カッパのパントリー

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「人質の朗読会」を読む

2012-07-09 17:26:24 | 最近のわたくし
「人質」というただごとでない言葉と、「朗読会」という穏やかな言葉は結びつかないよね。

交渉が難航して苛ついた監視役の犯人が、人質達に「なんか面白い話をしろ」というストーリーかなと思った。「千夜一夜物語」のシェヘラザード的な。でも違った。そんなもんじゃなかった。事件の顛末は本の最初の方に書いてあるので、書かないでおきます。

事件や事故がおきたとき、その一人一人の人生のことを思うことって、あるのかな。一人の人生でも重すぎて、一話読んでは本を閉じ、気になってまた開くというのを終わりまで繰り返してました。決して読みたくないわけじゃないのに、ちょっとつらかった。

「人質の朗読会」 小川洋子 著/中央公論新社
コメント
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