Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●城山三郎さん《平和の有難さは失ってみないとわからない》、菅原文太さん《政治の役割は二つあります…絶対に戦争をしないこと!》

2022年12月02日 00時00分22秒 | Weblog

(2022年11月30日[水])
東京新聞のコラム【<ぎろんの森>「軍拡増税」許されるのか】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/216219?rct=discussion)の末尾、《最後に八十代読者の声を紹介して本稿の締めくくりとします。「戦争経験者にとって平和憲法は命です」 (と)》。

 城山三郎さんの色々な言葉を思い浮かべた。
 城山三郎さん《平和憲法こそ生き残る者の夢であり、守ることが使命だ》、諦めず、今声を上げなければならない(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ce162a2115d77aead002a2b437a8fd8e)。《戦争待望論を唱える若い文士がいると聞いて、鳥肌の立つ思いがする。平和の有難さは失ってみないとわからない》(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/46cffbbda63235587e36a8f40865b28b)。《日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった唯一、得られたのは、憲法九条だけだ》(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/07980877a3742cbd8a23034f725a7386)。

   『●『城山三郎の昭和』読了(2/3)
     「『大義の末』を書いた城山さんの「強い反戦意識」。
      「…… 戦争待望論を唱える若い文士がいると聞いて、
      鳥肌の立つ思いがする。平和の有難さは失ってみないと
      わからない …… 失ってからでは、おそすぎるというのに」」

   『●『佐高信の新・筆頭両断』読了(1/2)
     「城山さんは、「…言論の自由のない当時の時代や社会、
      そして国が強制したのだと強調…「九条をね。
      とんでもないことだね。だって、日本が負けて得たものは
      あれしかない、『戦争をしない』ということしかないんだから」」、
      「言論統制が一度始まれば、とめどなく拡大…『美化』と
      いう形での情報汚染」」

   『●「袴田事件の次は狭山事件だ」
       『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号)
     「【佐高信の新・政経外科第2回/追悼 渡辺淳一様】、
      「城山三郎さん…「…を語る時、勲章拒否
      現行憲法擁護の二点だけは外してほしくない…
      『戦争で得たものは憲法だけ』と口癖のように…
      まさに城山さんの遺言というべきでしょう」」。
      (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/38fef8e43cb96129b5209ba4f5be0214)」

   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実
    「靖国神社にある遊就館の片隅に奇妙な像がある。
     潜水服姿で頭には大きなかぶと。両手で長い棒を持ち、
     身構えている。先端に付けられているのは機雷である
     ▼…本土決戦を水際で食い止める「人間機雷の存在は
     ほとんど知られていないのだから
▼…竹ざおの先の機雷を
     突き上げて自爆する
。「伏龍」と名付けられた
     水際特攻隊である▼…潜水具には構造的な欠陥があり、
     多くの若者が訓練中の事故で命を失った
▼当時の
     戦争指導者の愚劣さが凝縮されている人間機雷を
     考えたのは、参謀として真珠湾攻撃の作戦を
     立案した人物
だ。…▼戦争が長引けば伏龍の要員に
     なるはずだった人物に城山三郎さんがいる。
     特攻を命じた側に常に厳しい視線を向けた作家の原点
     だろう。「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」。
     城山さんの言葉が重く響く。」

   『●城山三郎さんと反戦』  
     「▼城山さんは「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。
      唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」と語っていた。戦争体験と憲法が
      強く結びついた世代は減っている。憲法への思い入れの少ない若い世代
      城山さんの言葉はどう伝わるのだろうか▼あの戦争で新聞は「旗」を振り、
      国民を熱狂させ国を破滅に導いた

   『●城山三郎さん「戦争で得たものは憲法だけ」
        「平和の有難さは失ってみないとわからない」
   『●子供や弱者を守れない国:
      我国では14年連続で自殺者が3万人を越えて・・・
   『●「今、声を上げなければ」!: 「戦争の実態を
      伝えるために作家になった」城山三郎さんはきっと怒り心頭

 勝手に軍事費倍増が既定路線になって、財源の議論に移ろうとしているのだが、自公お維コミや〝論憲〟民主党はそんなに〝戦争できる国〟になり、殺し合いをしたいものかね。アタマ大丈夫か?
 「反撃能力敵基地攻撃能力)保有」…って、攻撃してくる「敵基地」をいったいどうやって検出するのか? 何日ほどかかるの? 番犬様だより? 適当に撃ち返すつもりじゃないでしょうね? あるいは、「撃たれそう」をでっちあげ、先制攻撃するつもり? 攻撃させない外交努力以外に、ニッポンが生き残れる道があるのかね?

   『●「君はドアホノミクスを信奉するのか」、キシダメ君? 軍事費倍増=
       《赤字国債の乱発、社会保障のさらなる削減、消費税の大増税…》
   『●斎藤貴男さん《政府と自民党は何がなんでも消費税率を引き上げたい…
     増税を甘受しなければ財政を破綻させるゾと国民を恐喝する目的で…》
   『●《消費税などの値上げを防衛費に転嫁する》気満々…軍事費倍増のために
        《赤字国債の乱発、社会保障のさらなる削減、消費税の大増税…》

 菅原文太さんがあれほど言ったではないか…。【●あとの祭り…自公お維政治屋は《民を飢えさせない、安全な食べ物の供給、そして絶対に戦争をしないことが政治家の役目》を担い得ない】。(週刊朝日)【菅原文太が危惧した落第国家 古賀茂明】《…菅原文太さんのことを思い出している。もうすぐ命日だ。菅原さんは死の直前の11月1日、沖縄で演説を行った。文字通り、命を削りながらの訴えだ。「政治の役割は二つあります一つは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせることもう一つは、これが最も大事です絶対に戦争をしないこと!」》。
 《政治の役割》を全く果たせない、果たそうとしない自公政権。<ぎろんの森>《軍事ではなく外交力を駆使する「別の道」を探るのが、政治の責任》を全く果たせない、果たそうとしない自公政権。お維にすり寄り、政権を批判することを放棄した〝論憲〟民主党。お先真っ暗なニッポン。

   『●まだ「積極的平和主義」を言うか!? ダメだこりゃ……
               「薔薇の花束」を理解できないアベ様!
    《昨年、亡くなった俳優の菅原文太さんは、沖縄知事選に立候補した
     翁長雄志候補の集会で、こう訴えました。「政治の役割はふたつあります。
     ひとつは、国民を飢えさせないこと。もう一つは、これが最も大事です。
     絶対に戦争をしないこと」。聴衆は割れるような拍手で賛成しました》

   『●「平和と憲法を守る決意をもった著名人」菅原文太さん: 
              「政治の役割は…絶対に戦争をしないこと」
    「日刊スポーツの記事『大橋巨泉、愛川さん訃報「日本にとって大マイナス」』
     (http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1463027.html)によると、
     「菅原文太さんに続いて、平和と憲法を守る決意をもった著名人が
     他界した事は、日本にとって大マイナスである。ボクも簡単には
     死ねないなと考えている」。
     「絶対に戦争をしないこと!」、この一点を死守したい。「アベ様のNHK」を
     はじめとしたマスコミの堕落、そして、「”テレ朝は今日、死んだに等しい
     と思います”」状態。何度も引用するが、俳優や芸人の矜持の無さ…」

   『●宮崎駿さん「沖縄の非武装地域化こそ、東アジアの平和のために必要です」
    「「俳優の故菅原文太さんの妻・文子さんが就任。同県出身報道カメラマンの
     石川文洋氏の就任」に加えて、「「辺野古基金」の共同代表に、映画監督の
     宮崎駿氏が就任する意向」

   『●「アベ様のNHK」では、永六輔さんは「戦争が嫌だ…。
            戦争はしちゃいけない」ということを伝えれない
    《2014年12月、俳優の菅原文太が亡くなったときには夫人がコメントを発表し、
     そのなかで菅原の晩年の活動について〈一つは、先進諸国に比べて
     格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。もう一粒の種は、
     日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻って
     しまわないよう、共に声を上げることでした〉と触れたが、
     NHKはこの部分を丸々カットして放送した》

   『●映画『コスタリカの奇跡~積極的平和国家のつくり方』…
           「軍隊を持たない意味」を理解しようとしない本家
    《…多数決をしたらあとはすべて従えというのは本来の民主主義じゃない
     多数派に属する者たちが選挙で選ばれたのは俺たちだから議論なんて
     時間の無駄。お前らは黙って言うことを聞け。それが嫌なら次の選挙で
     見返してみろ主張する社会それは「民主主義」とは呼ばない
     野坂昭如氏、大橋巨泉氏、愛川欽也氏、菅原文太氏、金子兜太氏など、
     戦争を体験し、その経験をもとに強く平和を訴えてきた世代が次々と鬼籍に
     入りつつある。現在の権力者たちは、彼らが命がけで得た知見や反省を
     無きものにしようとしつつあるが、その先にあるのは70年以上前の
     悲劇の再来であることは火を見るよりも明らかだ。
     私たちは彼らの残してくれた警鐘を無にしてはならない

   『●「将来の子や孫の世代が、あの時、
     つまり今の我々が頑張ったおかげで、平和な島になったんだよ」、と…
    《『戦場ぬ止み』という映画は2014年、翁長知事を誕生させる島ぐるみの
     大きなうねり、激動の沖縄を捉えている。辺野古には基地を造らせない
     と訴える翁長さんを取り巻く観衆が、数百人が数千人になり、1万人を
     超えたセルラースタジアムで菅原文太さんが駆け付けたときの熱狂は
     まさに地鳴りのよう。島を揺るがすほどのエネルギーで、保革を超えて
     沖縄を束ねる初めての存在「翁長知事」を押し上げていった》

   『●《辺野古ノーの「弾」を放った。だが国は…
     協議を、工事を中断しないまま行っている。仁も義もない態度》
   『●あとの祭り…自公お維政治屋は《民を飢えさせない、安全な食べ物の
     供給、そして絶対に戦争をしないことが政治家の役目》を担い得ない

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/216219?rct=discussion

<ぎろんの森>「軍拡増税」許されるのか
2022年11月26日 08時01分

 政府の有識者会議が、五年以内に防衛力を抜本的に強化し、そのための財源を「幅広い税目による負担」に求める報告書を、岸田文雄首相に提出しました。いわゆる「軍拡増税」を求めるものです。

 本紙は二十三日社説「防衛力強化提言 増税なら国民に信問え」で「物価や光熱費が高騰する一方で賃金は上がらず、社会保障負担も増え続ける状況で、いくら防衛のためとはいえ多くの国民が増税に納得するとは思えない。国民を守るための防衛費負担が暮らしを圧迫することになれば本末転倒だ」と指摘。

 その上で「そもそも自民党は昨年の衆院選と今年の参院選で、防衛力強化のための増税など国民負担増を公約していない税をどう扱うかは議会制民主主義の根幹だ増税するのなら衆院を解散し、有権者に判断を仰ぐのが筋ではないか」と訴えました。

 軍事的台頭が著しい中国や北朝鮮を抑止するには、日本の防衛力を強化することも一つの考え方ではあります。

 ただ自民党が目指すのは二〇二二年度で国内総生産(GDP)比1%弱に当たる約五・四兆円の防衛費を「五年以内にGDP比2%以上」にする大幅な増額。新たに年間五兆円超の財源が必要で、消費税ならおよそ2%分です。

 戦後日本は憲法九条に基づく専守防衛の下、防衛力を抑制的に整備してきました。短期間に防衛費を倍増すれば、日本は再び軍事大国化を目指すと受け取られ、軍拡競争を加速させる「安全保障のジレンマ」に陥りかねません。その先にあるのは、戦前戦中のような軍事国家でしょう。

 読者からは「防衛費の負担を国民に強いるのは第二次世界大戦のときと同じ未来を壊されてしまう」「防衛装備をどんなに造り上げても世界が滅びるだけの競争でしかない」との意見が届きます。

