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あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

メタボリズムの未来都市展 ・森美術館

2011-10-05 18:43:33 | 美術展
建築は舞台装置のような、寺院のような、ドラマを生む空間だと最近よく感じる。利休のサディスティックな待庵VS秀吉の黄金の茶室。もしかしたら信長は教会の圧倒的な力を夢想して安土桃山城を見せしめたのでは?天下を取るものの上から目線を体感できる場所として。何れにしても大建築物は人々の日常から離れた桃源郷として憧れの場所であり続けてきた。その実証のような現代の建築の熱狂が大戦後の昭和に生まれ育ってきた「メタボリズム展」を見てきた。熱狂は狂気さえ生み、果てしない欲望に振り回されてきた功罪をも見るようだった。 . . . 本文を読む
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浅川兄弟(伯教・巧)の心と眼ー朝鮮時代の美 ・千葉市立美術館

2011-09-23 22:48:51 | 美術展
私がやきものを見る、そのきっかけは何だったのだろうと思えば、20代の頃に出会った骨董の世界を普段の生活に取り入れて暮らしていたご夫妻の暮らしぶり、が大きかったと思う。以来、普段の生活のそこここに奉りたてまつることなく、今を共に楽しむ現場に骨董、やきものを身近に感じつつ、権威のある物から下手物まで、様々なやきもの、骨董を見るように努めてきた。そうする事で当然のつながりが見えてきたという実感が得られた、この展覧は今までの鑑賞にひとつの区切りを見つけてくれた気がする。 . . . 本文を読む
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憧れのヴェネチアングラス ・サントリー美術館

2011-09-09 15:50:17 | 美術展
目黒の東京都庭園美術館ではロシア皇帝の愛したガラス展が開催中だが、六本木のサントリー美術館では本家ヴェネチアングラスのガラス展が開催中だ。会員の特典を使って内覧にお邪魔してきた。本家のガラスから日本では、和ガラスとして独自の発展を遂げてきた。その変遷と現代作家の作品を交えてのガラスの魅力満載の通史ダイジェストの展覧会だった。あの儚さ、煌めき、技術力、そんなまばゆい物が日常生活を潤してきてくれたこと、しっかり感じてきた。 . . . 本文を読む
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名和晃平 シンセシス/ MOTコレクション ・東京都現代美術館

2011-08-16 13:18:13 | 美術展
連日の猛暑に堪えきれず、なかなかブログ更新ができぬまま、8月も終戦記念日を迎えてしまいました。 それなりに忙しく、その中でもポロポロと美術鑑賞はしているのですが、 それからの動きが停滞しておりました。 ちょっと前ですけど、現代美術館のことなど思い出してみます。 . . . 本文を読む
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明清陶磁の名品 ・出光美術館

2011-07-25 20:37:06 | 美術展
もうちょっと前に出光美術館に行って、陶磁器の曇りのない、すかっとした展覧に行ってきました。 さすがの出光であります。陶磁器はここでどれだけの名品をごちそうになってきたかわかりません。 酷暑であればあるほど、ここの展示室のクールなこと、目にしみいるはずです。 . . . 本文を読む
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不滅のシンボル 鳳凰と獅子展 ・サントリー美術館

2011-07-21 22:52:18 | 美術展
東京都庭園美術館のレポートが続いたが、その間、六本木ミッドタウンでも重厚かつゴージャスな展覧が開催され、いよいよ会期末を迎えている。今回は3度足を運んだので、総合しての感想を記録したいと思います。 . . . 本文を読む
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森と芸術 ・東京都庭園美術館

2011-06-30 15:35:37 | 美術展
庭園美術館その佇まいと開催される展覧会との相性がドンピシャリな時が生まれた。ここの他にこの展覧会は生まれたいなかったと思うくらいの。門を潜ったその時から鑑賞者たちは森の奥深い秘密の異次元に連れて行かれる。喜んで。監修は巌谷國士氏。あぁ、澁澤龍彦のアンダーグラウンドな蜜の香り。 . . . 本文を読む
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五百羅漢図展 狩野一信 ・東京江戸博物館

2011-06-22 19:00:15 | 美術展
さてさて、問題の五百羅漢図の狩野一信描く百幅と対面して参りました。一回見ただけじゃ収まらず、2回見てきました。 東京国立博物館で初めて一信の五百羅漢図を見たときの驚きは今も忘れません。あれから5年、経っていた事になるのです。 . . . 本文を読む
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肥前磁器の華 ・根津美術館

2011-06-15 16:53:05 | 美術展
藤や杜若の花が終わり、いよいよ木々の緑が濃くなってきた。 根津美術館の魅力はその庭園に囲まれた緑の深い懐に入り込むことも欠かせない。 今回は華やかな磁器の展覧。見に行く方の気持ちも心華やいで出かけた。 . . . 本文を読む
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花鳥の美ー珠玉の日本・東洋美術(前期) ・出光美術館

2011-05-24 23:22:39 | 美術展
出光の琳派展の二期の会期中に起こった東日本大震災の影響で会期末を待たずに中止となった事は 誠に残念な事だった。幸い一期二期とも鑑賞を終えていた私はただ安堵する思いだった。美術館にとっての所蔵品管理はどんなに大変な事だろうと、安易に想像するばかりだが、その出光美術館の再開の時がやってきた。ことにやきものなどの工芸品の地震対策は細心の注意があるに違いない。出光ファンとしてはともかくも出かけて鑑賞する事が応援になると思いたい。 . . . 本文を読む
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