以前「ポール・ジャクレーの作品が見たい」と書いたことがありました。調べたらポールさん(の作品)も展示されているらしい。場所は横浜美術館です。
ただ今回は「私の好きなポール」でなかった。好きな作品を紹介します。
「両国花火之図」小林清親
花火のドーンという明るさがダイレクトに伝わります。歓声が聞こえてきそうです。
「タジマハルの朝霧」「タジマハルの夜」吉田博
朝霧の方は、朝日に照らされたタージマハールのうっすらピンクがかった色が美しい。夜の方は飲み込まれそうな、奥深い闇を感じました。
「かたこと」ヘレン・ハイド
とにかくかわいいの。ふんわりした、温かさ。
「牧神」水船六洲
もし、一枚くれると言われたら、これを貰いたいです。くれないと思うけど。
「御徳用たび型」作者不詳
私も薄紙に型紙を写すことがありますが、昔も同じだったんだなぁと思うと、何だかおかしい。「御徳用」だし。
「これも版画?!」と思うような作品もあります。版画の広がりに驚かされました。
ただ今回は「私の好きなポール」でなかった。好きな作品を紹介します。
「両国花火之図」小林清親
花火のドーンという明るさがダイレクトに伝わります。歓声が聞こえてきそうです。
「タジマハルの朝霧」「タジマハルの夜」吉田博
朝霧の方は、朝日に照らされたタージマハールのうっすらピンクがかった色が美しい。夜の方は飲み込まれそうな、奥深い闇を感じました。
「かたこと」ヘレン・ハイド
とにかくかわいいの。ふんわりした、温かさ。
「牧神」水船六洲
もし、一枚くれると言われたら、これを貰いたいです。くれないと思うけど。
「御徳用たび型」作者不詳
私も薄紙に型紙を写すことがありますが、昔も同じだったんだなぁと思うと、何だかおかしい。「御徳用」だし。
「これも版画?!」と思うような作品もあります。版画の広がりに驚かされました。
病床にある作者と偶然そこにやって来た(連れて来られた)カタツムリのお話。
(訳者の方の愛情もあるのだろう。翻訳するにあたって、カタツムリを飼ってみるくらいだから)、穏やかな静かな物語で、静かな暗い夜、作者の部屋の片隅に座り、一緒にカタツムリのたてる音を聞いているような気持ちになる。それは怖くはなくて、むしろ落ち着く音だろう。
カタツムリが行方不明になったときの(無事見つかるが)この一節が、心に残る。
病気は人を孤立させる。孤立した人間は見えなくなる。そして、見えなくなった人間は忘れられるのだ。でも、カタツムリは……わたしの精神が蒸発するのを防いでくれた。わたしとカタツムリはわたしたちだけの社会を築いてきたのであり、それが孤立を防いでくれた。
ところで、作者はカタツムリにマッシュルームを与えていた。訳者の方のカタツムリは、トマトが好きだったという。私もちょっとだけカタツムリを飼ったことがある。レタス好きのカタツムリだった。
「カタツムリが食べる音」エリザベス・トーヴァ・ベイリー/飛鳥新社
(訳者の方の愛情もあるのだろう。翻訳するにあたって、カタツムリを飼ってみるくらいだから)、穏やかな静かな物語で、静かな暗い夜、作者の部屋の片隅に座り、一緒にカタツムリのたてる音を聞いているような気持ちになる。それは怖くはなくて、むしろ落ち着く音だろう。
カタツムリが行方不明になったときの(無事見つかるが)この一節が、心に残る。
病気は人を孤立させる。孤立した人間は見えなくなる。そして、見えなくなった人間は忘れられるのだ。でも、カタツムリは……わたしの精神が蒸発するのを防いでくれた。わたしとカタツムリはわたしたちだけの社会を築いてきたのであり、それが孤立を防いでくれた。
ところで、作者はカタツムリにマッシュルームを与えていた。訳者の方のカタツムリは、トマトが好きだったという。私もちょっとだけカタツムリを飼ったことがある。レタス好きのカタツムリだった。
「カタツムリが食べる音」エリザベス・トーヴァ・ベイリー/飛鳥新社