 首相は、国家安全保障戦略など三文書を年内に改定し、反撃能力敵基地攻撃能力)保有などの「軍拡」やその財源を確保する増税への道を歩み出そうとしていますが「軍拡増税」に国民の幅広い理解が得られるのか。軍事ではなく外交力を駆使する「別の道」を探るのが、政治の責任ではないでしょうか。

 最後に八十代読者の声を紹介して本稿の締めくくりとします。「戦争経験者にとって平和憲法は命です」 (と)
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●《安倍首相は改選過半数を理由に改憲議論を…野党に提起》…やはり、自公お維に投票してはイケなかった

2019年07月30日 00時00分06秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



琉球新報の【<社説>改憲3分の2割れ 世論は9条改定に反対だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-958599.html)。

 《ただ自民が議席を減らしたことで与党全体では6議席減となった。憲法改正に前向きな「改憲勢力」は、非改選議席を合わせ国会発議に必要な3分の2(164議席)を割り込んだ。今月中旬に共同通信が実施した世論調査では、安倍政権下での憲法改正に反対は51・4%で賛成は約34%だった。出口調査でも憲法改正に反対が47・5%で賛成の40・8%を上回った。改憲に対する国民の危機感の表れとみられる》。

   『●次の国政選挙に向けて、先ずは脱メディアコントロール…
          2019年7月参院選「あとの祭り」を繰り返さぬために
   『●2019年7月参院選、「あとの祭り」…消費増税10%へとなれば、
                   市民の生活は破壊され、同時に、監視社会へ

 《安倍首相は改選過半数を理由に改憲議論を秋の臨時国会で野党に提起する方針》《今回の参院選の結果を受けて国民から承認を得たとして安倍政権が改憲を強引に進める…》…やはり、自公お維に投票してはイケなかったのだ。
 アベ様が息吐く様にウソを吐き、《捏造》体質であることは、百も承知でしょうに。自公お維に投票した皆さん、「2/4」の眠り猫な皆さん…「あとの祭り」。

 「与党自公及び癒着党お維の議員をあわせても、参院では、2/3を下回り、壊憲の発議は、野党議員が「協力」しない限り出来なくなったことは、良かった」…と思っていたら、キト国民民主党玉木雄一郎代表が「生まれ変わった」、アベ様と壊憲の「議論」したい発言と…暴走。あ~ぁ。山本太郎さんはやはり賢明だった。尊敬する森ゆうこ森ゆう子森裕子)さん、何とかしてほしい。

 ビデオニュースドットコムの記事【参院選:この6年の成績表と隠れ争点としての憲法改正 木村草太氏(首都大学東京都市教養学部教授)/マル激トーク・オン・ディマンド 第954回(2019年7月20日)】(http://www.videonews.com/marugeki-talk/954/)によると、《自民党は、憲法9条に自衛隊を明記する案と、非常時に国会が召集できない場合は内閣だけで法律を作れるように緊急事態条項を改正する改憲案を出してきている。いずれも国の形や性格に大きな影響を与える重大な変更になる。憲法学者の木村草太・首都大学東京教授は、自民党の9条改正案は現在の自衛権の範囲を大きく拡げることになり、緊急事態条項は全権委任条項になりかねない危険性をはらんでいると指摘する。参院6年の実績と自民党憲法改正案をどう評価すべきかについて、木村氏とジャーナリストの神保哲生、社会学者の宮台真司が議論した》。
 アベ様にはそういう「論理」は通じないことは自明。自公お維に投票してしまったことが大きな誤り。

   『●アベ様のおかげで《自衛隊が名実ともに米軍の傭兵に》…
          9条壊憲と緊急事態条項で《米国の「グルカ兵」》が完成

 【適菜収 それでもバカとは戦え/保守が動けば世の中マシに 安倍一味から日本を取り戻せ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/258641)によると、《安倍晋三はすでに勝敗ラインを「非改選議席も含めた過半数を、自民党、公明党で確保」とかなり少なく打ち出している。これをクリアすれば、選挙が終わった後に国民の皆さまからのご理解をいただいたなどと言いながら、対米隷属憲法への改正など、日本解体の総仕上げにかかる予定なのだろう》。
 適菜収さんの予想通りの展開…だからこそ、自公おいに投票してはいけなかった、「あとの祭り」

 リテラの記事【安倍政権が参院選後にまた手のひら返し! ひた隠しにしてきた“ホルムズ海峡への自衛隊派兵”を事実上決定】(https://lite-ra.com/2019/07/post-4841.html)によると、《やっぱり“急加速”させてきた。中東ホルムズ海峡をめぐる“自衛隊のイラン派兵”のことだ。参院選投開票翌日の22日、来日中のボルトン米大統領補佐官が、官邸の谷内正太郎・国家安全保障局長、岩屋毅防衛相、河野太郎外相と相次いで会談。日本の「有志連合」参加について具体的に話し合われたと見られている》。
 これまた、やはり自公お維に投票してはいけなかったのだ。

   『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
      「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
   『●平和憲法・専守防衛の下で、愚かしい過剰な「思いやり」や
        在日米軍特権を差し出してまで…そんな「不公平」は不要
   『●あのオモテナシ《ご機嫌取りの接待漬け》は「交」渉だったのか?  
                     「害遊・害〝行〟のアベ様」がイラン訪問?
   『●《非核三原則や日本の憲法9条がハメネイ師から高い評価を
              受けたとの一部情報もある》…なぜ主張しないの?

 一方、レイバーネットの記事【次の世代に憲法をきっちり渡す〜佐高信さん渾身の「吉良よし子」応援演説】(http://www.labornetjp.org/news/2019/0719shasin)によると、《渋谷ハチ公前では朝倉れい子候補(社民党)が街宣。映像制作者の北穂さゆりさんは朝倉候補の素顔を語り、応援演説をした。武蔵境駅前の吉良よし子候補(共産党)の応援には作家の佐高信さんがやってきた。佐高さんは、親友だった城山三郎さんの話を引いた。「城山さんは17歳で海軍に志願したが大変な目にあった。かれは『戦争は全てを失わせる戦争で得たのは憲法だけだった』と言った。あの凄まじい惨害対価として得た日本国憲法。その憲法は平和主義だけでなく男女平等も謳われている。それを次の世代にきっちりと渡せるかどうかが、今回の選挙に問われている。自公維新の改憲勢力三分の二を阻止せよ」。ことし74歳になる佐高さんが若い世代にどうしても伝えたいことだった。(M)》。

 琉球新報の記事【「沖縄の痛み」都民に訴え れいわ公認の野原さん 落選も、21万票獲得】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-958610.html)によると、《「れいわ新選組」公認で東京選挙区(改選数6)に立候補した沖縄県出身の野原善正さん(59)は21日投開票の参院選で、20人の候補の中、21万4438票を集めたが8位となり、当選はかなわなかった。公明党の支持母体・創価学会の現役会員であることを前面に出し、選挙期間中は「いつまで沖縄に基地を押し付けるのか」と訴え、東京都民に自分事として考えるよう問い続けた。落選を受けて開いた会見では、「れいわ新選組」代表の山本太郎さん(44)が次期衆院選に向けて意欲を示す中、野原さんも出馬する意向を明言した》。
 東京選挙区、創価学会員・野原さん以外で何方か公明から立候補してましたっけ? ポスターには「公明」という言葉が無かったようですが? 学会さんは、野原さんに投票したのかな?

 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/安和の琉球セメント桟橋で土砂積み出しに抗議】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/d7a5702e6e78b14e20db330be4e61ef1)によると、《昨年9月の沖縄県知事選挙、今年4月の衆議院沖縄3区の補欠選挙、そして21日の参議院選挙と、沖縄では辺野古新基地建設反対を打ち出した候補者が当選した。日本政府・安倍政権は沖縄の民意を踏みにじり、工事を強行することで県民をあきらめさせようとしている。それでも、その狙いに屈せず、県民は反対の意思を示し続けているこの国に民主主義なるものがあるならとっくに工事は止まっているはずだ。沖縄県民は自分の貴重な時間、日々を費やしてこんな抗議行動をしなくていい。平成から令和に変わった? くだらない日本政府の沖縄に対する姿勢は何も変わらない》。
 辺野古破壊は続く、いじめは続く。何も変わらず。民主主義の無い国。

   『●《「辺野古とカネ」…見積りを依頼した13社のうち… 
       12社が一斉に辞退》…《単価を5370円》が偶然の一致?
   『●「辺野古とカネ」再び…防衛省OB天下り:
      《公平》《公正》、与党・自公や癒着党・お維から最もほど遠い言葉

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-958599.html

<社説>改憲3分の2割れ 世論は9条改定に反対だ
2019年7月23日 06:01

 21日に投開票された参院選で改選124議席のうち、自民、公明の与党は目標とした改選過半数の63議席を上回り71議席を獲得した。ただ自民が議席を減らしたことで与党全体では6議席減となった。憲法改正に前向きな「改憲勢力」は、非改選議席を合わせ国会発議に必要な3分の2(164議席)を割り込んだ

 今月中旬に共同通信が実施した世論調査では、安倍政権下での憲法改正に反対は51・4%で賛成は約34%だった。出口調査でも憲法改正に反対が47・5%で賛成の40・8%を上回った。改憲に対する国民の危機感の表れとみられる。

 他の主要争点についても、有権者は必ずしも安倍政権の主要政策を承認したとはいえない。先の世論調査では、10月に消費税率を10%へ引き上げる政府方針に反対は54・3%で賛成は40・8%。安倍政権の経済政策アベノミクスについては「見直してほしい」が62・0%で「継続してほしい」の29・1%を上回った。

 にもかかわらず自公が過半数を占めた背景には、野党の訴えが十分に浸透せず、1人区や比例代表で伸び悩んだことがある。32の1人区のうち野党統一候補は沖縄をはじめ東北4県や新潟、長野、大分などで自民候補を下したが、全体では10勝22敗だった。

 安倍政権は2012年以来、大型国政選挙で6連勝となった。「政治の安定」という聞こえがいい言葉を隠れみのに、国民から反対の強い政策を強引に進めはしないか、強く危惧する。その最たるものが改憲だ

 自民党は参院選で四つの改憲案を掲げた。筆頭は自衛隊を憲法に書き込む9条改定だ。その最大の狙いは、日本が他国防衛を可能にする道を開くことではないか。実際、安倍政権はその地ならしをしてきた。特定秘密保護法「共謀罪」法、憲法解釈による集団的自衛権の行使容認安保法制などである。

 2番目には内閣が緊急時に政令を制定できる緊急事態対応を挙げた。政令は法律と同等の効力があり、事前に国会のチェックを受けず内閣の一存で定められる規定だけに、人権抑圧につながる乱用が懸念される。

 安倍首相は改選過半数を理由に改憲議論を秋の臨時国会で野党に提起する方針だ。しかし改憲は国民的議論になっていない。世論調査などでは一貫して9条改定に反対の意見が賛成を大きく上回っている。改憲が国民的議論に至っていない証左である。その上、改憲勢力各党の改憲への考え方はばらばらで、自公の間でも大きく異なる。

 今回の参院選の結果を受けて国民から承認を得たとして安倍政権が改憲を強引に進めるなら、主権者である国民を軽視した行為と言える。中でも9条は変える必要はない。それが多くの国民の意見であることを自覚すべきだ。国民全体で政権の暴走を監視する必要がある。
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●「死を賭した五輪…特攻五輪」(斎藤美奈子さん)…五輪開催権を返上し、「玉砕」する前に「転進」すべき

2018年09月06日 00時00分04秒 | Weblog

[※ 《#ケチって火炎瓶 》「選挙妨害を暴力団に発注した方は、素直に挙手願います!東京新聞2018年8月27日)↑]



すいません、〝つぶやき〟(https://twitter.com/taketake1w/status/1034563712412078080)上の画像から、文字起こししたものです。東京新聞の斎藤美奈子さんのコラム【本音のコラム/特攻五輪】。

