RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

サリーの天蓋幕の思いはダルマシャーラへの道

2009-03-22 12:27:25 | どっこい!

(明日に架ける空に翔ける橋を描いたの)

昔、昔のことだった
少女るるは
誰かから異国のお土産に
サリーをもらった
インドやネパールの民族衣装
裸肌の足や額に刺青をした女達
想い浮かべながら
サリーを部屋の隅に渡したのれん棒に
天蓋幕がわりに掛けて
その中に入った
紗のかかった見慣れた部屋の風景
楽しみながら
初めて買った絹の薄いスカーフ
(確か鳥の柄だった)を
天井めがけてほうりなげ
はらはら はらはら

波うちながら墜ちて行く
薄いはかない一枚の布
飽きることなく
何度も何度も
ほうりなげては
夢み心地で眺めていた

異国を夢見たわけではない
ただぼんやりとなんとなく
その紗の柔らかな空間を
もてあそんでいただけだ
その頃
ネパールなどという国を
想い描けるほどの知識もない
異国のイメージは混沌混然
混交混合したもので
テレビじゃ今ほど旅番組もなく
情報も少なく勉強もしなかったから
せいぜい
『兼高かおる世界の旅』
くらいの情報量だった
そういえば兼高かおるさんは
今いずこ?

かあさん
あのサリーどこへいったんでしょう?
鳥の波うつスカーフは
どこへいったの?
ママ~
ドゥユゥリメンヴァ~~♪

人間は何時になったら証明されるのだろう?
ジョニー大倉に聞いてみよ


(隠れ小倉城)

ネパールというとカトマンドゥ盆地
ネパールのカトマンドゥに
何故アンモナイトの化石が出るかっていうと
一億年前アフリカとインドはつながっていたが
アジア大陸とは海で隔てられていたんだ
インドとアフリカは
時を重ね離ればなれに
そしてインドはやがて
アジア大陸とドッキングした
きゃ~結合!
その衝撃でアジア大陸は持ち上げられ
チベット高原やヒマラヤ山脈ができたの
だから
海底だった所が石灰層イエローバンドとなり
アンモナイトの化石が掘り出され
土産物屋に並ぶ
日本人はこれを買って帰る
あたしにもくれろ
買って来てくれろ
だって欲しいじゃんか 
アンモナカイト
最中じゃない!
カは無いろ

カトマンドゥ盆地は
だから昔は湖だった
この湖の真ん中の島の
蓮の花からゴーダマ・ブッダが生まれた
それを祝って文殊菩薩が
剣でチョバールの山を切り開き
肥沃な盆地になったとさ

ネパール原住の少数民族は
15世紀建築や金銀細工
その他あらゆる卓抜した技術者や
職人をもつ民族で
カトマンドゥ、バンドガオンや
パタン、パネパ王宮を建て
マッラ王朝の文化黄金時代を築く
四つの王宮には四人の王様がいた
ヤクシャ・マッラ王の息子たちである
1769年分裂を繰り返し
40を超える小王国となり
カトマンドゥの西の山地の小国
グルカ王国に攻め込まれて
マッラ王朝に幕を引く

夢中で読んだ
ネパール・カトマンドゥ都市ガイドにあった
さあメモっとこう


どこに行きたいか?
と聞かれたら
カトマンドゥと答えるだろう
まあ日々変わるんだけどね


バンドガオン王宮の五重の塔は
ニャタボラ寺院タチュバル広場
広場は大事だよ~とアヒルもいう
都市の要だ
いや継ぎ目かな?
広場というのは政治と宗教と経済に
つながっている
広場から発するあの道は
庁舎や裁判所へ
この矢印の先は教会や寺院やモスクへ
それから
そっちの道を行くと喧騒の市場があるのだ
どんな街のどんな道広場にも
必要なのは人溜まりだ
カトマンドゥの街の道広場には
「ダルマシャーラ」
という
屋根付きの縁台がところどころにある

公共の休憩舎である
四阿の様なものだが
もっともっと色濃い気もする
語らいの場でもある
遊びの間でもある
間という遊びでもある
まさしく街の縁を綴る都市の縁側として
そして巡礼者たちの避難所として
存在する
こんなのが欲しい
わが街にも
日本の道にあるバス停はとりあえず
「ダルマシャーラ」にしたらええやん

バス停留所ダルマシャーラ改造整備計画
を提案しよう
お上よ!
予算つけてくれ


(掘割小倉城)

昨日小倉まで行った
大学同級の友達が先生をしている
西日本工業大学
でのシンポジウム
『ふるさとの景観づくり』~その現代的方法を探る~
というテーマだった

テーマに人気がないのか
春休みのせいなのか
大学なのに参加している学生はほぼいない
学生の声が聞きたかったのだが
参加者は少なく中高年ばかり
こんなところにも高齢過疎化が!
などとおもいつつ
教授方や
無形民俗文化財保存や地域景観保全の応援団長さん
の話を聞いていたが
人生の大半30数年
景観(あるいはランドスケープ)
の事なんやかや
暗中模索右往左往で生きてきた
というかむしろ生かされてきて
最近やっと
景観はつくるもんじゃないな
などと思い始めた
景観は計画してつくるもんじゃない
いつも
そこに
あるものであり
見えない地平線の様なものだと

