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小心者の旅行遍歴
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旅する力

2022-02-23 19:16:10 | 


旅する力

沢木耕太郎といえば第一に深夜特急なのだが、旅行好きにも関わらずまだ読んでいない。それについては前の会社にいたときに驚かれたことがある。読めば引き込まれることは分かっているのだが、なぜか本屋でも図書館でも手に取ったことすらないかもしれない。
沢木耕太郎の本は、10年ほど前のドイツ旅行でベルリンに行く前、ベルリンオリンピックをテーマにした本を読んだことがあるくらい。その本は深く取材されていて読みごたえがあり文章も好きで、予習としては十二分で旅行気分も盛り上がった記憶がある。なのにである。

ドラマは見た。20年位前、20世紀だったころか、年末の午前中に多分再放送だったのを見た。普段ドラマなど全然見ないのに、これには引き込まれた記憶がある。大掃除も進まなかった。

深夜特急ノートの副題の通り、深夜特急の旅に至る話や、旅の出来事から派生する寄り道話、「深夜特急」自体を地表とするならその地下での話、沢木耕太郎の自伝的な話もある。面白くて一気に読んでしまった。

転職して時間ができて旅行を長くするはずだったができず、本を読もうと思って小説にも挑戦してみたが、どうも自分は文学的ではないのか挫折することが多い。冗長な文章や話が苦手のようだ。その点、この本はかなり筋肉質で体脂肪3%くらいか。

いろいろ同意するところはあった本の中で、「旅には適齢期というものがあるかもしれない」というところが響いた。旅に限らず「適齢期」はあるかもしれない。でもまぁ「適齢期」を5としてそれは逃したとしても、4かせめて3であるうちにできることはやっておこうと思った。本は読んでおこう、旅行は行ってこよう。人生を400mリレーに喩えれば、第三走者がトップスピードになったあたりか。いわゆる健康寿命でいえばアンカーに入っているのかもしれない。

いや、あくまでそれは平均の話で、個々の話としてはいつどうなるか分からないのだから。

でも、深夜特急はいつ読むのがいいのか、難しい。


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