今年の都内美術展企画にはどこからともなく台湾の風が吹いているようです。
平櫛田中展と同時期に芸大美術館で開催されている
「台湾の近代美術」という展覧会に立ち寄ってみました。
副題にはー留学生たちの青春群像(1895-1945)
とありますので、台湾が日本に併合された時から、
大戦後台湾に主権がもどるまでの期間です。
この限られた波乱に満ちた期間に日本の東京藝術大学で西洋絵画を . . . 本文を読む
木彫好きで仏像もその彫像として見てしまいますが、
平櫛田中のコレクションを芸大美術館で開催と知って
いそいそ出かけてみてきました。
平櫛田中コレクションーつくる・みる・あつめるー
会場は地階で、入場料無料のありがたい企画展示です。
田中の作としていつも念頭にあるのが
国立劇場に展示してある「鏡獅子」
指先まで神経が張り詰めている、鬼気せまる迫力に息をのみます。
また、 . . . 本文を読む
久しぶりに、国立西洋美術館に行ってきました。
女子の心の支え、胸のときめき、を見ないことには
まずいだろうと、ジュエリーに執着はないのですが、
工芸、金工、宝飾ジャンルとして見てこようと思いました。
高校教師の友人と連れだって入りましたが、
会場の設営がとても美しく、サントリー美術館的要素が
溢れていました。
庭園美術館で展示されたら、とも夢想します。
天井から . . . 本文を読む
この日、京橋からずっと銀座8丁目まで移動して、
ラストに訪ねたのが、資生堂ギャラリー。
前回の展示がとても好評ということでしたが
残念ながらチャンスを逃しました。
今回はたまたま、初日であるのと、
キュレーターが 植物の超リアル木彫家の須田悦弘さんであり、
志村ふくみさんも参加されていること、
それでぜひ行ってみようと思ったのでした。
「せいのもとで」資生堂ギャラリー . . . 本文を読む
前回の佐々木誠さんの個展から
わずか、三ヶ月での展覧開催に驚きます。
夏の酷暑も終わり、秋の気配漂うなか、
うっそうとした魔界の奥野ビル、そのなかの
ギャルリさわらびにお邪魔してきました。
展覧はじつは8月6日から開催されていたのですが、
なにしろ暑い日々でしたので、外出をためらっていました。
ぎりぎり会期末に間に合ってホッとしているところです。
そして、佐々木さんは . . . 本文を読む
今日で最終日となってしまった、
鎌田あや展を京橋のギャルリー東京ユマニテ で見てきました。
案内ハガキの画像からは、ガラス作家の繊細な表面を削った
透明のなにか、オブジェを想像していましたが、
なんと、古いガラス板を自ら探し手に入れたものに
物語の文章のアルファベットをつらつら米粒以下の極小文字を刻んで
それが繋がってひとつの絵となっているのでした。
削られた物語のイメージ . . . 本文を読む