ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

「だから、」の理由を知りたくて読んだ ~「だから、生きる」(つんく♂著;新潮社)~

2024-01-31 17:58:58 | 読む

「だから、生きる。」

強く断定調に響くタイトル。

「だから」と書いてあるが、その前には理由が書いてなければならない。

「生きる」その理由は、何なのだろう?


本書が出版されたのは、2015年の9月と、9年も前になる。

その頃は気にならなかったが、先日図書館でこの書名を見つけたとき、ふとそう思い、手に取った。

 

シャ乱Qのボーカルであり、モーニング娘。らの音楽プロデューサーとして知られた著者。

2015年4月、近畿大学の入学式にサプライズ登場したつんく♂が明かしたのは、喉頭癌の手術で声帯を全摘したことだった。

これは、大きなニュースとなり、新聞、テレビなどで大きく報じられた。

喉頭癌による声帯摘出。

歌手としても音楽プロデューサーとしても、一番大事にしてきた声が奪い去られてしまった。

なんと残酷な運命だろう。

本書では、喉頭癌を宣告されてからの声帯摘出に至るまでの日々と、その時その時のつんく♂の思いが描かれている。

 

本書の構成は、次の章からなる。

序 章 新たな一歩2015.4

第1章 最後のステージ2013.8~2014.2

第2章 終わりのない悪夢2014.2~2014.10

第3章 仕事漬けの日々1992~2006

第4章 守るべきもの2006~2011

第5章 永遠の別れ2014.10~2015.4

終 章 未来へ続く扉2015.4~

見て分かるように、単純に時系列ではなく、中間の第3章や第4章で、若い頃のことや結婚してからのことがはさまって語られている。

 

第2章までは、ほかの人には知りえない、つんく♂の知られざる闘病の開始とその連続が綴られる。

シャ乱Qの25周年ツアーがありながら、声のかすれと喉の違和感に対する不安が高まる。

そして、喉頭癌と診断され衝撃を受ける。

そこから治療が始まり、苦労しながらいったん完全寛解にこぎつけたのは2014年9月。

だが、声の調子は戻らないまま、不調が続く。

モーニング娘。の10月のニューヨーク公演に帯同するときには、日本の医師から癌の再発を告げられた。

そこまでが第2章まで。

 

そして、第3・第4章では、平坦ではなかった歌手人生や、プロデューサーとして大切にしてきたことなどを語ることによって、彼が生きる上で仕事をいかに大切にしてきたかが明らかにされる。

そんな彼が、結婚したことによって、そして子どもたちが生まれて家族ができたことによって、何をおいても大切にするものが変わっていく。

奥さんとの出合いや子どもたちの誕生などのシーンが描かれ、家族との絆の深まりを感じさせる。

 

第5章以降では、第2章からの続きとなり、癌が再発見されてから、どんなふうに闘病してきたのか、その闘病を家族がどんなふうに支えてくれたのかなどが書かれている。

家族のことや、声を失って歩き始めたばかりの新しい人生についても、偽りのない思いで綴っている。

最も大切な声を失うという目にあいながらも、前を向いて進む姿勢を示すつんく♂。

序章で、近大の入学式で新入生たちに示した言葉にもそれが表れている。

私も声を失って歩き始めたばかりの一回生。皆さんと一緒です。

こんな私だから出来る事。こんな私にしか出来ない事。

そんな事を考えながら生きていこうと思います。

 

さて、冒頭に書いた「だから、生きる。」その理由は………?

