[↑ 辺野古破壊反対広告 (2021年06月06日、朝日新聞)] (2021年08月31日[火])
琉球新報の社説を三つ。
『●巨大新基地建設による辺野古破壊…プーチン氏に《主権を行使できて
いない実例》と指摘されてしまう始末』
『●和泉洋人首相補佐官…《日本の民間企業に建設協力を打診し、
便宜供与を匂わせていた…徹底的に民意をないがしろにする政権の姿》』
「《これは安全保障政策ではない。日本をぼろぼろにすることと
引き換えにした米国への隷従であり、「売国的」ですらある》…
ホシュやウヨクの皆さんの大好きな売国奴という言葉。でも、一体誰が
《売国》奴なのでしょうか? 皆さんのお嫌いなプーチン氏に
《主権を行使できていない実例》と指摘されてしまう始末ですよ?」
『●PFOSを含む泡消火剤《14万リットル流出 ドラム缶719本分》!!
沖縄市民に強硬な防衛相は番犬様には何にも吠え付けないとはねぇ…』
『●ポンコツな番犬様…泡消火剤《14万リットル…ドラム缶719本分》
流出事件の《原因は米兵が格納庫でバーベキューをしたことだった》』
主権はどこに? プーチン氏に嗤われていますが…。《環境汚染を拡散させた上、その費用までわれわれの税金で負担するというのか。理不尽極まりない。米軍はPFAS汚染水を本国に回収し、自らの責任と負担で処理すべきだ》。
【<社説>米軍PFAS放出 下水への接続を切断せよ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1382364.html)によると、《日本国内の法令では下水道への排出を想定していない有害物質を、合意もなく公共インフラに流し込む。決して沖縄だけの問題ではない。国家の主権に関わる重大事態だ。治外法権を許してはならない。日本政府は米国に厳しく抗議し、放出を直ちに中止させるべきだ》。
『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
…米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その1)』
《しかし、三上監督は最新作『標的の島 風かたか』で、さらに切迫した
問題を沖縄から日本全国へ提起する。それは現在、安倍政権が
進めている石垣島、宮古島、奄美大島、与那国島への
大規模な自衛隊とミサイル基地の配備についてだ。政府は南西諸島の
防衛強化を謳うが、その実態は、アメリカが中国の軍事的脅威に
対抗すべく打ち出した「統合エアシーバトル構想」にある》
『●沖縄イジメ…《この74年間、沖縄戦以来、陸兵が軍服を着て
宮古島を闊歩する姿など誰も見たことはない》』
『●《中国の海洋進出への対抗策というが、住民の安心をないがしろ
にして、地域の平和を守るといえるの》か?』
『●与那国島や石垣島、《沖縄は名護市辺野古だけでなく、
宮古島もまた国防のために政府に翻弄されている》』
『●虚偽説明…《宮古島では、島民の基地負担は
ますます重くなっている。政府がやってるのはいじめそのもの》』
「《いじめそのもの》。《石嶺香織さん(38)は「防衛省は、住民に事実を
明らかにして説明する義務がある。『住民を守る』と言いながら、
実際は安心できない生活環境を押し付けている。沖縄戦の記憶から、
弾薬庫が真っ先に攻撃されるのは明らか。再び島が標的にされる」と訴える》」
《敵の弾薬庫を狙わない作戦などない》。宮古島は〝防波堤〟《標的の島》に。《憲法が掲げる専守防衛を逸脱した「敵基地攻撃」に転用される可能性がある。軍備を強化する軍拡競争は緊張を高める。そうではなく、紛争の火種を取り除く、粘り強い対話外交こそが解決の道だ》。
【<社説>宮古弾薬搬入不許可 住民の安全が最優先だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1382978.html)によると、《陸自は、できるだけ早期の弾薬搬入を目指しているが、市による国民保護計画の改定もなされておらず危険だ。部隊の運用より住民の安全確保が最優先である。そもそも弾薬の搬入は「敵」から攻撃される恐れを高め、住民の生命や財産を脅かす。地元が納得できる説明ができないのなら、弾薬搬入を撤回すべきだ》。
『●《陸上自衛隊と米海兵隊が、名護市辺野古の米軍キャンプ・
シュワブに、陸自の離島防衛部隊「水陸機動団」を常駐させる…極秘合意》』
『●《沖縄県民の反対を無視して建設が進む辺野古沖の新基地を、米軍と
自衛隊が共用する…極秘合意》、その行きつく先は《標的の島》……』
『●確実に《人柱》計画断念を! 《助けてぃくみそーれー!》
頼みの玉城デニーさんが〝折れて〟しまえば、沖縄県にとって致命的』
出来もしない新基地にドブガネ。普天間が返還されることもない。辺野古は単なる破壊「損」。すぐさま中止し、そのお金をCOVID19対策に回せ。原状回復し、辺野古を元の姿に戻せ! 《国民を置き去りにした新基地建設は直ちに終止符を打つべきだ》。
【<社説>辺野古で新護岸着工 自然、民主主義の破壊だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1383557.html)によると、《そもそも新基地建設を巡っては、2019年の県民投票で投票者の約7割が反対の意思を示している。県知事選など県内の選挙でも反対の民意は明らかで、玉城デニー知事は建設断念を求めている。その中での工事強行は自治や民主主義の破壊だ。政府は直ちに建設を断念し、膨大な建設費用を新型コロナウイルス対策費に回すべきだ》。
結局、COVID19禍で苦しむ沖縄の人々の命や安全・安心な生活など、どうでもいい訳だ? 《米国への隷従》しかできない政府・自公お維。
《とにかく選挙に行くこと、もちろん、その前に「忘れないこと」。それが今国民に求められている一番大事なことだ》(古賀茂明さん)。何度でも、何度でも、何度でも、#投票倍増委員会 会員として強く訴えます、自公お維トファに投票してはいけない。主権を取り戻しましょう。主権者として、必ず選挙に行きましょう。
『●自民党総裁? 誰でも同じ ――― 野党による政権交代を! 数多の
アベ様案件の解明、公文書の開示だけでも、十分に政権交代の意義はある』
最後に…。《国場幸之助氏を支持》って、あぁっ~、絶望的な記事…。
琉球新報の記事【金秀Gが自民候補支持へ 「オール沖縄」から離反 衆院選で経済重視】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1392489.html?utm_source=ryukyushinpo&utm_medium=referral&utm_campaign=carousel)によると、《「基地反対のテーマだけでは沖縄の未来は開けない」と述べ、経済発展や沖縄振興の推進に向けて自民党候補の支持に回る考え…衆院沖縄1区は、自民現職の国場幸之助氏を支持する方向で調整》。
『●《「辺野古とカネ」…見積りを依頼した13社のうち…
12社が一斉に辞退》…《単価を5370円》が偶然の一致?』
「沖縄タイムスの記事【辺野古工事の請負業者が献金 衆院選中、
沖縄の自民3議員側に】…によると、《2017年の衆院選期間中、
いずれも自民党公認で沖縄選挙区から立候補した国場幸之助氏
(九州比例)、宮崎政久氏(同)、西銘恒三郎氏(沖縄4区)が
代表を務める自民党支部が、名護市辺野古の新基地建設関連工事を
受注した業者から献金を受けていた…国と請負契約を結んでいる
企業の国政選挙に関する献金を禁じた公職選挙法(特定寄付の禁止)
に抵触する恐れ》。《辞職必至》だったはずの方がまだ議員だった
ことに驚き。さすが自民党」
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1382364.html】
<社説>米軍PFAS放出 下水への接続を切断せよ
2021年8月27日 05:00
在沖米海兵隊は26日、普天間飛行場に貯蔵していた有機フッ素化合物(PFAS)を含む汚染水について、濃度を低減処理した上で公共下水道への排出を始めた。県や宜野湾市が放出計画に反対する中で、一方的に排出開始を通告した。県民の安全や環境をないがしろにする行為だ。
日本国内の法令では下水道への排出を想定していない有害物質を、合意もなく公共インフラに流し込む。決して沖縄だけの問題ではない。国家の主権に関わる重大事態だ。治外法権を許してはならない。日本政府は米国に厳しく抗議し、放出を直ちに中止させるべきだ。
下水道法では水質保全の観点から、管理者は排出の一時停止を命じることができる。米軍が排出を止めて日本側との協議に応じないのならば、県民の命と健康を守るため下水への接続を切断することも念頭に置いて対処すべきだ。
本来は、PFASを含む汚染水は廃棄物として焼却処分する。環境省や消防庁は、PFASを含む泡消火剤は廃棄物処理法に基づき処理するよう事業者に呼び掛けている。
ところが海兵隊は焼却処分には費用と時間がかかるとして、米本国で使用している処理装置で汚染水の濃度を下げた上で、処理後の水を公共下水道で基地外に流す計画を日本側に打診してきた。コストという米軍の都合を優先し、日本の環境法令の例外を認めさせようという態度だ。
PFASは発がん性など健康への悪影響があり、自然の中でほとんど分解されず蓄積していく。宜野湾市議会は7月、公共下水道や河川への放出を認めない意見書と決議を全会一致で可決している。日本政府内にも慎重論が強くある中で、米軍、政府、沖縄県で処分方法の協議が続いていた。今回の放出は日本側との合意が一切ない状況での強行であり、常軌を逸している。
米軍は、PFASの一種であるPFOSとPFOAの処理後の含有量は、日本の飲用水の目標値(1リットル当たり50ナノグラム)を下回っているとしている。しかし、基準値の設定以前に、米軍の処理が適切かどうかを国や県が放出前に確認する手段が担保されていないことが問題なのである。
そもそも、貯蔵している汚染水の量という基本的な情報さえ、放出まで日本側に伝えられていなかった。1リットル当たりの濃度を下げたとしても、放出量が多ければ大量の物質が蓄積することになる。米軍がいくら安全性を強調しようと、肝心の情報がブラックボックスでは排水を認めることなどできるはずがない。
米軍基地の光熱水費は在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)で日本政府が肩代わりしている。環境汚染を拡散させた上、その費用までわれわれの税金で負担するというのか。理不尽極まりない。
米軍はPFAS汚染水を本国に回収し、自らの責任と負担で処理すべきだ。
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1382978.html】
<社説>宮古弾薬搬入不許可 住民の安全が最優先だ
2021年8月28日 05:00
陸上自衛隊が宮古島市城辺の陸自保良訓練場にミサイルなどの弾薬を搬入することに対し、座喜味一幸宮古島市長は、平良港の使用を不許可とした。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言中であることが理由だ。
沖縄防衛局は、輸送する隊員のPCR検査やワクチン接種などの対策を徹底する旨を回答したが、市長は来島自粛を強く呼び掛けている状況下では「市民感情として受け入れがたい」と判断した。陸自は搬入時期を再検討する。
陸自は、できるだけ早期の弾薬搬入を目指しているが、市による国民保護計画の改定もなされておらず危険だ。部隊の運用より住民の安全確保が最優先である。そもそも弾薬の搬入は「敵」から攻撃される恐れを高め、住民の生命や財産を脅かす。地元が納得できる説明ができないのなら、弾薬搬入を撤回すべきだ。
宮古島への弾薬搬入は曲折をたどった。陸自駐屯地が開設された2019年、ミサイル弾薬は置かないと地元に説明していた「保管庫」に、迫撃砲の砲弾や中距離多目的ミサイルの弾薬が持ち込まれていたことが判明。当時の岩屋毅防衛相が「(説明が)不十分だった」と謝罪し、島外へ運び出した経緯がある。
今年、防衛省が弾薬の搬入時期を検討していたさなか、下地敏彦前市長らが駐屯地の土地選定を巡る贈収賄の疑いで逮捕された。5月中旬にも運び込む計画だったが、事件や天候の影響で6月2日にヘリで一部の弾薬を搬入するにとどまっている。
その際、防衛局は市側が求めた具体的な搬入の日程やルートの開示を拒んだ。今回の海上輸送も経路や日時を公表しない国の対応を見て海運大手の複数社が弾薬を運ばない旨を国に伝えた経緯がある。
火災時など、周辺住民が爆発に巻き込まれる恐れがない距離を保っているかも定かではない。住民から懸念の声があるが、防衛省は弾薬の量など詳細を明示していない。情報公開は極めて不十分だ。
防衛省は宮古島を含む南西諸島へのミサイル配備を加速させている。2023年度をめどに、うるま市の陸自勝連分屯地に本島初となる地対艦ミサイル(SSM)部隊を配備する方針だ。既に奄美大島にも配備され、石垣島を加えた計4島に部隊が置かれる。
こうした「南西シフト」は中国の海洋進出を封じ込める狙いがある。台湾海峡で米中が衝突すれば、自衛隊も武力を行使する可能性が高い。その場合、県民が戦争に巻き込まれる恐れがある。
防衛省は12式地対艦ミサイルの飛距離を伸ばし、相手の脅威圏外から攻撃できる長射程ミサイルの開発を進めている。憲法が掲げる専守防衛を逸脱した「敵基地攻撃」に転用される可能性がある。軍備を強化する軍拡競争は緊張を高める。そうではなく、紛争の火種を取り除く、粘り強い対話外交こそが解決の道だ。
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1383557.html】
<社説>辺野古で新護岸着工 自然、民主主義の破壊だ
2021年8月29日 05:00
自然環境保護や自治、民主主義の観点から見ると、暴走と言うほかない。米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古新基地建設で、沖縄防衛局は、大浦湾側「N2」護岸の工事に新たに着手した。建設予定地周辺には大型サンゴやショウガサンゴなどが生息しているが、移植をせずに工事を強行している。自然環境を破壊しかねない行為だ。
そもそも新基地建設を巡っては、2019年の県民投票で投票者の約7割が反対の意思を示している。県知事選など県内の選挙でも反対の民意は明らかで、玉城デニー知事は建設断念を求めている。その中での工事強行は自治や民主主義の破壊だ。政府は直ちに建設を断念し、膨大な建設費用を新型コロナウイルス対策費に回すべきだ。
今回の護岸着工に至る過程で、政府は自然を守る意思があるのか疑いたくなる手法が次々と明らかになった。
防衛局は護岸の建設予定海域に生息していたサンゴ830群体を、生残率が低くなる夏場に移植した。この時期は移植を避けるよう県が求めていたにもかかわらず、無視して強行した。一方で、県から許可を得られるめどが立っていない別のサンゴ類は、護岸に重なっていないことを理由に、移植しなくても問題ないと判断。石材の投入を始めた。
辺野古沖は世界自然遺産と連続する貴重な海域だ。水産資源保護の観点からも、国の手法は乱暴に映る。
直視すべきは大浦湾に広がる軟弱地盤の存在である。防衛局は地盤改良工事を追加するために設計を変え、県に変更を認めるよう申請している。これに対し県は不承認とする方針を固めている。その判断を政府が強制的に覆さない限り、新基地建設は頓挫する。そうなれば、サンゴの移植だけでなく、これまで進めてきた護岸や埋め立て工事などは全て無駄になる。
農林水産相が県にサンゴの移植を許可するよう指示したのは違法だとして県が取り消しを求めた訴訟で、最高裁の裁判官5人のうち2人が県側の主張を認めた。その判断は、軟弱地盤の存在が大きい。
裁判官の一人が「護岸工事という特定の工事のみに着目」して是非を判断することは「『木を見て森を見ず』の弊に陥る」と指摘したことを、政府は重く受け止めるべきだ。
防衛省の試算では新基地完成には12年を要する。予算も約9300億円が見積もられている。新型コロナの大流行で国全体が未曽有の危機に陥っている中、完成の見通しが立たない建設工事にこれだけ膨大な血税をつぎ込むことを多くの国民は望まない。
日本世論調査会が6~7月に実施した全国世論調査では、普天間飛行場の辺野古移設を進める政府の姿勢について不支持が57%に上り、支持38%を大きく上回った。全国でも「ノー」である。国民を置き去りにした新基地建設は直ちに終止符を打つべきだ。
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[※ 辺野古は破壊「損」 【米軍飛行場の移設先として工事が進む沖縄県名護市の海岸】(東京新聞 2020年4月3日)↑] (2021年02月11日[木])
阿部岳さんによる、AERAの記事【辺野古新基地を「自衛隊が共用」の密約が発覚! スクープ記者が明かす政府のごまかしと米国の本音とは】(https://dot.asahi.com/aera/2021020100038.html)。
《沖縄県民の反対を無視して建設が進む辺野古沖の新基地を、米軍と自衛隊が共用する。極秘合意を白日の下にさらしたスクープの筆者が、アエラに寄稿した。…それでも、工事は止まらない。政権が沖縄で何をしても、支持率は変わらなかったから。逆に本土の国民が気づけば、迷走を極める辺野古新基地問題はあっという間に終わる。(沖縄タイムス編集委員・阿部岳)》。
ニッポン政府が〝防波堤〟《標的の島》を意図した、デタラメな沖縄イジメ。一体どこが、《安倍首相は「基地負担軽減に全力を尽くす」》なのか? 《沖縄タイムスと共同通信の合同取材に、複数の陸自幹部が本音を漏らしている。「将来、辺野古は実質的に陸自の基地になる」 話が違うのではないか》?
『●《陸上自衛隊と米海兵隊が、名護市辺野古の米軍キャンプ・
シュワブに、陸自の離島防衛部隊「水陸機動団」を常駐させる…極秘合意》』
阿部岳さんらの大スクープだというのに、《政治が軍事に優越するという民主主義国家の大原則「文民統制」(シビリアンコントロール)を逸脱する大問題だ》というのに、この件、「本土」はとても静か。一方、《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》問題については、朝日新聞でも、漸く最近報じられるようになってきた
『●《思いやり予算日本要請…必死に米軍を引き留めつつ、沖縄に負担を
押し付け続ける日本政府の手法はかつての植民地主義をほうふつさせる》』
『●《埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から
採取することが新たに盛り込まれた…「戦没者に対する冒とくです」》』
『●《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地
建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか?』
これも裏で暗躍していたのは、元・最低の官房長官なのでは? 《安倍政権の中枢》とは、元・最低の官房長官、陰湿悪質陰険強権的な利権漁りカースーオジサンではないのか?