都市や公園は造れる
山をけずりトンネルも掘れるし
川を塞き止め支流もつくれる
田圃や畑は必要で作る
だが人間には地平線は創れない
人間が造れるのは砂上の楼閣
蜃気楼の様なものだ
景観と呼べは 景観なのではない
と思ったりする


(ビル小倉城)

大陸プレートのぶつかりで出来た地形は
景観(ランドスケープ)と呼べる気がするが
それから
有形無形の文化財保全保存の話
残すか残さないか
という意志に関係なく
多数決の原理で必要な物は残り
必要でないものは無くなるだろう
しかし
必要でないものであっても
経済力政治力が作用すれば残る
少数が必要とされるものを残す為には
世界にネット配信すればいい
寄付も募ればいい
少数を多数にかえるのがネット世界だ
だか 工夫がいる
用心もいる
キーワードがいる

しかし今必要でなくても
未来に必要かもしれないものや
要不要にかかわらず
ひっそりと残したいものもある
人知れず残して継続して行きたいもの
それが一番 難しい
途絶えても再現再開できる資料と記録を
完璧に残すしかないだろうとおもう
この気の遠くなる作業をする情熱がいつか
花開くだろう
その時君は
この世にいないかも知れないが


(本生小倉城)

話は戻るが都市ガイドメモ
18世紀にはネパールには
360もの小国があったらしいが
グルカ王が全国統一を成した
それがネパール王国だ
1846年親英派ラナ将軍の専制がはじまり
ネワール様式から
ヨーロッパ様式の王宮となり鎖国が続き
1951年王政復古開国にいたる。

インドヨーロッパ語系人種
北や東から来た
チベットビルマ語系の人々に別れ
それ以外の無数の民族人種が混合して混交し
信仰もチベット族中心の仏教と
現王朝系パルパテヒンドゥのヒンドゥ教の混合である
無数の神々
まるで人間界のように神々にもランク付けがあり
自分の身分やランクに併せて祈りを捧げる
そこここに神々がいる国
最近日本でも人気?の
ガネーシャは象の鼻をした神様
夢をかなえるゾウとかいうドラマあったね
もうだいぶ前に終わっとる
はい
破壊の神シヴァ神の息子である
ガネーシャ役の古田新(ふるたあらた)に
似てるのかどうか知らないが
ちなみに古田新はいい舞台役者です

劇団☆新感線

クリック
の看板俳優を二十何年?
だか
頑張ってきたなかなかのつわもの役者
舞台を見て欲しいと持ち上げるのは
同大学のよしみ
で許されよ


(看板役者の看板)

守りの神ヴィシュヌ(ナラヤン)の化身は
人徳のクリシュナ
ハ~レ~クリシュナ~

そこここに神々がいる昔々
日本もそうだった
そこここに神がいた
庭に石ころを積んで祈れば
そこにも神は宿るし
壁に好きな字を貼って祈ればそこにも神は宿る
さんまのあたまも信心から
今日はとりあえず
冷蔵庫の鮭とばに祈っとこう
明日には身体の中に神が宿る
食っちゃだめ!

信仰についてを卒論テーマにした姪っ子
金曜日に会いに行った
九大をこの三月卒業して就職の為東京に行くから
あっとかにゃ
去年は甥っ子が東京に行ったが
若者が東京に盗まれていくようで
なんだか寂しい
親はどんよりしてもっと寂しいみたい
若い力を持っていかないでくれ!
などと
やぼは言わないが
東京に何があるのさ!
砂上の楼閣と蜃気楼
そこにも神は宿るか?

大陸プレートの結合で
覆いかぶさって出来た地ネパール
混交する文化が渦巻いて
錯覚と幻想と喧騒の匂いであふれんばかり
昔々
自前で作ったダルマシャーラ
薄いサリーの天蓋幕
あの紗の空間に心は戻りながら
つぶやく
どこへいったんでしょうね
あの麦わら帽子
いや
薄い 薄い絹の鳥は



オマーンあたりにいるらしいて?
知らんなあ
行き過ぎや
ネパールあたりで羽休めて
待ってて欲しい逢いに行くから

今日も長過ぎる
ひとりごと


(旅の準備はタビから始めよ)


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4 コメント

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Unknown (るる)
2009-04-03 22:15:21
博多も花冷えで寒いです
そうか~
結婚式いってきたんやね!
ぜひ写真送ってちょうだいな
さむかったろ?
風邪お大事にね
返信する
新感線 (みどり)
2009-04-02 23:51:13
GWに観に行きます
友達は役者をやってたので、古田さん大好きで。
私は、(舞台限定)堤さん大好きで。

先週末、富山の結婚式に行ってきました。
寒かった~
おかげで風邪ひいてます。
復活したらメールで写真送ります
返信する
Unknown (るる)
2009-03-23 12:42:10
わかったよん
夫婦50割でってか
うい

白洲じろさん3話あるのかな?
8月とかって伊勢谷さん喋ってはったが
東京人に聞いときます

辛麺屋まだあるといいが・・・。

今ちょうど
WBCがアメリカに勝って
歓声が聞こえた!
やったね祝祝祝
決勝も勝勝!
だね。
返信する
白洲次郎はいずこへ (こたママ)
2009-03-22 23:12:23
おひさしゅうございます。
今週は何やかんやでいそがしい。

白洲じろさん1・2話楽しく見ましたよ。
3話はいつかな?
毎週やってたのに、途中でやらなくなっちゃったよん。

この前大橋の辛麺屋探したが、見つけられず・・・
今度ぜひ行こう!!
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