著者は、本書の最後に、1行で表している。

 

「僕は妻を愛している。子供たちを愛している。だから、生きる。」

 

ただ、それだけだ。

この端的な2行にしびれた。

癌患者の実態は、私は実母の闘病の様子から、その大変さをくまなく見てきた。

だから、文章に出てくる彼の経験したことや思いには、その時のことを思い出すと同時に、自分もそうなることがあっても不思議はないと思う。

 

大変な闘病の連続を、偽りのない、誠実で赤裸々な文章で綴った著者。

迷いながらも逆境に負けない生きざまを見せるつんく♂に、今までにない好感を抱いた。

そして、彼の言う「私だから出来る事」「こんな私にしか出来ない事」をどう見せてくれるか、今後の人生と活躍に大きな期待を寄せたいと思う。

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沖縄での1次キャンプ、練習試合3連勝で締める

2024-01-30 18:22:09 | アルビレックス新潟

アルビレックス新潟は、明日が移動日で、実質今日が沖縄キャンプの最終日と言ってもよいのかな?

その今日、沖縄キャンプ最後の練習試合が行われた。

対戦相手はどこかなと思って見てみたら、沖縄SVだった。

チーム名は、「おきなわ・エス・ファウ」と呼ぶそうで、元日本代表高原直泰がオーナー兼監督を務めているとのこと。

去年JFLに参入し、最下位の15位であり、高原は選手兼監督だったがリーグ戦後現役引退を表明したのだと知った。

さすがに、全体として見ると、アルビレックス新潟が5-1と大勝している。

だが、JFLのチームなのでよく分からないから、少し調べてみると、この1月はJ1リーグのチームとたくさんの練習試合をしていた。

沖縄SVから見れば、次のような対戦結果となる。

 

19 日 対川崎 △ 1-1【①0-1(30分) ②1-0(45分) 】

21日 対浦和 ● 3-8【①1-2(45分) ②2-4 (45分) ➂0-2 (45分)】

24 日 対名古屋 ○ 2-1【①1-0(30分) ②1-1(30分) ③0-0(30分)】

27日 対京都 ● 1-6【①0-0(45分) ②0-4(45分) ③1-2(30分)】

30日 対新潟 ● 1-5【①0-1(45分) ②0-1(45分) ③1-3(45分)】

 

こうしてみると、沖縄SVは、頻繁にJ1のチームと練習試合を行っているので、疲れもたまってきているかもしれないな、とも思った。

川崎や名古屋に善戦しているとはいえ、そのときのチームの選手編成がどの程度だったのか、よく分からない。

だから、その強さがどの程度なのかはよく分からない。

まあ、それでもアルビレックス新潟は、ちゃんと得点を重ねて勝っているので、まあいいだろう。

今回の得点者は、長谷川元希、谷口、ダニーロ、小見。

谷口と小見は、前の練習試合でも得点を決めている。

調子がいい、順調に来ている、と言えるのかもしれない。

元希やダニーロの得点も、チームに引き出しが増えているようでうれしい。

他の選手たちにもいい刺激になっていることだろう。

追い込んだキャンプの疲れもあるだろうし、相手が弱いとはいえ、とりあえず練習試合3連勝。

 

沖縄でのキャンプでは、去年までと違って、けがをした選手の話、感染症にかかった選手の話などは何も聞こえてこなかったから、よかったと思う。

順調に沖縄第1次キャンプの日程を消化したと言えそうだ。

2月1日からは、いったん新潟に戻りすぐに第2次キャンプとして高知に場所を移す。

また家族と離れ離れで大変だ。

家族が暮らす寒い新潟にはなかなか帰って来られないが、高知でさらにチーム力アップを果たしてほしい。

 

Visca Albirex !!!

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「ザ・カセットテープ・ミュージック」~「浜田省吾について」~を見た

2024-01-29 21:22:37 | うた

最近のテレビ放送は、スポーツ中継以外、これは見てみたいと思う番組があまりない。

夜など、地上波はバラエティばっかりだし、BSもドラマの再放送や懐メロとなってしまった歌番組ばかりで、食傷気味。

 

そんななかで、珍しく、放送があれば見たいなと思う番組がある。

BS12トゥエルビの番組で、このチャンネルはほとんど見ないのだが、これだけは別である。

それは、日曜夜9時30分からの「ザ・カセットテープ・ミュージック」という30分番組である。

 

