RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

未確認ドームは汗と乗りと遊び心の結晶

2006-12-08 23:22:43 | そうさくらん

(大学時代のモニュメント)    (ここがにじり口)

この写真は未確認飛行物体ではなく、るるが大学時代に同学科の仲間と
建築費用を出し合って、春休みに近くの別荘を借りて2ヶ月ほど合宿し
設計施工した木造ドーム型建築物であり夏の家である、土地は借り物だが
中は雑魚寝すれば10人くらいは泊まれる広さがあり、中二階もある
天窓はアクリル樹脂で星も見える
トイレは汲み取り式だが

琵琶湖近くの別荘地だったのだが
登記上山林だったのを宅地に変更する手続きから始まり
計画をし、設計図面を引き、
試作品を学校で組み立て、先輩の指導の下、確認申請を取り
木の伐採、根を掘り起こし、整地をしレベル測量の後
基礎を打って、その上に、本体のドームの骨組みを組み上げ
壁板を張り、窓、庇、扉、をつくり、壁面を塗装し、床板を張り
中二階をつくり、はしごを作り、トイレの穴を掘り便器を置き
流し台も取り付けた。

建築学科の学生で社会に出る前に
建築を建てる経験をしたというのは
けっこう珍しいんじゃないかと思う。
これは良き先輩と、のりやすい仲間達と
たまたま土地を貸してくれた親父さんと
合宿所に別荘を貸してくれた人と
いろんな幸運と皆の行動力の賜物であったと思う

メインのメンバーは7人だったと思うが、施工中現場や合宿所に手伝いに
あるいは差し入れにやって来てくれた人たちは、数え切れずだったなあ


(夏に琵琶湖に泳ぎに)

そうなんです、るるは高校、大学と建築学科だったのですわ
常に9割が男子、女子は1割の世界、むさい、くさい、
やっさいもっさいな
約7年間にわたる学生生活をおくったのですわ。
おまけに就職難民になり、1年研究室に残って学生さんの
世話をしてすごしたのです。

このドーム施工の合宿中は、飯炊きも交代でしましたが
差し入れが底を突き、食費が足りない時は
山取りの意味不明な雑草も、食卓に並べられましたなあ。
風呂は週1回ほど?車でびわ湖畔の旅館に借り湯に行きました。
寒い時期だから臭さも半減でございます。

あれから、うん十年が経ち、みんなちゃんと大人になって
おっさんおばさんになって、
結婚なんかもして、なんとかかんとか生きているのでしょう。

今は全国にドーム型建築があふれていますが
この当時は、ほとんどなくて
この柱も梁もない建築は、とても新鮮でありました
気球のようでもあり、空に舞い上がっていけそうな
そんな気がする青春時代でもありました。

 現場の歌  

土を掘る 啓蟄に
春はまだ来ない

土を掘る 死体はない
あるのは 木の根固くて強い

土を掘る 腰が笑う
そらぞらしいね いつからそこに

土を掘る みみずもいない
まるむしばかり ありんこばかり

土を掘る 道はない
穴がある 昨日までの心もない
ここにはない

古典的微笑 粘土質の笑い
こわばる頬に 伝説の叫び

土を掘る 眠りの森の
遠いゆりかご

土を掘る どこまでも
土を掘る いつまでも
土を掘る 素手で掘る
土を掘る 誰の為の

土を掘る

(19**年 るる)














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