デモクラシータイムスの映像記事【密約!辺野古は陸自も常駐 宮古島市長選 離島のコロナ【新沖縄通信 2021年1月号】20210126】(https://www.youtube.com/watch?v=WQhJBrBny7Y)によると、《沖縄タイムスと共に考える、沖縄を見る 沖縄から見る。沖縄タイムスと共同通信の共同取材でたどり着いたスクープから。辺野古新基地を米軍海兵隊と自衛隊水陸両用団で共同使用しようという日米幹部の秘密の合意が基地の建設が始まる前からありました。辺野古は、政府によれば危険な普天間の代替のはずでしたが、これでは何のための基地なのか。また、中国との緊張の高まりの中で、米軍自体は中国軍のミサイルの射程から遠のくことを計画し、グアムやハワイに引いてより安全な地域から対抗しようとしています。辺野古は、自衛隊の水陸両用団の念願の母港となるのでしょうか。そのほか、宮古島市長選のオール沖縄候補勝利の意味、選挙イヤーの見通しと共に、ひっ迫する離島の医療についてもニュースをお届けします。収録は2021年1月26日》。
【密約!辺野古は陸自も常駐 宮古島市長選 離島のコロナ【新沖縄通信 2021年1月号】20210126】
(https://www.youtube.com/watch?v=WQhJBrBny7Y)
もうひとつ、Choose Life Proyectから。《Choose Life Project 2021年2月4日(木)18:20- 【出演】MC兼質問者 阿部岳(沖縄タイムス編集委員) ゲスト 石破茂(元防衛大臣・衆院議員)「沖縄タイムス」との共同企画。辺野古をめぐる日米の”極秘合意”を報じた阿部編集委員が元防衛大臣の石破茂さんに生インタビュー。2015年に極秘合意が結ばれていたことを知っていた? 陸幕長が米側と合意したのは、文民統制上、問題ではないか? 辺野古の新基地建設は?》
【2/4 石破茂元防衛大臣に聞く。米軍との極秘合意は本当にあったのか? #辺野古を考える 沖縄タイムス 共同企画】
(https://www.youtube.com/watch?v=StNb1YlZjx4&t=797s)
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【https://dot.asahi.com/aera/2021020100038.html】
辺野古新基地を「自衛隊が共用」の密約が発覚! スクープ記者が明かす政府のごまかしと米国の本音とは
阿部岳 2021.2.2 08:02 AERA
(米海兵隊と共同訓練を行う陸自の水陸機動団。両者は辺野古新基地の
共用でひそかに合意していた/2018年10月14日、鹿児島県中種子町の
長浜海岸 (c)朝日新聞社)
(大型の砂利運搬船も入り埋め立て工事が進む辺野古沖。写真下の
海域では軟弱地盤が見つかっている/2020年12月11日、沖縄県名護市
(c)朝日新聞社)
沖縄県民の反対を無視して建設が進む辺野古沖の新基地を、米軍と自衛隊が共用する。極秘合意を白日の下にさらしたスクープの筆者が、アエラに寄稿した。AERA 2021年2月8日号の記事を紹介する。
(【写真】大型の砂利運搬船も入り埋め立て工事が進む辺野古沖)
* * *
沖縄を呪縛し続ける辺野古新基地の計画は、水面下で根本的に変質していた。四半世紀の間ずっと、沖縄県民が聞かされてきたのはこんな三段論法だった。
(1)米海兵隊の普天間飛行場は日本の安全保障に不可欠
(2)だが宜野湾市のど真ん中にあって危険すぎる
(3)だから人口が少ない名護市に新基地を造って移す──。
近年、計画推進の中心人物となってきた菅義偉首相は官房長官時代から宜野湾市民の命を人質に取り、「危険性の除去が原点」「唯一の選択肢」と、計画の受け入れを迫ってきた。
ところが。新基地は海兵隊だけでなく自衛隊も使うことが判明した。陸上自衛隊の離島専門部隊「水陸機動団」を常駐させる極秘合意を、在日米海兵隊のニコルソン司令官と岩田清文陸幕長(いずれも当時)が2015年に結んでいた。
沖縄タイムスと共同通信の合同取材に、複数の陸自幹部が本音を漏らしている。
「将来、辺野古は実質的に陸自の基地になる」
話が違うのではないか。沖縄県の玉城デニー知事は報道が出た1月25日朝、即座に批判した。
「われわれは実質的な負担軽減を求めている。海兵隊が引いていく代わりに自衛隊が入ってきて、という前提は県民感情からしても認められない」
海兵隊が引いていく、というのは中国のミサイル能力強化を受けてのことだ。危険が増す南西諸島からグアムやハワイへ、実戦部隊の大半を移転することが日米間で決まり、現地で受け入れ準備が進む。
沖縄県はこの変化を捉え、軍事戦略上も普天間代替の新基地は沖縄に必要ないと主張してきた。いずれ陸自専用基地になるという証言は、その正しさを裏付ける。論理的に、普天間は無条件で返還できることになる。
冷戦の余韻が残る1996年の日米特別行動委員会(SACO)合意以来、戦略環境が大きく変わる中でも、新基地建設は両政府の既定方針としてかたくなに維持されてきた。玉城知事は「SACOを再点検する」と矛盾を追及する構えだ。
新基地建設の予算は政府発表で約9300億円、沖縄県の試算で2兆5500億円。当初の目的を失った巨額事業は、今も辺野古の海に埋め立て土砂を投入し続けている。
■陸自には「理想の環境」
陸自には、新基地が「理想の環境」に映っている。幹部は「オスプレイ、水陸両用車が使えて海兵隊と一緒。条件がそろっている」と説明する。
中国が軍事力を強化する中、自衛隊は南西諸島に防衛力の軸足を移している。そんな中、18年に「日本版海兵隊」という触れ込みで誕生したのが、新基地への常駐で米国側と秘密裏に合意していた水陸機動団だ。離島奪還作戦のため、輸送機のオスプレイと水陸両用車という「本家」海兵隊と同じ装備を買い込んでいる。
新基地はオスプレイを運用するV字形滑走路を備える。内陸の普天間と違い、海自の輸送艦が着岸して水陸両用車の積み下ろしもできる。近くの砂浜では今も海兵隊が水陸両用車の上陸訓練を繰り返しており、陸海空一体となった訓練を、しかも海兵隊と共同で行える。陸自にとっては「最高」(幹部)だ。
だが、新基地には県民の鋭い批判がある。そこで着工2年前の12年からひそかに現地調査に着手し、交渉を重ねて海兵隊との常駐合意にこぎ着けた。その後、陸自施設の計画図案や給排水計画を作成、関係先に示した。「陸自、海兵隊とも本気だ。必ず実現する」。元陸自幹部はそう断言する。
海兵隊側は当初、慎重姿勢だった。家賃無料の快適な借り家に自衛隊という居候を許せば、生活に何かと制約が出る。しかし交渉途中からはっきりと賛成に転じた。元陸自幹部は「ワシントンの政治判断があった。国防総省、ホワイトハウスまで了承を得ていたはずだ」と語る。
米側の狙いはいくつかある。県民の批判をやわらげるため、陸自を同居させて仲介役になってもらうこと。海外移転で手薄になる基地を維持してもらうこと。有事に共に行動するため、一体化を飛躍的に進めること。
在日米海兵隊司令官として極秘合意を結んだニコルソン氏は「大賛成」と公言していた。水陸機動団の三つの連隊のうち一つを置く陸自の方針に対し、今は長崎県にある団本部ごと新基地に引っ越し、司令部機能を融合させることを求めた。派手な動きが安倍政権中枢の耳に入り、「計画の存在が広まったら、沖縄の反発は抑えられなくなる」と激怒されたこともあった。
■菅氏の強硬姿勢が背景
安倍・菅政権は沖縄の反対を踏み破って新基地建設を進めてきた。ここで疑問が湧く。陸自のための基地だから、異様な執念を燃やしてきたのか。陸自幹部はそうではないと言う。
「安倍政権になって新基地が現実的になり、陸自と海兵隊の極秘合意につながった」
一貫して沖縄政策を仕切る菅氏の強硬姿勢が、現場に「理想郷」を夢見させたということだ。
新基地が完成する見通しは立っていない。最大の難問は「マヨネーズ並み」といわれる海底の軟弱地盤。陸自が活用を期待する岸壁予定地の真下にも横たわる。
逆に、県民の世論は硬化するばかりだ。政府は米軍に比べれば自衛隊の方が県民に受け入れられやすいと期待していた。だが、だまし討ちの計画が報道で露見してしまい、県民の批判はむしろ高まっている。
政府は火消しに必死だ。過去に合意があったこと、基地に置かれる陸自施設の計画図面などを作ったことはほぼ認めつつ、「今は終わった話」という筋書きを描いた。菅首相は国会で「従来より恒常的な共同使用は考えていなかった」と踏み込んだ。しかし、沖縄タイムスの取材にホワイトハウス元高官が常駐案の報告を受けていたと証言し、矛盾があらわになっている。
輸送機オスプレイの普天間配備も25年前から計画されていたのに、政府は米側に頼み込んで秘密にしてもらい、それが米公文書で発覚した後も「聞いていない」と主張し続けた。同じ光景が繰り返される。
■尖閣有事には使えない
民意、技術的課題、巨額の予算。目的もあやふやになり、新基地にはあらゆる困難が待ち受ける。そして、基地ができなくても日本に危機は訪れない。
米海兵隊は時代遅れになった「殴り込み部隊」の姿と決別し、歩兵を減らし、ミサイル部隊の創設に動いている。敵の攻撃を避けるため分散して動き回る新戦略下では、沖縄に大規模な固定拠点は必要ない。
陸自の水陸機動団は、昔の海兵隊を周回遅れで追いかけている。13年に発足を決めた後、中国のミサイル能力が急速に強化され、5年後に誕生した時点ではすでに戦略的妥当性を失っていた。
主要装備の水陸両用車についても、防衛省内局幹部は「使えるのは砂浜だけ。岩場の尖閣には上陸できない」と明かす。尖閣諸島有事に駆け付けるというイメージと実態はかけ離れている。
オスプレイは事故の多さからさらに悪名が高い。中国が優勢を強める地域で単なる輸送機にできることも少ない。陸自幹部は「水陸両用車は古い。オスプレイも正規軍相手では活動が難しい。米国に買わされた、ということなのかもしれない」と声を潜めた。
米国側の都合で軍事的に意味が少ない装備を買わされ、意味が少ない新基地を造らされる。そのために、日本国民の税金が注ぎ込まれている。
沖縄は民主主義の枠内でできることは何でもしてきた。たび重なる選挙や住民投票で建設反対の民意を示し、現場に座り込んで抗議している。
それでも、工事は止まらない。政権が沖縄で何をしても、支持率は変わらなかったから。逆に本土の国民が気づけば、迷走を極める辺野古新基地問題はあっという間に終わる。(沖縄タイムス編集委員・阿部岳)
※AERA 2021年2月8日号
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[※ 辺野古は破壊「損」 【米軍飛行場の移設先として工事が進む沖縄県名護市の海岸】(東京新聞 2020年4月3日)↑]
琉球新報の【<社説>菅政権誕生へ 分断策の強化を懸念する】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1191345.html)。
《次の政権も沖縄の民意を無視する体制となるのだろうか。それどころか、「アメとムチ」の政策が一層多用される懸念すらある。…菅氏は安倍政権の「沖縄政策責任者」として名護市辺野古の新基地建設問題だけでなく、沖縄振興策なども長年統括してきた。新基地建設を推し進める一方、県政の容認・反対の態度いかんで沖縄関係予算を増減させる手法などを用いて「オール沖縄」勢力の切り崩しを図ってきた。今後さらに沖縄への分断策が強化される恐れがある》。
沖縄イジメもさらにさらに陰湿・悪質・強権に。
沖縄タイムスの【社説[自民新総裁に菅氏]「負の遺産」に向き合え】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/632427)によると、《政策論争は盛り上がらず、長老のぎらついた権力欲と、派閥の勝ち馬に乗る心理だけが目に付いた選挙だった…「負の遺産」の最大のものは、果たすべき説明責任を怠ってきたことである。菅官房長官は定例の会見で質問を遮断して説明を回避したり、木で鼻をくくったような、はぐらかしが目立った。「その指摘は当たりません」「まったく問題ありません」「仮定の質問にはお答えできません」 辺野古の新基地建設を巡って、会見のたびに「粛々と」という言葉を繰り返す菅氏に対し、亡くなった翁長雄志前知事が「上から目線」だと批判したのは今も記憶に新しい。権力を抑制的に行使してきたかつての保守政権と違い、安倍政権は法律解釈の強引な変更や官僚人事などを通して、自らの都合のいいように権力を行使することが多かった。菅氏には説明責任を尽くすことと意思決定の透明化を強く求めたい》。
『●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、
「国民への背信行為」を自分自身で行っている』
「リテラの記事【菅官房長官が壊れ始めた! 会見で「ここは質問に
答える場所じゃない」、自分の著書のことを「知らない」】…
《過去には公文書の重要性を訴えていたのに、そのことすら
記憶にない――。…菅氏は野党時代の2012年に出版した
『政治家の覚悟』(文芸春秋)で、「政府があらゆる記録を
克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。
その作成を怠ったことは国民への背信行為」と記していた》」
『●ブーメラン…「政治家も責任を取らない結果、政府は無責任体制に
陥り、国家運営の著しい停滞を招いた」by (当時野党)自民党アベ様』
「【[大弦小弦]安倍首相の「責任」】…。《…▼「政治家も責任を
取らない結果、政府は無責任体制に陥り、国家運営の著しい停滞を
招いた」。12年10月31日の衆院本会議で、当時の
民主党政権を批判した安倍首相の言葉だ。今、ブーメランのように
返っている。(吉川毅)》」
『●《悪夢…民主党》総裁選では「全国で遊説することなく、国民に広く
考えを示さず、政策論争を深めなかった」と当て擦っておきながら…』
『政治家の覚悟』というブーメランが頭に刺さっている人、それが元・最低の官房長官。
琉球新報のコラム【<金口木舌>「不当表示」見過ごさない目を】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1190801.html)によると、《▼政府は情報公開法に基づき、公文書などの記録を公開する義務を負う。記録はうそやその場の言い逃れで国民をだますことへの抑止にもなる。だが、2011年の東日本大震災で政府は会議の大半で議事録を残さなかった ▼「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然」「(議事録の)作成を怠ったことは国民への背信行為」。かつて鋭く当時の民主党政権を著書で批判したのが菅義偉官房長官 …▼自民党の総裁選が実施される。新型コロナ対策や経済の立て直し、辺野古移設問題などにどう向き合うか。うそや隠ぺい、論点ずらしなど政府の「不当表示」がないか、国民は不利益を被らないようもっと敏感になってもいい》。
ブログ主が〝最低の官房長官に認定〟したのは2015年2月頃でした。特に、陰湿な沖縄イジメが主要因。
『●屁理屈にもなっていない…
菅義偉官房長官「汚染水の『影響』は完全にブロック」』
「常々、うすうす菅官房長官はアホ?、と思っていたのですが、
今回、確信に。ブログ主の中で、最低の官房長官に認定。」
『●「恐怖販売機」(©東京新聞『筆洗』)から
出てくる「戦争法案」: 国会や憲法学者の存立危機事態』
『●首相の座を「全く考えていない」と否定…
ブログ主のなかでは「最低の官房長官」認定済み』
『●独裁国家・アベ様政権相手に「けんか」できる
翁長雄志知事の叫び、「うしぇーてぃないびらんどー」』
『●スガ殿曰く「報道が萎縮するような実態は全く生じていない」
…「日本は今や世界の笑い者」、恥ずかしい…』
『●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」
「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない』
『●沖縄市民の民意: 民意を何度明確にすれば、アベ様や
最低の官房長官らは理解しようとするのか?』
沖縄イジメの《継承》というよりも、元・最低の官房長官が沖縄イジメの本家、主犯。《米軍軍政下に『沖縄の自治は神話だ』と言った最高権力者キャラウェイ高等弁務官の姿と重なる》元・最低の官房長官。沖縄イジメは陰湿・悪質・強権化することは必至だ。
『報道特集』(2020年8月29日)にて金平茂紀さんの言葉、「…あとは、沖縄ですよね。歴代の政権の中で沖縄に対して最も冷淡な政権だった」。アベ様や最低の官房長官、その取り巻き連中による沖縄イジメ・沖縄差別な7年8カ月。
さらに、3週間後の『報道特集』(2020年9月19日)でも金平茂紀さんは「子供の頃、イジメを止めたとか何とか、さっき言っていましたけれどね、菅さんは。でも、翁長さんがずっと4カ月も会えなかったとういのはイジメそのものだと思いますけどね」。
『●《「遊撃戦遂行の為特に住民の懐柔利用は重要なる一手段にして我が
手足の如く之を活用する」…住民同士を監視させ…批判している…》』
《── 95年には米兵による少女暴行事件が起きました。
三上 彼女を忘れた日はありません。彼女は二度と同じような犠牲者を
出したくないという一心で事件を公にしたのに、普天間飛行場の
返還が発表された時、私たちは「県民の怒りが普天間を動かした」
と報道してしまいました。辺野古が面する大浦湾に米軍基地を作る
計画は60年代からあり、それをこの機を利用して日本に作らせる
というカラクリに気づいてなかったのです。
それが悔しくて、古い基地を返す代わりに新しい基地を日本の税金で
作らせるという欺瞞(ぎまん)を伝えなければと、がむしゃらに
走ってきました》
最後に、辺野古破壊につながる醜悪な《カラクリ》《欺瞞》。
目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/米兵3人による卑劣な犯罪から25年】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/8cf7dfaa3a0e315f09692220bf9704e0)によると、《1995年9月4日に米兵3名が起こした卑劣な犯罪から25年が経った。辺野古新基地建設の原点にあるのがこの事件であり、本来なら沖縄にある米軍基地をすべて撤去させるべきだった。にもかかわらず、新たな基地を造る形で現実が進行していることに怒りと情けなさを覚える。事件が起こった沖縄島北部の東海岸に新たな基地を造る。被害者やその家族の心情をまったく考えていない。そのことが一番許せない。日本政府や同調した沖縄の自民党・公明党、建設業者は、事件を利用して基地利権を生み出すことに力を注いだ。辺野古新基地建設で金を儲けている連中は、25年前の事件を食い物にしているのだ。SACO合意とは、事件に対する沖縄県民の怒りをはぐらかし、沖縄の中で基地をたらいまわしする欺瞞でしかなかった。辺野古新基地や高江のヘリパッド、浦添軍港の建設は、すべて米兵の凶悪犯罪に苦しむ被害者の犠牲の上に成り立っている。こんな醜い基地をどうして容認できるか。目の前で進む工事を見ながら、何度も25年前の事件を思い出し、止めきれないことへの情けなさ、無念さを噛みしめてきた。25年前の10・21県民大会に参加した人は、あのとき何を誓ったのか。それを思い出せば、辺野古の現状を見て見ぬふりできないはずだ》。
『●【金子勝の「天下の逆襲」/野党は「消費減税で戦う」ではなく
ニューディール議論を】…最悪な税制なんかを導入したが故に…』
『●さようならアベ総理、そして、こんにちはアベ様…数々のアベ様案件
について真相を解明し、真の「責任」を果たしていただきましょう』
「2020年8月28日(金)午後、漸くこの日を迎えました。
アベ様が首相辞任を表明しました」
『●アベ様は《人事局により「縦割りを払拭」と語ったが、目立ったのは
「功」よりも「罪」の側面だった》…《人事掌握、忖度広がる》』
『●《派閥の談合が露骨で、仲間内で甘い汁を吸うアベ政治…何より問題
なのは、菅がやってきたことを検証せず、ヨイショ報道を流すメディア》』
『●《出来ないことを出来ると言い、やれると言ったことをやらなかったのが
安倍―菅という最悪のタッグ…安倍と周辺一味による暗黒の時代…》』
『●斎藤貴男さん《この国の社会と人心は、主に小泉純一郎政権と安倍政権に
よって破滅…。菅氏も安倍路線の継承を誇らしげにうたっている》』
『●無《責任政党》内人事、大惨事アベ様政権・「官邸官僚」人事…
見るに堪えないメンバーで数々の腐臭漂うアベ様案件に蓋をする気満々』
『●違憲な壊憲、縁故主義・政権の私物化までも《継承》…《主権者である
国民の一人一人が幸せを追求できる政治を実現》する気も無し』
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1191345.html】
<社説>菅政権誕生へ 分断策の強化を懸念する
2020年9月15日 06:01
次の政権も沖縄の民意を無視する体制となるのだろうか。それどころか、「アメとムチ」の政策が一層多用される懸念すらある。
自民党総裁選で菅義偉官房長官が総裁に選ばれた。これより菅氏は与党多数の国会で、安倍晋三首相に代わって首相に指名される運びとなった。菅新政権が発足する。
菅氏は安倍政権の「沖縄政策責任者」として名護市辺野古の新基地建設問題だけでなく、沖縄振興策なども長年統括してきた。新基地建設を推し進める一方、県政の容認・反対の態度いかんで沖縄関係予算を増減させる手法などを用いて「オール沖縄」勢力の切り崩しを図ってきた。今後さらに沖縄への分断策が強化される恐れがある。
菅氏は、軟弱地盤が見つかり、予算の肥大化と工事の長期化が確実でも新基地建設を強行する意思を表している。県民投票などで示された新基地建設反対の民意を無視する構えだ。
これに対し県民は、一刻も早い米軍普天間飛行場の閉鎖・返還を求め、新基地建設は許さない意思は揺るがないことを一層明確に示すべきだ。
そもそも「オール沖縄」誕生のきっかけは、安倍政権の対応にある。中枢にいる菅氏自らまいた種とも言える。オスプレイの配備撤回と普天間飛行場の県内移設断念を求めた建白書の下で県政与野党は結集した。沖縄の要求がことごとく足蹴(あしげ)にされることへの反発や危機感が結束を促した。
「オール沖縄」を掲げた故・翁長雄志前知事が、辺野古埋め立てを承認した仲井真弘多元知事を約10万票の大差で破ってからは、国と県の全面対決が始まった。菅氏は沖縄の選挙に積極的に介入し「オール沖縄」勢力を弱体化させようとした。
安倍政権は知事選など県内主要選挙のたびに国政与党幹部らを大量投入し、地方議員や経済界関係者を集めた会合を繰り返した。菅氏自らも来県し、てこ入れした。
6月の県議選では、翁長県政時に「オール沖縄」勢力を担った県内関係者らでつくる団体が「オール沖縄」の切り崩しに動いたとされる。菅氏はその関係者と継続的に関係を深めている。
菅氏は沖縄振興と基地問題は「結果的にはリンクしている」と重ねて明言している。「金と引き換えに基地を容認せよ」という「アメとムチ」の圧力や施策が今後、さらに強まる可能性が大きい。
辺野古埋め立てを「粛々と」進めると説明した菅氏に対し翁長氏が「米軍軍政下に『沖縄の自治は神話だ』と言った最高権力者キャラウェイ高等弁務官の姿と重なる」と発言したことは記憶に新しい。沖縄は日本復帰前、自治権を著しく制限された。そのように扱われることは避けたい。
ただでさえコロナ禍で難局の中にある。県民は、分断されない強い意思を一層強固に持つ時に来ている。
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[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]
リテラの二つの記事【河井克行前法相と案里議員の違法選挙は安倍首相ぐるみだった! 案里議員選挙に異例の1億5千万円投入、選対に安倍秘書を送り込み】(https://lite-ra.com/2020/01/post-5220.html)と、
【河井案里議員の「安倍マネー1億5千万円」はやっぱり違法! 安倍首相に嫌われた対立候補にはわずか10分の1の金額で「ひどすぎる」と激怒】(https://lite-ra.com/2020/01/post-5222.html)。
《自民党本部から案里氏が代表を務める自民党広島県参議員第七選挙区支部に4月15日〜6月10日のあいだに計3回にわたって合計7500万円が、克行氏が代表の自民党広島県第三選挙区支部にも6月10日、27日に2回に分けて同じく計7500万円、ふたり合わせて合計1億5000万円が振り込まれていた》。
《広島選挙区選出の溝手氏は第一次政権時の2007年参院選で自民が大敗した際、安倍首相の責任に言及し、さらに下野時代には安倍氏を「過去の人」と発言した人物…実際には安倍首相が溝手落としのために案里氏を新人として立たせたのだ…ようするに、安倍首相は自分を「過去の人」と言った溝手氏への私怨を晴らすために、子飼いの妻である案里氏を刺客にし、さらには1億5000万円もの異常な巨額を選挙資金として投じたのだ》。
《「考えられない金額。自民党総裁として事実かどうか答えてください」と迫り、「安倍総理の秘書が少なくとも4人、広島の選挙に手伝いに入っていたという報道もあるが、これも事実か」と問いただしたのだが、安倍首相はこの質問をスルーして答弁しなかった。なぜ質問に答えられないのか、答えは明白だ》。
《ようするに、安倍首相は自分を「過去の人」と言った溝手氏への私怨を晴らすために、子飼いの妻である案里氏を刺客にし、さらには1億5000万円もの異常な巨額を選挙資金として投じたのだ》…アベ様のポケットマネーな訳がない。《安倍マネー》の原資は、まさか、税金? #素淮会方式? 官房機密費?