ザ・カセットテープ・ミュージック | 音楽番組(演歌・歌謡) | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ)

80年代にカセットテープで聴いていたあの名曲。マキタスポーツとスージー鈴木の「音楽ずきおじさん」が独断で熱く語ります。

BS12トゥエルビ

 

紹介文は、

「80年代にカセットテープで聴いていたあの名曲。マキタスポーツとスージー鈴木の「音楽ずきおじさん」が独断で熱く語ります。

そう。この番組を気に入っているのは、音楽番組なんだけど扱うのが今日的な音楽ではなく、カセットテープで音楽を聴いていた時代つまり80年代の曲が中心なのが、理由の一つである。

2017年の秋から始まったということだが、何度か番組が終わったり再放送を繰り返したりしている。

とにかく、扱う曲は自分がよく知っているかつての時代のもので、その曲たちをマキタスポーツとスージー鈴木が、自分たちの独特な(独断的な)音楽の視点から分析していくので、見ていて(聴いていて)、非常に面白い。

 

昨日の夜は、「浜田省吾について」だった。

浜田省吾は、私が好きなアーティストである。

今回の番組では、マキタスポーツが浜田省吾の曲について、独自の分析をしていて楽しかった。

1つ目の視点は、メロディーライン。

歌い方に「ミファミレド」がよく使われているというのだ。

「愛という名のもとに」や「風を感じて」などを紹介しながら、歌じりに「ミレド~」が入り、こぶしのように歌うのが特徴的だというのだ。

そこにスージー鈴木が突っ込んで、単純に「ミファミレド」ではなく「ミファミレミレド」と歌っているなどとより正確にからんでいたのが、さすが音楽評論家と思った。

 

2つ目の視点は、浜田省吾の歌は、歌詞の発音が日本語も英語も大事にしてうたっているということ。

日本人のロックには、英文交じりの歌詞が多い。

そこを、サザンの桑田や他のアーティストは巻き舌風に歌うのが一般的だ。

だが、浜田省吾は、歌詞の日本語の部分ははっきりした音で歌っているし、英語の部分はしっかりと英語的な発音で歌っていると、マキタスポーツは指摘していた。

ああ、なるほど、確かにそうだ。

今まで自分では気づかなかったが、巻き舌風に歌うのではないから、浜田省吾の歌は聴きやすくていいと思っていたことは確かだ。

マキタスポーツは、浜田省吾には、日本語で正しく伝えたいという気持ちがあるのではないか、と言っていた。

そして、日本語も英語の音韻も大事にしたいというのだろうという意見に、なるほどと合点した。

 

3つ目の指摘は、浜田省吾の根底にある音楽的なもののことだ。

マキタスポーツは、浜田省吾の音楽は、無意識にだろうけど、アメリカ系の白人音楽の影響が強く表れていると言っていた。

具体的に言えば、それはアメリカのブルーグラスやカントリーの歌だと指摘していた。

その証拠として、1970年代のジャクソン・ブラウンの曲などを披露して聴かせていた。

ああ、なるほど、この曲調はよく似ていると思って聴いた。

 

見ていて、「へえ~」と思う、新たな浜田省吾の歌についての発見(?)だった。

マキタが悪乗りして「ハマショウ月」なんて「お正月」の替え歌を浜田省吾風に歌うのも、この番組ならではの楽しいところではあった。

 

それはともかく、この番組は真面目に見る必要はないのだが、毎回視点がユニークだ。

毎週ではなく、月に2回くらいの放送のようだが、見逃し配信はTVerでやっているというので、興味のある方は「ザ・カセットテープ・ミュージック」のホームページからどうぞ。

 

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勝負に生きる若者たちの熱き戦いに感動の連続となった一日

2024-01-28 21:37:02 | スポーツ

今日の日曜日。

勝負の世界で、挑戦する若者たちの姿が、輝いて見えた日だった。

 