   『●『学校が教えないほんとうの政治の話』(斎藤美奈子著)読了
                   …《あなたの政治的ポジションを見つけて…》

    《あのね、政治を考えるのに「中立」はないの。メディアの役目は
     「中立公正、不偏不党な報道」ではなく「権力の監視」なんです。それ、常識。》

 《東京五輪そのものに反対なので、違約金を払ってでも五輪開催権を返上するのが賢明な判断》を支持します。《ベトナムが二〇一九年に予定していたハノイ・アジア大会開催辞退した》ように、ウソのアピールまでして東京五輪を獲得したニッポンも見習うべきだ。

   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実
    《靖国神社にある遊就館の片隅に奇妙な像がある。
     潜水服姿で頭には大きなかぶと。両手で長い棒を持ち、
     身構えている。先端に付けられているのは機雷である
     ▼…本土決戦を水際で食い止める「人間機雷の存在は
     ほとんど知られていないのだから
▼…竹ざおの先の機雷を
     突き上げて自爆する
。「伏龍」と名付けられた
     水際特攻隊である▼…潜水具には構造的な欠陥があり、
     多くの若者が訓練中の事故で命を失った
▼当時の
     戦争指導者の愚劣さが凝縮されている人間機雷を
     考えたのは、参謀として真珠湾攻撃の作戦を
     立案した人物
だ。…▼戦争が長引けば伏龍の要員に
     なるはずだった人物に城山三郎さんがいる。
     特攻を命じた側に常に厳しい視線を向けた作家の原点
     だろう。「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」。
     城山さんの言葉が重く響く》

   『●「竹やりで…」「特攻艇・震洋」「人間機雷・伏龍」…
       「最も戦争に接近した八月」に「愚かな戦争に学ぶ」
    《1944年、日本軍が開発した特攻艇「震洋」。…沖縄では実戦に
     投入された。ベニヤ板で作られ、船首に約250キロの爆薬が積める
     ようになっている…▼戦争では兵士だけではなく、住民もまた大きな
     犠牲を強いられる。グアム周辺へのミサイル発射計画を巡り、北朝鮮と
     米国の緊張が高まっていることが連日報道されている。
     まず指導者たちこそ過去の愚かな戦争に学ぶ必要がある

 《死を賭した五輪が開催される。選手はもちろん、ボランティアスタッフも観客も命の危機にさらされる。まるで特攻五輪》、正に。いろんな「とっこう」=徳行・篤行・特効・特公・特高がありますが、正に《特攻五輪》。「玉砕」する前に「転進」すべき。
 《せめて協賛企業の一社でもこの日程ならスポンサーは降りると表明しないか待っているのだが》…中日新聞辺りがやらないものでしょうかね? 東京新聞が内部から、それを突き上げないものか。

   『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・
   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が
                  出るほどの重大事故だというのに、この国は・・・・・・

   『●「開催権返上の決断」:
      
「完全にブロック」「情況はコントロール」されてはいない我国こそ

   『●東京五輪と東電原発人災の現実: 
         「ダダ漏れは数字で歴然」・・・・・・
   『●ベトナム、核発電建設「延期」…
      ハノイ・アジア大会開催権返上といい、至極真っ当な判断
   『●室井佑月さん「それとこれは別です」:  
      東京の五つのダークな輪と3.11東電原発人災と共謀罪と…
   『●「「共謀罪」の必要性強調 首相「東京五輪開けない」」…
              ならば、共謀罪も不要だし、五輪開催権も返上を
   『●「裸の王様」が支配する、ダークな五輪のために
       「大切な人権を蔑ろに?」出来る不思議王国・デンデン王国
   『●穢れた金(カネ)色の五つの輪: 命を賭してボランティアしても
                   彼/彼女らのオカネ儲けに利用されるだけ
    「《国家総動員体制》の下、奴隷・強制労働や供出に応じても、
     「選挙妨害を暴力団に発注する」アベ様や最低の官房長官
     キト・小池百合子東京「ト」知事、サメ脳森シンキロウ元首相らが
     喜ぶだけです」
    「最後に、報道機関がスポンサーになり、批判不能に…これは大問題です。
     本間龍さんの指摘《黙殺の仕掛けは組織委と大手メディアが
     運命共同体になっていることだ。実は、大手新聞社は、すべてが
     東京オリンピックのスポンサーになっている。スポンサーとして
     組織委と利益を共有する新聞社が、組織委に対する厳しい批判を
     書けるわけがない。テレビ局はスポンサーになってはいないが、
     テレビ局は、そもそも新聞社の系列に入っているのだから、同じことだ》。
     東京新聞までが「恫喝」に屈するようでは…」

   『●金(カネ)色の五つの輪のオモテナシにはトンデモなウラアリ…
                        「戦時体制に慣らすための予行演習」?
    《一体、誰のためのオリンピックなのか──。…極暑対策として「打ち水」や
     サマータイム導入を打ち出したかと思えば、大会期間中はネット通販を
     控えろだの、銀メダルの原材料が足りないから回収を強化しろだの、
     ボランティアを集めるために大学・高専の授業や試験期間を
     繰り上げろだのと、「五輪開催のために国民は犠牲を払え
     と押し付けてばかり。「これは戦時体制に慣らすための
     予行演習なのでは?」と思わずにいられない》

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https://twitter.com/taketake1w/status/1034563712412078080

2018年8月29日(水曜日)
本音のコラム
特攻五輪
斎藤美奈子

 こんな季節にオリンピック・パラリンピックなんて、どうかしてるよ。そう思わなかった人はいないだろう。熱中症で救急搬送された人は七月だけで約五万四千人、死者は百三十三人。各地で猛暑日が続いた八月の集計結果が恐ろしい。

 二年後の五輪を考えるなら、開催日程を秋にずらすべきだと考えるのが正常な人の神経である。私は東京五輪そのものに反対なので、違約金を払ってでも五輪開催権を返上するのが賢明な判断だと考える。同じ意見の人も十人に一人くらいはいるんじゃないか。

 開催日を秋にずらせないのは、アメリカの放送局の都合だそうだ。放映権料を当てにするIOCは最初から日程優先。その条件で招致に成功した日本も逆らえない。

 せめて協賛企業の一社でもこの日程ならスポンサーは降りると表明しないか待っているのだが、それもない大手新聞社がこぞって協賛企業という翼賛体制の下では新聞記事も「暑さ対策」を求めるのが精一杯。

 かくて責任の所在が不明瞭なまま、死を賭した五輪が開催される。選手はもちろん、ボランティアスタッフも観客も命の危機にさらされる。まるで特攻五輪である。

 二年後の猛暑日、朝のニュースは「屋外での観戦は控えましょう」「ボランティアにも参加しないで下さい」と呼びかけられるだろうか。甚だ疑問だ。(文芸評論家) 2018.8.29
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●東京新聞「国民のためと称しつつ、戦争ができる国づくりとは何事か。平和主義を粗末にしないでほしい」

2018年08月23日 00時00分42秒 | Weblog


敗戦の日の日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/押し付けられたのは憲法か】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201808150000184.html)。
こちらも敗戦の日の前日の東京新聞の社説【終戦の日を前に 国家は国民を守るのか】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018081402000159.html)。

 《★元来、順法精神を持ち、誰よりも現行憲法を守らなければならないはず内閣総理大臣として発言は逸脱していると思えるが、国会が発議するはずの憲法改正を率先して変えたがるその発言だけは、自民党総裁として使い分けることも姑息だ。ただ首相が言う、「日本人が作った憲法ではない」という発言も聞き捨てならず、その合理的な根拠もさして示していない》。
 《「特攻」もそうであろう。志願の形だが「九死に一生を得た」ではなく「十死を前提とするのは、まともな近代の作戦とはいえない。何千人という若者を死に追いやるだけではなかったか。国民が死んでもいい、そんな戦争への反省から日本国憲法の平和主義は生まれたのだ。そのことは重い。引き継ぐべき教訓だ》。

   『●「憲法九条…戦争放棄はGHQの指示ではなく、
       当時の幣原喜重郎首相の発意だったとの説が有力」
   『●「ト」な自民党改憲草案の押し付け…
     押し付けられた「押し付け憲法論は、賢明なる先人に対する冒涜」
   『●壊憲…「緊急事態という口実で、憲法が破壊される恐れが…
                 ヒトラーは非常事態を乱用して独裁を築いた」
   『●壊憲派の沈黙、押しつけ憲法論という思考停止: 
       「二項も含めて幣原提案とみるのが正しいのではないか」

 立憲主義を理解できず、《順法精神を持ち、誰よりも現行憲法を守らなければならないはず》の国会議員達が壊憲を唱える。しかも、壊憲草案のその中身ときたら…国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」「基本的人権の制限。絶望的な気分になるよ…、大丈夫かニッポン。

   『●「ト」な新三原則「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」
           「基本的人権の制限」…壊憲して本当にいいの?

 《引き継ぐべき教訓》であり、「愚かな戦争に学ぶ」べきだというのに…。

   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実
    《靖国神社にある遊就館の片隅に奇妙な像がある。
     潜水服姿で頭には大きなかぶと。両手で長い棒を持ち、
     身構えている。先端に付けられているのは機雷である
     ▼…本土決戦を水際で食い止める「人間機雷の存在は
     ほとんど知られていないのだから
▼…竹ざおの先の機雷を
     突き上げて自爆する
。「伏龍」と名付けられた
     水際特攻隊である▼…潜水具には構造的な欠陥があり、
     多くの若者が訓練中の事故で命を失った
▼当時の
     戦争指導者の愚劣さが凝縮されている人間機雷を
     考えたのは、参謀として真珠湾攻撃の作戦を
     立案した人物
だ。…▼戦争が長引けば伏龍の要員に
     なるはずだった人物に城山三郎さんがいる。
     特攻を命じた側に常に厳しい視線を向けた作家の原点
     だろう。「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」。
     城山さんの言葉が重く響く》

   『●「竹やりで…」「特攻艇・震洋」「人間機雷・伏龍」…
       「最も戦争に接近した八月」に「愚かな戦争に学ぶ」
    《1944年、日本軍が開発した特攻艇「震洋」。…沖縄では実戦に
     投入された。ベニヤ板で作られ、船首に約250キロの爆薬が積める
     ようになっている…▼戦争では兵士だけではなく、住民もまた大きな
     犠牲を強いられる。グアム周辺へのミサイル発射計画を巡り、北朝鮮と
     米国の緊張が高まっていることが連日報道されている。
     まず指導者たちこそ過去の愚かな戦争に学ぶ必要がある

 「愚かな戦争に学ぶ」ことなき亡国者達が、《国民のためと称しつつ、戦争ができる国づくりとは何事か平和主義を粗末にしないでほしい》。

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201808150000184.html

政界地獄耳
2018年8月15日9時26分
押し付けられたのは憲法か

 ★12日、首相・安倍晋三は講演で憲法改正について「いつまでも議論だけを続けるわけにはいかない。これまでの活発な党内議論の上に自民党としての憲法改正案を次の国会に提出できるよう、取りまとめを加速すべきだ」とした。首相は改憲派で、もとより「いじましいんですね。みっともない憲法ですよ、はっきり言って。それは、日本人が作ったんじゃないですからね」と現憲法が米国に押し付けられた憲法でみっともない憲法と定義づけている

 ★元来、順法精神を持ち、誰よりも現行憲法を守らなければならないはず内閣総理大臣として発言は逸脱していると思えるが、国会が発議するはずの憲法改正を率先して変えたがるその発言だけは、自民党総裁として使い分けることも姑息(こそく)だ。ただ首相が言う、「日本人が作った憲法ではないという発言も聞き捨てならず、その合理的な根拠もさして示していない