《これはある意味、昨年の参院選や一昨年の総裁選のために「桜を見る会」を使い、税金で地元関係者や地方議員を接待してきたやり方と通底するものだ》。政治の私物化、選挙の私物化。
一方、別件についての既視感あり…アベ様の私怨に税金投入…「安倍首相自宅放火未遂事件の闇」(いわゆる“#ケチって火炎瓶”)の下関市長選では《安倍派のライバル候補に対する選挙妨害を反社会勢力にも通じる人物》に依頼。《将来のアベ様自身の「落選脅威」…選挙妨害をしてでも下関市長選候補者を落選させ、政治生命を絶つ必要が》あったようです。山岡俊介さんは、《安倍さんが直接関わった疑惑。民主主義の根幹を壊す犯罪行為》と言います。選挙を私物化して税金投入し、私怨を晴らすためにアベ様がやったこと…その原点。
『●アベ様…「政敵をおとしいれるためには
暴力団関係者とも裏取引するという、ダーティな政治手法」』
『●アベ様の「ダーティな政治手法」スクープ:
「もはや地元の安倍事務所が勝手にやったではすまされない」』
『●政治家失格な…アベ様の「ダーティな政治手法」
「ダーティな本質」についての山岡俊介さんのスクープ』
『●将来のアベ様自身の「落選脅威」…選挙妨害をしてでも
下関市長選候補者を落選させ、政治生命を絶つ必要が』
『●《安倍派のライバル候補に対する選挙妨害を反社会勢力にも
通じる人物に頼》む…なぜに報じられないの?』
『●《テンチョンニュース》で決して報じない
《安倍さんが直接関わった疑惑。民主主義の根幹を壊す犯罪行為》』
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/禍根を残す前近代的選挙】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202001250000035.html)においても、《しかし野党の追い上げで終盤は森本と河井がリードし溝手ははじき飛ばされた。その裏には首相・安倍晋三や官房長官・菅義偉の応援もあったが、選挙資金まで法外に投入され、その額は溝手の10倍といえば、いかに強引でなりふり構わない選挙戦だったかがわかる》。
『●トドメのサクラ…《菅原一秀…河井克行…公職選挙法違反容疑
…萩生田光一…「身の丈…」…河野太郎…「私は雨男」…》』
『●阿部岳さん《菅氏の会見でも食い下がる記者…。問い続けることが、
あらがうこと。…対話という血管が詰まれば、民主主義が死ぬ》』
《▼公選法違反容疑がある河井案里参院議員は、事務所の捜索を受けて
公の場に現れた。辞職しない理由を記者に聞かれ、
「日本を変えたいから」と答えた。雲隠れしていた2カ月半、
自身の立場を見つめ直せなかったのだろうか》
(〝火炎瓶〟とは別件で付記: ■【地元・下関市でもあった、安倍首相の異常な身内びいき(河井案里より露骨)】(https://access-journal.jp/45881)/《実は同じようなケースが、安倍首相の地元・山口県下関市の17年3月の市議補選でもあった》)
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【https://lite-ra.com/2020/01/post-5220.html】
河井克行前法相と案里議員の違法選挙は安倍首相ぐるみだった! 案里議員選挙に異例の1億5千万円投入、選対に安倍秘書を送り込み
2020.01.23 02:05
(河井あんりTwitterより)
昨日おこなわれた代表質問で、河井案里議員および河井克行・前法相の公職選挙法違反疑惑を問われると、「私が任命した大臣が辞任したことは国民のみなさまに大変申し訳なく、責任を痛感している」と従来どおりの説明に終わった安倍首相。だが、任命責任だけでは済まない事態に発展しそうだ。
というのも、本日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が河井議員夫妻についてスクープ記事を掲載。そこではこんな衝撃的なタイトルが掲げられている。
「秘書4人派遣「安倍丸抱え」で公選法違反 河井夫妻「買収」原資は安倍マネー1億5千万円だった 入出金記録LINE入手」
今回、「週刊文春」は、公選法違反疑惑が持ち上がった昨年の参院選における河井夫妻それぞれが代表を務める党支部への“入出金記録”を入手。そこには、自民党本部から案里氏が代表を務める自民党広島県参議員第七選挙区支部に4月15日〜6月10日のあいだに計3回にわたって合計7500万円が、克行氏が代表の自民党広島県第三選挙区支部にも6月10日、27日に2回に分けて同じく計7500万円、ふたり合わせて合計1億5000万円が振り込まれていたことが示されていたという。そして、克行氏が代表の党支部に振り込まれた分は30万円を残したかたちで案里氏が代表の党支部に移し替えていたことを示すLINEのやりとりも「週刊文春」は入手している。
現在、車上運動員に対して法定上限額を超える日当を支払っていた疑惑によって強制捜査が入っている状態だが、その案里氏の選挙に、安倍自民党は約1億5000万円もの大金を注ぎ込んでいたのである。
「週刊文春」も言及しているが、2016年の参院選の政治資金収支報告書を確認すると、党本部が各支部に対して投下した金額は多くが1500万円。もっとも選挙資金が注ぎ込まれた激戦区の沖縄では1500万円に加えて沖縄県連を通し1億1000万円がプラスされているが、このとき沖縄選挙区から出馬していたのは、当時の沖縄担当相で現役閣僚だった島尻安伊子氏。安倍自民党としては、辺野古への新基地建設に反対する「オール沖縄」に絶対に負けられない最重要選挙区であったことは誰の目にもあきらかだが、辺野古新基地建設のような政策的対立があるわけでもないのに、沖縄を上回る巨額の選挙資金を安倍自民党は案里氏の選挙に投入していたのだ。
そして、この異常な事態の背景にあるのは、言うまでもなく安倍首相の“意向”だ。「週刊文春」の記事では、自民党関係者や自民党のベテラン職員がこう証言している。
「党の金の差配は幹事長マターですが、河井陣営への一億五千万円にのぼる肩入れは安倍首相の意向があってこそです」
「安倍首相の後ろ盾は絶大で、案里氏は党本部からの『安倍マネー』を存分に使うことができたのです」
本サイトでは繰り返しお伝えしてきたが、この問題の選挙で案里氏が広島選挙区から出馬したのは、安倍首相にとって目障りだった自民党の重鎮・溝手顕正氏を蹴落とすための“刺客”としてだった。
広島選挙区選出の溝手氏は第一次政権時の2007年参院選で自民が大敗した際、安倍首相の責任に言及し、さらに下野時代には安倍氏を「過去の人」と発言した人物。昨年の参院選で、自民は表向き“2人区で2人擁立して票を上積みする”としていたが、実際には安倍首相が溝手落としのために案里氏を新人として立たせたのだ。
しかも、メディアでは案里氏の夫・河井前法相が菅官房長官の側近であったことから法相辞任時には「“ポスト安倍”の菅官房長官にも影響か」などと報じ、やたら“菅人脈”が強調されているが、河井前法相は菅官房長官以上に安倍首相と密接な関係を築いてきた人物だ。
■河井克行前法相は安倍首相のお気に入り!案里議員の選対に安倍秘書まで送り込み
現に、河井氏は総裁外交特別補佐を務め、2016年に米大統領選後はトランプが当選すると就任前に河井氏に渡米して地ならしすることを指示。トランプタワーでの安倍・トランプ初会談にも同行するなど、安倍首相は河井氏を買っていたのである。
つまり、案里氏に白羽の矢が立ったのも、子飼いの河井氏との深い関係があったからなのだが、実際、安倍首相の案里選対への力の入れようは際立っており、安倍首相は自ら案里氏の応援に駆けつけるだけではなく、秘書を広島の案里氏の選対に送り込んだほど。「週刊文春」でも、安倍首相の地元事務所の筆頭秘書をはじめとし少なくとも4人の秘書が広島入りしていたと自民党県議が証言。しかも、「溝手支持で決まっているところにも手を突っ込もうとして動いとった」とも語っており、いかに安倍首相が溝手落としに躍起になっていたかがよくわかる。
その溝手落としの実情は、選挙資金の差からもはっきりとしている。昨日、地元・中国新聞デジタルが「週刊文春」と同様に案里氏の選挙に党本部から1億5000万円が入っていたことを伝えたが、そこでは溝手氏が支部長の党県参院選挙区第二支部が党本部から公示前に受けた資金が、公認料500万円と選挙対策費1000万円の合計1500万円だったと報じている。
ようするに、安倍首相は自分を「過去の人」と言った溝手氏への私怨を晴らすために、子飼いの妻である案里氏を刺客にし、さらには1億5000万円もの異常な巨額を選挙資金として投じたのだ。
しかも、前述したように、地元秘書を少なくとも4人も選対に食い込ませていたことを考えれば、安倍首相が公選法違反が疑われる選挙戦の実態に目をつぶっていた可能性すらある。
今回、「週刊文春」が報じた“入出金記録”や金の流れを裏付ける選対内のLINEのやりとりなどは捜査当局もすでに押収しているというが、選挙を安倍首相による溝手氏への“復讐”という私利私欲に使い、挙げ句、党本部が投じた1億5000万円が公選法違反の買収の原資となっていたとしたら、これは「河井法相の任命責任」などでは終わらせられない、もっと重大な責任が問われる大問題であることは間違いない。そして同時に、これはいかに安倍首相が政治を私物化しているのか、それを象徴する事件でもあるのだ。
(編集部)
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【https://lite-ra.com/2020/01/post-5222.html】
河井案里議員の「安倍マネー1億5千万円」はやっぱり違法! 安倍首相に嫌われた対立候補にはわずか10分の1の金額で「ひどすぎる」と激怒
2020.01.24 10:48
(河井案里公式HPより)
公選法違反容疑で強制捜査が入った自民党・河井案里議員と夫である河井克行・前法相に持ち上がった、「安倍マネー1億5000万円」問題。昨年の参院選で広島選挙区から新人候補として自民党から出馬した案里議員の選挙に、なんと自民党本部が1億5000万円も投入していたという疑惑だ。
昨日おこなわれた参院代表質問では、立憲民主党・福山哲郎議員がこの問題を取り上げ、「考えられない金額。自民党総裁として事実かどうか答えてください」と迫り、「安倍総理の秘書が少なくとも4人、広島の選挙に手伝いに入っていたという報道もあるが、これも事実か」と問いただしたのだが、安倍首相はこの質問をスルーして答弁しなかった。
なぜ質問に答えられないのか、答えは明白だ。そもそも、これほどの巨額を動かせるのは、自民党でも安倍首相か菅義偉官房長官、二階俊博幹事長しかいない。そして、本サイトで繰り返し言及しているように、この問題の選挙は安倍首相のことを下野時代に「過去の人」呼ばわりした自民党の重鎮・溝手顕正氏を蹴落とすために、2人区の広島選挙区に安倍官邸が主導して案里氏を擁立。福山議員が言及したように、安倍首相は自ら案里氏の応援に駆けつけるだけではなく、地元・山口の安倍事務所の筆頭秘書をはじめ少なくとも4人の秘書を案里氏の選対に送り込んでいたといわれている。
つまり、選挙を私怨を晴らすために使い、その資金として1億5000万円という異常な巨額を投じていたのだ。実際、溝手陣営が党本部から受けた選挙資金は1500万円だといい、じつに10倍もの差となっている。溝手氏の支援者もテレビ朝日の取材に対して「ひどすぎる」「『新人だから倍』くらいなら許容範囲かもしれないけど『10倍』はおかしい」と憤りをあらわにしていた。
あまりにも露骨な安倍首相の肩入れぶり──。一方、安倍首相による復讐劇の“刺客”となって当選した案里議員は、昨日、「いただきましたが、違法ではありません」と大見得を切った。
だが、案里議員がそう抗弁する他方で、この金の流れをめぐっては、公選法247条違反(選挙費用の法定額違反)にあたるのではないかという声もあがっている。
選挙では各陣営が使う選挙費用については公選法で上限が定められ、上限額は選挙の種類によって異なる固定額と選挙人名簿に登録された有権者数などによって算出される。これは選挙の公平性を担保するためのものだ。法定額を超えて支出すると、出納責任者が3年以下の禁錮又は50万円以下の罰金になり、連座制の適用によって候補者も当選無効となる。
そして、昨日23日おこなわれた野党合同ヒアリングに出席した総務省の自治行政局選挙部の担当者は、参院広島選挙区の場合、選挙費用の法定上限は「4700万円くらい」と述べた。つまり、自民党本部が投入した1億5000万円の約3分の1だ。
案里議員は「違法性はない」と言うが、1億5000万円を選挙資金として投入されながら、支出をその3分の1におさめたとは考えにくい。実際、この問題をスクープした23日発売の「週刊文春」(文藝春秋)では、〈異常な「金満選挙」は選挙中から注目を集めていた〉と報じ、1回1500〜2000万円ほどかかるビラのポスティングを公示前から何回もおこなっていたことを自民党の広島県議が証言し、「菅義偉官房長官が演説に来たときは駅から数百メートルにわたって看板が立てられるなど、とにかく物量がケタちがい」とも述べていた。
■河井選対に送り込まれた安倍首相の秘書4人も違法選挙を黙認か
案里氏の選挙ではすでに車上運動員、いわゆるウグイス嬢に対して法定上限額である日当1万5000円を超える3万円を支払っていたと報道され、このほかにも〈陣営の一員として選挙運動をした男性会社員に対し、約86万円を支払った〉という疑惑も浮上(共同通信2019年12月29日付)。また、案里氏の選対を取り仕切っていたといわれている夫の克行氏が関与するかたちで、複数の選挙運動員に違法な報酬を支払っていたという疑惑を「週刊文春」も伝えている。1億5000万円という巨額資金は、ほかにも違法行為に注ぎ込まれていなかったのか、さらなる追及も必要だろう。
このような違法性が濃厚な「金満選挙」が、「安倍マネー」である1億5000万円が原資になっていたとしたら、これが大問題であることは言うまでもない。そして、安倍首相の責任は極めて重大だ。前述したように、安倍首相は秘書を最低でも4人も送り込んでおり、違法な選挙実態を知りながら見て見ぬふりをしていた可能性すらある。
繰り返すが、この問題選挙は安倍首相の私利私欲のための復讐選挙だったのだ。そこで金に物を言わせて運動員を買収し、不当な選挙をおこなわれていたという疑惑にくわえ、その金の出処が安倍自民党だったのである。これはある意味、昨年の参院選や一昨年の総裁選のために「桜を見る会」を使い、税金で地元関係者や地方議員を接待してきたやり方と通底するものだ。金さえあればどうにでもなる──これが安倍首相のやり口ということなのだろう。
(編集部)
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[【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/不毛な「えたいの知れないオール沖縄」発言】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202001100000106.html)。
《元知事で同党最高顧問・仲井真弘多は「…」と知事派を批判した。仲井真の言う「えたいの知れない」とは何を指しているのか。発言を聞くにつれ自分たちと考えの違う者に対しての排他性の強い、反対するやつはあやしいとか、信用ならないという意味で言っているのだろうか。あえて言えば言論界での議論を「えたいの知れない」でくくることはいわばヘイトではないのか》。
『●辺野古・大浦湾が「ホープスポット」登録…《海と、
そして海を保護しようと闘っている人々を、守ってほしい》』
久しぶりにお名前をお見かけしたかと思えば…仲井真弘多元知事の云う《えたいの知れない集団》って、ヘイトやデマな自公お維のことですか? 天に唾する? 《空理空論、原理主義の思想、考えを持った人々》って、まさに高江や辺野古破壊を推進している人々ではないのですか? 《辺野古・大浦湾が「ホープスポット」登録…《海と、そして海を保護しようと闘っている人々》を》イジメ、排除しているのは、仲井真弘多元知事を含むヘイトやデマな自公お維の《えたいの知れない集団》の方です。《デマや印象操作を絶えずやってきた》のも彼・彼女ら。
さらには、カジノ汚職と沖縄基地利権でも、《しかしその実態を見れば中国マネーに群がったのは玉城らオール沖縄の面々ではなく中国との関係を懸念し警鐘を鳴らしていた沖縄の保守系議員たちやそれらを支える沖縄財界の面々だったではないか》!
『●《…人の不幸で金もうけ。カジノ誘致への心配は数々
あれど、もう一つ不安の種が加わった。「政治汚職の温床」》』
「《他人の不幸や不運を踏み台に》するカジノ、その裏では…
《政治汚職の温床》、自民党議員やお維関係者らによる薄汚さ」
『●カジノ汚職とお維議員の関与? 《仲里容疑者が金を渡した
と供述した維新の議員はまったく別の幹部クラスの議員だという》』
「リテラの記事【朝日の元旦スクープ「中国企業が『金を渡した』
と供述の国会議員5人」は誰か? 名前の挙がっていなかった
元防衛相ら大物も】」
『●《下地幹郎や宮崎政久、岩屋毅といった議員たちの名前が…
カジノ利権だけでなく、基地利権でも蠢いてきたのではないのか》』
「目取真俊さんのブログ…《IR汚職で下地幹郎や宮崎政久、岩屋毅
といった議員たちの名前が挙がっている。いずれも辺野古新基地建設を
推進してきた面々だ。カジノ利権だけでなく、基地利権でも蠢いてきた
のではないのか。新基地建設が長引き、予算が膨らめば膨らむほど、
金が入ると笑う者たちがいる。こういう連中のために、沖縄県民は
苦しめられるのだ》」
『●カジノ利権だけでなく、沖縄基地利権でも蠢いてきた人々…
容認派知事が誕生していれば《カジノは沖縄観光の性格》を変容…』
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202001100000106.html】
コラム
政界地獄耳
2020年1月10日9時29分
不毛な「えたいの知れないオール沖縄」発言
★7日、自民党沖縄県連の新春の集いであいさつに立った元知事で同党最高顧問・仲井真弘多は「今沖縄はオールなんとかというえたいの知れない集団が牛耳っている」「空理空論、原理主義の思想、考えを持った人々に沖縄を任せてはいけない」と知事派を批判した。仲井真の言う「えたいの知れない」とは何を指しているのか。発言を聞くにつれ自分たちと考えの違う者に対しての排他性の強い、反対するやつはあやしいとか、信用ならないという意味で言っているのだろうか。あえて言えば言論界での議論を「えたいの知れない」でくくることはいわばヘイトではないのか。
★安倍政治がもたらす選民思想や仲間か敵かがここでも首をもたげる。確か仲井真ならずとも内外の保守陣営は沖縄を防人(さきもり)の最前線と位置づけ、中国人が沖縄に増えることを懸念し「沖縄の意思決定に影響を及ぼすような数になったり、多数派になったりしたら気をつけていないと、中国は軍事拠点として沖縄を狙うだろうし、移民などを送り込んでくる危険性が高い。そして例えば外国人地方参政権など認めたら、沖縄を内側から日本から切り離そうとするだろうし、さらには、いずれ沖縄住民の多数派になってしまう可能性も強い。(知事に)玉城デニーが当選すると沖縄が中国に乗っ取られる」というデマや印象操作を絶えずやってきたではないか。
★しかしその実態を見れば中国マネーに群がったのは玉城らオール沖縄の面々ではなく中国との関係を懸念し警鐘を鳴らしていた沖縄の保守系議員たちやそれらを支える沖縄財界の面々だったではないか。観光資源、カジノ誘致と辺野古基地建設などの米軍基地政策をセットにして進めてきた政策自体が沖縄の未来を左右する中、仲井真の発言はいかに不毛かを感じる。(K)※敬称略
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[【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]
沖縄タイムスの【社説[翁長氏急逝から1年]屈しない姿勢 次世代に】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/455820)。
東京新聞の記事【「反辺野古」翁長氏なお影響 死去から1年、問われる具体策】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201908/CK2019080902000141.html)。
《文字通り命を削るように新基地反対を貫き、沖縄の自治と民主主義を守るため政府と対峙し続けた。日米両政府によるさまざまな圧力にも屈しなかった姿勢は、県民の脳裏に深く刻まれている》。
《県政界への影響力は今もなお残るが、目指した辺野古移設阻止の道筋は見通せない》。
《折れない、言うことをきかない翁長知事に対し、安倍政権が陰湿ないじめ、報復》…今も、《脳裏に深く刻まれている》。今日も、辺野古では、大量の土砂をぶちまけ、ドブガネしつつ、破壊の限りを尽くしている。
『●翁長雄志知事亡くなる…「折れない、言うことをきかない
翁長知事に対し、安倍政権が陰湿ないじめ、報復」』
『●翁長雄志さん「保守は保守でも自分は沖縄の保守。
本土の保守政権に対して言うべきことは言う」が口癖』
沖縄タイムスの記事【「魂の飢餓感」は今も…翁長前知事の死去から1年 残した「言葉」に再び脚光】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/455767)によると、《翁長雄志前沖縄県知事…死去して、8日で1年になる。その11日前に表明した名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立て承認の撤回で一時的に工事は止まったものの、撤回の効力は取り消され、工事が進んだ。県が国を提訴するなど、争いは続いている》。
琉球新報のコラム【<金口木舌>沖縄の保守とは】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-968168.html)によると、《▼米軍の運用の壁に自治権が発揮できないのは、残念ながら今も変わらない。前知事の翁長雄志氏もこの壁にぶち当たった。政府、米軍と対峙する中、志半ばで翁長氏が急死して今日で1年になる ▼翁長氏は生前、本土との関係について「子どもの沖縄が、親の本土に近づいていっても邪険にされる。ままこ扱いされる」と語っていた。片思いだったが、本土への熱い思いは持ち続けていた。見放さないでくれ、と ▼翁長氏の提案を契機に全国知事会で採択された日米地位協定の抜本的見直しの提言は今年の会議でも、玉城デニー知事によって連携が再確認された。翁長氏が本土に問うてきたことは、今も引き継がれている》。
《保守は保守でも自分は沖縄の保守》。
『●「日米地位協定が米軍に“特権”を与えているからだ。
「半分主権国家」…編集者で作家の矢部宏治氏」』
『●日米地位協定では《受け入れ側》ニッポンの
《国内法を米軍に適用している》のか? 沖縄はニッポンでは?』
『●番犬様との地位協定…《何のたがもはめず、
米軍のやりたい放題を許している》ニッポン、主権は何処に?』
『●安仁屋眞昭さん《沖縄では民意よりも米軍が優先。
沖縄の戦後は終わっていない》…何度事故・事件が起きようとも』
『●<金口木舌>《よほど国策ごり押しの現場を
見せたくないらしい。それこそ基地隠蔽》、辺野古破壊隠蔽』
『●《報道機関への圧力やどう喝…タイムスには個別に
「情報源を明かせ」》とまで…《脅しに屈してはならない》』
『●新海聡氏《法制度の趣旨をねじ曲げ、都合の悪い情報は
出さないという辺野古工事の治外法権ぶりを象徴した対応だ》』
《★17年に札幌で開かれた全国知事会。亡くなった沖縄県知事・翁長雄志の
要望を受け、また知事会が設置した
「全国知事会米軍基地負担に関する研究会」の結果に基づき、
日米地位協定の抜本改定を含む「米軍基地負担に関する提言」を
全会一致で採択した》
『●山本太郎さん「(法案に)賛成する者は、2度と『保守』と名乗るな!。
保守と名乗るな、『保身』だ!」』
『●《ルールを守》っていない代表格は、民主主義を破壊する
「選挙妨害を暴力団に発注する」人・アベ様』
山本太郎さんは「2度と『保守』と名乗るな!。…『保身』だ!」と、国会で、叫びました。
「そして今、アベ様や最低の官房長官らは、沖縄でもデタラメを繰り広げている。一方、故《翁長雄志さん「保守は保守でも自分は沖縄の保守。本土の保守政権に対して言うべきことは言う」が口癖》だった。どこぞの《保身》ならぬ「ホシュ」とは大違いだった。《まっとうな保守政治家は野党にいた》、そして沖縄にも」。
引用いさせて頂いた東京新聞の記事によると、《辺野古の新基地建設反対を掲げ、国と対峙した翁長雄志前知事の死去から八日で一年。翁長氏を結節点に、辺野古反対で保守と革新が集結する「オール沖縄」が支援した候補は、知事選や国政選で政権与党側候補を相次ぎ破った。県政界への影響力は今もなお残るが、目指した辺野古移設阻止の道筋は見通せない》。
《道筋は見通せない》…? 醜悪な辺野古とカネ…イジメられている側に《見通せ》というのか? イジメられている側が《具体策》を《問われ》なければいけないのか? 《玉城氏は翁長路線の継承者として、具体的な成果こそが問われる》…「本土」は他人事で良いのか? 《埋め立ては阻止できていないし、普天間の返還も進まない。玉城氏は翁長路線の継承者として、具体的な成果こそが問われる》って、イジメられている側の問題なのですか? デタラメなイジメを行っている側の問題だ、と思いますがね。イジメル側の論理。
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【https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/455820】
社説[翁長氏急逝から1年]屈しない姿勢 次世代に
2019年8月8日 07:30
翁長雄志前知事が膵臓(すいぞう)がんで急逝してから8日で1年となる。
文字通り命を削るように新基地反対を貫き、沖縄の自治と民主主義を守るため政府と対峙(たいじ)し続けた。日米両政府によるさまざまな圧力にも屈しなかった姿勢は、県民の脳裏に深く刻まれている。
