67camper's Blog

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モブレイ,ミッチェルVSローチ

2007-09-02 00:02:09 | jazz & vocal
Good Move/Freddie Roach
(Blue Note 84158)


 タイトルだけ見ると先日旅立ったドラムの巨匠,マックス・ローチとモブレイ,ミッチェルとの対決のように見えるかもしれないですが,ここでのローチはオルガニストのフレディ・ローチです。ローチのスタイルは,この時代にもてはやされたコテコテ系のひとりですが、中でもコズペル色の強いオルガンと言えるのではないでしょうか。本日はブルーノート第3作であり,フロントに魅力的なハンク・モブレイとブルー・ミッチェルを加えたところが聴きモノとなっているアルバムだと思います。

 あらためてメンバーを紹介すると,Hank Mobley(ts), Blue Mitchell(tp), Freddie Roach(org), Eddie Wright(g), Clarence Johnston(ds)のクインテットで演奏されます。各面4曲の全8曲,各面2曲ずつがクインテット,他の4曲がオルガントリオと言う構成です。A-1のGershwinの"It Ain't Necessarily So"は意表をつく選曲にまずはビックリする筈です。A-3のEroll Garnerの"Pastel"がすばらしい。A-1同様のローチのロングトーンを駆使したソロが最高です。特に"Pastel"ではeddie Wrightのツボを心得たオブリと溌剌としたギターソロにしびれてしまいます。A-4の"Wine, Wine, Wine"はゴスペル風のコール&レスポンスが聴けるローチのオリジナルで彼の本質がもっとも表現された演奏です。そしてフロントラインのモブレイ,ミッチェルがアーシーに絡みアルバム最高の出来を示しています。B-1のジャズマーチ"On Your Way Up"でもスムーズなモブレイ、輝かしいトーンのミッチェルのラッパがすばらしいですね。

 所有盤はNYアドレスのステレオ盤です。前2作(Down To Earth, Mo' Greens Please)もカバーが素晴らしかったですが、ここでもチェスに興じるローチを捉えたカバーも良いですね。