 ★16年8月12日の東京新聞では「9条は幣原首相が提案 マッカーサー書簡に明記 『押しつけ憲法』否定 新史料」の見出しで、終戦から半年間首相を務めた幣原喜重郎の考えであったことを書いているし、04年に集英社から「昭和の三傑-憲法九条は『救国のトリック』だった」を出版した元文芸春秋編集長・堤堯も同様の分析と判断を行っている。同様の考えを記した専門家の書はほかにも幾多もあろう。しかし歴史を正面から見つめず、「いつまでも議論ばかり続けるわけにはいかない」どころか、歴史を修正してまで憲法改正に事を運ぼうという姿は、首相の役割とすればみっともないと言われても仕方がないのではないか。押し付けられたのは憲法ではなく政府が沖縄に米軍基地を押し付けたのではないのか。総裁選挙では、そこを議論にしてもらえるのだろうか。今日は終戦記念日だ。(K)※敬称略
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018081402000159.html

【社説】
終戦の日を前に 国家は国民を守るのか
2018年8月14日

 全国が焦土と化した終戦から七十三年。無数の犠牲者が出た。空襲から国民はなぜ逃げられなかったのか。そこから国家と国民の関係が見えてくる。

 「空の要塞(ようさい)」と呼ばれたB29爆撃機が編隊で焼夷弾(しょういだん)をばらまいた。目標は木造の民家だった。東京では一九四五年三月の大空襲から終戦まで六十回を超える被害を受けた。死者約十万七千人。被災者は三百万人にも上った。

 空襲は全国に及び、愛知では約一万人超、大阪では約一万三千人超の死者が出た。広島と長崎の原爆投下の犠牲者は計約二十一万人。空襲による民間人の犠牲者数は四十一万人超といわれる。


◆「焼夷弾は手でつかめ」

 「東京大空襲・戦災資料センター」(東京都)の集計だが、軍事工場で亡くなった人は、軍人・軍属ととらえ除外している。例えば愛知県豊川市の海軍工廠(こうしょう)では、勤労動員の学徒らを含む二千五百人が死亡したというが、四十一万人超の数字には含まれない。

 なぜ、こんな大きな被害を受けたのか。なぜ、国民は事前に避難できなかったのか。疑問を解くカギが当時の「防空法」という法律だ。三七年にできた。敵国の空襲があった場合、その危害を防ぎ、被害を軽減するという目的で制定された。

 「検証 防空法」(水島朝穂、大前治著 二〇一四年)に詳しいが、その本の副題は「空襲下で禁じられた避難」である。

 法改正で国民はB29が到来する前に安全な田舎に疎開できなくなった。疎開を許されたのは、子どもやお年寄り、妊婦らだけだった。国民は都市からの退去を法で禁じられていたのだ

 応急消火の義務を国民に負わせていたからである。爆弾が落ちてきたら、その火を消せバケツリレーと砂で…


◆「国民が死んでも…」

 「バケツ五、六杯で消せる」「焼夷弾は手でつかめる」…。手袋でつかみ、放り出せというのだが、あまりに非現実的である。驚くべき非科学世界の中で、国民を消防に駆り立てていたわけだ。

 それが不可能であるのは、科学者や軍も政府も当然、知っている。では、なぜ? (1)自ら臨戦態勢につく覚悟を植え付ける(2)「日本軍は弱い」という反軍意識の回避(3)人口流出による軍需生産力の低下や敗北的な逃避観念を生じさせないために「逃げられない体制」をつくる。前掲書では、そのように説明している。

 ならば、おびただしい死亡者は、国家に殺されたに等しいではないか。国家は国民を守るのか。大いに疑問が湧く。国家は国民の命でなく、国家体制を守ろうとしたのではないのか。

 空襲被害では各地で訴訟が起きた。憲法学者の水島氏は大阪訴訟で証人に立ったことがある。そのとき憲法前文を引いた。「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないように」のくだりだ。次のように述べた。

   <『政府の行為』とは何か(中略)まさに『国民なき防空体制』があった。
     国民が死んでもいいという極致にまで達してから戦争が終わった>

 「特攻」もそうであろう。志願の形だが「九死に一生を得た」ではなく「十死を前提とするのは、まともな近代の作戦とはいえない。何千人という若者を死に追いやるだけではなかったか。

 国民が死んでもいい、そんな戦争への反省から日本国憲法の平和主義は生まれたのだ。そのことは重い。引き継ぐべき教訓だ

 安倍晋三首相の悲願は九条の改憲である。首相にどれだけ戦時下の国民を思う気持ちがあるか。「侵略戦争の定義が定まっていない」など、まるで戦争への反省が聞かれない

 原爆忌でも核兵器禁止条約に「不参加と明言し、被爆者団体の怒りを買った。庶民の目線はあるか

 「戦争ができる国」に進んでいる。集団的自衛権の行使容認しかり、安保法制しかり、特定秘密保護法しかり、「共謀罪」しかり…。強まる国家主義を恐れる。

 首相の父・安倍晋太郎氏は東京帝大に入学するも海軍にとられ、滋賀航空隊に配属された。戦後は外相などを歴任するが、「輝かしき政治生涯」という伝記編集委員会の本などにこう記されている。


◆祖父は反戦・平和の人

 海軍での役目は「特攻」。だが、山口に一時帰郷のとき、首相の祖父・寛からこう言われた。

   「無駄な死に方はするな」

 安倍寛こそ戦前の反戦・反軍部の政治家だったという。大政翼賛会の政治団体から「非推薦」とされても衆院選に当選し、反・東条英機の姿勢を貫いた

 国民のためと称しつつ、戦争ができる国づくりとは何事か平和主義を粗末にしないでほしい
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●「竹やりで…」「特攻艇・震洋」「人間機雷・伏龍」…「最も戦争に接近した八月」に「愚かな戦争に学ぶ」

2017年11月08日 00時00分08秒 | Weblog


琉球新報のコラム【<金口木舌>「愚かな戦争」伝える】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-558953.html)。
東京新聞の社説【週のはじめに考える 七十二年六日九日十五日】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017082702000161.html)。

 《「1944年、日本軍が開発した特攻艇「震洋」。…沖縄では実戦に投入された。ベニヤ板で作られ、船首に約250キロの爆薬が積めるようになっている…▼戦争では兵士だけではなく、住民もまた大きな犠牲を強いられる。グアム周辺へのミサイル発射計画を巡り、北朝鮮と米国の緊張が高まっていることが連日報道されている。まず指導者たちこそ過去の愚かな戦争に学ぶ必要がある》。
 《改めて戦争の話をさせていただくことにします。あの戦争以後に巡ってきた八月の中で、もしかすると朝鮮戦争時以外では最も戦争に接近した八月かもしれないと思うからです》。

   『●島袋文子さん「基地を置くから戦争が起こる。
      戦争をしたいなら、血の泥水を飲んでからにしてほしい」

   『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ 
        「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?
    《「屋内や地下へ避難」「物陰に隠れる」などトンチンカン。
     ミサイルがどの方向から飛んでくるのか分からないのに「物陰」を
     どう判断するのか。相変わらず「竹やりでB―29を撃墜」の発想》

   『●「「危機が迫っている」とあおり、時の政権の求心力を高める手法」
                       …メディア買収と国内に向けての圧力
   『●米中戦争の「防波堤」: 与那国駐屯地による「活性化」?  
                        「島民との融和」か分断か?
   『●米朝に「本来は「揃って頭を冷やせ」
       と諭すべき立場にいるのが日本なのに」…火に油を注ぐニッポン
   『●グアムと沖縄: 「脅威にさらされ」続け、
       「標的にされ」続け、「尊い犠牲」論を強いられ続ける人々

 北朝鮮によるミサイル問題で、米朝が子供の口げんかレベルの罵り合いをしている昨今、《最も戦争に接近した八月》だった。酷い夏、酷い秋でした。

 《竹やりでB―29を撃墜》、《特攻艇「震洋」…ベニヤ板で作られ、船首に約250キロの爆薬が積めるようになっている》、《本土決戦を水際で食い止める「人間機雷」…竹ざおの先の機雷を突き上げて自爆…「伏龍」と名付けられた水際特攻隊》…《「こんなもので戦争をしたのか」と、その粗末な造りに》誰しもが驚かされる。現実には、《爆発事故や輸送中の機雷攻撃などで約2500人の隊員が犠牲》、そして、《潜水具には構造的な欠陥があり、多くの若者が訓練中の事故で命を失った》そうだ。《戦争指導者の愚劣さが凝縮》…それを学ばないニッポンの《指導者》の皆さん。いま、米朝に「頭を冷やせ」と諌めるどころか、戦争法や壊憲を背景に、火に油を注ぐ始末。そんなに「戦争」したいものかね?
 青木理さんの言葉(【サンデーモーニング】、2017年9月3日)に全く同感…「日本がどう向き合うか。先の大戦で、ドイツは敗戦して分断された。ところが、アジアでは解放された朝鮮が分断された。プラス、日本は戦後、朝鮮戦争を梃子にして経済発展の土台を築いた。基地は沖縄に押し付けたんですよ。つまり、今のこの米朝の対立も分断も、日本は歴史的な責任からは逃れられない。歴史を考えた時に、北朝鮮と単に対峙しているだけではなくて、どう向き合うかというのは、自ずから明らかになってくる。むしろ、朝鮮半島が平和になるために日本は努力をしなくてはいけない、ということは忘れてはいけない」

   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実
    「靖国神社にある遊就館の片隅に奇妙な像がある。
     潜水服姿で頭には大きなかぶと。両手で長い棒を持ち、
     身構えている。先端に付けられているのは機雷である
     ▼…本土決戦を水際で食い止める「人間機雷の存在は
     ほとんど知られていないのだから
▼…竹ざおの先の機雷を
     突き上げて自爆する
。「伏龍」と名付けられた
     水際特攻隊である▼…潜水具には構造的な欠陥があり、
     多くの若者が訓練中の事故で命を失った
▼当時の
     戦争指導者の愚劣さが凝縮されている人間機雷を
     考えたのは、参謀として真珠湾攻撃の作戦を
     立案した人物
だ。・・・▼戦争が長引けば伏龍の要員に
     なるはずだった人物に城山三郎さんがいる。
     特攻を命じた側に常に厳しい視線を向けた作家の原点
     だろう。「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」。
     城山さんの言葉が重く響く。」

 《まず指導者たちこそ過去の愚かな戦争に学ぶ必要がある》のに、最も危険で、最も愚かな自公政権は何も学ぼうとはしない。彼・彼女やその支持者には、《戦争絶滅受合法案》を自らに課す勇気もない。

   『●戦争、環境破壊の最たるもの
     「二十世紀の初めごろ、デンマークの陸軍大将が、こんな法律があれば、
      戦争をなくせると考えて起草した法案がある。題して
      「戦争絶滅受合(うけあい)法案」▼戦争の開始から十時間以内に、
      敵の砲火が飛ぶ最前線に一兵卒を送り込む。順序はまず国家元首、
      次にその親族の男性、三番目は総理、国務大臣、各省の次官、
      そして国会議員(戦争に反対した議員を除く)、戦争に反対しなかった
      宗教界の指導者…▼妻や娘は従軍看護師として招集し、最前線
      野戦病院で働く。権力を持つ者から犠牲になるなら、自らは
      安全地帯にいてナショナリズムをあおる政治家は姿を消すだろう


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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-558953.html

<金口木舌>「愚かな戦争」伝える
2017年8月21日 06:00

 1944年、日本軍が開発した特攻艇「震洋」。国内各地やフィリピン、台湾などにも部隊が置かれ、沖縄では実戦に投入された。ベニヤ板で作られ、船首に約250キロの爆薬が積めるようになっている

▼原寸大のレプリカが現在、金武町立中央公民館に展示されている。復元したのは沖縄鍾乳洞協会理事長の山内平三郎さん(70)=八重瀬町=だ。昨年、作った時に感じたのは「戦争の愚かさ」だった

▼爆薬を積むと重さで前が沈み、速度が出なかったといわれる。体当たり攻撃で損害を受けた米軍艦船は4隻。一方、爆発事故や輸送中の機雷攻撃などで約2500人の隊員が犠牲になった