「新基地を造らせないという私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません」
亡くなる直前、慰霊の日の全戦没者追悼式で帽子を脱ぎ、安倍晋三首相を前に声を振り絞り平和宣言を読み上げた姿が今でも思い起こされる。「民意」を背に、政府に新基地反対を訴え続けた。
翁長氏は2014年の知事選で、辺野古移設容認の現職知事に10万票近い大差をつけ当選した。基地を挟み分断された従来の政治から「辺野古に新たな基地を造らせない」という一点で保守と革新陣営を結びつけたのだ。「イデオロギーよりアイデンティティー」と訴え共感が広がった。
普天間問題とは何か。菅義偉官房長官との協議でこう強調している。
「(米軍が戦争で)自ら奪っておいて、今や世界一危険だから、また沖縄で(新基地を)差しだせというのは、日本の政治の堕落ではないか」
分かりやすい言葉と胸に響くメッセージで基地に苦しむ県民の気持ちを代弁した。
権力に屈しないその姿勢は若者の行動にも影響を与えた。若者が中心になった運動でことし2月の県民投票にこぎつけた。辺野古埋め立て工事に7割以上が反対し日米両政府にノーを突きつけた。
■ ■
翁長氏が育てた保革を超えた「オール沖縄」は、沖縄の政治の新たな枠組みを作り上げた。翁長氏亡き後、一部企業グループは離脱したものの玉城デニー知事誕生以降、那覇、豊見城両市、衆院3区補選、参院選挙と5連勝するなど存在感を示し続けている。
だが政府は辺野古沿岸に土砂を投入、新たな護岸を建設するなど、県の中止要請を無視し工事を強行している。
玉城知事は7日、埋め立て承認撤回を取り消した国交相の裁決は違法とする抗告訴訟を起こすなど法廷闘争で対抗するが、現時点で政府への有効な対応策を打ち出せていない。翁長氏から引き継いだ政治的意思をどう具現化していくか大きな課題を背負う。今後は在沖海兵隊の再編計画を検証する米国議会へ早期に沖縄の声を発信するなど一層の働きかけが必要だ。
■ ■
「一体、沖縄が日本に甘えているんですか。日本が沖縄に甘えているんですか」
翁長氏は日本政府の「辺野古が唯一」とする対応や本土全体の無関心、無理解をこう批判してきた。「普天間の危険性の除去」は一日も早く実現しなければならない。しかし、県内移設にこだわれば、新基地の完成も見通せず、普天間の返還は遠のく。尊厳と誇りを傷つけられたと感じる県民の「魂の飢餓感」が癒やされることはないだろう。
翁長氏の重い告発にどう応えるのか。歴史を踏まえた日本政府の沖縄への向き合い方が問われている。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201908/CK2019080902000141.html】
「反辺野古」翁長氏なお影響 死去から1年、問われる具体策
2019年8月9日 朝刊
(最後となった記者会見で、辺野古沿岸部の埋め立て承認撤回方針を
表明した沖縄県の翁長雄志前知事=2018年7月27日、県庁で)
米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設に伴う名護市辺野古(へのこ)の新基地建設反対を掲げ、国と対峙(たいじ)した翁長雄志(おながたけし)前知事の死去から八日で一年。翁長氏を結節点に、辺野古反対で保守と革新が集結する「オール沖縄」が支援した候補は、知事選や国政選で政権与党側候補を相次ぎ破った。県政界への影響力は今もなお残るが、目指した辺野古移設阻止の道筋は見通せない。
「翁長氏は、平和で豊かな誇りある沖縄を(目指す)と、一生懸命訴えてきた」。七月の参院選沖縄選挙区でオール沖縄の支援を受け初当選した高良鉄美(たからてつみ)氏は、街頭演説で呼び掛けた。選対幹部は「演説では、翁長氏の名前を必ず口にするよう指示した」と明かす。
この一年、後継となった玉城(たまき)デニー氏が当選した昨年九月の知事選や、四月の衆院3区補欠選挙、七月の参院選沖縄選挙区と、オール沖縄は同様の戦術で臨んだ。
「イデオロギーよりアイデンティティー」。「うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー(沖縄人を見くびってはいけませんよ)」。県幹部は、翁長氏が生前に残した数々の言葉は「血を吐くような民族の叫びで、多くの県民の心を一つにした」と評価する。
一方で、辺野古移設を容認し、オール沖縄と対決する自民党県連は、選挙戦で名指しの翁長氏批判は控えた。県連関係者は「県民は、命懸けで沖縄のために政府と戦った知事というイメージを持っている。戦いづらかった」と打ち明ける。
衆院解散・総選挙がない場合、沖縄の次の政治決戦は来年夏にも予定される県議選となる。県政与党であるオール沖縄の勢力が過半数を維持できるかどうかが焦点で、玉城氏にとっては「中間審判」の位置付けだ。
ただ、この一年の間に辺野古沿岸部では土砂投入が始まり、埋め立ては今も進む。工事を止める有力な手だては見当たらず、辺野古反対派の焦りは募る。玉城氏周辺も「これまでの県政運営は、合格点だとは思っていない」と認める。
県政与党幹部は「いつまでも翁長氏頼みではいけない」と自戒する。「埋め立ては阻止できていないし、普天間の返還も進まない。玉城氏は翁長路線の継承者として、具体的な成果こそが問われる」と厳しい見方だ。
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[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]
東京新聞の中根政人・横山大輔両記者による記事【<参院選>自民、選挙区勝ったけど 全有権者2割支持 議席占有は5割超】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201907/CK2019072302000149.html)。
マガジン9の鈴木耕さんによるコラム【言葉の海へ 第82回:選挙雑感】(https://maga9.jp/190724-3/)。
《本紙が参院選選挙区74議席のうち、最も多い38議席を獲得した自民党の得票を分析したところ、全有権者に占める得票割合を示す「絶対得票率」は18.9%と2割を切ることが分かった》。
《だけど、いろいろな現象は起きていた。気づいたことを、順不同で挙げてみよう。…あまり盛り上がらなかった今回の選挙だったけれど、個別に見ていけば、それなりに興味をそそられたことがあったのです…。》
『●2019年7月参院選、またしても今回も「眠り猫」だった皆さん…
〝上手く行った〟メディアコントロール』
『●次の国政選挙に向けて、先ずは脱メディアコントロール…
2019年7月参院選「あとの祭り」を繰り返さぬために』
《――低投票率が懸念されています。
ハッキリ言って、みんな政治どころじゃないんですよ。「立憲主義に
基づいた政治を行う」っていくら訴えても、多くの人はそれどころじゃない。
生活が本当に苦しくて、目の前のことで精いっぱいという声を
たくさん聞いてきました》
『●2019年7月参院選、「あとの祭り」…消費増税10%へとなれば、
市民の生活は破壊され、同時に、監視社会へ』
『●《安倍首相は改選過半数を理由に改憲議論を…野党に提起》
…やはり、自公お維に投票してはイケなかった』
「「与党自公及び癒着党お維の議員をあわせても、参院では、2/3を
下回り、壊憲の発議は、野党議員が「協力」しない限り出来なくなった
ことは、良かった」…と思っていたら、キト(国民民主党)玉木雄一郎代表が
「生まれ変わった」、アベ様と壊憲の「議論」したい発言と…暴走。あ~ぁ。
山本太郎さんはやはり賢明だった。
尊敬する森ゆうこ(森ゆう子、森裕子)さん、何とかしてほしい」
野党に投票を! 与党自公や癒着党お維に投票してはイケナイ!!…と思っていたのですが。大雨による避難などもあり、投票率は伸びず。「2/4」の眠り猫な皆さんは目覚めず。《政治どころじゃない》「投票どころじゃない」のかもしれないですが…。1/4でも投票に行ってくれていれば、12.5%アップ、投票率63%だったかも。
《安倍首相は改選過半数を理由に改憲議論を秋の臨時国会で野党に提起する方針》《今回の参院選の結果を受けて国民から承認を得たとして安倍政権が改憲を強引に進める…》…やはり、自公お維に投票してはイケなかったのだ。
アベ様が息吐く様にウソを吐き、《捏造》体質であることは、百も承知でしょうに。自公お維に投票した皆さん、「2/4」の眠り猫な皆さん…「あとの祭り」。
《読売新聞はさっそく、安倍首相が、改憲派が存在すると言われる国民民主党に向けて、一緒に「憲法議論をしようではないか」と呼びかけと報じたし、これに呼応するような声も、国民民主党内から漏れ始めている》。お維とご一緒に、なんていう話まで出てくる始末。正気の沙汰ではない。
キト(国民民主党)玉木雄一郎代表、日刊ゲンダイのコラム【適菜収 それでもバカとは戦え】に関する以下の二つのブログをどうぞ。
『●《○○しかいない》お維の《言論の自由…憲法に反する発言を
言論府が放置することこそ自らの首を絞める行為》』
『●《「憲法の議論をする政党か否か」が参院選の争点》…
アベ様の「壊憲」=「■■■食え」 ⇒ 《「嫌だ」でOK》』
次回こそ、教訓を活かし、次の選挙に向けて一歩づつ。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201907/CK2019072302000149.html】
<参院選>自民、選挙区勝ったけど 全有権者2割支持 議席占有は5割超
2019年7月23日 朝刊
本紙が参院選選挙区74議席のうち、最も多い38議席を獲得した自民党の得票を分析したところ、全有権者に占める得票割合を示す「絶対得票率」は18.9%と2割を切ることが分かった。投票率が低い48.80%だったことが大きな要因だが、2割に満たない支持で5割を超える議席を獲得したことになる。
自民党の選挙区での絶対得票率は2016年の前回参院選の21.3%を2ポイント余り下回った。だが、議席占有率は51.4%と前回49.3%から上がった。低投票率の中、農業や医療などの業界団体の組織票に支えられたことが、有利に働いたといえる。
第2次安倍政権発足後、参院選は3回、衆院選は2回行われた。自民党の選挙区での絶対得票率は2割台で推移してきたが、今回初めて2割を切った。
有権者の支持が自民、公明の与党と野党のどちらに集まったのかをみるため、比例代表の得票率を分析すると、与党は合計で48.42%、立憲民主、国民民主、日本維新の会、共産、社民、れいわ新選組、NHKから国民を守る党の野党7党の合計は50.12%だった。
比例代表での獲得議席数は与党が26、野党が24だったが、得票率では逆転した。
参院選では消費税増税の是非を巡り、与党と野党の主張が対立したため、有権者がどう判断したのか、一つの指標として比例代表の得票率から探った。10月からの消費税率10%への引き上げに賛成する与党が48.42%だったのに対して、反対した立民、国民、維新、共産、社民、れい新の合計は48.15%だった。N国は消費税についての賛否を公約で示しておらず、除外した。
改憲を巡っては、自公に維新を加えた改憲勢力の得票率の合計は58.22%で3分の2に届かなかった。(中根政人、横山大輔)
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【https://maga9.jp/190724-3/】
言葉の海へ
第82回:選挙雑感(鈴木耕)
By 鈴木耕 2019年7月24日
今回の選挙、いったい何だったんだろうなあ。どうも、すっきりしない感じが残っただけのような…。だけど、いろいろな現象は起きていた。気づいたことを、順不同で挙げてみよう。
◎「れいわ新選組」旋風
ともかく、山本太郎旋風は凄かった。各地での太郎さんの演説には、驚くほど多数の人々が押しかけた。時には1万人を超えるほどの人々が、山本さんの演説を聞きに詰めかけたのだ。ぼくも新宿に出かけたけれど、その熱気は、他党の党首などを完全に圧倒していた。自民党の選挙用ペットの小泉進次郎議員だって遠く及ばない凄さだった。
だがマスメディア、とくにテレビはほとんどこの現象を無視した。先週もこのコラムに書いたけれど、これは明らかに「ジャーナリズムの敗北」だ。街でいま起きていることや、ネット上で吹き荒れている台風の目に、なぜ注目しないのか、いや、できないのか。
森達也さんが、山本さんの応援でこんなことを言っていた。
「ここに、たくさんのメディアの方が取材に来ている。でもこれを、いったいいつ報道するんですか。なんで今日、このすごい熱気を報道しないんですか。選挙が終わってから、こんなことが起きていましたよと流して、いったい何になるんですか!」
まさにその通りだと思った。選挙直後の「特番」で、エクスキューズでこの熱気の映像を流して何になるか。これを報道することで、何かが変わることを恐れていたのだろうか?
この国のジャーナリズム、死にかけていないか。
◎翌朝のワイドショー
ぼくは選挙特番を遅くまで見ていたので、22日は朝8時頃に起きた。早起きのカミさんが、テレビのワイドショーを見ていて、呆れ顔で言った。
「今朝のテレビ、ずーっと吉本ばっかり。選挙のセの字も言わないのよ」
ぼくはチャンネルをあちこち回してみたが、出てくるのはふたりの芸人さんの涙ばかり。それはそれで大きな話題だとは思うけれど、これが1時間以上も続いたのだ。カミさんじゃなくったって、呆れるよ。
ようやく選挙の話題になったけれど、例の田崎史郎氏が出てきて、なにやらワケの分かんないことを十数分しゃべって、はい、おしまい。
投票率がどーのこーのと言う前に、これがテレビの現状なのだということを認識する必要がある。
◎最低の投票率
なんでもテレビのせいにするつもりはないけれど、投票率が48.8%と最低ラインの50%を割ってしまった。ここまで政治に関心が薄れれば、もう何も言うことはない。国が国民(有権者)とともに、国は滅びていくだけだろう。ハンナ・アーレントの言い方を借りれば「凡庸な悪」か。
むろん、ほくそ笑むのは権力者たち。やりたい放題の政治ができる。何を批判されたって「国民の信をいただいている」で済ましちゃう。
思った通り、安倍首相は「国政選挙で国民の強い支持をいただいた」と会見で強調。しかし、この結果のどこを見れば「強い支持」などと言う言葉が出てくるのだろう?
◎自民党は勝ったか
確かに、自民公明の与党は勝った。だけど、数字はとても「勝った」と言えるようなもんじゃない。
今回の自民党の比例区での得票数は、約1,771万票(約35.4%)だ。実は前回2016年の参院選では、約2,011万票だったのだから、240万票あまりも得票を減らしているのだ。得票率だって35%に過ぎないし、絶対得票率(全有権者に占める得票率)では、ほぼ17%でしかない。
獲得議席数も自民党は67→57と、大きく減らしている。はたして勝ったと言えるのか。
◎改憲発議は阻止できた?
「改憲の発議」には、衆参両院のそれぞれ3分の2の議員の賛成が必要だ。確かに今回、改憲党派の3分の2の議席獲得はならなかったが、ことはそう簡単じゃないようだ。
読売新聞はさっそく、安倍首相が、改憲派が存在すると言われる国民民主党に向けて、一緒に「憲法議論をしようではないか」と呼びかけと報じたし、これに呼応するような声も、国民民主党内から漏れ始めている。
この選挙で、いっそう存在感が小さくなった国民民主党の一部が、ズリズリと自民党へすり寄っていかないとも限らない。
改憲には慎重姿勢の公明党だけれど、これまでのあの党の動き方を見れば、とても信用できるもんじゃない。肝心な場面で、いつ寝返るか?
◎争点があれば野党は勝てる
32ある1人区のすべてで野党共闘が成立したとはいえ、選挙戦序盤では、圧倒的に自民優勢との報道が多かった。知人ジャーナリストたちからの情報でも「32区のうち5~6区で野党が勝てるかどうか」というものだった。しかし、結果は10区で野党統一候補が競り勝った。前回は11区で野党が勝ったけれど、それに匹敵する健闘だった。
総じて東北地方は野党共闘が強い。これは、自民党の農業政策に対する農業者たちの反発が強いためだと言われるが、むろんそれだけではない。「争点」があって、それにきちんと野党側の意見がまとまっていれば、力を発揮するということだ。
例えば、秋田ではイージス・アショア問題。野党の寺田静候補はこの配備に厳しく反対したが、自民党の中泉松司候補はぐずぐずと口を濁して明確な判断を示さなかった。
宮城は混沌。何しろ野党・石垣のりこ候補が「消費税撤廃」と、山本太郎さんと同じ主張で突き進んだ。立憲の枝野幸男代表も、積極的にこの主張を取り消そうとはしなかったようだ。自民の愛知治郎候補はアタフタ。大接戦だったが、野党候補が未明に当選を決めた。
新潟では原発への態度も争点となった。野党の打越さく良候補は最初から脱原発との主張をしていたが、自民・塚田一郎候補は失言問題で追いつめられ、原発に言及する暇さえなかった。
むろん、沖縄では辺野古工事に関する姿勢。オール沖縄の高良鉄美候補は、これを争点にしたが、自民・安里繁信候補は最後まであやふやな態度で逃げた。
滋賀の元知事の嘉田由紀子候補は、環境問題の専門家。とくに琵琶湖を抱える選挙区だけに、この訴えが効いたようだ。
つまり、きちんとした争点を設定し、それに明確な意見を表明して選挙戦に臨めば、いかに自民優勢でもそうとうな闘いができるということ。
◎山本太郎さんがテレビ「党首討論」に参戦
国会が召集されれば、れいわ新選組が大きな話題の的になるだろう。重い障害を持つ方が国会に登場する。それは、ほんとうの意味で「当事者」の国会への登場である。各党がどう対応するのか、鼎の軽重が問われる、というのはこういうことだろう。
れいわ新選組は今回、比例で約228万票を獲得、政党要件である得票率2%を大幅にクリアした(得票率4.55%)。「政党」として認められ「政党助成金」の支給対象になったということだ。
したがって、党の代表である山本太郎さんは、晴れてテレビの党首討論などに参加できることとなる(実は、政党要件クリアが党首討論や各党討論番組の参加への絶対条件ではないのだが、なぜか各マスメディアがそう決めているらしい)。マスメディアはこれまでの慣例から、山本氏を呼ばざるを得ないだろう。議員ではなくても党代表なのだから。
歯に衣着せない山本さんが、党首討論などで、あの街頭演説で見せたすさまじい迫力を披露すれば、つまらない番組の代名詞だった党首討論だって、視聴率アップは間違いない。
面白いことになる。
◎社民党が生き残った
政党要件ということでいえば、社民党もギリギリ踏ん張った。政党要件2%をかろうじて獲得したのだ。ぼくはほんとうにホッとしたのだ。
この党は、毀誉褒貶はあるけれど、やはり戦後のこの国を支えた政党であったことは間違いない。「やるっきゃない」「山が動いた」で国民的人気を得て「おたかさんブーム」を巻き起こし、平和国家のひとつの象徴になった土井たか子委員長を、懐かしく思いだす。
ぼくは雑誌編集者時代、何度も土井さんにインタビューし、親しくしていただいた。ズバリとものを言うけれど、その平和への想いは揺らぐことがなかった。選挙でも何度も勝利し、参議院では「首相指名」を受けたこともあった。もしあの時、土井さんが首相になっていたら、この国はどうなっていただろうと、いまでもときどき思うほどだ。
弱小政党にはなったけれど、まだまだ頑張ってほしい。社民党の政策はとてもまともだと、ぼくは思っているのだから。
◎NHKのブラック・ジョーク
政党要件をちょっと心配な党もクリアしたようだ。それは「NHKから国民を守る党」だ。その党名の通り、「NHKをぶっ壊す」が売り物なのだが、あとは何を言っているのかさっぱり分からない。そうとう極右的主張も目につく心配な党なのだ。
ではなぜ、この党が議席を得たのか。「争点があれば勝てる」とぼくは書いたが、この党名こそが「争点」になったのではないか。
NHKという巨大マスメディアに対して、多くの有権者が嫌悪感を抱いていて、この党の他の主張などよく知らなくても「おお、NHKをぶっ壊してくれるのか。それなら投票しよう」という人が多かったのではないか。NHKが、それほど有権者の信頼を失っているということでもある。
NHKは、これから党首討論番組等に、N国党の立花孝志代表を呼ばざるを得なくなる。その際に、NHKの司会者は毎回「NHKから国民を守る党」と紹介するわけだ。これはかなりのブラック・ジョークだろう。
その場面を想像するだけで、黒い笑いが浮かぶ。
◎やはり選挙制度の問題に行き着く
大きな問題として残ったのは、やはり「選挙制度」だろう。
なにしろ山本太郎さんが、99万票という今回の選挙では最大の得票をしていながら落選してしまった。どう考えても納得いかない。
この「選挙制度問題」については、先週のこのコラムできちんと書いたから、ここでは繰り返さない。だが、この山本さんの例ひとつとってみても、早急に選挙制度改革は必要だろう。
◎残念だったこと
ぼくが今回の選挙でもっとも残念だと感じたのは、立憲民主党から比例で立候補したおしどりマコさんの落選である。彼女がおしどりケンさんと一緒に、東京電力などの記者会見などにほとんど毎回出席して、多くの疑問点を追及、それをSNSで拡散してくれた功績は半端じゃない。
マコさんが国会で、経産省や文科省、環境省などを鋭く問い詰めてくれる場面を期待していただけに、ほんとうに残念であった。次回は必ずリベンジしてくれることを願っています。
◎ポスターが当落を分けた
さいごに、こぼれ話をひとつ。
東京選挙区では、最後の議席を争っていた立憲民主党の山岸一生さんが、結局、競り負けて落選。維新に敗れたのだから、まことに残念。
しかし、彼は落ちるべくして落ちたと言える。
山岸さんのポスターを見て「あ、こりゃダメだ」とぼくは思ったのだった。賢そうなお顔の下に経歴として「筑波大付属駒場高、東京大学卒、元朝日新聞記者」と麗々しく書かれていたのだ。いまどき「どうだ、ボクはこんなに秀才なんだぞ!」とばかりに学歴をひけらかす。そりゃ賢いかもしれないが、人としてどうなのよ。
ぼくだけではなく、FBでも同じような感想がずいぶん書き込まれていたから、多くの人に不快感を持たれたのは間違いない。
さすがに最後は陣営も不評に気づいたのか、経歴を削除したポスターに貼り替えられていたところもあったけれど、時すでに遅し。
誰が作ったポスターかは知らないが、やはり「れいわ」とはセンスが違っていた。負けるべくして負けた人もいたのである。
あまり盛り上がらなかった今回の選挙だったけれど、個別に見ていけば、それなりに興味をそそられたことがあったのです…。
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[【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]
沖縄タイムスの記事【沖縄3区勝利、飛び上がる知事 初当選した屋良氏「基地を造らず返還は可能」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/411734)。
《屋良朝博氏(56)が7万7156票を獲得し、初当選を果たした。屋良氏は名護市辺野古の新基地建設反対を前面に打ち出し、自民党公認で、元沖縄北方担当相島尻安伊子氏(54)=公明、維新推薦=を1万7728票差で破った》。
大阪12区補選はとても残念な結果でした。期待していた宮本岳志前衆院議員が落選。
自民党候補も敗れたのだけれど、お維の候補が当選…。投票率は47%。【衆院大阪補選と19市町村選結果】(https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190422/0014828.html)によると、選挙結果は以下の通り:
【衆院大阪12区補選】
▼藤田文武、維新・新、当選。6万0341票
▼北川晋平、自民・新、4万7025票
▼樽床伸二、無所属・前、3万5358票
▼宮本岳志、無所属・前、1万4027票
選挙の直前のアベ様は大阪で…《日本新悲劇の座長》。恥ずかしげもなく、何もかも私物化。
リテラの記事【安倍首相の吉本新喜劇出演=お笑いの政治利用に、吉本所属のウーマン村本と星田英利が勇気ある批判!】(https://lite-ra.com/2019/04/post-4674.html)によると、《大阪に媚びるようなギャグを口にした…。安倍首相は明らかに吉本新喜劇を政治利用し、選挙のPRに使ったのだ。…本来、お笑いというのは庶民が権力や権威を笑い飛ばすためにあるもの。大阪の庶民文化に根付いた吉本新喜劇はその象徴でもあった。ところが、吉本の上層部はその“大阪の魂”ともいえる存在を権力者にいとも簡単に差し出してしまったのだ。…星田英利(ほっしゃん。)…〈吉本新喜劇は初めてでも、日本新悲劇の座長です。〉》。
『●松尾貴史さん×室井佑月さん対談、「安倍首相は、
嘘も権力の私物化も恥ずかしいとすら思っていない」』
一方、沖縄3区補選では、屋良朝博さんが見事に当選されました。#美ら海の色 の候補者は自明でした。《普天間か辺野古かという日本政府が設定した愚劣な選択肢を拒否して、沖縄県民を犠牲にしない選択肢を作りださなければならない》。
『●辺野古破壊という大愚を続行…民意無視、
《地方自治や民主主義、県民の尊厳をどう考えるか…自身の見解を》』
『●《地元の理解と協力を得る努力…自然環境や
住民の生活環境にも最大限配慮》しつつ美ら海に土砂ぶちまけ…』
『●松川正則宜野湾市長殿、普天間運用停止の
新たな《期限》を設けたって無駄です…無惨な破壊「損」の辺野古』
「ブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/衆議院
沖縄3区の補欠選挙告示/辺野古新基地建設をやめて子どもの
貧困対策に予算を使えば、どれだけの家庭が救われるか。】
…《辺野古新基地ができれば、その被害を受けて苦しむのは名護市を
はじめとした3区の住民だ。普天間の危険性の除去を理由に3区の
住民に危険性を押しつけられてはたまったものではない。
普天間か辺野古かという日本政府が設定した愚劣な選択肢を拒否して、
沖縄県民を犠牲にしない選択肢を作りださなければならない》」
#美ら海の色 の辺野古に土砂をぶちまける…費用も工期も∞な、今日も続く大愚行。《県知事選、県民投票と移設反対の意思が示されたが工事が進んでいる。この国の民主主義が問われている。このままでいいのか》?