1つ目は、最終日を迎えた全日本卓球選手権大会。

今日は、男女シングルスの準決勝と決勝が行われた。

準決勝は、NHKのテレビ中継と、パソコンを使ってのネット中継を使って、2試合を同時に見た。

女子シングルスは、予想通り早田ひなと張本美和の2人が、互いに準決勝の相手に1ゲームも与えずに決勝で対戦。

第1ゲームを5-9の劣勢から6連続得点で早田が先取すると、試合が進むほどに早田の強さが際立つことになった。

なんと、強敵張本にも4-0のストレート勝ち。

内容的には、これが女子の試合かと思うほど鋭い強打や、それを打ち返し合うラリーなどが見られ、2人の強さには感心した。

15歳の張本のボールは、他選手なら圧倒する強さがあったが、オリンピックの金メダルを目指している早田は、世界で勝つために技術を磨き練習しているので、打ち返す力強さがあった。

それでも、試合後のインタビューでは、早田は世界で勝つには、オリンピックまでにまだまだ練習が必要だということを言っていた。

すごいぞ、その覚悟。

がんばってほしい、と思った。

 

男子シングルスの決勝は、去年の決勝と同じカードとなったが、歴史に残る名勝負だった。

3連覇をねらった戸上隼輔と6年ぶりの優勝を目指した張本智和の対戦。

世界ランクで上位にいる張本に対して、戸上は対戦成績も互角か少し上回る印象。

そのせいか自信をもって、張本のコートにボールを打ち込み、ゲームカウント3-1とリードした。

だが、14歳で日本チャンピオンとなって以降、世界で実績を上げてきた張本もさすがで、第5ゲームを取り、逆襲に転じた。

第6ゲームは、戸上が2度マッチポイントを握ったのだが、張本はこれをしのいで、ジュースに持ち込み、14-12で奪い、ついに3-3のゲームオール。

最終ゲームに10-8と戸上はチャンピオンシップポイントを迎えるが、今日の張本は粘り強く、2本取って、このゲームもジュースにもつれ込んだ。

そこから6度戸上が先取し、勝利にリーチをかけたが、そのたびに驚異的な粘りを発揮した張本がしのぎ、逆にチャンピオンシップポイントを迎えた。

戸上も一度はしのいだが、ついに最後の1点を張本が奪って、16-14、張本が今回の王者となった。

いつも得点するたびに雄叫びを上げる張本が、最後の1点を取ったとき、声もあげずに崩れ落ちた。

言葉に言い表せない勝利だった。

立ち上がると、戸上と互いにたたえ合いながら2人がハグする姿が素敵だった。

インタビューでは、戸上と素晴らしい試合ができたことや、これからも切磋琢磨して日本の卓球を強くしていきたいという趣旨の発言をしていた。

そこに、様々な経験を通して、プレー的にも人間的に大きくなった彼の姿が見られて、なんだかとてもうれしかった。

 

2つ目は、大阪国際女子マラソンで。

卓球ではパソコン上で見て、テレビでは大阪国際女子マラソンに目を凝らした時間帯もあった。

マラソンは、すでにパリ五輪の第1・第2代表はきまっている。

残りひと枠の第3代表となるには、ファイナルチャレンジとしてこの大阪国際女子マラソンか名古屋ウィメンズマラソンで、設定タイムの2時間21分40秒を上回るタイムを出さなくてはならない。

だが、このタイムは簡単に出せるものではない。

だが、前田穂南選手は、20㎞から果敢に飛び出し、ペースメーカーさえ置きざりにして前に出た。

優勝したエチオピアの選手には抜かれたが、最後までその選手を追って粘り強く走った。

その結果が、なんと設定タイムを上回るどころか、日本新記録の2時間18分59秒をマーク。

野口みずきの日本記録2時間19分12秒を、19年ぶりに更新した。

東京五輪でも、9月のMGCでも、満足な結果を出せなかった前田選手が、強い意志をもって走る姿は、見ているわれわれに彼女を応援したくなる気持ちにさせた。

給水で2回失敗したのに、まったくめげずにレース後半も1位を追って走り続けた。

不本意だった今までの自分に別れを告げて、世界と戦いたい、そんな思いが感じられる熱い走りだった。

名古屋ウィメンズマラソンでこの記録を上回るランナーが出るとは到底思えないが、どうなるだろう。

ともかく、見ている人を感動させる前田選手の走りだった。

 

