2020年の始まりは、いつもの年明けと思っていました。
2月の怒涛のハードスケジュールを乗り越えて、
さ、次、と思っていた頃でした。
じわじわとコロナウィルスの感染が忍びよってきたのでした。
参加予定のイベントも続々と中止、延期となり
花粉症対策のマスクで出かけることが多くなっていきました。
そんな残念な中で、見てきたもの、思い出しながら、
記録していこうと思います。
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出光美術館の陶磁器の充実ぶりは群を抜いています。
前回の「六古窯」展でもすばらしい所蔵品を披露してくれました。
今回も、そのグレードと蒐集の幅の広さを見せつけてくれました。
地味、ではありますが、やきものファンにとっては外せない、唐三彩、なのです。
ちょっと前のニュースであの、若冲コレクターのプライスさんが所有されている
若冲作品を手放す際、その先が出光美術館と知り、Tw . . . 本文を読む
2018年は圧倒的に分母が少なくなった一年となりましたが、
逃したくない、近隣の展覧会にはなんとか駆け付けることができました。
入場者数を記録したビッグ展覧会や、美術記事とは
レベルが違い過ぎてお恥ずかしいのですが、
あべまつ主観のベストテン、上げてみようと思います。
10 ルーベンス展ーバロックの誕生 国立西洋美術館
あの、ルーベンスが日本にやってきた、それ . . . 本文を読む
杉本博司氏のみつめる先は、いつも壮大な世界歴史の大河にあって、
西洋と東洋の美学を手に入れ、手元のこまやかな拘りをあちこちにふりまきつつ、
わかる人だけの愉悦、
解釈の諧謔の先に美を見つけられるか、
そんな高度な視点にリスペクトを捧げつつ、
とうてい追いつけるわけもないのに振り回されつづけています。
今回は、うつけの頂上に君臨する信長の全盛時代、日本にやってきた宣教 . . . 本文を読む
(神奈川県立近代美術館葉山から)
いやはや、ブログ放置もここまでくると
もはや、更新をやめているのかと思われても致し方ない状況です。
とはいえ、今年のイベント目白押しと、
パソコン前で落ち着いてカタカタすることもなかなか確保できず、
反省ばかりです。
というここで、今年、2017年の半年のふりかえり、
ザッとですがしたいと思います。
1月 宇宙と芸術展 森美術館
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今年も早、ゴールデンウィーク突入となり、
眩しい入学式を終えて、新学期が始まり、
学生、生徒のみなさんは初めてだらけの一月が終わり、ほっとする時、ではないでしょうか。
手にした真新しいテキスト本のなかには必ず挿絵、画像が掲載されていて、
ぱらぱらとめくったことも懐かしく思い出されます。
そんな学びのスタートの時、静嘉堂文庫美術館では
「挿絵本の楽しみ」として所蔵20万冊の中から . . . 本文を読む
年末年始の企画展として、ここのところ着物を特集するようになった
松屋銀座店ですが、今回は白洲正子さんのきものをとりあげました。
銀座界隈の和装店との協賛でもあり、ショップも和装店が出店し
銀座各店の和装店のサービスを銀ぶらしながら楽しめるような企画ももりこまれました。
旧友との恒例新年会は京都の香りがただようこじんまりとしたお店で
お正月らしい京都のお雑煮ランチをし、日本酒 . . . 本文を読む
2017年新年最初の美術鑑賞は
森美術館で「宇宙と芸術展」でした。
今年はブログ更新が遅延しない工夫として、
フライヤー画像をあげて、
とりあえずは簡単に感想を入れて、
展覧会に深い感想がある場合はあらためて記事にする作戦など
試行錯誤したいと思います。
以前のように
思いを込めてたっぷり時間をかけながら
作品と向かうような真面目な態度がかたむけられるかどうか。
ゆる . . . 本文を読む
新年が明けてからの2016年アート鑑賞ベスト10となりました。
昨年は大きなイベントの事務局として活動に奔走していました関係で
なかなかアート鑑賞の機会を得ることができず、
あたふたと過ごしてしまいました。
鑑賞すると言うことは、見る側のコンディションがとても重要で、
きちんと対峙することができなければ、
何も見ていないこととなります。
記憶にも残らないような、そんな申し訳 . . . 本文を読む
国立歴史民俗博物館に初入館し、「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」展を
移動も含めて色々達成感に包まれながら、
この歴博の全体像がわからないまま、出るわけにはいかなかったので、
常設展巡りもしてみました。
常設の中でも企画展というのがあって、
「柳田國男と考古学」という展示に遭遇しました。
民俗学の大先生は、ご立派な業績すぎでまぶしいのですが、
まめまめしく収集した石器に丁 . . . 本文を読む