▼不利な戦局を一挙に転換することを狙い投入された特攻兵器。山内さんは「こんなもので戦争をしたのか」と、その粗末な造りに驚いた。まさに、人の命を粗末に扱う作戦だった

▼金武町には戦時中、金武と屋嘉に「震洋」の部隊が駐屯した。町教育委員会によると、特攻艇を格納する壕の構築のため、地元の女性や子どもたちも動員され、土を運び出す作業などに従事させられた

戦争では兵士だけではなく住民もまた大きな犠牲を強いられるグアム周辺へのミサイル発射計画を巡り、北朝鮮と米国の緊張が高まっていることが連日報道されている。まず指導者たちこそ過去の愚かな戦争に学ぶ必要がある
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017082702000161.html

【社説】
週のはじめに考える 七十二年六日九日十五日
2017年8月27日

 広島、長崎の原爆忌、そして終戦の日。戦争にからむ特別な日を三つながらに抱え込んだ八月が、なお喧(かまびす)しい蝉(せみ)時雨の中で暮れていきます。

 またか、と思われるかもしれません。この月に戦争関連の報道が集中することを皮肉った八月のジャーナリズムなる言葉もあるぐらいですから。でも、ここは一つ、少し開き直って、改めて戦争の話をさせていただくことにします。あの戦争以後に巡ってきた八月の中で、もしかすると朝鮮戦争時以外では最も戦争に接近した八月かもしれないと思うからです。


◆北朝鮮と米国

 言うまでもなく、ミサイルで威嚇する北朝鮮の問題です。実際、マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は十三日、米テレビでこう語っています。「一週間前と比べ、われわれが戦争に近づいたとは思わないが、十年前と比べたら近づいている」

 北朝鮮をめぐる情勢が緊迫したことはこれまでにもありましたが、今度はいくつかの点でかなり事情が異なります。彼(か)の国の指導者の思考が読めないのは相変わらずだとしても、米国では、理性的とも冷静とも言い難い人物が大統領のいすに座っています

 まったく、最近の米朝による言葉の応酬を聞いているとハラハラしてなりません

 「北朝鮮は炎と怒りに直面する」(トランプ大統領)とか「無慈悲な報復と懲罰を免れない」(朝鮮人民軍の幹部)とか、表現は次第にエスカレート頼りない外交チャンネルしかない以上、首脳らが発言に込めるメッセージが持つ意味は大変重いはずですが、含意は少しも感じられません

 さらに、言葉の魔力とでも言うのでしょうか。オバマ政権で統合参謀本部議長を務めたマイケル・マレン氏の指摘には、いささかの恐怖さえ覚えます。

   「(トランプ氏の言葉は)彼自身の行動を縛ることになる
    制御できない事態に陥る恐れがある


◆戦争に近づく

 気になることはもう一つ。Wartime President(戦時の大統領)の効用です。就任後、決して評価の高くなかったブッシュ大統領(子)は「9・11」後、アフガニスタン戦争で急速に支持を高めました。さらにイラク攻撃に向かうか、という時、ある米国の政治学者は語ったものです。「経済と取り組むより戦争の方が楽だと思っているのでは

 支持率低迷が続くトランプ大統領です。政権浮揚に必死になるあまり、「戦時の大統領」の“誘惑”に近寄っていく…。考えたくありませんが、ロシアゲート、相次ぐ政権高官の辞任など現状の体たらくをみれば、そんなことまで心配になってきます

 そして、三つ目は、まさに、わが国の事情に、これまでの北朝鮮危機の際とは大きな違いがあります。つい一年半前、米国の軍事行動に加わることに道を開く安保関連法が施行されてしまっている点です。この国を「戦える国」に変質させたとも評されますが、事実、北朝鮮が米領グアム島周辺へのミサイル発射計画を明かした時、小野寺防衛相は、もし発射されれば、安保関連法に基づき集団的自衛権を行使して迎撃することは可能、との見解を示しています。

 ですから、仮に、安保関連法が「戦争法」でなかったとしても、自ら戦争に近寄っていく振る舞いであることは間違いないでしょう。この上はもう一歩、いや一ミリたりとも戦争に近づかない。それが肝要です

 有名な渡辺白泉の<戦争が廊下の奥に立つてゐた>の句が詠まれたのは、戦前の一九三九年。時代下って、現代歌人の一人はこう詠んでいます。<奥行きのある廊下など今は無く立てずに浮遊している、なにか>松木秀。日常に忍び込んでくる戦争は今、より一層、見えにくくなっている、と考えた方がよいかもしれません。

 確かに、戦争は、はっきり姿を現すまでの間は戦争の顔をしていないでしょう。よく持ち出されるラテン語の警句、<平和を欲するなら、戦争の準備をせよ>のように、時には平和の顔を装うことさえあるはずです。

 ですから、私たちは、戦争がはっきり戦争の顔をするずっと前からそのにおいや気配(あるいは「浮遊している、なにか」)に敏感に、拒絶の声を上げていくほかないきっと過敏なぐらい、心配性なぐらい、くどいぐらいでちょうどいいのです。


◆平和を思う月

 <七十年 六日九日十五日>高塚鎭昭。これは二年前、戦後七十年を記念して出版社の六曜社が公募した川柳作品の優秀作です。この国では、ただそう言うだけで、それだと分かる「平和を思う月」を送りながら、不戦への思いをさらに強くします
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●「今、声を上げなければ」!: 「戦争の実態を伝えるために作家になった」城山三郎さんはきっと怒り心頭

2016年06月04日 00時00分21秒 | Weblog


東京新聞の吉岡潤記者による記事【9条守れ「怒るべきとき」 父・城山三郎氏の遺志継ぐ大集会】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016060302000126.html)。

 《「戦争で得たものは憲法九条だけだ」-。二〇〇七年に亡くなった作家城山三郎さんが、よく口にした言葉だ》。

 《戦争の実態を伝えるために作家になった人城山三郎さん。《特攻を命じた側に常に厳しい視線を向けた作家》でもある。《平和憲法こそ生き残る者の夢であり、守ることが使命》という城山さん、きっと、いまのニッポンの姿を見て、怒り心頭だろうと思います。
 何度も引用します。城山三郎さん曰く、「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」。

   『●『城山三郎の昭和』読了(2/3)
     「『大義の末』を書いた城山さんの「強い反戦意識」。
      「・・・・・・ 戦争待望論を唱える若い文士がいると聞いて、
      鳥肌の立つ思いがする。平和の有難さは失ってみないと
      わからない ・・・・・・ 失ってからでは、おそすぎるというのに」」

   『●『佐高信の新・筆頭両断』読了(1/2)
     「城山さんは、「・・・言論の自由のない当時の時代や社会、
      そして国が強制したのだと強調・・・「九条をね。
      とんでもないことだね。だって、日本が負けて得たものは
      あれしかない、『戦争をしない』ということしかないんだから」」、
      「言論統制が一度始まれば、とめどなく拡大・・・『美化』と
      いう形での情報汚染」」

   『●「袴田事件の次は狭山事件だ」
       『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号)

     「【佐高信の新・政経外科第2回/追悼 渡辺淳一様】、
      「城山三郎さん・・・「・・・を語る時、勲章拒否
      現行憲法擁護の二点だけは外してほしくない・・・
      『戦争で得たものは憲法だけ』と口癖のように・・・
      まさに城山さんの遺言というべきでしょう」」。
      (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/38fef8e43cb96129b5209ba4f5be0214)」

   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実
    「靖国神社にある遊就館の片隅に奇妙な像がある。
     潜水服姿で頭には大きなかぶと。両手で長い棒を持ち、
     身構えている。先端に付けられているのは機雷である
     ▼・・・本土決戦を水際で食い止める「人間機雷の存在は
     ほとんど知られていないのだから
▼・・・竹ざおの先の機雷を
     突き上げて自爆する。「伏龍」と名付けられた
     水際特攻隊である▼・・・潜水具には構造的な欠陥があり、
     多くの若者が訓練中の事故で命を失った
▼当時の
     戦争指導者の愚劣さが凝縮されている人間機雷を
     考えたのは、参謀として真珠湾攻撃の作戦を
     立案した人物
だ。・・・▼戦争が長引けば伏龍の要員に
     なるはずだった人物に城山三郎さんがいる。
     特攻を命じた側に常に厳しい視線を向けた作家の原点
     だろう。「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」。
     城山さんの言葉が重く響く。」

   『●城山三郎さんと反戦  
     「▼城山さんは「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。
      唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」と語っていた。戦争体験と憲法が
      強く結びついた世代は減っている。憲法への思い入れの少ない若い世代
      城山さんの言葉はどう伝わるのだろうか▼あの戦争で新聞は「旗」を振り、
      国民を熱狂させ国を破滅に導いた

   『●城山三郎さん「戦争で得たものは憲法だけ」
        「平和の有難さは失ってみないとわからない」
   『●子供や弱者を守れない国:
      我国では14年連続で自殺者が3万人を越えて・・・

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016060302000126.html

9条守れ「怒るべきとき」 父・城山三郎氏の遺志継ぐ大集会
2016年6月3日 朝刊

     (井上紀子さんは「9」がつく日にJR茅ケ崎駅前に立ち
      反戦を訴えている=神奈川県茅ケ崎市で)

 「戦争で得たものは憲法九条だけだ」-。二〇〇七年に亡くなった作家城山三郎さんが、よく口にした言葉だ。その城山さんが暮らした神奈川県茅ケ崎市で四日、「9条かながわ大集会2016in湘南ちがさき」が開かれる。実行委員長を務めるのは、城山さんの次女で「九条の会・ちがさき」の井上紀子さん(57)。「怒るべきときに怒らなければいけない、と父は言っていた。今、声を上げなければ」と語る。 (吉岡潤)

 井上さんに言わせれば、「父は戦争の実態を伝えるために作家になった人」。十七歳で志願して海軍特別幹部練習生となり、十八歳の誕生日を迎える三日前に終戦を迎えた。経済小説の書き手として名をはせる一方、戦争を題材にした作品を残した。

 ただ、井上さんが父の口から戦争の話を聞くようになったのは晩年だ。「つらすぎて口にできなかったんですね」

 〇一年、城山さんは当時の小泉純一郎首相に会い、個人情報保護法案異を唱えた。井上さんが当時を振り返る。「焦燥感に包まれていた。表現や報道の自由が奪われれば、戦争に突入していったあの時代と同じになる、大変なことになると」

 〇六年六月、城山さんは「九条の会・ちがさき」の依頼に応え、メッセージを寄せた。戦争が長引いていたら相模湾で水中特攻伏龍(ふくりゅう)」隊員として命果てていたはずだ-と。伏龍は、爆雷の付いた棒を持って海底に潜み敵船を突き上げて自爆する部隊だ。そして「平和憲法こそ生き残る者の夢であり、守ることが使命だ」とつづった。同年十一月には、市内の催しに参加した九条の会のテントにも足を運んだ。

 「市民の活動を心強く思って共感していた」と井上さん。翌年三月に城山さんが亡くなると、「父の遺志を継ぎたい」と会に加わった。


 昨年九月、強行採決を経て安全保障関連法が成立した。「何をやっているのかと父に怒られそうな気がする。諦めてはいけない」。四日の集会を「今の政治をおかしいと感じ、それを選挙の投票行動につなげる契機にしたい」と話す。

   ◇

 「9条かながわ大集会」は茅ケ崎市民文化会館などで開催。午前9時半から憲法や自衛隊、教科書、原発などをテーマにした分科会。午後1時からの全体会ではルポライターの鎌田慧さん、東京大大学院教授の小森陽一さんが講演。参加費1000円。問い合わせは、実行委の後藤仁敏(まさとし)さん=電090(####)####=へ。
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●城山三郎さん「戦争で得たものは憲法だけ」「平和の有難さは失ってみないとわからない」

2015年05月23日 00時00分53秒 | Weblog


東京新聞の記事【「9条壊すな」2800人集結 安保法制反対デモ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015051302000129.html