沖縄タイムスの記事【「進む方向は間違っていなかった」 島尻安伊子さん、涙を浮かべ頭深々 辺野古移設で対立軸】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/411730)によると、《「進む方向は間違っていなかったと思う。また皆さまと共に明るい沖縄をつくりたい」と言葉を紡いだ…自身が「苦渋の選択」と表現した新基地建設では容認姿勢を示したが、十分な支持を集められなかった。「一日も早い辺野古移設が現実的な解決方法」》。
「進む方向は間違っていなかった」…って、正気だろうか? 真っ向から、何度も否定されておきながら。
辺野古破壊は許されない。知名度の差や自公お維の力の入れ具合、強大な組織力から、屋良さんが負けていてもおかしくはなかった。それでも、屋良さんが勝利した意味を「本土」は理解すべき。
沖縄タイムスの記事【社説[衆院補選 屋良氏が当選]政権のおごりの結果だ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/411800)によると、《屋良氏は新聞記者として長く基地問題に取り組んできた。しかし政治経験はなく、一般的にはほとんど無名。知名度不足や組織体制の不備は明らかだった。相手候補の島尻安伊子氏(54)は沖縄北方担当相まで経験し、国政与党が全面的にバックアップ。菅義偉官房長官が来県し支援を訴えたほか、3区14市町村のうち13市町村長が支持するなど強大な組織力を誇った。一騎打ちの戦いで、屋良氏が勝利を収めた要因は何か。昨年の知事選を含めこれまでの選挙と決定的に違ったのは、島尻氏が米軍普天間飛行場の辺野古移設について「容認」の姿勢を鮮明に打ち出したことだ。有権者は「新基地ノー」「辺野古埋め立てノー」の意思を明確にしたのである…補選の結果、沖縄選挙区は衆院4議席、参院2議席のうち5議席が、新基地に反対する議員で占められることになる》。
『●《いま地方が学ぶべきは沖縄だ》
《むしろ沖縄から学ぶべき時がきている》…沖縄にとって発展の足かせは?』
《沖縄から学ぶべき》。
レイバーネットの記事【衆議院補欠選挙沖縄3区/ヤラともひろさん当選!政策を語りぬいた成果押し】(http://www.labornetjp.org/news/2019/1555882588109yumo)によると、《一方の相手陣営は、大臣経験者で知名度では不利だとされていた。しかし「誠実な性格で政策を訴えたヤラさんのがんばりは、すごかった」と後援会スタッフの山本菊代さんは語った…今回相手陣営は、これまでの選挙戦を総括して「辺野古への移設賛成」の立場を明確にした。しかし、「翁長知事時代ですでに明らかになった、基地を縮小することが経済の発展を生む」(有田芳生立憲民主党沖縄県連代表)ことが浸透し、「オール沖縄として今後も闘っていく」(同)ことの重要性が確認できた選挙でもあった…
屋良朝博(無所属) 77156
島尻安伊子(自民認 公明、維新推薦) 59428
投票率: 43.99%》
東京新聞の記事【<統一地方選>反基地、揺るがぬ沖縄 容認明言、自民敗北重く】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201904/CK2019042202000175.html)によると、《衆院沖縄3区補選で、沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設に反対する沖縄の民意がまた示された。自民党の島尻安伊子氏が新基地建設容認を明確に打ち出した今回の補選は、これまでの国政選挙や知事選での敗北とは決定的に重みが違う》。
島尻安伊子氏は辺野古破壊への「進む方向は間違っていなかった」と敗戦の弁。自公お維は辺野古破壊に賛成を明示して選挙を戦った。その敗北の結果は、より一層重い「新基地反対」「辺野古破壊反対」の民意の表明となった。直ぐさま、辺野古破壊を止めるべき。
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【https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/411734】
沖縄3区勝利、飛び上がる知事 初当選した屋良氏「基地を造らず返還は可能」
2019年4月22日 04:40
沖縄県知事に転出した玉城デニー氏の衆院議員失職に伴う衆院沖縄3区補欠選挙は21日、投開票され「オール沖縄」勢力が推す無所属で新人のフリージャーナリスト屋良朝博氏(56)が7万7156票を獲得し、初当選を果たした。屋良氏は名護市辺野古の新基地建設反対を前面に打ち出し、自民党公認で、元沖縄北方担当相島尻安伊子氏(54)=公明、維新推薦=を1万7728票差で破った。辺野古新基地建設問題で政府と対峙(たいじ)する玉城県政に追い風となり、夏の参院選にも弾みをつけた。
(「当確」が出た後、支持者と共にバンザイ三唱する屋良朝博氏
(前列右から3人目)と玉城デニー知事(同2人目)=
21日午後8時14分、沖縄市安慶田の選挙事務所(下地広也撮影))
◆投票率は過去最低の43.99%
投票率は43・99%で、1970年に国政選挙に参加して以降、県内の主要選挙で最低の投票率となった。
屋良氏は、主要争点の一つだった辺野古新基地建設に反対し「新基地を建設せずとも米海兵隊の運用見直しにより、米軍普天間飛行場の全面返還は可能」と訴えてきた。
選挙戦では、2014年に翁長雄志知事誕生の原動力となった県政与党や保守中道議員、労働組合、経済界の一部で構成する「オール沖縄」勢力が全面支援。玉城氏が共に街頭で支持を訴えて後継をアピールし、課題だった屋良氏の知名度不足を補った。革新・中道層に加え、無党派層、一定の保守層から幅広い支持を取り付けた。
3区は玉城氏が09、14、17年の選挙で勝利を収めており「オール沖縄」勢力が議席を守る形となった。
一方、自民公認として立候補した島尻氏は公明、維新の推薦を得て3党共闘で臨んだ。菅義偉官房長官ら政府、与党の大物政治家が来県して支援を呼び掛けたが及ばなかった。
辺野古新基地建設を容認する立場を明確にし、沖縄担当相や大臣補佐官時代に取り組んだ子どもの貧困対策の実績、中北部の振興などを訴え、保守票は固めたものの、無党派層への支持が広がらなかった。
当日有権者数は31万3695人(男性15万4092人、女性15万9603人)だった。
◆屋良氏「民主主義の形を問う」
辺野古は普天間問題の解決策にならない、別のアプローチを考え周辺住民の負担軽減を具体的に進める、という訴えが受け入れられた。県知事選、県民投票と移設反対の意思が示されたが工事が進んでいる。この国の民主主義が問われている。このままでいいのかということを議論していく。
沖縄の振興計画はあと2年半で半世紀を迎える。振興計画はかなり進んだ。これからは人に対する投資や製造業、農業などに力を入れる。沖縄で作ったものを売る制度を整備し、県民所得が上がる具体的な計画を策定していきたい。
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[【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]
東京新聞の記事【玉城知事「3~6カ月期間」 普天間問題で協議要請】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201904/CK2019041002000277.html)。
《松川正則宜野湾市長…は、一四年二月を起点に五年以内とされる普天間の運用停止期限が過ぎたことについて、新たな期限を設定するよう求めた》。
『●横浜米軍機墜落事件: 「米軍が現場を占拠し、
警察は蚊帳の外。被害者のための救急車は一番最後に…」』
『●「米軍の活動にもイタリアやドイツの国内法が適用される」…
「日米地位協定」「日米合同委員会」の異常』
「《米軍の活動にもイタリアやドイツの国内法が適用される…米軍施設内に
制限なく立ち入ることができる…米軍基地への立ち入り権が明記…
米軍の航空機事故などが発生した際には…米軍と合同で調査委員会を
立ち上げ、共同で調査を行う仕組みがある》…「日米地位協定」
「日米合同委員会」の異常さ。
《事故の検証すらできない日本はむしろ、法的従属を“放置”した国家》」
『●「不条理で不公平極まりない日米地位協定…
基地周辺の住民に苦痛を強いて」いるのがアベ様ら』
『●「在日米軍特権」「日米地位協定」「日米合同委員会」
…《米国の言うことを聞くお友達は日本だけ》』
ブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/衆議院沖縄3区の補欠選挙告示/辺野古新基地建設をやめて子どもの貧困対策に予算を使えば、どれだけの家庭が救われるか。】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/2c19ff70878e32cd6f90dadeca2140ff)によると、《辺野古新基地ができれば、その被害を受けて苦しむのは名護市をはじめとした3区の住民だ。普天間の危険性の除去を理由に3区の住民に危険性を押しつけられてはたまったものではない。普天間か辺野古かという日本政府が設定した愚劣な選択肢を拒否して、沖縄県民を犠牲にしない選択肢を作りださなければならない》。
また、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]衆院沖縄3区補選が告示された。今回ほど争点が明確で…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/407160)によると、《▼屋良朝博さん(56)は、ジャーナリストとして基地問題の取材を続けてきた。新聞記者時代にイタリアへ飛び、空軍司令官から「米軍機の運用はわれわれが決め、米軍はそれに従う」と聞いて衝撃を受けた ▼帰国後、日伊の比較を通して、日米地位協定の不平等性を浮かび上がらせる記事を書いた。県が昨年度、欧州で実施した調査の先鞭(せんべん)をつけた格好だ。名護市辺野古の新基地建設に反対する…▼屋良さんは、令和の沖縄を切り開く振興政策を練り上げ、提示してほしい》。
屋良朝博さんこそが #美ら海の色 の候補者だ。
『●辺野古破壊という大愚を続行…民意無視、
《地方自治や民主主義、県民の尊厳をどう考えるか…自身の見解を》』
「沖縄タイムスの【社説[衆院沖縄3区補選]辺野古を正面から問え】…
《「普天間飛行場の危険性を一刻も早く除去するため、
苦渋の選択だが容認せざるを得ない」 自民党公認で公明党が推薦する
元沖縄担当相の島尻安伊子氏(54)は、26日に政策を発表し、
普天間飛行場の辺野古移設計画を「容認」する考えを正式に表明した。
「オール沖縄」勢力が推すフリージャーナリストの屋良朝博氏(56)は、
玉城デニー知事の衆院3区の後継者として、国の姿勢を批判する。
「強引な埋め立ては本当に沖縄のためになっているか。
そうじゃないという声を結集し、対立軸を明確にしたい」》」
『●《地元の理解と協力を得る努力…自然環境や
住民の生活環境にも最大限配慮》しつつ美ら海に土砂ぶちまけ…』
さて、アベ様御得意の閣議決定までした《米軍普天間飛行場の運用停止…2019年2月までの実現》は一体どうしたの? この5年間、米政府とどんな話し合いが行われたのでしょうか? 是非、公開してほしい。自民党市長殿、新たな《期限》を設けたって、どうせ守りゃぁしないんだから無駄ですよ。このままでは、辺野古は破壊「損」。
『●辺野古破壊: 「いい正月になる」なんて、
仲井真氏もアベ様らも猿芝居をしていたんじゃないのか?』
「琉球新報の社説【<社説>普天間5年内停止 実現の困難さは明らかだ】…
沖縄タイムスの社説【社説[5年内停止「空想」]辺野古を見直す時期だ】…。
「「5年以内」がまやかしに過ぎないことは、もう誰の目にも明らかであろう
…米側が「空想のような見通しだ」と反対…仲井真弘多知事が
承認する際、政府に実現を強く求めた基地負担軽減策の柱…
だが米側は昨年末から一貫して5年以内の実現性を否定」」
『●今の辺野古破壊の基本構図:
「今は米国と日本の政府が向こう岸にいて、沖縄に対峙している」』
『●普天間移転「空想のような見通し」の結論…
《いい正月になる》仲井真弘多氏もアベ様らも猿芝居をしていた』
《まともに対米交渉をしたこともないのに、実現できないのは
辺野古新基地建設に反対している知事のせいだと責任を転嫁する。
政府自らの責任を棚に上げるもので、とうてい容認できない》
『●破壊「損」な美ら海への土砂投入…「2019年2月までの
米軍普天間飛行場の運用停止」をやってみせよ!』
『●《安倍首相は…14年4月、政府として運用停止期限を
「19年2月」とすることを確認》、閣議決定まで…』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201904/CK2019041002000277.html】
玉城知事「3~6カ月期間」 普天間問題で協議要請
2019年4月10日 夕刊
政府は十日、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の早期運用停止に向け、県と宜野湾市とでつくる「普天間飛行場負担軽減推進会議」を首相官邸で開いた。玉城(たまき)デニー知事は、普天間の運用停止と危険性除去に向け、三~六カ月の期間を設定し協議の場を設けるよう政府に申し入れた。
推進会議の開催は二〇一六年七月以来、約三年ぶりで、玉城氏が昨年十月に知事就任後は初めて。負担軽減と危険性除去などについて、既に設置されている作業部会で協議を継続することで一致した。
菅義偉(すがよしひで)官房長官や岩屋毅防衛相ら関係閣僚と、松川正則宜野湾市長らが出席。松川氏は、一四年二月を起点に五年以内とされる普天間の運用停止期限が過ぎたことについて、新たな期限を設定するよう求めた。岩屋氏は、国と県が共通認識を持つことが大事だと指摘した上で「一日も早い普天間の全面返還実現のため、全力で取り組みたい」と応じた。
菅氏は会議後の記者会見で「今後、沖縄県や宜野湾市と意見交換をしながら負担軽減を進めていきたい」と述べた。
推進会議は普天間の早期運用停止を目指す目的で一四年二月に初会合が開催され、過去には安倍晋三首相も出席した。
辺野古移設に反対の立場だった故翁長雄志(おながたけし)前知事が出席した一六年七月の四回目の会合以降、開かれていなかった。
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[【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]
東京新聞の記事【辺野古、新区域に土砂 中止要請6日後に投入 玉城知事「激しい憤り」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201903/CK2019032602000129.html)と、
社説【新たな土砂投入 対立を深めるだけだ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019032702000169.html)。
《県民投票で七割超が埋め立てに反対の民意を示した結果を無視する形で工事が次の段階に進んだことに反発を強めた…玉城氏は地盤の改良工事は不可能だと指摘しており、県は改良工事の手続きの申請は認めない方針》。
《沖縄との対立を深めるだけとなぜ分からない。辺野古新基地建設現場で、政府が新たな海域に土砂投入を始めた。技術的難問が続出し展望が開けない工事だ。立ち止まって県側と話し合うしかない》。
玉城デニー知事は《激しい憤りを覚える。県民投票で示された民意を無視し、工事を強行するのは民主主義を踏みにじり、地方自治を破壊するものだ》。自公お維は、普天間の返還もない〝破壊損〟な辺野古破壊は《苦渋の選択だが容認せざるを得ない》ことを公約している。
『●辺野古破壊という大愚を続行…民意無視、
《地方自治や民主主義、県民の尊厳をどう考えるか…自身の見解を》』
「沖縄タイムスの【社説[衆院沖縄3区補選]辺野古を正面から問え】…
《「普天間飛行場の危険性を一刻も早く除去するため、
苦渋の選択だが容認せざるを得ない」 自民党公認で公明党が推薦する
元沖縄担当相の島尻安伊子氏(54)は、26日に政策を発表し、
普天間飛行場の辺野古移設計画を「容認」する考えを正式に表明した。
「オール沖縄」勢力が推すフリージャーナリストの屋良朝博氏(56)は、
玉城デニー知事の衆院3区の後継者として、国の姿勢を批判する。
「強引な埋め立ては本当に沖縄のためになっているか。
そうじゃないという声を結集し、対立軸を明確にしたい」》」
N値「0」、工期・費用「∞」…狂気。今日も美ら海に土砂をぶちまけている。《地方自治や民主主義、県民の尊厳》は、沖縄の一体何処にあるの? 《菅義偉官房長官は二十五日の記者会見で「地元の理解と協力を得る努力を続けながら関係法令に基づき、自然環境や住民の生活環境にも最大限配慮して作業を進めていく」と述べた》。《地元の理解と協力を得る努力…自然環境や住民の生活環境にも最大限配慮》しつつ土砂を美ら海にぶちまけつづけるアベ様や最低の官房長官ら。
『●ウソとデマな行政府の長…「立法府の長」になったり、
「森羅万象すべて担当」したり…今度は「私が国家」』
《地盤の改良工事は不可能》《技術的難問が続出し展望が開けない工事》《工事完成の見通しが立っていない》…「ウソとデマな行政府の長…「立法府の長」になったり、「森羅万象すべて担当」したり…今度は「私が国家」」なアベ様ときたら、やることなすことデタラメ。
日刊ゲンダイの書評【本で読み解くNEWSの深層 オキナワ問題】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/250453)によると、《「沖縄報道」山田健太著…米軍基地問題について、沖縄の地元紙は偏向報道だという批判が絶えない。大学でジャーナリズム論を講じる著者は「公平報道」という考え方そのものから問い直し、安倍首相がしばしば「私にも言論の自由がある」という考えがいかに筋違いのものかを論じる。言論の自由とは、権力者ではなく権力と対峙する庶民のためのものなのだ。また一見「アンバランス」に見える沖縄の地元紙の姿勢は、実は全体の構図がアンバランスになっているがゆえの「アンバランスでバランスをとる」姿勢なのだという》。
『●《その責任者は政府・国家の責任者の首相》であり、
《部下のミスの責任を取るのが首相の仕事》である』
《自民党大会という身内の会合で「あの悪夢のような民主党政権」
というのはいい。だがだめ押しするように予算委員会で言うのは
言論の自由などではなく首相としての品格が問われる…★公文書改ざん、
信じているだけなのか勘違いが続いているのか、繰り返されるウソと虚偽答弁》
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201903/CK2019032602000129.html】
辺野古、新区域に土砂 中止要請6日後に投入 玉城知事「激しい憤り」
2019年3月26日 朝刊
政府は二十五日、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設先、名護市辺野古(へのこ)の沿岸部で、新たな区域への土砂投入を開始した。今後、埋め立て用土砂を搬出するための態勢を増強するなど、移設作業を加速させる。県側は、二月二十四日の県民投票で七割超が埋め立てに反対の民意を示した結果を無視する形で工事が次の段階に進んだことに反発を強めた。
防衛省沖縄防衛局は二十五日午前、県に通知した上で、午後三時ごろから土砂投入を始めた。周辺海上には移設に反対する市民らのカヌーや小型船が集まり、抗議活動を展開した。玉城(たまき)デニー知事は「激しい憤りを覚える。県民投票で示された民意を無視し、工事を強行するのは民主主義を踏みにじり、地方自治を破壊するものだ」とのコメントを出した。
岩屋毅防衛相は防衛省で記者団に「抑止力維持と基地負担軽減の両方を満たす唯一の選択肢だ」と強調した。昨年十二月に埋め立てを開始した区域の工事の進み具合は約五割だと明かした上で、新たに土砂を投入した区域と並行して工事を続ける考えを表明した。
新たに土砂投入を始めたのは、埋め立て海域南側の護岸で囲まれた約三十三ヘクタールの区域。政府が昨年十二月以降、土砂投入を続ける約六・三ヘクタールの区域の西に隣接する。
防衛省の移設計画によると、全体で約百六十ヘクタールを埋め立て、二本の滑走路を整備する。ただ、海域東側には軟弱地盤が広がり地盤改良が必要なため、政府は工期の長期化は避けられないとしている。玉城氏は地盤の改良工事は不可能だと指摘しており、県は改良工事の手続きの申請は認めない方針だ。
菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十五日の記者会見で「地元の理解と協力を得る努力を続けながら関係法令に基づき、自然環境や住民の生活環境にも最大限配慮して作業を進めていく」と述べた。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019032702000169.html】
【社説】
新たな土砂投入 対立を深めるだけだ
2019年3月27日
沖縄との対立を深めるだけとなぜ分からない。辺野古新基地建設現場で、政府が新たな海域に土砂投入を始めた。技術的難問が続出し展望が開けない工事だ。立ち止まって県側と話し合うしかない。
七割が辺野古埋め立てに反対した県民投票から一カ月余。玉城デニー知事はこの間二回、安倍晋三首相と会い工事の中止と一カ月程度の話し合いを要請したが無視された形だ。極めて残念である。
そもそも現状で別海域への土砂投入を急ぐ意味はない。
土砂の搬出、搬入場所の制約から運搬量は限られ、投入範囲を広げても工事の速度は上がらない。
今回の措置は、埋め立てが着々と進んでいるように見せかけるパフォーマンスとしか思えない。
県は対抗措置として、国土交通相が停止した埋め立て承認撤回の効力を回復する訴訟を起こした。
直前には別の工事差し止め訴訟を取り下げ政府に譲歩を促したがかなわなかった。また県と国との法廷闘争が始まるものの、県の姿勢を示す上ではやむを得まい。
県との対立を深めてまで強行しても、工事完成の見通しが立っていないことも政府の弱みだろう。
現在の埋め立て海域の北、大浦湾側に広がる軟弱地盤の問題が大きい。改良のための設計変更を玉城氏は認めないと明言している。
国が裁判に訴え勝ったとしても海面下最大九十メートルに達する軟弱地盤を完全に強化するのは困難だ。
改良に必要な六百五十万立方メートルもの砂や本土から運ぶ巨大な護岸ブロックの仮置き場の確保が難しいといった点でも、辺野古が適地とは言い難い状況になっている。
そして工期と工費-。政府は軟弱地盤改良に三年八カ月かかるとするものの、根拠はあいまい。工費も明かさない。県は基地完成まで計十三年の工期と消費税約1%分に当たる二兆六千五百億円の工費を試算として挙げる。
展望なき工事を当面できる部分だけ進めているのが実態だ。普天間飛行場の「一日も早い返還」は辺野古にこだわるほど遠ざかるのではないか。
埋め立ての現状はまだ総面積の2%程度。今なら原状回復は間に合う。政府はここで工事をやめ、県の提案通り県と国に米政府を加えた三者協議で辺野古移設によらない普天間返還の道を話し合うべきだ。
辺野古に近い今帰仁(なきじん)村でジュゴンの死骸が見つかった。工事との関連は不明だが、総じて政府に対する県民の反感は強まっている。
政府には冷静な判断が必要だ。
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[【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]
沖縄タイムスの【社説[衆院沖縄3区補選]辺野古を正面から問え】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/401870)。
《「普天間飛行場の危険性を一刻も早く除去するため、苦渋の選択だが容認せざるを得ない」 自民党公認で公明党が推薦する元沖縄担当相の島尻安伊子氏(54)は、26日に政策を発表し、普天間飛行場の辺野古移設計画を「容認」する考えを正式に表明した。「オール沖縄」勢力が推すフリージャーナリストの屋良朝博氏(56)は、玉城デニー知事の衆院3区の後継者として、国の姿勢を批判する。「強引な埋め立ては本当に沖縄のためになっているか。そうじゃないという声を結集し、対立軸を明確にしたい」》。
『●「世界が見ている」/
『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号)についてのつぶやき』
『●「日本を壊す!? 自民党」
『週刊金曜日』(2013年6月28日、949号)について』
『●「「愛国」と戦争 安倍政権の軍事改革徹底批判」
『週刊金曜日』(9月20日、960号)について』
『●「沖縄の怒り」 『週刊金曜日』
(2014年1月17日号、975号)についてのつぶやき』
『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題』
《4月の沖縄3区(玉城デニーさんが県知事に立候補したために欠員)の
衆院補欠選では、自民が推す島尻あい子氏の評価が極めて低く、
オール沖縄が推す屋良朝博氏の圧勝ではないかと言われている。つまり、
何度選挙をしても、基地反対派が勝つという状況は変わらないわけだ》
辺野古破壊という大愚を続行…民意無視。アベ様や最低の官房長官らは、今日もジャブジャブと美ら海に土砂をぶちまけ続けている。この環境破壊は不可逆で、原状回復は不可能である。一日も早く、この愚行・暴挙を止めさせなければいけない。
『●辺野古破壊反対の明確な《結果が出る前から、
安倍政権は「民意などクソくらえ!」と言わんばかりだ》!』
『●辺野古破壊に「反対に○」が投票資格者総数の37.65%、
43万4273票…これは、もの凄い数字だ!』
『●辺野古破壊で「対話」!? 殴り続け、背後から蹴り続けながら
…独裁者は嘯く《負担軽減に全力を尽くす》』
『●沖縄の皆さんのお願いは何時叶えてくれるの?
《憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復》』
『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務…
閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》』
『●辺野古破壊、米側に《地盤改良「最短で5年」と日本側伝達》?
沖縄に《工期も費用も言えない》のに?』
『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている』
『●琉球新報社説: 《違法な逮捕は国策に反対する人々への弾圧であり
国家権力の暴走にほからならない》』
『●《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい》…
またしても《「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》』
『●1頭のジュゴンが死に、2頭が行方不明のまま…
これは偶然ではなく、新基地建設による辺野古破壊の必然』
衆院沖縄3区補選、《このような政府の姿勢をどう評価するか。地方自治や民主主義、県民の尊厳をどう考えるか。立候補予定者は明確な言葉で、自身の見解を明らかにしてもらいたい》。
屋良朝博さん、ガンバレ。#美ら海の色 の候補者は自明だ。
『●アベ様らによる辺野古破壊・沖縄差別、
「対立激化で県民にケガ人が相次ぐ異常事態」』
「nikkan-gendaiの記事【暴力団幹部が「アイちゃん」と…
島尻沖縄相に“黒い交際”疑惑】…によると、《「島“喰い”安伊子」
――地元ではこんなあだ名で呼ばれている。かつて普天間基地の
「県外移設」を掲げながら、百八十度方針を転換した島尻安伊子
沖縄・北方担当大臣……今や、辺野古基地前で「移設反対」の声を
上げる市民らを「規制すべき」とまで断じているが、実は今、官邸内は
彼女の“黒い人脈”に危機感を抱き始めている》…そうです」
『●「お零れ」=「甘い利」を大臣本人が直接受け取る!
さすが、秘書任せにせずに「責任感の強い人」!!』
『●年1ミリシーベルト=「『反放射能派』…が騒いだ中で、
何の科学的根拠もなく時の環境大臣が決めた」』
『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ:
「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策』
『●究極の差別…「県民の安全を守るために
派遣されたはずの職員が基地建設に抗議する住民を鎮圧」!』
《パトロール隊が巡回を開始した6月15日の出発式で島尻安伊子
沖縄担当相は「県民の安全、安心のため精いっぱい頑張ってほしい」
と隊員を激励した。それからわずか8日後に防衛省は任務に「警備」を
加えて職員派遣を各防衛局に求めている。最初から
「県民の安全、安心のため」ではなく「政府が基地建設強行を安全、安心」
に進めるための派遣だったのだろう》
《告別式に参列した中谷元・防衛相に説明してほしい。
基地あるが故に起きた女性の犠牲を繰り返さないための巡回と、
基地建設強行の警備を任務にすることの意味を。》
『●2016年7月参院選、「あとの祭」…
「本土」マスコミは「沖縄・地域住民弾圧隊」「照明弾誤射」を報じず』
『●辺野古破壊・高江破壊…アベ様は「話し合いで問題解決の道を
探る心積もりなど、最初からなかった」』
『●「明らかな脅し、報復」: アベ様や「沖縄負担軽減担当相」=
最低の官房長官による辺野古・高江破壊』
『●「沖縄の衆参すべての選挙区から自民党が駆逐」=民意:
島尻安伊子氏を大差で破った伊波洋一さんに期待』
『●「しかし、沖縄にはいまだ“戦後”は一度たりとも訪れていない」…
安倍昭恵氏には理解できたのだろうか?』
『●あの島尻安伊子氏の下、《内閣府副大臣として
沖縄を担当していた人物》松本文明氏の眼には何にも見えて…』
『●速攻辞任…県民の命は政局の取引材料ではない。
政府が真剣かどうかは、選挙後に分かる。(阿部岳)』
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【https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/401870】
社説[衆院沖縄3区補選]辺野古を正面から問え
2019年3月28日 05:00
選挙の際、辺野古を封印し、態度を明確に示さないことによって辺野古の争点化を避けてきた自民党が、昨年9月の知事選大敗を受け、戦術を転換した。
「普天間飛行場の危険性を一刻も早く除去するため、
苦渋の選択だが容認せざるを得ない」
自民党公認で公明党が推薦する元沖縄担当相の島尻安伊子氏(54)は、26日に政策を発表し、普天間飛行場の辺野古移設計画を「容認」する考えを正式に表明した。
「オール沖縄」勢力が推すフリージャーナリストの屋良朝博氏(56)は、玉城デニー知事の衆院3区の後継者として、国の姿勢を批判する。
「強引な埋め立ては本当に沖縄のためになっているか。
そうじゃないという声を結集し、対立軸を明確にしたい」
両氏は、めざす方向は180度異なるが、辺野古問題との縁が深い。
島尻氏は普天間の県外移設を公約に掲げて当選し、当選後に公約を撤回した。国会で住民の反対運動を批判するなど、その姿勢が官邸に評価され、重用されてきた。
新聞記者として基地問題に取り組んできた屋良氏は、退職後も講演会やシンポジウムに積極的に参加し、辺野古埋め立てを伴わない普天間返還プランを提言してきた。
軟弱地盤の大がかりな改良工事によって、新基地建設の長期化が明らかになった。この時期に、辺野古を巡って議論を深め、論点をはっきりさせることは、極めて大きな意味を持つ。
■ ■
辺野古問題が争点だという場合、避けて通れないのは、県民投票の結果と政府の対応に対する評価である。
岩屋毅防衛相は、県民投票後に国会で、結果にかかわらず工事を進めることを県民投票の前に決めていた、と平然と言ってのけた。
安倍晋三首相は、県民投票の結果を「真摯(しんし)に受け止める」と言いながら、玉城知事の中止申し入れを拒否し、新たな区域への土砂投入にゴーサインを出した。
ジュゴンの死が確認されたため、日本自然保護協会は工事の即時中断を求める意見書を公表したが、専門家の声も無視された。
本島北部海域で確認された3頭のジュゴンのうち残る2頭も行方不明のままだ。
このような政府の姿勢をどう評価するか。地方自治や民主主義、県民の尊厳をどう考えるか。立候補予定者は明確な言葉で、自身の見解を明らかにしてもらいたい。
■ ■
海兵隊トップのネラー司令官は26日、官邸で安倍首相に会い、辺野古の工事現場を視察したことを明らかにした。新たな区域への土砂投入は、司令官の視察を意識したセレモニーだったのではないか。
辺野古で建設が進む新基地は、北部訓練場やキャンプ・シュワブなど周辺の海兵隊基地と一体的に整備されており、これらの基地群が恒久化されるのは間違いない。
今、本当に問われるべきは何なのか。県民投票の結果を踏まえ、印象操作を排して議論すべき時だ。
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[※辺野古破壊の愚行を報じる朝日新聞(2018年12月15日)↑]
沖縄タイムスの【社説[県民投票で「指南書」]事実関係の究明を急げ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/371410)。
《「内部資料」は、「県民投票の関連予算を必ず可決しなければならない法律上の根拠は見いだせない」「地方分権において県・市町村は対等な立場」-などと県民投票の関連予算を否決しても法的に問題はないという内容である》。
こういうのを《圧力》という…《圧力》を掛けた側は否定しますがね。
『●宜野湾市長選: 直近の沖縄主要選挙で5連敗目をアベ様に』
《もっとも、それ以前にこんな人物を再選したら、宜野湾市民は
常識を疑われることになりそうだ…日本最大の右翼組織
「日本会議」の中地昌平・沖縄県本部会長が開会宣言し、
宮崎政久衆院議員といった面々が「日本人の誇り」について
熱弁を奮う》
「番犬様に好き勝手やっていただくことが「日本人の誇り」?
中高生を「青田買い」…、それに続いて、宜野湾市では園児を「洗脳」」
「ホシュ」「ウヨク」を自称し「日本人の誇り」について熱弁をふるう宮崎政久衆院議員(自民)は、堂々と「辺野古破壊に賛成」に一票を投じれば良いだけの話し。なにを、《サディスティックな政治》(鈴木耕さん)に抗い、非暴力抵抗運動で「辺野古破壊に反対」する沖縄の市民から、《投票したい人の権利を奪えるのか》? 正々堂々と、《全力》で県民投票すればいいだけではないのか。何を怖れているの?
琉球新報の記事【自民国会議員、県民投票反対を「指南」 市町村議に資料「予算否決に全力を」】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-860922.html)によると、《弁護士資格を持つ宮崎政久衆院議員(自民)が先月、市町村議会で投票事務予算を採決する前に、市町村議員を対象にした勉強会を開き「議員が損害賠償などの法的な責任を負うことはない」などと記した資料を配布して予算案の否決を呼び掛けていた…「県民投票の不適切さを訴えて、予算案を否決することに全力を尽くすべきである」と明記》。
東京新聞の記事【沖縄県民投票「予算案否決を」 自民議員が資料配布】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201901/CK2019011702000135.html)でも、《宮崎政久衆院議員が昨年、県内の保守系市議らと勉強会を開催し、投票事務関連の予算案を否決するよう促す資料を配布…宮崎氏は「圧力をかけたことはない」と強調》。
日刊ゲンダイの記事【沖縄県民投票を阻止 自民宮﨑議員が市議らに“圧力”の傲慢】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/245626)でも、《宮崎政久衆院議員が、辺野古移設の賛否を問う県民投票を阻止するよう、市議らに“圧力”をかけていた。昨年、県内の保守系市議らと勉強会を計4回実施し、その際、投票事務関連の予算案を否決するよう促す資料を配布…宮崎議員が作成した資料には「議会、議員としてはそもそも論としての県民投票の不適切さを訴えて、予算案を否決することに全力を尽くすべきである」と記述》。
県民投票の辺野古破壊ストップへの反対票に《全力》を投じるように促しているのかと思いきや、県民投票そのものを不正に潰し、辺野古破壊に《全力》を注ごうという訳なのね。アベ様への忖度に《全力》を、とはね。
東京新聞の記事【県民投票、深まる溝 辺野古土砂投入1カ月 「市が投票権利制限」識者疑念】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201901/CK2019011402000119.html)によると、《先月14日に土砂投入が始まり、約2割が土砂で埋まった沖縄県名護市辺野古の沿岸部埋め立て区域…政府は県民投票について「地方公共団体が条例に基づいて行うもので、コメントを控えたい」(菅義偉官房長官)と静観する構え。結果に法的拘束力はなく、工事を止める考えはない。不参加などにより投票率が低くなれば、工事への影響も弱まると見ている。一九九六年に新潟県巻町(現新潟市)で行われた原発建設計画の是非を問う住民投票では、建設反対が多数となり、計画撤回にもつながった。沖縄の県民投票でも、結果が反対多数となれば、重要な民意として、工事を進める政府も完全には無視しにくくなる》。
辺野古の破壊さゆく哀しい写真…辺野古破壊を一日でも早く止めなければ。
関係者は否定するが、リテラの記事【沖縄県民投票“不参加”指南の背後に安倍官邸の存在か!指南議員は安倍チルドレンで、沖縄ヘイトデマ勢力と共著も】(https://lite-ra.com/2019/01/post-4499.html)。まあ当然、官邸や政権がバックで圧力を掛け、沖縄現地で「本土」与党の顔色をうかがっているでしょうね。記事によると、《投票によって選ばれた首長が、住民の投票する権利を奪おうとする──。…主権者の意志表示を封じようという異常事態に発展…弁護士資格をもつ宮崎政久衆院議員…予算案を否決する呼びかけをおこなっていた…宮崎議員は松川正則・宜野湾市長と連れ立って首相官邸を訪れ、菅義偉官房長官と面談をおこなっているのだ。…沖縄の自治体のなかでも官邸が重要視する宜野湾市を選挙区にする宮崎議員と、菅官房長官を筆頭とする安倍官邸との二人三脚──。その上、宮崎議員は、思想的にも安倍首相と軌を一にしている》。
すっげぇなぁ、《美しい国》。高江や辺野古を破壊して恥じない、沖縄をイジメても恥じない、美しきアベ様王国だな。
琉球新報の【<社説>県民投票全県断念へ 権利侵害の議論が必要だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-861219.html)によると、《参加を拒む市長は「チーム沖縄」のメンバーだ。翁長雄志前知事の誕生時から、辺野古新基地建設に反対する「オール沖縄」勢力に対抗してきた市長たちである。その観点から見ると、県民投票を政争の具にしている感もある。玉城県政の失点をつくり、足を引っ張る狙いが透けて見える。そうだとすれば、与党が譲歩しても、また他の理由で反対する可能性は否めない。実際、弁護士資格を持つ宮崎政久衆院議員(自民)が市町村議員に文書を配り、県民投票への反対を呼び掛けていたことが判明した。投票を実施させない、あの手この手を指南していた。全県実施を阻止することで県民投票の意義を損ねさせる政治的意図は明白だ。民主主義を否定する行為と言わざるを得ない》。
沖縄タイムスの記事【このままではデニー知事も投票できず 沖縄県民投票「住民がどう考えるかだ」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/371835)によると、《宮崎政久衆院議員が沖縄県民投票を実施しないよう促す資料を作成していた問題で、玉城デニー知事は14日、「県民、特に投票に参加しないと言っている当該市の住民がどう考えるかだ」と不快感を示した》。
《投票したい人の権利を奪えるのか》? 一体どんな根拠で? 超悪質な行為…《全県実施を阻止することで県民投票の意義を損ねさせる政治的意図は明白だ。民主主義を否定する行為》。
《投票したい人の権利》を補完する手立てを、是非、実施してもらいたい。投票可能な7割の沖縄の皆さんの7割が「辺野古破壊に反対」票を投じて、絶対投票率で5割を越えることで、(何度も何度も示してきたが)真の沖縄の民意をまたしても示してほしい。《投票したい人の権利》が奪われた3割の皆さんも、「辺野古破壊に反対」の民意を示せる場を工夫してほしい。
『●2018年12月14日、「美ら海」に土砂投入…
辺野古を破壊して巨大な新基地が恒久的に沖縄を占領…』
『●辺野古破壊のために美ら海に土砂投入…
その翌日も現地で抗議が続く中、アベ様はのんびりとゴルフを満喫』
『●破壊「損」な美ら海への土砂投入…「2019年2月までの
米軍普天間飛行場の運用停止」をやってみせよ!』
『●【政界地獄耳/問答無用の自治破壊実行する政府の怖さ】
《民意も海に埋める》…民主主義国家がやること?』
『●《『日本を取り戻す』の中に沖縄は入っていな》かった、
そして今《国民のうちに沖縄は入っているのか》?』
『●《ルールを守》っていない代表格は、民主主義を破壊する
「選挙妨害を暴力団に発注する」人・アベ様』
『●辺野古「移設」に非ず、《新基地は軍港はじめ、
普天間にない巨大で多様な機能を備えた一大戦争拠点…》』
『●三上智恵さん《埋められていくのは、辺野古の海だけではない。
この国の未来…助けを求める、あなたの声》』
『●巨大新基地建設による辺野古破壊…
プーチン氏に《主権を行使できていない実例》と指摘されてしまう始末』
『●「在日米軍特権」「日米地位協定」「日米合同委員会」…
《米国の言うことを聞くお友達は日本だけ》』
『●鈴木耕さん《美ら海を破壊するために、軍事基地を造っている…
言い換えれば、サディスティックな政治》』
『●《「ならばどうぞ独立を」とは決して言うまい。
沖縄をそこまで追い込んだのは本土の側。その責任は重い》』
『●辺野古破壊…《暴力政治への批判…
それが“勇敢”なんて言われてしまうことが、この国の異様さを物語》る』
『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題』
『●《安倍政権は、あたしたちが望んでいないことばかりを進めていく
…多くの人間が不幸になるものばかりだ》』
『●辺野古破壊: 政権広報・アベ様のNHKが
「移植できないのは沖縄のせい」と攻撃…開いた口が塞がらない』
『●《『美しい国へ』(文藝春秋)を出版した安倍首相率いる自公政権は、
『●「『辺野古』県民投票の会」代表がハンガーストライキ…
《沖縄で非暴力抵抗運動の歴史が若い世代に…》』
『●ハンスト=非暴力抵抗運動で抗う沖縄の市民に対して、
「その方に聞いてください」とはどういう了見か?』
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【https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/371410】
社説[県民投票で「指南書」]事実関係の究明を急げ
2019年1月14日 08:20
辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票を巡り、議会で否決するに当たって地方自治法の解釈を示した複数の資料が出回っている。
自民党の宮崎政久衆院議員が作成したA4判2枚の「県民投票条例への対応について」と、「県民投票について『内部資料』」と書かれた作成者および出所不明の文書だ。こちらはA4判15枚で詳細にわたり、県民投票を否決する「指南書」ともいえるものだ。
宮崎氏がまとめた昨年12月5日付の資料には「県民投票の関連予算を議会が否決した場合、実際に執行したら議会軽視で、不適切である」と書かれている。
「内部資料」は、「県民投票の関連予算を必ず可決しなければならない法律上の根拠は見いだせない」「地方分権において県・市町村は対等な立場」-などと県民投票の関連予算を否決しても法的に問題はないという内容である。
住民から議員個人へ損害賠償請求できるとの見方に対しては「『門前払い』になる」との見解を示している。県民投票に関する経費について県は「義務的経費」と主張するが、これにも否定的な見解を示している。
宮崎氏は、うるま、沖縄、那覇の保守系市議らと勉強会を開いたことをフェイスブックで明らかにしている。
本紙のインタビューに対し宮崎氏は13日、「参加議員たちに否決するように仕向ける」との見方を否定し、「『議員の意思に従って判断することだ』とはっきり伝えている。県の主張を含めいろんな考えを説明した」と語る。官邸や自民党本部の指示、総務省との調整も「ない」とした。
■ ■
「内部資料」について宮崎氏は作成や勉強会での配布を否定している。
それでは「内部資料」はどのような場で配られたのか。そもそも誰が作成したのか。詳細な法解釈は誰の見解なのか。総務省からの聞き取りの結果なのか。地方自治に関する文献からの引用なのか。県民投票条例をことごとく批判する中身であり、まずはそれを明らかにするのが先決だ。
県民投票に不参加を表明している4市は自民党が推した首長で、議会は保守系議員らが多数を占めている。市長の不参加表明まで4市ともほぼ同じ経緯をたどっている。関連予算案を議会で否決、市長が付した再議を再度否決。市長が不参加を表明する流れである。
勉強会は議会で否決される前に行われた。
■ ■
議会で2度否決されたにもかかわらず、与那国町のように関連経費の支出を決定した自治体もある。外間守吉町長は「県議会が条例を制定したので執行するのは市町村の義務。拒否すれば民主主義が軽々に扱われる」と話す。
玉城デニー知事は「仮に事務を執行しない場合、県条例と地方自治法の規定に違反する」と強調し、今週にも投票事務に法的義務の生じる「是正の要求」をする方針だ。
県には最後まで全市町村が参加した県民投票の実現を追求してもらいたい。与野党ともどこまでなら折り合えるのか合意点を探るべきだ。
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[※辺野古破壊の愚行を報じる朝日新聞(2018年12月15日)↑]
『今日の東京新聞』(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/)から、再びすいません、コピペ・マゴビキさせて頂きました。【本音のコラム 「美しい海」 斎藤美奈子】(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2018/12/26/003000)。
リテラの記事【安倍首相が辺野古土砂投入で「サンゴを移した」と大嘘! 本当は準絶滅危惧種のヒメサンゴを移植せず】(https://lite-ra.com/2019/01/post-4475.html)。
《この件は「普天間か辺野古か」の二択のように喧伝(けんでん)、報道されてきた。だが実際には、辺野古の基地建設によって普天間飛行場が返還されるという約束も保証もない。である以上「普天間飛行場の辺野古移設問題」などの表現はやめて「辺野古の新基地建設」に統一すべきではないか》。
《司会者から辺野古への土砂投入の話題を振られた安倍首相は、「まず誤解を説かなければならない」と言い、こうつづけた。…まったく、とんだ大嘘を何回吐けば気が済むのだろう。…「誤解」も何も、いま進められているのは辺野古への新基地建設にほかならない》。
『●2018年12月14日、「美ら海」に土砂投入…
辺野古を破壊して巨大な新基地が恒久的に沖縄を占領…』
『●辺野古破壊のために美ら海に土砂投入…
その翌日も現地で抗議が続く中、アベ様はのんびりとゴルフを満喫』
『●破壊「損」な美ら海への土砂投入…「2019年2月までの
米軍普天間飛行場の運用停止」をやってみせよ!』
『●【政界地獄耳/問答無用の自治破壊実行する政府の怖さ】
《民意も海に埋める》…民主主義国家がやること?』
『●《『日本を取り戻す』の中に沖縄は入っていな》かった、
そして今《国民のうちに沖縄は入っているのか》?』
『●《ルールを守》っていない代表格は、民主主義を破壊する
「選挙妨害を暴力団に発注する」人・アベ様』
『●辺野古「移設」に非ず、《新基地は軍港はじめ、
普天間にない巨大で多様な機能を備えた一大戦争拠点…》』
『●三上智恵さん《埋められていくのは、辺野古の海だけではない。
この国の未来…助けを求める、あなたの声》』
『●巨大新基地建設による辺野古破壊…
プーチン氏に《主権を行使できていない実例》と指摘されてしまう始末』
『●「在日米軍特権」「日米地位協定」「日米合同委員会」…
《米国の言うことを聞くお友達は日本だけ》』
『●鈴木耕さん《美ら海を破壊するために、軍事基地を造っている…
言い換えれば、サディスティックな政治》』
『●《「ならばどうぞ独立を」とは決して言うまい。
沖縄をそこまで追い込んだのは本土の側。その責任は重い》』
『●辺野古破壊…《暴力政治への批判…
それが“勇敢”なんて言われてしまうことが、この国の異様さを物語》る』
「移設」に非ず、巨大な「辺野古の新基地建設」問題。辺野古破壊…《新基地は軍港はじめ、普天間にない巨大で多様な機能を備えた一大戦争拠点…》(斎藤貴男さん)。
そして、息吐く様にウソを吐き続けるアベ様。「討論」ならぬ、「録画」での一方的政権広報で驚くべきウソ。
《「安倍総理…。それは誰からのレクチャーでしょうか。(後略)」(玉城デニー沖縄県知事)…安倍首相が6日の日曜討論に出て、普天間は返還されるだの、辺野古への土砂投入前にサンゴや希少な生物を移動させただの、堂々と嘘ついた》…。
そして、驚くべき政権広報・アベ様のNHKの回答。日刊ゲンダイによる記事【居直りNHKに批判殺到 安倍首相「サンゴ移植」の嘘タレ流し】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/245257)によると、《これで公共放送といえるのか――。 安倍首相は6日、NHK「日曜討論」で、辺野古基地移設工事で希少なサンゴや絶滅危惧種が死滅する恐れについて、「土砂投入に当たって、あそこのサンゴは移植している」「砂浜の絶滅危惧種は砂をさらって別の浜に移す」などと放言。根拠のない話を事実のごとく語っていたが、何のチェックもせずに放送したNHKにも「ウソを垂れ流しか」などと批判が集まっている。…「番組内での政治家の発言について、NHKとしてお答えする立場にありません。また、他社の報道についてはコメントいたしません」(広報部)》だってさ!
