地をタダ同然で学園に売り、公文書も改ざんした。地中深くにゴミがあったという嘘までついて。当時、理財局長だった佐川氏は、国会で売却の経緯を聞かれ、誰かさんをかばって虚偽答弁をした疑いがある。

 加計学園問題は、学園の理事長が安倍さんの親友。行政をゆがめ、新たなルールのもと、むりくり愛媛県の今治市に獣医学部が作られた。このときは内閣府が「総理のご意向」と文部科学省に伝えた文書が出てきたんだ。柳瀬・元首相秘書官が、誰かさんの命を受けたのか、学園関係者と面会し、競合する学校に勝てるようレクチャーをしていた。

 そして、毎月勤労統計問題。厚生労働省が中江・元首相秘書官の意見を受けて、有識者検討会の結論を変えた。その証拠のメールが出てきても、中江氏は「記憶にない」と苦しい言い訳。こらっ、なんでそんなことした? 誰かさんが、アベノミクスがうまくいき、国民の賃金は上がっている、そういいたがるからでしょ。誰かさんのために、調査法をこっそり変えて、数字をごまかしたんじゃね?

 ひょっとして、官僚たちが誰かさんを守るのは、誰かさんが怖いから?

 2014年に内閣人事局が出来、政権が官僚人事に口を出せるようになった。

 不正を犯してもあの人のために動けば出世し、逆に、既存のルールを厳密に守り、あの人に意見をいうような人は出世できない

 出世できないどころか、前川(元)事務次官のように、卑劣な嫌がらせを受ける。

 不正をし、嘘をつき、あの人をかばった官僚が、その後、社会的に良いポジションに収まっていたりすると、腹が立つ

 だが、あたしは最近、彼らは生き方を選べたのか、と思うようになった。

 誰かさんは、飴と鞭を使い官僚を操るといわれている。もしかすると、官僚は世間から白い目で見られようと、飴を選ぶしかなかったんじゃないか

 それを拒否すれば、社会的に抹殺してやると脅されてやしないか? プライドの高い官僚が、自分がなにで脅されているかなどと、マスコミにいえるはずもなく

 世間には、すべてを投げ捨てても真実を告白したいと考える人はいる。けれど、官僚たちがどうしてそこまで上りつめたのかを考えると、そのすべてはあたしたちと違い、重すぎるのかもしれない。

※週刊朝日  2019年3月15日号
==================================================================================

==================================================================================
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248960

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
工事に何年かかっていくらかかる?なぜそれが分からない?
2019/03/08 06:00

     (予算委での岩屋防衛相(右)と石井国交相(右写真は、菅野完氏)
      /(C)日刊ゲンダイ)

「~前略~『軟弱地盤のせいでいつ工事が終わるかわかりません』って答弁しながら、『でも基地建設の予算をください』っていう、まるで、ヤカラみたいな政府の答弁が、理解できないっていってるんですよ」(菅野完/著述家)

 これは4日の菅野さんのTwitterの言葉。国会での辺野古新基地建設のやりとりに対しての。あたしも理解できない。

 菅野さんは続ける。

「その試算をすべきなのは、『予算をください』っていってる、防衛省と国土交通省です。『那覇空港と同じ工法で対応可能です。その工法の場合、辺野古の地盤だと、xx年で工事は完了するはずで、見積はこれぐらいになります。だから、予算をn億円ください』って言えばいいだけの話」

 ほんとだよ。工事に何年かかって、いくらかかる? それが分からないで、どうして予算をつけられるの? ま、数字を述べられてもにわかに信用できんけど

 来年はいくらで、再来年はいくらって、工事が終わるまで上載せしていく? そのカネ、あたしらの血税だってばさ。

 民意を無視して、強行される工事。そもそも軟弱地盤の改良ができなかった、もしくはこの国が破産するほどの天文学的な金額がかかった、というような大失敗に終わっても、そのときゴリ押し派の政治家は、年齢からしてリタイアしてたり、死んでたり責任を取るつもりもないわい

 米国相手にディールは面倒くさいし、自分らが議員でいるうちは、言われたとおりやってる感じが大事なのかね。

 辺野古ゴリ押し派のセンセの身内が基地建設に携わっていたり? そりゃ、工事を続けているうちは身内にカネが入ってくるんだから万々歳か。

 でも、何回もいうけど、そのカネは税金。この国やこの国の人々のために使われるべきじゃん。

 この国も税金も、一部の人間が好き勝手にしていいわきゃない。とある狂人が、「私が国家」と言っておったが。
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする