フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

冬の底

2008-01-17 23:26:34 | old stories
千葉では朝起きると、うっすらと雪がひろがっていました。初雪です。
会議をしていても部屋はなかなか暖まらず、寒い1日でした。もちろん、千葉では、という限定がつきますが、それでも寒いことは寒いです。

冬の底から眺める、という経験がないわけでもないなあと遠い記憶をたどると、それはなぜかアマーストの大学の寮から眺めた朝の景色が思い出されました。

というわけで、久しぶりの思い出話です。

それは秋学期の終わりに寮を出ると決めた日の朝で、遅い朝日が雪原となってまぶしいグラウンドを照らして、空は驚くほどに青黒く高い、そんな景色です。私は冬の底に自分の足ですくっと立って、寮生活に別れを告げたのだったと思います。

冬の底とは何かの出発の場所でもあるのかもしれません。
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