 「「戦争させない」「九条壊すな」とプラカードを掲げて声を上げ、集会後は銀座周辺をデモ行進・・・・・・ルポライターの鎌田慧さんは「愚かな戦争を二度としないよう、戦後七十年、憲法を守り抜いてきた・・・・・・」とあいさつ」。
 何度も引用します。城山三郎さん曰く、「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」。

   『●『城山三郎の昭和』読了(2/3)
     「『大義の末』を書いた城山さんの「強い反戦意識」。
      「・・・・・・ 戦争待望論を唱える若い文士がいると聞いて、
      鳥肌の立つ思いがする。平和の有難さは失ってみないと
      わからない ・・・・・・ 失ってからでは、おそすぎるというのに」」

   『●『佐高信の新・筆頭両断』読了(1/2)
     「城山さんは、「・・・言論の自由のない当時の時代や社会、
      そして国が強制したのだと強調・・・「九条をね。
      とんでもないことだね。だって、日本が負けて得たものは
      あれしかない、『戦争をしない』ということしかないんだから」」、
      「言論統制が一度始まれば、とめどなく拡大・・・『美化』と
      いう形での情報汚染」」

   『●「袴田事件の次は狭山事件だ」
       『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号)

     「【佐高信の新・政経外科第2回/追悼 渡辺淳一様】、
      「城山三郎さん・・・「・・・を語る時、勲章拒否
      現行憲法擁護の二点だけは外してほしくない・・・
      『戦争で得たものは憲法だけ』と口癖のように・・・
      まさに城山さんの遺言というべきでしょう」」。
      (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/38fef8e43cb96129b5209ba4f5be0214)」

   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実
    「靖国神社にある遊就館の片隅に奇妙な像がある。
     潜水服姿で頭には大きなかぶと。両手で長い棒を持ち、
     身構えている。先端に付けられているのは機雷である
     ▼・・・本土決戦を水際で食い止める「間機雷の存在は
     ほとんど知られていないのだから
▼・・・竹ざおの先の機雷を
     突き上げて自爆する
「伏龍」と名付けられた
     水際特攻隊である▼・・・潜水具には構造的な欠陥があり、
     多くの若者が訓練中の事故で命を失った
▼当時の
     戦争指導者の愚劣さが凝縮されている人間機雷を
     考えたのは、参謀として真珠湾攻撃の作戦を
     立案した人物
。・・・▼戦争が長引けば伏龍の要員に
     なるはずだった人物に城山三郎さんがいる。
     特攻を命じた側に常に厳しい視線を向けた作家の原点
     だろう。「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」。
     城山さんの言葉が重く響く。」

   『●城山三郎さんと反戦』  
     「▼城山さんは「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。
      唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」と語っていた。戦争体験と憲法が
      強く結びついた世代は減っている。憲法への思い入れの少ない若い世代
      城山さんの言葉はどう伝わるのだろうか▼あの戦争で新聞は「旗」を振り、
      国民を熱狂させ国を破滅に導いた

 愚かな戦争行為など、御免だ。「人殺し」をさせてはいけない。しかも、それがアベ様ら自己愛バリバリの死の商人」・「真の意味での非国民」・「ニセ右翼似非ウヨクに命じられたのではたまらない。

   『●戦争、環境破壊の最たるもの
      「二十世紀の初めごろ、デンマークの陸軍大将が、こんな法律があれば、
       戦争をなくせると考えて起草した法案がある。題して
       「戦争絶滅受合(うけあい)法案」▼戦争の開始から十時間以内に、
       敵の砲火が飛ぶ最前線に一兵卒を送り込む。順序はまず国家元首、
       次にその親族の男性、三番目は総理、国務大臣、各省の次官、
       そして国会議員(戦争に反対した議員を除く)、戦争に反対しなかった
       宗教界の指導者…▼妻や娘は従軍看護師として招集し、最前線
       野戦病院で働く。権力を持つ者から犠牲になるなら、自らは
       安全地帯にいてナショナリズムをあおる政治家は姿を消すだろう


=====================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015051302000129.html

9条壊すな」2800人集結 安保法制反対デモ
2015年5月13日 朝刊

     (安全保障法制に反対する集会で「戦争させない」の
      プラカードを掲げる参加者=12日夜、東京都千代田区の
      日比谷野外音楽堂で)

 集団的自衛権を行使できるようにする新しい安全保障法制への反対集会が十二日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれた。参加者約二千八百人(主催者発表)が「戦争させない」「九条壊すな」とプラカードを掲げて声を上げ、集会後は銀座周辺をデモ行進した。

 主催したのは、憲法学者や作家らが呼び掛け人の「戦争をさせない1000人委員会」、「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」など三つの市民団体。

 著名人や野党の国会議員らが壇上で次々とスピーチし、ルポライターの鎌田慧さんは「愚かな戦争を二度としないよう、戦後七十年、憲法を守り抜いてきた。平和な日本を残すため、最後まで頑張り抜こう」とあいさつ。埼玉大名誉教授の暉峻淑子(てるおかいつこ)さんは「心の底から戦争に反対する強い自分の考えを持つことが大事だ」と訴えた。

 また日本弁護士連合会の憲法問題対策本部長代行、山岸良太さんは「人と人が殺し合う戦争は、最大の人権侵害だ」と述べた。

 客席は高齢者や若者、労働組合のメンバーらさまざまな参加者で埋まった。東京都小金井市の野村昌弘さん(68)は「議論が不十分なまま、安倍政権が重大な法案を通そうとしている。今、声を上げないと」と話した。
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●教育破壊: 「「ボンクラ」「嘘つき」」につける薬なし、そして、「戦争絶滅受合法案」の制定を!

2014年03月01日 00時00分52秒 | Weblog


gendai.netの記事【「つくる会」系教科書強要安倍政権が沖縄竹富町に直接圧力】(http://gendai.net/articles/view/news/147966)、
CMLに出ていた記事【[CML 029724] お知らせ=山田洋次監督の「遺族」が2/20放映されます】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-February/029726.html)、
そして東京新聞の記事【戦後教育はマインドコントロール 首相、衆院委で発言】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014022102000112.html)。

 「山田洋次監督はベルリンで安倍首相に危機感を表明・・・・・・「現代の日本では、戦争を知っている世代と知らない世代に大きなギャップがあり、総理大臣をはじめ日本の指導者たちは戦後に生まれています。残酷な、ひどい、悲劇的な戦争を2度としてはいけないという教訓をしっかり学んで生きているのだろうか? それが今の世代が抱えている問題ではないかと僕ら旧世代は心配でなりません」」。安倍自公政権は、要は「戦争ができる国」にしたくてしょうがなく、子ども達を戦場に送り込み、「搾取会社」の「歯車」として酷使する気が満々だ。ならば、首相自ら、その親族自ら率先して行ってこそ、だ。

   『●自公議員・翼賛野党議員に投票した彼・彼女たちに「罪の意識はまったくない」
   『●安倍首相殿、「先進国」の「首都」で凍死、
         そして、この寒空の路上に生活困窮者を叩き出したそうです
   『●「平和憲法」が泣いている
   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実
   『●政治家の耳には市民の反対の声は届かず: 特定秘密隠蔽法案が衆院通過
   『●教育再生: 喜んで戦場に行ける子供たち、
       「搾取会社」で喜んで働く「歯車」となる学生を育てたいらしい

 何度も引用させて頂いたが、「戦争絶滅受合法案」を再び。

   『●戦争、環境破壊の最たるもの
       
      「二十世紀の初めごろ、デンマークの陸軍大将が、こんな法律があれば、
       戦争をなくせると考えて起草した法案がある。題して
       「戦争絶滅受合(うけあい)法案」▼戦争の開始から十時間以内に、
       敵の砲火が飛ぶ最前線に一兵卒を送り込む。順序はまず国家元首、
       次にその親族の男性、三番目は総理、国務大臣、各省の次官、
       そして国会議員(戦争に反対した議員を除く)、戦争に反対しなかった
       宗教界の指導者…▼妻や娘は従軍看護師として招集し、最前線
       野戦病院で働く。権力を持つ者から犠牲になるなら、自らは
       安全地帯にいてナショナリズムをあおる政治家は姿を消すだろう

 「戦後教育はマインドコントロール」だそうだ。アホである。終始、反戦を訴え続けた城山三郎さん。「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」。

   『●城山三郎さんと反戦

 「育鵬社といえば、先の都知事選で田母神俊雄氏を全面支援した「新しい歴史教科書をつくる会」系。社長はフジテレビの元幹部だ。こんな教科書は使いたくないという竹富町教委の気持ちがわかるが、文科省は県教委を通じ、「なんとかしろ」と圧力をかけてきた。しかし、県教委が動かないので業を煮やし、今月中にも直接、竹富町に「是正要求」する方針を固めたのだ。国が市町村の教育行政に直接、圧力をかけるなんて前代未聞」・・・・・・こいうのは、教育「再生」ではなく教育破壊」。

   『●どちらの国に生まれた子どもが幸せだろうか?

 最後に、「教育改革に関し「教育基本法は(第二次大戦後の)占領時代につくられたが、衆参両院で自民党単独で過半数をとっていた時代も手を触れなかった。そうしたマインドコントロールから抜け出す必要がある」と意欲」・・・・・・だそうだ。「「ボンクラ」「嘘つき」」につける薬なし。

   『●首相は産経や読売以外も読んでるのね!?:
           「首相はくず」とは言っていないけれど・・・

================================================================================
http://gendai.net/articles/view/news/147966

「つくる会」系教科書強要 安倍政権が沖縄竹富町に直接圧力
2014年2月14日 掲載

 フジサンケイグループ育鵬社の教科書「新しいみんなの公民」の採択をめぐる文科省と沖縄・竹富町の“攻防”が見過ごせなくなってきた。

 育鵬社といえば、先の都知事選で田母神俊雄氏を全面支援した「新しい歴史教科書をつくる会」系。社長はフジテレビの元幹部だ。

 こんな教科書は使いたくないという竹富町教委の気持ちがわかるが、文科省は県教委を通じ、「なんとかしろ」と圧力をかけてきた。しかし、県教委が動かないので業を煮やし、今月中にも直接、竹富町に「是正要求」する方針を固めたのだ。国が市町村の教育行政に直接、圧力をかけるなんて前代未聞だ。

 問題の教科書を見ると、たとえば「平和主義」のところでは見開き2ページのうち約3分の2のスペースを割いて自衛隊の存在意義を説いている。「なぜ日本の憲法は一度も改正されていないのでしょう」にも2ページを割いている。

   「そもそも竹富町と、石垣、与那国両市町で構成される八重山地区の
    教科書採択地区協議会は、保守色の強い育鵬社版の採用に
    積極的ではなかった。ところが、10年の石垣市長選で自公推薦の
    新人が勝ったものだから、11年の夏に育鵬社版を採択するように答申した。
    石垣市と与那国町は従いましたが、竹富町は『答申に法的拘束力はない』と
    突っぱねた。地方教育行政法では、各市町村教委に教科書の採択権限が
    あると定めているが、教科書無償措置法は地区内の教科書統一を定めている。
    これをタテに文科省は無償教科書をストップすると、竹富町は篤志家の
    寄付で東京書籍版を購入した。そんな中で、町への是正要求に
    なったのです」(竹富町教委担当者)

 琉球新報の社会部長、松永勝利氏は「つべこべ言うな、とばかりに国が町に是正要求するのは地方自治の教育行政の独立性をないがしろにするもの」と怒っていたが、本当だ。安倍政権の“教育介入”はあまりに露骨だ。================================================================================

================================================================================
http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-February/029726.html

[CML 029724] お知らせ=山田洋次監督の「遺族」が2/20放映されます
・・・・・・
2014年 2月 18日 (火) 02:52:21 JST

CMLの皆様

ベルリン映画祭で映画「小さいおうち」(山田洋次監督)で黒木華さんが女優賞
(銀熊賞)を受賞しました。

この山田洋次監督の幻の特攻ドラマ「遺族」が2月20日午前9時からNHK BSプ
レミアで放映されます、95分間です。

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2014-02-20&ch=10&eid=9223&f=2344


番組説明「終戦間近、鹿児島県知覧の飛行場から飛び立った特攻隊員と残された
遺族の実話をもとにした物語。ドラマ本編の前や途中に若者や自衛隊員、そして
遺族のインタビューが入る斬新な構成である。戦後16年の当時、まだ“美談”と
して語られていた「特攻隊員の死」とは何か問いかける。映画監督山田洋次さん
のテレビ初脚本作品」

なお山田洋次監督はベルリンで安倍首相に危機感を表明しています。まったく同
感です。

【シネマトゥディ「山田洋次監督がベルリンで危機感を表明「総理大臣をはじめ
 日本の指導者たちは…」(2014年2月15日)】

http://www.cinematoday.jp/page/N0060581?