そして、最後に大相撲。

横綱照ノ富士と並んで2敗で千秋楽を迎えた琴ノ若。

本割で見事に、翔猿に勝って、13勝2敗で優勝決定戦に名乗りを上げた。

そして、優勝決定戦でも、横綱照ノ富士に気後れすることなく気合の入った仕切りを繰り返した。

そして、決定戦では、本割の反省を生かして有利な姿勢になれそうな場面も作った。

だがそこは、王者横綱照ノ富士に一日の長があった。

大きな体に似合わぬ(?)巧みさはさすがに横綱だ。

巻き替えてよい体勢を作り、大きな体で土俵際まで寄って行った。

琴ノ若もあきらめず、逆転の投げを打とうと最後まであらがった。

だが、さすがにそれはかなわなかったが、立派な熱戦であった。

そして、敗れて本気で悔しい表情で土俵を後にした。

取組後の「来場所しっかり鍛えて出直してきます」というコメントは、ここまで好成績を残してよかった、というものではなく悔しさをたっぷり感じるものだった。

厳しい勝負の世界に生き、もっと強くなろうとする若者の言葉であった。

 

こうして、今日は、来月67歳を迎えるジジには、勝負に生きる若者たちの熱き戦いに感動の連続となった一日であった。

彼らに大きな拍手

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全日本卓球選手権大会、女子シングルスの戦い、佳境

2024-01-27 21:01:37 | スポーツ

月曜日(1月22日)から始まった全日本卓球選手権大会も、土曜日を迎え佳境に入ってきた。

今日土曜日のタイムテーブルは、

午前9時から男女シングルスの準々決勝

11時30分から混合ダブルスの準々決勝

12時35分から混合ダブルス準決勝

13時40分から女子ダブルス準決勝

14時45分から混合ダブルス決勝

15時20分から男子ダブルス決勝

15時55分から女子ダブルス決勝

…とあわただしかった。

 

大会前からの報道で注目は、パリオリンピックの代表選出に関してのこと。

特に、女子。

平野美宇と伊藤美誠のどちらが第2代表になるかということだった。

だが、それは昨日の6回戦で決着がついた。

ベスト8に勝ち残った平野美宇が、ベスト16で敗れてしまった伊藤美誠よりポイントを上回って、代表に内定した。

 

誰がチャンピオンになるか、ということが次の注目だ。

安定した強さを見せる早田が大本命だろうけど、互いに準々決勝を勝ち上がれば準決勝で早田―平野戦になる。

五輪の代表となって吹っ切れた平野がどれだけやれるか、と2人の顔合わせが楽しみだった。

ところが、準々決勝で平野は、赤江夏星(かほ)に、3-3とゲームオールの最終ゲーム9-11で落とし、負けてしまった。

代表が決まってホッとしたことがあるのかもしれないが、それ以上に今大会波に乗る赤江の思い切りのよい攻めに振り回された感があった。

私はよく知らなかったので調べてみると、赤江は現在19歳。

2022年のインターハイでは優勝しているが、全日本ではジュニアでベスト8に入ったのが最高という選手だった。

しかし、今日の試合を見ると、きっと今が伸び盛りの選手なのだろう。

強いボールが打てるし、守りもかたい。

意外性のあるボールも打てる。

19歳は、今まで2度全日本で準優勝している木原美悠と同い年だ。

その意味でいえば、伸び盛りと書いたが、遅咲きに近いかもしれない。

明日、現女王の早田戦でどんな戦いを見せるかが楽しみだ。

 