県民投票に不参加な市町村が出ている問題。《サディスティックな政治》(鈴木耕さん)によって押し流される沖縄県下市町村…。相当な「本土」与党・自公や癒党お維キトの醜悪な圧力があるのでしょうね。
沖縄タイムスの【木村草太氏が緊急寄稿 「県民投票不参加は憲法違反」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/368131)によると、《住民投票条例は、市町村に投票事務の拒否権を与えるものではない/居住市町村によって投票できず、憲法14条(法の下の平等)に反する/投票へのアクセス否定は憲法21条(表現の自由)侵害と認定の恐れも》。
沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]海上基地建設の是非が問われた1997年の名護市民投票。投票台の前で長く立ち止まったままの老夫婦がいた…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/369918)によると、《戦後の米軍統治を経験し、日本のどの地域よりも民主主義を希求した沖縄では「1票の重み」は一層際立つ ▼老夫婦があの日、4択のどれを選んだかは分からない。だが自分の意思で投票所に足を運び、熟考の末に選択した多くの市民がいたのは確かだ。地域の未来を自分たちで決めるという静かな熱気があった ▼辺野古新基地建設の是非を問う県民投票は3市の市長が不参加を表明、2市が態度を保留している。市民を分断させたくないと言う市長もいるが、主権者は市民だ。大事なことを投票で決めるという民主主義の大原則を見失っていないか ▼投票したくない人には棄権の選択肢がある。投票したい人の権利を奪えるのか。再考を求めたい。(田嶋正雄)》。
《投票したい人の権利を奪えるのか》? つぶやき上で、「○と×の二者択一批判」に対して、その首長らは、アベ様や最低の官房長官が繰り返す「辺野古が唯一の解決策」という究極の「一択」に対して批判したのか?、が指摘されていた。
この酷い一連の《サディスティックな政治》に抗わなければ。
マガジン9のコラム【鈴木耕 言葉の海へ/第58回:不安(不穏)な年明け】(https://maga9.jp/190109-6/)によると、《沖縄県民投票の行方 沖縄では、辺野古の米軍新基地をめぐる県民投票(2月24日)が揉めている。宮古島市、宜野湾市、沖縄市などが議会の反対決議を盾にして「県民投票を行わない」と言い出したからだ。もし、圧倒的な票差で基地反対派が勝つとなれば、さすがに安倍政権としてもむりやりの工事強行には躊躇せざるを得なくなる。そのために、安倍政権が保守系首長たちに反対するように強く圧力をかけて、県民投票そのものを阻止しようとしているのだ。これに対沖縄県は、投票に反対する自治体に成り代わって投票事務を行う方策を探り始めている。さらに、「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎さんら若者たちが、反対自治体の首長に対して県民投票実施のための申し入れを行うなどの動きを活発化させている。また、4月の沖縄3区(玉城デニーさんが県知事に立候補したために欠員)の衆院補欠選では、自民が推す島尻あい子氏の評価が極めて低く、オール沖縄が推す屋良朝博氏の圧勝ではないかと言われている。つまり、何度選挙をしても、基地反対派が勝つという状況は変わらないわけだ》。
最後に、"Stop the landfill of Henoko / Oura Bay"。
リテラの【所ジョージが沖縄米軍基地反対ソング! 東京五輪誘致批判、原発再稼働批判、アベノミクスの大企業優遇批判も】(https://lite-ra.com/2019/01/post-4483.html)によると、《米軍普天間飛行場の辺野古新基地建設問題について、ローラ、りゅうちぇる、村本大輔(ウーマンラッシュアワー)など多くの芸能人から声があがっているが、そんな最中、意外な人物からも基地批判が飛び出した。1月8日、所ジョージは「世田谷一郎」名義で開いているYouTubeチャンネルで、年末年始は沖縄で過ごしたことを報告。そのなかで三線を弾きながらこんな歌を歌ったのだ。 〈アメリカの飛行機/アメリカに降りてョ/周辺諸国の防衛/沖縄の人の感情/両者正義で何年ももめて/その間諸国は攻めるの休んでくれているのか〜な〜〉 これは「周辺諸国の脅威から防衛するため、沖縄に米軍基地は必要」という安倍政権や基地移転推進派への痛烈な皮肉だろう…もちろん所ジョージの政権批判はいまも、どこかに脱力感を漂わせた所らしいユーモアあふれるものだ。しかし、所までが避けてきた政治問題にコミットし始めたという事実を、私たちはしっかりと受け止めなくてはならない》。
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【http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2018/12/26/003000】
今日の東京新聞
購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。
2018-12-26
本音のコラム 「美しい海」 斎藤美奈子
名護市辺野古の新基地建設をめぐり、モデルのローラさんが来年2月の県民投票まで、工事を停止するよう求める署名への参加を呼びかけた。
それを快く思わない朴念仁が、どうやらこの国にはいるらしい。いわく「政治的発言」、いわく「不勉強で無責任」。
芸能人が社会的な発言をすると、必ずこの種の非難がましい声が出る。2003年のイラク戦争の際にも、多くのミュージシャンや俳優が戦争反対を訴えて、「不勉強」と非難された。
相手を不勉強呼ばわりする人は、では普天間飛行場はどうするのだ、といいたいのだろう。
この件は「普天間か辺野古か」の二択のように喧伝(けんでん)、報道されてきた。だが実際には、辺野古の基地建設によって普天間飛行場が返還されるという約束も保証もない。である以上「普天間飛行場の辺野古移設問題」などの表現はやめて「辺野古の新基地建設」に統一すべきではないか。
辺野古の案件は第一義的には環境問題だ。よってローラさんの認識は正しい。「この星と、ひとの、美しさのために。私たちにできることはなんだろう」とは、彼女が出演するエステティック・サロンのCMのコピーである。「美しい沖縄の埋め立てをみんなの声が集まれば止めることができるかもしれないの」という投稿とも響きあっている。論議するほうがおかしい。 (さいとう・みなこ/文芸評論家)
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【https://lite-ra.com/2019/01/post-4475.html】
安倍首相が辺野古土砂投入で「サンゴを移した」と大嘘! 本当は準絶滅危惧種のヒメサンゴを移植せず
2019.01.07
(『首相官邸』HPより)
安倍首相が新年早々、信じられないような大嘘とゴマカシをテレビでおこなった。昨日(1月6日)、放送された『日曜討論』(NHK)での、沖縄県で進められている辺野古新基地建設の土砂投入にかんする発言だ。
司会者から辺野古への土砂投入の話題を振られた安倍首相は、「まず誤解を説かなければならない」と言い、こうつづけた。
「日本国民のみなさんもですね、まったく新しく辺野古に基地をつくることを進めていると思っておられる方も多いと思いますが、まず市街地の真ん中にある世界でも危険な基地と言われている普天間を返還するためにどうしたらいいかということをずっと考えてきて、そのなかで普天間の返還をおこなうためには、代替の基地である辺野古に基地をつくりますよ、しかしその代わり世界でもっとも危険と言われている普天間基地は返還される、ということでありまして、この計画をいま進めています」
まったく、とんだ大嘘を何回吐けば気が済むのだろう。米政府は普天間返還に対して那覇空港の滑走路使用など8つの条件をつけており、2017年6月、当時の稲田朋美防衛相も「前提条件が整わなければ、(普天間)返還とはならない」と国会で答弁している。つまり、「辺野古に基地ができれば普天間は返還する」などという約束はおこなわれていないのだ。「誤解」も何も、いま進められているのは辺野古への新基地建設にほかならない。
しかし、問題はこのあと。安倍首相はこんなことを言い出したのだ。
「で、いま、土砂が投入されている映像がございましたが、土砂を投入していくにあたってですね、あそこのサンゴについては、移しております」
土砂が投入された場所のサンゴは移している──。安倍首相はそう語ったのだ。
この安倍首相の発言に対して、玉城デニー沖縄県知事はTwitterで〈安倍総理…。それは誰からのレクチャーでしょうか。現実はそうなっておりません。だから私たちは問題を提起しているのです〉と投稿したが、実際、安倍首相の発言はとんでもない嘘だ。
たしかに、昨年7〜8月に沖縄防衛局は辺野古側の埋め立て海域で見つかった絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ9群体を採捕・移植しており、安倍首相もこの件をもって「サンゴは移した」と大見得を切ったのだろう。
しかし、現実には、土砂が投入されている区域付近で移植が必要なサンゴはこれ以外にも見つかっているのだ。
たとえば、K4護岸付近では、準絶滅危惧種であるヒメサンゴが見つかっていた。当初、防衛局はこのヒメサンゴを移植しようと特別採捕許可を申請していたが、移植先の選定が適当ではないとの理由で不許可に。すると、防衛局はこのヒメサンゴを移植対象から外して護岸工事を進めた。
だいたい、移植されたオキナワハマサンゴにしても、5〜10月の移植はサンゴの産卵期や高水温期にあたり死ぬ可能性が高いため、防衛局もこの時期の移植を避ける姿勢だった。にもかかわらず、昨年8月に防衛省でおこなわれた環境監視等委員会では「ハマサンゴは比較的高水温に強いという話があった」として方針転換。国内で前例のない遮光ネットで直射日光を避けるなどという策で移植に踏み切ったのだ。これにはサンゴの研究者である東京経済大学の大久保奈弥准教授も「オキナワハマサンゴが高水温に強いと示した論文はない。絶滅危惧種である以上は1群体も死亡させてはならず、白化死亡の恐れがある高水温期に移植を許した委員会の見識を疑う」と指摘している(沖縄タイムス2018年8月3日付)。
■防衛局のコンクリート投下により、辺野古の94群体ものサンゴが破壊!
いや、大前提として、防衛局は埋め立て承認願書に添付した環境保全図書で「事業実施前に」、専門家等の指導・助言を得て、可能な限り工事施工区域外に移植・移築して影響の低減を図るとしていた。ようするに、工事着工前にサンゴ類などを移植すると約束していたのだ。だが、防衛局はこの約束を守らず、「事業実施前」におこなうとしたのは「専門家の指導・助言を得ること」だと詭弁を弄しているのである。
このように、安倍政権は当初の約束を次々に破り、レッドリストに掲載されているサンゴの移植をおこなうことなく土砂を投入した。しかも、いま現在、防衛局が埋め立て工事に伴い特別採捕許可申請を出しているのは、小型サンゴ類が約830群体と約3万8760群体、大型サンゴ類約22群体にもおよぶ。なのに、“土砂投入された場所のサンゴは移している”などと言い張ったのだ。
そもそも、辺野古・大浦湾は、沖縄防衛局による環境影響評価の調査でも262種の絶滅危惧種を含む5806種もの生物が確認されている。その一方、安倍政権は辺野古の新基地建設工事を進め、2015年に防衛局がおこなった調査では、防衛局が投下したコンクリートブロックによって94群体ものサンゴが破壊されたことが判明したほか、海に沈めた鉄板の重りがサンゴを傷つけたり藻場を削っていることが確認されてきた。新基地建設工事は辺野古・大浦湾の豊かな環境を破壊していることはあきらかだ。
その上、現在、政府が海に投入している土砂は赤土が混入している可能性が指摘されている。無論、赤土を含んだ土砂の投入はサンゴを死滅させる恐れがある。
にもかかわらず、あたかもサンゴをすべて移植させ、環境への配慮は万全であるかのように喧伝するとは……。この安倍首相の大嘘とゴマカシについては、通常国会で徹底した追及がおこなわれるべきだろう。
(編集部)
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[※ 『沖縄スパイ戦史』(三上智恵・大矢英代共同監督) (LOFT)↑]
マガジン9のコラム【三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌 第85回:地図の上から島人の宝は見えない~市民投票に立ち上がる石垣の若者たち~】(https://maga9.jp/181121-1/)。
《もう一つはまだ条例制定の署名が始まったばかりだが、石垣島への陸上自衛隊ミサイル部隊の配備の賛否を問う石垣市民だけの住民投票…。…つましい生活を守りたいだけの、人々のささやかな暮らしを削るショベルカーは、ずっとこの地域で唸り声をあげている。なんて無力なんだ…魅力や可能性を感じる新しい力が結集してきたことに希望を感じた。それは、今回石垣市民投票の立ち上がりを目の当たりにして、なおさらはっきりと感じた》。
『●三上智恵さん「結局は止められなかった」という現実…
でも、《人々は分断されている》ことを止めなければ』
「マガジン9の記事【三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌 第71回:
高江から宮古島へ~雪音さんと育子さんからのエール~】(…)」
《『標的の村』の主人公、高江の安次嶺雪音さんと伊佐育子さんだ。
…そう思って特集を連打し、放送用ドキュメンタリーの限界を超えよう
と映画にまでして突っ走ってきた私は、「結局は止められなかった」
という現実に、正直に言ってまだ向き合えていない。…でも、
ひしゃげている私にもわかることがある。これから自衛隊の
ミサイル基地建設着手、という局面を迎える宮古島や石垣島で、
何とかそれを止めようともがく人々にとって、
高江の人たちは大事な存在になるということだ》
アベ様らの何が何でも破壊する愚行を、何とか止めたい。
《辺野古の基地建設の是非を問うもの…その前段に沖縄全体でこれから取り組む県民投票について触れないわけにはいかない。しかし、この話題になると私は筆が進まない》…「本土」からではありますが、ブログ主も《県民投票》に対してどうしても前向きになれなかったのですが…このコラムを読んでみて、少し気が変わってきました。何とか良い方向に向かってほしいと思います。
『●普天間米軍のCH53E大型輸送ヘリの窓落下…
「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」』
「米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリの窓が落下…
しかも、子供たちの居た小学校の校庭に。沖縄の人々、特に、
子を持つ親としての願いは、《子どもを園庭で遊ばせたい》
《当然の日常がほしいだけ》。そんなささやかな願いさへ、
いつまでたっても叶わない、沖縄」
平気で、幼き娘さんの愛する《菩提樹》を切り倒すのか? とても、とてもささやかな願いさへも打ち砕き、人々を分断してゆく…。子どもさへSLAPP(SLAPP)する国・ニッポン。こんな国でいいのですか? 宮古島や石垣島に《標的の島》を押し付けて恥じぬ「本土」…。答えは一つだけではない。
『●子供にもSLAPPする国: 三上智恵監督
・映画『標的の村 ~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~』』
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【https://maga9.jp/181121-1/】
第85回:地図の上から島人の宝は見えない~市民投票に立ち上がる石垣の若者たち~(三上智恵)
By 三上智恵 2018年11月21日
《石垣島住民投票へ》(https://youtu.be/XvwN9PRLP1s)
今、沖縄では二つの住民投票の手続きが進んでいる。いずれも軍事基地の建設に絡むものだが、一つは、辺野古の基地建設の是非を問うもので、すでに10月30日に公布された県民投票条例に基づいて来年2月に実施予定。そして、もう一つはまだ条例制定の署名が始まったばかりだが、石垣島への陸上自衛隊ミサイル部隊の配備の賛否を問う石垣市民だけの住民投票だ。
今回は、たぶん全国にはほとんど伝わっていないけれど、とても面白いことになっている石垣の住民投票のことを書くつもりなのだが、その前段に沖縄全体でこれから取り組む県民投票について触れないわけにはいかない。しかし、この話題になると私は筆が進まない。だからマガジン9の読者の皆さんにも、今年5月から署名が始まっているのにその動きを全くお伝えできていない。それはなぜなのか。少し書いてみる。
この4年の流れを思い出してほしい。何があっても辺野古は造らせないと公約した翁長雄志知事が当選し、国政選挙では辺野古容認の議員がゼロになるほどはっきり民意を示しても、政府は全く態度を変えなかった。次の手段は埋め立て承認の取り消しだったが、その効力を国に取り消され、県と国の対立構造は深まり、法廷闘争になっていく。並行して取り組まれたあらゆる行政、市民運動各レベルの抵抗。国内外の学者文化人からの応援も、全国から辺野古基金へのカンパも集まった。しかし、国はさらに圧力を強めて高江ヘリパッド工事の強行、リーダーらの不当逮捕に長期拘留と抵抗する人々を弾圧した。
そして、じりじりと護岸工事が加速し辺野古の海が灰色になっていく中で、「県民投票をしてはどうか」という提案がオール沖縄をけん引する側から出てきたときに、現場に歓迎する声はほぼなかった。私も、とてもじゃないが飛びつける話じゃないと思った。両刃の剣になりかねない。リスクも小さくはない。知事がいつ、「撤回」のカードを切ってくれるのか、と疲労困憊の体に鞭打って工事現場で抵抗する人々からすれば、知事や県が動かないで、県民投票という下からの運動をさらに盛り上げていけと言われても、もう余力などない、と泣きたい気持ちだったと思う。そして辺野古に反対する者同士なのに「県民投票」をめぐる意見の対立で有力者が離れていくなど、「県民投票」は心労の種ですらあった。
私は個人的に「住民投票」へのアレルギーがある。1996年の県民投票と97年の名護市民投票をがっつり取材して報道して、「住民投票」という新たな民主主義の手法に大いに期待し、法的拘束力がないという欠点を超えていく可能性を信じてエネルギーを注いだものの、「基地はたくさんだ」という民意を示したところで、それが何の役にも立たなかったと認めざるを得ないその後の展開を一つひとつ、何年もかけてまた自分で報じていくことになった。その苦さを忘れることができない。「あの住民投票は、いったい何だったのですか!」と泣きながら叫んだ名護市民たちの修羅場をいくつも取材しながら、私も一緒に悔し涙を流してきたのだ。あの時は今より若くて、すぐに希望を持ったり信じ込んだりした。だから落胆も並じゃなかった。もちろん、私以上に傷ついた人たちが大勢いた。
住民投票の中心人物だった男性で、東海岸の自然を生かした開発の絵図を描いていた方を私は取材していた。名護市民が住民投票で堂々と辺野古基地建設にNOを突きつけたとき、一緒に歓喜した。これで苦しみは終わる。ジュゴンの見える丘を中心にハングライダーやエコツアーでみんなが笑顔になる地域づくりも夢ではないと思った。しかし当時の名護市長が住民投票の結果を完全に無視してその直後に基地受け入れを表明し、事態は急展開した。その男性が自殺を図ったと聞いた時には凍り付いた。幸い命はとりとめたものの、すっかり無口になり、もとの元気な姿をみることはなく、早逝された。
私は仏壇に手を合わせながら、その時は歯ぎしりしながら耐えて、奥さんに挨拶して車に戻ってから号泣した。彼の人生を削り取った犯人は誰だ。それを突き止めて、謝らせて土下座させて、二度と同じことをするなと言いたい。でも犯人を挙げることは私になかなかできなくて、つましい生活を守りたいだけの、人々のささやかな暮らしを削るショベルカーは、ずっとこの地域で唸り声をあげている。なんて無力なんだ。彼の家の前を通るたびに、今も私は息を止め、一通りここに書いたような荒れ狂う記憶をやり過ごす。わたしにとって「住民投票」はその体験の中にある。
そんな後ろ向きな私の話はこの辺にして、今の勢いのある話をしよう。県民投票を求める市民団体の中心に元シールズの元山仁士郎君をはじめ若い人たちが入って、疲れた大人たちをしり目に今年の春から独自に動き出したのだ。県内大手スーパーが賛同して各店舗の前で署名活動ができ、これまで既存の辺野古反対運動の輪には入っていなかった市民たちが一票を投じ始めた。新聞の投書にも、私たち一人ひとりの意見を表明する機会を歓迎したいという声が増えてきた。過去の傷とか、疲弊した大人たちとか、どうせ……なんて言ってみたくなる私のような弱虫が足踏みしてる間にも、彼らは実に頑張って10万もの署名を提出するに至った(有効署名数は9万余り)。
この間に現職知事の病死、玉城デニーさんの当選など予測不能の激動があって、県民投票の位置づけも当初とはずいぶん変わった。でも何より、私にとってはシミがついて擦り切れて見える住民投票という手法に対し、魅力や可能性を感じる新しい力が結集してきたことに希望を感じた。それは、今回石垣市民投票の立ち上がりを目の当たりにして、なおさらはっきりと感じた。負の歴史を見すぎた濁った水晶体では見えてこない世界を見せてもらった。
「住民投票なんて、危険よ。相手にこっちの手の内を教えるようなもの」
石垣島の自衛隊ミサイル基地建設に早くから反対の声を上げてきた山里節子さんは、以前から住民投票否定派だった。白保の海を守る運動の中心にいた節子さんは、安易に署名活動に手を出すと命とりだと警戒していた。実際、自衛隊配備問題をめぐってはすでに一度、石垣市議会に必要数をはるかに上回る1万以上の署名が提出され、6月に条例制定の審議が行われたが、誘致派の与党会派が優勢のため13対7で否決されている。今の議会構成の中ではいくら署名を集めても否決されるのに、反対する人たちの名前と住所など個人情報を相手に教えてあげたようなものだと節子さんは冷ややかだった。
しかし先月末、「石垣島の自衛隊基地 年度内着工」の記事が一面を飾った。来年度から環境アセスの条件が変わり、基地建設もアセスが義務付けられることから、駆け込みで着工するだろうと予測はしていたものの、中山市長の受け入れ表明に続きいよいよ動きが慌ただしくなってきた。しかし同じ頃、石垣の自衛隊配備予定地に近い於茂登、嵩田の農家の息子たちを含む20代の若者が中心になって「石垣市住民投票を求める会」が立ち上がったというニュースも入ってきた。代表を務める金城龍太郎さんのことはよく知っていた。署名開始の大集会をやるというので、私は早速石垣に飛んだ。
空港まで迎えてくれた山里節子さんは、その前日に起きた出来事に憤懣やるかたない様子だった。配備予定地に隣接する4つの字は反対しているにもかかわらず、人目を盗むように測量が進められていた。その印があちらこちらに出現して包囲網が狭まっていく中で、予定地のど真ん中なのに用地提供を拒否している「ダハズ農園」の草木が勝手に伐採され、測量に入られていたことがわかった。農園主の木方さんは激怒して防衛局に説明を求めたところ、担当の業者が分からないなどと1ケ月放置されて、その日ようやく防衛局の担当者が農園にやってきたという。木方さんを一人にしてはいけないと、節子さんや周りの農家の人たちなどが急遽立ち会う中、説明を聞いたが「測量はしていないという認識だ」など、のらりくらりとかわすだけで、文書による謝罪を要求したものの誠意のない対応だったという。
「オン・アラートで、いざ! という時にぱっと集まれる人を増やさないと
だめね。おばあたちは何人かは行けるけれど……。こんなやり方じゃ、
辺野古で闘っている方々には呆れられちゃうわ。お行儀が良すぎる、
石垣の人は」
業者が来たら、ガンガンガン! と銅鑼を鳴らして村人を結集させ、白保空港建設の阻止行動を闘い抜いた経験があるだけに、80歳を数えても節子さんには熱量がある。自らも戦争マラリアで苦しみ、家族を失った節子さんは「南西諸島防衛」の名のもとに自分たちに降りかかった辛酸の正体をずっと睨みつけて生きてきたのだ。生まれ島がまた毒牙にかけられてたまるか! という覚悟がある。
「ダハズ農園の木方さんはおとなしい方。でも三上さん。
彼の大事な、娘さんの誕生を祝って植えた木があるの。それを見てきて。
彼は絶対その木を切らせたくないのよ」
節子さんと農園を訪ねると、木方さんは快く案内してくださった。そして昨日、ここで行われた防衛局とのやり取りを悔しそうに再現してくれた。自分の農園が自衛隊基地のど真ん中に来ることが分かった3年前から、心労は絶えない。土地は絶対に提供しない、と伝えてからずいぶん音沙汰なかったので、計画が変わって予定地から外れたのだろうと思いかけていた。ところが9月に、無断で伐採やマーキングが行われていたことが発覚した。6歳になる娘は、農園に来たら真っ先にその菩提樹に向かって走り、これ私の木よね? と抱き寄せるそうだ。ここで撮る家族写真の蓄積は、木方さんたち家族が生きている証でもある。いったい誰に、大事な家族の営みをぶった切る権利があるというのだろうか?