「現代の日本では、戦争を知っている世代と知らない世代に大きなギャップがあ
り、総理大臣をはじめ日本の指導者たちは戦後に生まれています。残酷な、ひど
い、悲劇的な戦争を2度としてはいけないという教訓をしっかり学んで生きてい
るのだろうか?それが今の世代が抱えている問題ではないかと僕ら旧世代は心配
でなりません」

以上
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014022102000112.html

戦後教育はマインドコントロール 首相、衆院委で発言
2014年2月21日 朝刊

 安倍晋三首相は二十日の衆院予算委員会で、教育改革に関し「教育基本法は(第二次大戦後の)占領時代につくられたが、衆参両院で自民党単独で過半数をとっていた時代も手を触れなかった。そうしたマインドコントロールから抜け出す必要がある」と意欲を示した。

      ◇

 安倍晋三首相は二十日の衆院予算委員会で、戦後に長く教育基本法を見直さなかったことを「マインドコントロール」と表現し、教育改革に意欲を示した。

 首相は第一次安倍内閣で掲げていた「戦後レジーム(体制)からの脱却」とのうたい文句について「あえて使っていないが、捨てたわけではなく、変わらない」と強調。「憲法や教育制度を私たちの手で変えていくことこそが、戦後体制からの脱却になる」と力説した。

 憲法については「(戦後の)占領時代につくられ、時代に合わない仕組みもある。不磨の大典ではない」と述べた。政府・自民党は今国会で、自治体の教育委員会のあり方を見直す関連法改正を目指している。

 一方、首相は自衛隊の海外での武器使用基準見直しでは「相当、抑制的になっている。法改正していくことになる」と、緩和のための自衛隊法改正を目指す考えを示した。

 国連平和維持活動(PKO)など海外での自衛隊の武器使用基準は現在、正当防衛と緊急避難に限定されている。首相は海外での邦人救出や、PKO活動時に他国軍の救助ができないと説明し「本当に認められないのか」と訴えた。
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●「平和憲法」が泣いている

2014年02月01日 00時00分20秒 | Weblog


東京新聞の二つの記事【首相、集団的自衛権に意欲 中国を名指し批判、施政方針演説】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014012401001732.html)と、
【「維新分裂あり得る」 石原氏、自民合流に含み】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014012402000136.html)。

 「安倍晋三首相は衆院本会議で施政方針演説を行った。集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更に意欲を示し、自衛隊の海外展開を念頭に、世界の平和と安定に貢献するとうたう「積極的平和主義」の意義を強調」・・・・・・世も末だ、憲法が泣いている。戦争出来る国へ変えて「積極平和主義」だってさ。

   『●「(積極)平和主義」「不戦の誓い」が聞いて呆れる、
                            「死の商人主義」「外交破壊主義」

 城山三郎さん曰く「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」というのに。

   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実
   『●城山三郎さんと反戦
  
    「▼城山さんは「日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。
     唯一、得られたのは、憲法九条だけだ」と語っていた。戦争体験と憲法が
     強く結びついた世代は減っている。憲法への思い入れの少ない若い世代
     城山さんの言葉はどう伝わるのだろうか▼あの戦争で新聞は「旗」を振り、
     国民を熱狂させ国を破滅に導いた

 さて、最後の記事。元東京「ト」知事殿がまたしてもご乱心。「将来的な自民党との合流について「否定しない」と発言。集団的自衛権の行使容認に慎重な公明党に代わり自民党と連立する可能性にも言及」したそうです。笑ってしまいます (横田一さん「維新とたちあがれ日本は〝水と油〟/石原氏の一本釣りを狙う橋下氏」、http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/71419ddb7021e63dfe3fab319d28f60f)。いっそのこと、自公と維新全員で合体したら? 

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014012401001732.html

首相、集団的自衛権に意欲 中国を名指し批判、施政方針演説
2014年1月24日 14時41分

 第186通常国会が24日召集され、安倍晋三首相は衆院本会議で施政方針演説を行った。集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更に意欲を示し、自衛隊の海外展開を念頭に、世界の平和と安定に貢献するとうたう「積極的平和主義」の意義を強調した。東シナ海上空への防空識別圏設定や海洋進出など権益拡大を図る中国を名指しで批判。4月の消費税増税対策に全力を挙げるとともに、経済の好循環実現に決意を示した。

 2012年12月の第2次内閣発足後初めて国会演説で集団的自衛権に明確に言及。

(共同)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014012402000136.html

「維新分裂あり得る」 石原氏、自民合流に含み
2014年1月24日 朝刊

 日本維新の会の石原慎太郎共同代表は二十三日、共同通信のインタビューに応じ、野党再編や政策をめぐる路線対立により党分裂もあり得るとの認識を示した。その上で将来的な自民党との合流について「否定しない」と発言。集団的自衛権の行使容認に慎重な公明党に代わり自民党と連立する可能性にも言及した。

 日本維新で結いの党や民主党との野党再編をにらむ大阪系議員は、原発政策などをめぐり推進派の石原氏らと溝がある。

 石原氏は党内対立に関し「決定的なものだったら党を割ってもいい」と明言。結いの党について「護憲政党で何の共通項もない」と指摘し、今月から始まった政策協議に不快感を重ねて表明した。

 同時に「野党を再編する必要はない」として、自民党に対抗できる二大政党を目指す野党再編に否定的な見解を示した。
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●「沖縄の怒り」 『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号)についてのつぶやき

2014年01月20日 00時00分29秒 | Weblog


週刊金曜日』(1月17日号、975号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、三宅勝久さん【越冬救援キャンプを渋谷区が〝襲撃〟 重傷者も問答無用で強制排除】と田中優子さん【日本の構造的非道】。

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①『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 「ゴリ押し一辺倒、誤読する安倍政権の愚鈍さ 沖縄の怒り 絶えない「独立論」の背景 誤算つづきの辺野古推進派 国益も損ねる尖閣島嶼防衛」。やはり先の沖縄県知事選の選択は・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/25eaa805cd8c52ab4ffc03aa92759f3a

②『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 横田一さん【細川氏出馬で様相変えた東京都知事選 脱原発と安倍政権が争点に】、「「一強多弱」の国政下で安倍政権の〝暴走〟にストップをかける拠点が東京にできるのか」。小泉氏の脱原発は分断工作か・・・・・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/eb6f5b48605f2d6df539290d1e636ef5

③『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 満田夏花氏【原発「回帰」を狙う安倍政権 民意無視のエネルギー計画】、「パブコメ・・かけられたが、民意無視の資源エネルギー庁の強引なやり方に批判」「「国民的議論」を無視」。本当に「恥」「恥ずべき行為」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/48b0c5e5a039e862d4d17164e652be42

④『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 三宅勝久さん【越冬救援キャンプを渋谷区が〝襲撃〟 重傷者も問答無用で強制排除】。マイニュースジャパンにも三宅さんの記事(http://www.mynewsjapan.com/reports/1968)。これが「豊かな国の首都」で起こっていること(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/9c78acf8a563c3202beed3147d12cf78

⑤『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 片岡伸行氏【改定生活保護法施行前に要請 命切り捨てやめよ】、「生活困窮者の権利を脅かし、命の切り捨てにつながる・・〝改正〟・・憲法25条の空洞化」。真に助けを求める人々に対してこんな社会でいいのか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/9c78acf8a563c3202beed3147d12cf78

⑥『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 藍原寛子さん【被災地タクロバンで現地調査 福島からフィリピン支援を】、「東日本大震災でフィリピンから受けた支援のお返しをしようと、募金活動を開始した福島県内のボランティア団体・・現地調査が昨年末に」

⑦『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 田中優子さん【日本の構造的非道】、「仲井眞知事はは辺野古の埋め立てを承認した・・・マイケル・ムーア・・・等々、彼らを含む29人が・・・反対声明を出した・・・声明は「沖縄の人々による平和と尊厳、人権と環境保護のための非暴力のたたかいを支持します」・・・」

⑧『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 田中優子さん【日本の構造的非道】、「・・声明は「沖縄の人々による平和と尊厳、人権と環境保護のための非暴力のたたかいを支持します」と結んでいる。日本人全体がこれを言えないとしたら恥ずかしい」。本当に「恥ずかしい」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/fdc6a10535a8a00886c61fd0d4f9afd3

⑨『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 【大村アスカの政治時評/アッキーが「家庭内野党」でも夫の考えを変えるかもなんて期待は抱いちゃいけません】、「それと安倍首相への評価は全く別物だ」。危険な思い入れの強い相棒を持つと・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/50d159a28c4946d9759456c534ac1910

⑩『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 【新・わたしと憲法シリーズ/高良鉄美 平和と人権を追い求める基地の島・沖縄の憲法学者】、「沖縄にとって憲法は、復帰運動を通して自ら取にいったもの」。城山三郎さん曰く「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7408a0a5477439ac334576823e23618c

⑪『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 野中大樹氏【名護市にのしかかる18年越しの重圧】、「仲井眞知事への反発」、「・・の総決起集大会に応援にかけつけた仲井真知事・・小泉進次郎・・」。自公政権を支持してはイケナイ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/fdc6a10535a8a00886c61fd0d4f9afd3

⑫『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 屋良朝博氏【今どき日本版海兵隊とは 安倍首相の無意味な「離島防衛」構想】、「尖閣諸島を洗浄と想定・・軍事緊張を煽るだけで「国益」も損ないかねない有害な軍拡政策に過ぎない」。「壊憲」「戦争を出来る国へ」でいっぱい(脳ミソがあればの話ですけれどもね)http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/50d159a28c4946d9759456c534ac1910

⑬『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 【佐々木実の経済私考/安倍政権の“ニュー・スピーク”浸透する官製の物語】、「「政治と言葉」といえば、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』が思い起こされる。“ビッグ・ブラザー”が統治する全体主義社会・・・」

⑭『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 【佐々木実の経済私考/安倍政権の“ニュー・スピーク”浸透する官製の物語】、「“・・(新語)の原理”によって、内面の自由が徹頭徹尾奪われる。言葉を操作し、人々から思考力を消し去るのだ」。暗黒(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/842624c8585572e3bc01032e8b4b8279

⑮『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 矢崎泰久【発言2014】、「北朝鮮が世襲国家だなんて嘲笑しても始まらないよね。夢遊病としか思えない安倍晋三がとうとう靖国神社を参拝して、世界をアッと驚かせた。空気が読めないというより、やっぱり狂っている・・」

⑯『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 矢崎泰久【発言2014】、「・・アベノミクス・・四月の消費税増税にて一巻の終わり。初夢は名護市長・稲嶺、東京都知事・宇都宮の当選で決まり」。両方とも正夢にならないかな(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/fdc6a10535a8a00886c61fd0d4f9afd3

⑰『週刊金曜日』(2014年1月17日号、975号) / 浅野健一さん【恐怖煽り監視社会化を推進 川崎・被疑者逃走】、「・・報道ヘリが飛び交った。・・47時間、メディアは住民の不安を煽った」。「監視社会」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/5e6abd0d5b21ef7d6d1f894069c32f8b
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●「今、福島の森と川で何が起きているのか」 『週刊金曜日』(9月13日、959号)についてのつぶやき

