カッパのパントリー

キュウリばかり食べないようにします。
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第十回パントリー賞

2015-01-17 20:33:41 | 最近のわたくし
とうとう10回です。10年やれば本物といいます(贋物はないけど)。
2014年に読んだ本は52冊、見た映画は26本でした。

<本部門>

「カタツムリが食べる音」(エリザベス・トーヴァ・ベイリー/飛鳥新社)
以前紹介しました本です(2014年4月10日)。静かな病床で、カタツムリの出す音がどれだけ気持ちの拠り所になるかを考えます。

「ホープ川の助産婦」(パトリシア・ハーマン/国書刊行会)
印象に残るこの部分「誰でもそうかもしれないが、私はどうにか生き延びた。悲しみを黒い石炭の塊のようにポケットに入れてよろよろ歩き出した。私はまだそれを持ち歩いているが、時が経つにつれて塊は尖ったダイヤモンドのように小さく硬くなった」。ダイヤになるまで持ち続ける悲しみって、どれほどのものだろうと思う。

「悪の出世学」(中川右介/幻冬舎新書)
今も昔もやっていることは、さほど変わらないんじゃないかなと思う。時々気持ち悪くなって、何度も読むのを中断しました。

「おだまり、ローズ 子爵夫人付きメイドの回想」(ロジーナ・ハリソン/白水社)
ものすごい情報量。目の前をまるで大河が流れていくかのようでした。

「見てしまう人々 幻覚の脳科学」((オリヴァー・サックス/早川書房)
視力を失っても、幻覚が見れるとは。脳って、恐ろしいなぁ。

<映画部門>

「リッチーとの一日」
疎遠になっている妹の娘を兄が預かるというお話。短編ですが、見応えがあります。

「ウォーム・ボディーズ」
ちょっとグロいところもあるんですけどね。ゾンビの「R」が人間の女の子に恋をするというお話(あと、ガイコツ団と戦う)。「君のことは守る」と言うR。ゾンビのくせにと思ったけど、ホントに守ってました。えらいぞ、R。
コメント
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