いよいよ2018シーズンも折り返しを迎える第21節。
J2アルビレックス新潟は、ホームで水戸と対戦。
現在13位の新潟は今節を何としても勝ち、後半戦への弾みとしたい。
ハードワークが売りの水戸とはいえ、水戸は現在7勝3分け10敗の15位。
新潟より下である。
下である、と言いながら、ここまで前半戦でどれだけ下位チームに敗れてきたか。
それも、むざむざとホーム、デンカビッグスワンスタジアムで。
私は、アウエーにはいけない家庭事情なので、ホームで歯ぎしりするような試合ばかり見せられてきた。
明日からは7月。
勝ったのを見たのは、3月25日の徳島戦のみである。
以来、リーグ戦ではビッグスワンで勝てていない。
だから、観客数も減少の一途をたどっている。
負けるにしても、一生懸命やったから仕方がないよな、と思えるような試合内容ならよいのだが、そんな内容のホーム戦はなかった。
どんどん首位とは離されていき、今やこの体たらくだ。
スカッとした試合が見たい!
…こんな思いいっぱいで足を運んだスタジアム。
試合が始まると、その思いとは反するようなものとなって進んで行った。
水戸の攻勢が続くのである。
それでもなんとかそれに耐えて、速攻でチャンスを作り、ターレスが決めた。
先制。でも、1-0では安心できない。
ようし2点目か、というゴールは、オフサイドの判定。
なんとか相手より早く次の得点を、と願いながら前半終了。
ハーフタイムには、明日の本間勲の引退試合のために、懐かしい新潟OBの野澤洋輔、ファビーニョ、鈴木慎吾が場内を1周し、盛んに拍手を浴びていた。
新潟OBの前で恥ずかしい試合はできないぞ、がんばれ、新潟。
…そう思った後半開始。
みじめにも1分過ぎた頃、あっという間に水戸に同点ゴールを決められてしまった。
まだまだこれから、という思いとは裏腹に、新潟の試合運びはますます迷宮にはまる。
なかなかボールを保持できないのだ。
水戸の攻撃をなんとかはね返すばかりで、セカンドボールにほとんどからんでいけないのだ。
自分がボールをさばいたら、そこで終わり。
次への動きがないのだ。
味方の動きを助けるような動きを中盤の選手たちができていない。
だから、前線の選手が孤立する。
後ろではね返すか、横にパスするばかりだから、相手としては全然怖くない。
数少ない攻撃でも、相手には予測可能な攻撃しかできないものだから、得点のにおいがしないのだ。
ずるずるとつまらない試合を引きずり、試合終了。
今日もホームで勝利はならず、引き分け。
前半戦を象徴するような、どうしようもない試合内容で引き分け。
いよいよ末期症状になったなあ、と思う。
新潟のプレーに、こうなったら怖い、というものがない。
昔、J1で弱いチームだった頃も、新潟のチームの、選手の、ここが怖い、というものがあった。
今は、ない!
相手を圧倒するくらいの、何らかの怖さがない限り、1勝はあっても、連勝はあり得ない。
だから、後半戦の浮上は、はっきり言って期待できない。
だけど、応援には行く。
悔しいが、迷走の先を見届けるしかない。
残念だが、それが、前半戦を終えた今日の気持ちである。