2013年09月16日 00時00分53秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年9月13日、959号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、石坂啓さん【初めて老いった!?/やったねアベちゃん!!】と明石昇二郎さん【東電福島事故「刑事告訴&告発」はなぜ「不起訴」なのか】。

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■①『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / ようやく開封。「福島県浜通りエコツアーガイドブック 今、福島の森と川で何が起きているのか」。もちろん、横田一さん【東京五輪開催決定と放射能汚染水問題 世界に嘘をついた安倍首相】。ウソ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/060c22aa9939913740ad6aaaa7acd5df

■②『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 武馬怜子氏【排外主義デモにカウンター攻撃 新宿大久保公園でデモ隊が激突】、「憲法で保障された「表現の自由」に則ったデモを、警察が止めることはできない」。う~ん・・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f00bcec5ab16103b4852ed458cc72bf3

■③『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 根津公子さん【「君が代」不起立・不伴奏処分訴訟 最高裁が全員一致で上告棄却】。最高裁「裁判官全員一致の意見」だそうだ。最高裁国民審査最高裁を裁く」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/847fa3c946d3f82f2514522b061ab670

■④『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 真野きみえ氏【大阪がれき脱原発派の裁判初公判 逮捕は「狙いうち」と主張】、「市民への不当な弾圧がなかったかが、今後の裁判の中で争われることになろう」

■⑤『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 永野厚男氏【会議傍聴者の言動を記録 都教委が異常な監視】。本当!? 「ト」教委は何をやってんだ?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8adfc28e3a834d65c8088d41cd74d9cb

■⑥『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 明石昇二郎さん【東電福島事故「刑事告訴&告発」はなぜ「不起訴」なのか】、「告訴団が暴いた「汚染水」の新事実はどうなる?」。五輪で浮かれる最中の9月9日に発表(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/5249cf40b271f31f6c550bb75d9379a7

■⑦『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 【大村アスカの政治時評/大阪都構想を支持するか否か 堺市長選での市民の選択が橋下徹氏の未来も左右する】。【竹野三恵子の経済私考/安倍政権による雇用規制の緩和は「ナチス流だ」 唯一の公約実現は「世界一企業が活躍しやすい国」】

■⑧『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 宇都宮健児さん【主権を脅かすISD条項】、「TPP・・投資家対国家紛争解決条項・・外国企業(投資家)が損害を被った場合・・世界銀行傘下の・・に提訴して賠償を求めることができる」。メモ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ffeb37f2332f233ad4b25e13236e914d

■⑨『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 永六輔さん【無名人語録】、「美しい国日本、総理が近頃よく使うけれども、美しい福島って言えるかい?」。浅賀行雄氏のイラストが秀逸、聖火リレーをしている人が完全防備?、あるいは、作業員が走者??

■⑩『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 矢崎泰久さん【発言2013】、「それにしても安倍・猪瀬のペテン師コンビにも私は唖然とさせられた。放射能列島日本を安全・安心と喧伝し、赤字国債一千兆円を抱えながら財政危機は無いと主張する」。ウソ吐http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/060c22aa9939913740ad6aaaa7acd5df

■⑪『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 根岸恵子氏【今夏、森村誠一氏とともにロシア公演 加害を歌い続ける「悪魔の飽食」合唱団】。「戦争できる国」の現実(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7408a0a5477439ac334576823e23618chttp://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/cbf304c495f35f9e47c7032e10872883

■⑫『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号)/山口正紀さん【全力で反対キャンペーンを 特定秘密保護法案】、「メディアは、「戦争の出来る国」に向けた「新・国家機密法」と存在をかけ、全力で闘う時だ」。城山三郎さん曰く「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7408a0a5477439ac334576823e23618c

■⑬『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / 高嶋伸欣氏【不勉強と自主規制! 問題点だらけの教科書採択報道】、「東京都と神奈川県の教育委員会が、強引に採択から排除」。ハタとウタを強制しておきながら・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8adfc28e3a834d65c8088d41cd74d9cb

■⑭『週刊金曜日』(2013年9月13日、959号) / ピョンタ、再登場!、石坂啓さん【初めて老いった!?/やったねアベちゃん!!】、「・・『金曜日』のみなさんがどうせシケた顔してるんじゃないかと思って励ましにさー。だから言ってたじゃん、早いとこ転向してこっち側においでって」。笑読
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●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実

2013年08月21日 00時00分10秒 | Weblog


東京新聞の二つの記事、【人道なんてなかった 沖縄戦を経験 伊禮進順さん(87)】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013081602000116.html)とコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013081702000119.html)。

 いまも差別され続ける沖縄。

   『●子供にもSLAPPする国: 三上智恵監督・映画『標的の村 ~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~』
   『●SLAPPと原発、沖縄

 「戦争できる国」の頃の沖縄では、こんなことが起こっていた。いま、この国は再び「戦争できる国」へまっしぐら。それが「誇り」だなんて、一体脳味噌の中身はどうなっているのか?

   『●「不安と闘いながら世界に理念を示し続けたこの国に生まれたことを僕は何よりも誇りに思う」

 是非、 「戦争絶滅受合法案」の成立が望まれる。

   『●戦争、環境破壊の最たるもの
       
     「二十世紀の初めごろ、デンマークの陸軍大将が、こんな法律があれば、
      戦争をなくせると考えて起草した法案がある。題して
      「戦争絶滅受合(うけあい)法案」▼戦争の開始から十時間以内に、
      敵の砲火が飛ぶ最前線に一兵卒を送り込む。順序はまず国家元首、
      次にその親族の男性、三番目は総理、国務大臣、各省の次官、
      そして国会議員(戦争に反対した議員を除く)、戦争に反対しなかった
      宗教界の指導者…▼妻や娘は従軍看護師として招集し、最前線
      野戦病院で働く。権力を持つ者から犠牲になるなら、自らは
      安全地帯にいてナショナリズムをあおる政治家は姿を消すだろう


 終始、反戦を訴え続けた城山三郎さん。「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」。

   『●城山三郎さんと反戦

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013081602000116.html

人道なんてなかった 沖縄戦を経験 伊禮進順さん(87)
2013年8月16日 朝刊

 六十八年前に米軍が上陸した沖縄県嘉手納(かでな)町の海辺に、若者たちの声が響く。日米の多くの兵士や住民の命を奪った沖縄戦の影はない。にぎやかな笑い声を背に、砂浜を立ち去ろうとした時、ごう音をとどろかせ、米軍機が真っ青な空を切り裂いた。

 一九四五(昭和二十)年五月十日ごろ、一等兵だった伊禮進順(いれいしんじゅん)さん(87)=糸満市=の所属する小隊は、西原町と与那原(よなばる)町の境界にある運玉森(うんたまむい)の丘に陣をはり、約二十メートルの距離で米軍と向かい合っていた。

 「陣地の死守が使命で、後退など考えもしなかった」。次々と手りゅう弾が投げ込まれ、近くで負傷兵がのたうち回る。着弾から爆発まで数秒。ひたすら、手りゅう弾を投げ返した。気づくと五十人の小隊は二人になっていた

 伊禮さんは那覇市立商業学校(現県立那覇商業高)を卒業後、建設会社に就職。四四年十月に十九歳で徴兵された。半年後に沖縄本島に上陸した米軍は日本軍最後の防衛拠点だった運玉森を制圧し、首里(現那覇市)へと侵攻した。

   ■  ■

 味方である日本人同士でも、強者が弱者を切り捨てた。「毎日が死と隣り合わせ。人道なんてなかった

 四五年六月半ば、日本軍の拠点があった与座(現糸満市)の洞窟(壕(ごう))に上官の声が響いた。「負傷兵は戦闘の邪魔だ。ここから出て行け」。米軍は近くに迫っている。「死ねということか」。戦闘で足を負傷し、歩けなかった伊禮さんは、その夜、はって壕を出た。

 米軍の照明弾が一帯を照らし、銃弾が飛び交う。一晩かけたどり着いた野戦病院の壕では、死んだ兵士にウジが群がっていた。飲料水は岩にたまった雨水だけ。水面もウジが覆っている。「味やにおいの記憶はない。飲まないと死んでしまう。生きるためには何でもできた」

   ■  ■

 やがて、この壕も米軍に見つかる。足のけがも癒えていた伊禮さんは女性や少年ら住民四人を含む九人で、南の壕を目指した。山中で身を隠していたとき、この四人の住民が米軍車両に驚き、離れた場所から駆け寄ってきた。「この連中といては、いつか米軍に見つかり、殺される」。伊禮さんら五人の兵は住民を見捨てることにした。軍刀で脅し「ついてきたらたたき切る」と怒鳴った。自分を見捨てた上官と同じことをしていた。四人は何も言わなかった。

 四人のその後は知らない。伊禮さんは九月十四日、米軍に投降した。「『おまえは人間じゃない』と言われるかもしれないが、仕方なかった。人間って、こんなもんです。自分が助かるためには、恥も何もなかった」。安易な同感など寄せ付けないとでも言うような厳しい口調に、私はしばらく次の言葉を出せなかった。

   ■  ■

 戦後、県職員となった伊禮さんは五人の子に恵まれた。七月半ば、戦時中に身を隠した壕を一緒に訪れた。足がすくんだ。「鼻を突くような死臭がよみがえってくる」と話す伊禮さんの額には汗が浮かぶ。沖縄の空気は開放的で明るいが、集落の片隅に残る壕や米軍機は、島の過去を私に突きつける。

 「沖縄は戦争でも、基地問題でも犠牲を強いられている。六十八年間、何も変わってない」。七月の参院選で改憲を掲げる自民党が圧勝した。「戦争ができる国になってしまうかどうかは、あなたたちにかかってるんですよ」。憲法九条を後世に引き継ぐ使命を託されたと思った。

 <沖縄戦> 米軍は3月26日に慶良間諸島、4月1日に沖縄本島西海岸に上陸し、日本軍との間で、住民を巻き込んだ地上戦を繰り広げた。日本軍は本土決戦を遅らせるための持久作戦をとったが、6月下旬には壊滅状態となり組織的な戦闘は終結。住民の集団自決などの悲劇も生まれた。沖縄戦の正式な降伏文書が交わされたのは9月7日。米兵を含む戦没者数は20万人以上に上り、うち沖縄県民は半数の約10万人だった(県推計)。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013081702000119.html

【コラム】
筆洗
2013年8月17日

 靖国神社にある遊就館の片隅に奇妙な像がある。潜水服姿で頭には大きなかぶと。両手で長い棒を持ち、身構えている。先端に付けられているのは機雷である▼八月十五日の遊就館は見学者であふれていたが、この像をあまり気に留める人はいない。それはそうだろう。本土決戦を水際で食い止める「人間機雷の存在はほとんど知られていないのだから▼敗戦直前に横須賀や呉などで部隊が編成され、三千人近くの若者が潜水訓練を受けた。上陸する米軍の舟艇を水中で待ち構え、竹ざおの先の機雷を突き上げて自爆する。「伏龍」と名付けられた水際特攻隊である▼空を飛ぶ夢を失った予科練の少年兵たちは、ひたすら死に向かう訓練に明け暮れた。本土決戦が回避されたために実戦には至らなかったが、潜水具には構造的な欠陥があり、多くの若者が訓練中の事故で命を失った▼当時の戦争指導者の愚劣さが凝縮されている人間機雷を考えたのは、参謀として真珠湾攻撃の作戦を立案した人物だ。自らを犠牲にして祖国を守ろうとした少年たちの命をここまで軽く扱うのか。以前、取材した時に心底、怒りがわいた▼戦争が長引けば伏龍の要員になるはずだった人物に城山三郎さんがいる。特攻を命じた側に常に厳しい視線を向けた作家の原点だろう。「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」。城山さんの言葉が重く響く。
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