ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

いつもと違うさびしい盆

2020-08-14 22:16:32 | 生き方


盆となったが、感染症COVID-19の流行で、非常にひっそりとした感じの盆を迎えている。

まだ感染者も出ていないし、墓場は片田舎にあるので、感染症の流行と言っても、まったく関係ないようなものではあるのだが…。

それでも、それぞれの家に水あげに行くことも、なかなかはばかられるような雰囲気である。

こんなご時世だから、と2件の親類が、申し訳ないがこの盆での訪問を辞退したい、という申し出があった。
ただし、墓参りはいつも通りに行うから、ということだった。



昔は、盆と正月だけは別物という存在感があった。
一族郎党が集まる、と言っては大げさかもしれないが、よほどのことがない限り、遠くにいても必ず顔は出す、ということが暗黙のルールだったように思う。
兄弟関係やその家族まで引き連れての里帰りだったから、部屋数や寝具類の数はそれに応じた分だけ準備する必要があった。
準備する食事の量も相当なものだった。
いろいろとわずらわしさもあったが、久々に顔を合わせ絆を確かめ合うことは、とても有意義だった。
そんなことを経験して育ち、知っているだけに、この現状はさびしい気がする。

それどころか、「頼むから、来ないでくれ」とまで言われるようになるなんて、人と人のつながりがますます薄くなってしまうように思えてしまう。

かく言う自分も、数年前まで、亡くなった高校時代の同級生の家を訪ねていたものだが、今年はごく一部しか足を運ばなくなってしまった。
感染症の拡大の影響で、「新しい生活」を進めていくと、こうして人と人のつながりが一段と弱くなっていくのかもしれないな…と、少し切なくなった私である。
コメント
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