「まるで僕たちは透明人間のように、いないもののように扱われている。
防衛局の人たちは、痛みはないのか。娘に、なんでこの木を切るの?
と聞かれて答えられるのか。ここに、繊細な感情を持った人間が普通に
生きているんだということをわかってほしい」
そう言って涙を落とす父親の姿を私のカメラがとらえる。ごく普通に家族で娘の成長を祝う幸せを誰かが奪う。それは表面上は無断で敷地に入った業者であり、知っててそれを指示した防衛局員である。この動画を見る人は木方さんに同情し、防衛局のやり方を憎むだろう。しかし、石垣島がどこかも知らない日本の多くの国民が、政府の考える国防を肯定し、南西諸島に実力部隊を置くことは自分たちの安心だと思っている。アメリカ軍でもいい、自衛隊でもいい。中国も怖いし北朝鮮もまだまだ怖いってテレビで言ってたし、備えあれば、ね……。と漠然と思っている。
菩提樹を見て泣く父親の映像は、できれば見たくないだろう。誰が悪いのか、周りまわって自分だなんて話は全く聞きたくもない。というわけで、私が石垣島のことを書くと、その記事のアクセス数はいつも割と低い。でも、娘を思う父の想いを踏みにじってまでも安全保障という果実を貪り食いたいとは思わない! と言ってくれる読者もいるだろう、そう信じて動画を編集する。だからこの動画はぜひ見てほしい。
そして今回のハイライトは、市長も市議会も自衛隊容認という逆境の中で、大事なことはみんなで考えよう、島の未来は自分たちで決めよう、と立ち上がった20代の若者たちの姿である。それは、動画の後半をじっくり見てもらいたい。代表の金城龍太郎さんは、実は3年前から取材している嵩田のマンゴー農家、金城哲浩の息子さんで、彼が留学先のアメリカから戻って農業を手伝い始めた25歳の時に長々とインタビューをさせてもらった。穏やかで口数は少ないけれども、笑顔が印象的な青年だった。世界の国々から戦争の恐怖をなくしたいと国連の職員になりたいと思ったこともあったという。でも生まれた島と農業に正面から向き合っていきたいと、石垣に戻ってきたと話してくれた。ハウスの中で柔らかい光を浴びながら両親と3人でマンゴーの世話をする姿が何か美しい絵のようだった。それでも、自衛隊の話になると彼の顔は曇った。
「同級生にも入隊した人が何人かいて。その話は同年代でもなかなか……」
もう一人、『標的の島 風かたか』の中に登場する青年がいる。当時、於茂登の公民館長だった嶺井善さんがウコンの畑で若者に指導する場面だ。嶺井さんは、地域の若者が農業を覚えてここで暮らし、結婚し、子どもを育てる。そうならないと僕たちの地域がなくなってしまうからと、後輩の育成に余念がなかった。そこでトラクターを持っていたのが、伊良皆高虎さん、当時25歳だった。その時に高虎さんは、たまたま同級生の龍太郎さんの話をしてくれた。とても優しくて人格者で、英語もできて、将来は島を背負う男になるというような話だった。私は、ずいぶん仲よしで、お互いに農家の跡取りとして助け合ってるいい関係の二人なんだなあとしか思っていなかった。でも今回、住民投票を求める会の代表になった龍太郎さんを見て、どこにこんな力があったのかと目を見張った。
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話そうよ 話そうよ 今日の出来事 未来の夢
咲かそうよ 咲かそうよ 色とりどりの花 みんなの心に
話そうよ 話そうよ 大切なこと 島のこと
「市民大署名運動会」と題したイベントは歌から始まった。ハルサー(畑人)ズ、というバンドを、金城龍太郎さん、伊良皆高虎さん、そして白保の宮良央さんという農家の3青年で組んでいて、この歌は龍太郎さん作だとか。運動会に見立てた署名開始セレモニー、生演奏に、オリジナルビデオでは笑いも取りながら署名集めのルールを会場に伝えるなど、若手の手作り感あふれる集会は終始笑い声に包まれた。この種のイベントには足が向かない人たちも覗いてみたくなる、まつりのような明るさで、住民投票にネガティブな私の心も晴れてきた。法的拘束力はないけど? 市議会で否決されたら? とか意地悪な質問をしてはみたけど、それが場違いだと思えるほど肯定的な空間だった。そのパワーは、眉間にしわを寄せていた節子さんの表情の変化を見ても明らかだろう。頑張ってきた島のお年寄りたちもどんなに救われたことか。
元気をもらって沖縄本島に帰ろうとした翌日、地域の雑誌に投稿した龍太郎さんの文章を読んで私は頭を殴られたような気がした。「闘う農民のバラッド」というタイトルで彼が島の未来を思って書いた長文。その中にこんな一文があった。
「もし僕が死んだら、この世の権力によって殺されたんだと思ってください。
一応冗談です」
父親の哲浩さんは、「表に立つな」と彼を止めたという。狭い社会の中で顔と名前を出して国家権力と対峙する。お父さんも自衛隊問題が勃発した時の公民館長としてずっと表に出てきただけに、国からだけでなく島内からも飛んでくる矢の痛みをよく知っている。それは傍で見ていた龍太郎さんこそ誰よりわかっているだろう。この明るい運動会の背景にはどれほどの覚悟があるのか。彼らはこの3年でそこまで追い込まれたのだ。結局、私たちの世代は、基地の島の苦しみを次の世代に引き渡したに過ぎないのか。この3年、先島の軍事基地化を全国に知ってほしいと頑張ってきたことも、次世代の防波堤にはならなかったのか。
実は、今回は女の子たちの声も取材しているが出さなかった。すべて覚悟して名前も顔も出す、と決めた3人までにしてほしいという声があったからだ。賛成でもいい、反対でもいい、中立でもいい。でも、島の未来を考えようぜ? と問いかけることが、なぜ「すべてを覚悟」するほど悲壮なことになってしまうのか。しかし前半に書いたように、悲壮なのだ。国策に盾をつくこと。折れていく周りを見ること。無関心という暴力に打ちのめされ、人を信じられなくなること。「基地を造らないで」という闘いは、尋常な神経で長期間向き合い続けられるものじゃない。だからこそ、例えば辺野古の闘いの20年が、石垣や宮古の軍事化に抵抗する人たちの土台になり、身体を投げ出して頑張ってきた大先輩たちの築き上げた台地の上から、次世代の若者たちにはずっとましな闘い方をしてほしいと願う。せめて汗と涙の蓄積は彼らをいくぶん楽にしたと思いたい。しかしそんなことも老兵の部類に入った私レベルの、安っぽい自己肯定願望なのかもしれない。
でも、今回分かったことは、彼らは本気で何もかも受け止めるつもりで、なおかつ明るく楽しくやろうと決めたということだ。「ビギン」や「きいやま商店」を生んだ石垣島はほかの島とは違う。ハルサーズが音楽でこれをやれるのは、それこそ島人の宝を受け取った島の若者だからこそ。芸と情けの島の本領を、まだ私などは知っちゃあいないのだ。
「ちょうどよい。盾になるからこの島々にミサイルを置きなさい」と言ったのは、遠い安全な大陸から太平洋を牛耳りたいと思う権力者たちなんだろう。「となりの国が怖いし、この島なら回りも海だから我慢してくれ」と同意したのは、73年前の出来事を反省する力もないこの国のトップなのだろう。「とにかく警備員が多い方が、安心じゃない?」と思考停止した多くの国民がそれを可能にしている。しかし、みんな地図の上に浮かぶ小島のことを、何にも知らない。この島の宝を知るはずがない。それを知っている島人で島の未来を決めよう。彼らの主張はどこまでも正しく、真理であり、最大限に尊重されるべきだし、何の心配もなく最後までやり遂げる環境を作る手伝いを、せめてやらせてくれまいか、と思っている。
………。
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「アリ」は勝った! 「アリ」は、「象」のデタラメ選挙に打ち勝ちました!
台風下の、2018年9月30日沖縄県知事選。20:01のアサヒコムの号外【号外:沖縄県知事選で辺野古移設に反対する前衆院議員玉城デニー氏(58)が初当選 (20:01)】(https://www.asahi.com/?iref=com_flash)!!
良かった。沖縄の皆さん、本当にありがとうございました。これからです。辺野古破壊をまずは止めて、#新時代沖縄 に向けて着実に一歩づつ。
アベ様や最低の官房長官らは、すぐにでも辺野古破壊を再開しても不思議ではありません。注意が必要です。是非、監視を。
沖縄タイムスの【社説[沖縄県知事選 語らぬ辺野古]有権者に丁寧に説明を】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/320310)。
日刊ゲンダイの記事【投票の“証拠写メ”強制…沖縄知事選で自公が異常な締めつけ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238159)。
《安倍政権が文字通り総力を挙げて支援する佐喜真淳氏(54)と、「オール沖縄」勢力が推す手作り感漂う玉城デニー氏(58)の戦いは、「象とアリの戦い」を思わせるものがある。政権によるテコ入れは、その規模と徹底性において、過去のどの知事選をも上回る…安倍政権が死に物狂いの選挙戦を展開しているのはなぜか。その理由はただ一つ。辺野古移設などの基地問題を抱えているからだ》。
《自公陣営は死にモノ狂いの組織戦を展開…猛烈な期日前投票呼びかけ戦術だ。 ■業者にノルマを課し報告書提出…調査票(写真)には〈予定調査ではありません。実際に行った後にご報告下さい〉〈従業員・ご家族・親戚・友人・知人の方々の期日前の状況について、確認をお願い致します〉〈調査票が足りない場合は、コピーしていただきますようお願いします〉とのただし書きが付いている》。
「#美ら海の色の候補者」玉城デニーさんを #新時代沖縄 の知事に!…祈り続けました。本当におめでとうございます。
沖縄タイムスの記事【【辺野古新基地】反対60%、賛成32% 知事選Webアンケート結果】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/319333)によると、《最大の争点になっている名護市辺野古の新基地建設問題…「辺野古は唯一の解決策」との立場を堅持する安倍政権の姿勢については、「納得できない」が65・9%(255人)、「納得できる」が34・1%(132人)だった》。
2018年9月沖縄県知事選は《象とアリの戦い》の様相でした。…「象」は最大の争点「新基地による辺野古破壊」で旗幟を不鮮明なままで、「辺野古は唯一の解決策」というデマも封印。「辺野古が唯一の解決策」を強制しておきながら、選挙が終われば、再びデマを垂れ流すつもりでした。
しかも、民主主義を破壊する行為…企業等が候補者の名前を書くことを強制。《「期日前投票」とは本来、低迷する投票率を上げて、民主主義の根幹である選挙制度を支えるために作られた制度》であるにもかかわらず、特定の候補者名を書かせ、その証拠の提示を強制。民主主義の根幹を破壊するデタラメ選挙。
このままでは、名護市長選で味をしめたこのデタラメ選挙手法を各地で展開しかねない自公お維キト。民主主義が破壊されていく。「#美ら海の色の候補者」玉城デニーさん陣営は、何とか食い止めたけれども、
『●鈴木耕さんの言う《「期日前投票制度」の落とし穴》が気になる
…血判状・恫喝な瓶三親分らは何でもやる…』
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【http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/320310】
社説[沖縄県知事選 語らぬ辺野古]有権者に丁寧に説明を
2018年9月26日 08:07
安倍政権が文字通り総力を挙げて支援する佐喜真淳氏(54)と、「オール沖縄」勢力が推す手作り感漂う玉城デニー氏(58)の戦いは、「象とアリの戦い」を思わせるものがある。
政権によるテコ入れは、その規模と徹底性において、過去のどの知事選をも上回る。
沖縄基地負担軽減担当を兼ねる菅義偉官房長官は、今月に入ってすでに3度も来県し、石垣市や宮古島市にも足を延ばした。
告示前の総決起大会には自民党の二階俊博幹事長、公明党の山口那津男代表、日本維新の会の馬場伸幸幹事長がそろい踏みした。
小泉進次郎衆院議員もすでに2回、沖縄入りしている。
安倍政権が死に物狂いの選挙戦を展開しているのはなぜか。その理由はただ一つ。辺野古移設などの基地問題を抱えているからだ。
なのに、候補者の佐喜真氏も、基地負担軽減を担当している菅氏も、辺野古移設をまともに取り上げない。
知事選は、両陣営が辺野古移設について正面から論じ、主張の違いを分かりやすく提示し、有権者の判断を仰ぐ機会である。そうあるべきだ。翁長雄志前知事が命を削って辺野古問題に取り組んできたことを思えば、知事選で翁長県政への評価と辺野古の是非を語らないのは、あまりにも不自然であり、有権者に不誠実である。
語るべきことを語らない選挙は有権者に目隠しをして投票させるようなものだ。
■ ■
名護市長選で、政権が推す渡具知武豊氏が当選したとき、菅氏は「選挙は結果がすべて」だと言ってのけた。
安倍晋三首相は、市長就任6日目に渡具知氏に会い、激励した。
名護市長選、知事選、衆院選、参院選で辺野古反対派が相次いで勝利したときはどうだったか。
安倍政権は選挙結果を完全に無視し、翁長氏の当選後、およそ4か月も面談を拒み続けた。
敵・味方の論理に基づく敵視政策は、安保政策をゆがめ、地方自治をいびつにする。
沖縄タイムス、朝日新聞社、琉球朝日放送が22、23の両日実施した情勢・世論調査によると、基地問題に対する安倍政権の姿勢について、63%が「評価しない」と答え、「評価する」は14%にとどまった。
基地負担軽減担当の菅官房長官は、この現実に向き合い、選挙戦を通して丁寧に県民に説明する責任を負っている。
■ ■
「普天間の危険性除去」「一日も早い閉鎖」という主張は両候補とも一致している。県議会は全会一致で「海兵隊の国外・県外移転」を決議した。公明党と渡具知氏も名護市長選で政策協定を結び、「海兵隊の県外・国外移転」を確認した。
こうした積み重ねを踏まえて、さらに議論を深めるまたとない機会が知事選だ。
もっとも大切な「説明責任」と「情報開示」が不十分なまま、事あるごとに「辺野古が唯一」だと主張するのは印象操作というほかない。
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238159】
投票の“証拠写メ”強制…沖縄知事選で自公が異常な締めつけ
2018/09/26 06:00
(沖縄県知事選の期日前投票で…(C)共同通信社)
沖縄県知事選の投開票(30日)まで、残り5日。自公陣営は死にモノ狂いの組織戦を展開している。その結果、自公が支援する前宜野湾市長の佐喜真淳候補(54)が、知名度で勝る前自由党衆院議員の玉城デニー候補(58)を猛追。横一線の互角の勝負に持ち込んだ原動力は、猛烈な期日前投票呼びかけ戦術だ。
■業者にノルマを課し報告書提出
沖縄県選挙管理委員会は24日、県知事選の期日前投票者数を発表。告示翌日の14日から23日の10日間で9万5143人に上り、4年前の前回の同時期と比べ1.8倍も増えた。既に有権者の8・2%が投票を済ませたことになる。
期日前投票の増加は、自公陣営のあからさまな呼びかけの結果だ。現地を取材するジャーナリストの横田一氏が言う。
「告示翌日、平日の昼間に自公陣営は那覇市のホテルで、
約1800人もの県内の建設業者を集め、佐喜真氏支援の総決起集会を
開催。入り口で『期日前投票の協力願い!!』なる要請文を配布したのです。
社名と10人分の氏名や居住地を書き込む
『期日前実績調査票(個人報告用)』とセットで、送付先は決起集会を催した
県建設業協会の政治団体のファクス番号が明記されています」
調査票(写真)には〈予定調査ではありません。実際に行った後にご報告下さい〉〈従業員・ご家族・親戚・友人・知人の方々の期日前の状況について、確認をお願い致します〉〈調査票が足りない場合は、コピーしていただきますようお願いします〉とのただし書きが付いている。
「投票ノルマを課し、非協力的な業者には“報復”が待っているのでしょう。
ロコツな締めつけの狙いは、投票総数の6割を期日前が占め、自公支援の
候補が当選した2月の名護市長選の再現です。2週連続で現地入りした
小泉進次郎氏も必ず演説で期日前投票を呼びかけ、演説場所も
那覇市役所など期日前投票所のすぐ近くを選ぶ徹底ぶり。演説後に
司会者が『そのまま、投票に向かって下さい』と訴え、
聴衆をエスコートするような動きでした」(横田一氏)
■公明は電話作戦でネガキャン
公明党も負けていない。去る3連休の22、23両日を「沖縄電話デー」と位置づけ、支援者に〈すでに当たったF先(Friend=友人票)も含め、当たり残しのないよう、沖縄の全人脈へもう一度総当たりし、電話と期日前をフル活用して票に固めて下さい。その際、「対話のポイント」をご活用ください〉と記されたチラシを配布するなど大号令をかけた。
本紙が入手した公明の内部資料には「対話のポイント」として、〈玉城氏が辺野古基地工事を落札した建設会社から献金をもらっていた〉〈側近として仕える小沢氏(一郎・自由党代表)が辺野古近くに超豪華別荘を建築〉と明記。〈まさに玉城氏は“ゆくさー”(ウソつき)なのです!〉と決めつけ、ネガティブキャンペーンに必死だ。
「自公陣営の厳しい締めつけの中、『期日前投票で佐喜真氏の名前を
書いた証拠として投票用紙をスマホで撮影。その“写メ”の提出を
強制されている』との情報がSNSなどで飛び交っています」(現地関係者)
写メ強制の情報に玉城陣営も黙っていない。投票用紙に「佐喜真」と書いて写メを送り、二重線で消して「玉城」と再び書くアイデアを披露。自由党の山本太郎共同代表は総務省に「有効である」と確認し、この方法を自身のツイッターで呼びかけている。
イタチごっこと化した異常な選挙戦を制するのは、どちらか。
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