反対側のブロックの準々決勝では、その木原美悠対張本美和の試合が注目された。

木原は、一番安定感のある選手。

なにしろ、今日を迎えて、女子シングルスも、女子ダブルスも、混合ダブルスも、みんなベスト8に残っていたのだから。

ちなみに今日、最もたくさんの試合をしたのは、彼女だった。

シングルス1試合、女子ダブルス3試合、混合ダブルス3試合。

しかも、ダブルスは2種目とも決勝に進出し、混合ダブルス優勝、女子ダブルスも優勝と、2冠となった。

実力がなければ、達成できない。

その実力者の木原を、なんと4-0のストレートで下して、張本美和が準決勝に進んだ。

 

張本美和は、まだ15歳。

去年は、世界チャンピオン孫穎莎にフルゲームの接戦を演じたこともあった。

(もっとも、その後の対戦では0-11でゲームを取られて敗れたが)

今、一番波に乗っている選手と言ってもいいだろう。

きっと、明日の準決勝で横井咲桜(さくら)にも勝って、決勝に進むと予想される。

 

だが、優勝するのは、やっぱり早田ひなだと思う。

今日の準々決勝では、数年前にジュニアの世界チャンピオンになった長崎美柚を寄せ付けなかった。

ポイント上では並んだり逆転されたりもあったが、終始攻めるのは自分から。

ラリー戦になっても粘れるし、一発で打ち抜く強さも見せた。

バック系の技術の進化、新しいサービスなども披露しながら、結局4-0のストレートで準決勝へコマを進めた。

明日は、赤江の挑戦を受けるが、懐の深さを見せてきっと決勝に勝ち上がることだろう。

そして、経験の豊富さで張本をしのぐ強さを見せてくれるのではないか、と期待している。

はたしてどうなるか?

 

それにしても、女子の選手たちは層が厚い。

まだ中国をしのぐほどではないが、いろいろな選手が台頭してくる。

パリオリンピックは、長崎や木原には譲らず、早田・伊藤・平野の3人は決まりだろうと思っていた。

ところが、わずかの間にこうして張本やほかの選手たちも力をつけてきた。

平野が代表を決められたのは、逆にポイント制による積み重ねのおかげと言われるかもしれない。

今だけの力で判断すれば、第3代表に選考されるのは誰になるか分からない。

とりあえず、明日の準決勝・決勝を楽しみに待ちたい。

 

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アルビレックス新潟、東京ヴェルディと練習試合 得点者は若手

2024-01-26 19:56:57 | アルビレックス新潟

今日のアルビレックス新潟の予定は、単に「沖縄・比屋根キャンプ ※非公開練習」となっていた。

だけど、夕方には、「練習試合(東京ヴェルディ)試合結果のお知らせ」が、ホームページ上にアップされた。

予定には練習試合とは書いてなかったので、ちょっとびっくり。

さっそく見てみると、

アルビレックス新潟 3  

東京ヴェルディ 2

となっていた。

 

おお、勝ったということか。

で、誰が得点したのかな?と思って続けて下を見た。

1本目で小見洋太が2点を決めているではないか。

しかも、先制点と同点という貴重な2点だった。

これは、小見自身にもアルビレックスを応援する人にもうれしいゴールだったんじゃないかな。

去年は、J1に上がってゴールを決めたとはいえ、彼の得点はわずかに1点だった。

たくさんのゴールチャンスがあったけど、枠をはずしたりGKにはじかれたりして、決定力に課題を持っていたのだ。

それが、練習試合とはいえ、2得点だ。

今季は、大いに期待したくなる。

同期だった三戸ちゃんは、オランダに旅立ったし、U-23日本のチームに欠かせない存在になりつつある。

負けていられないよな。

この調子で、がんばれ、小見!!

 

そして、決勝点の3点目を決めたのは、森璃太だった。

彼は、サイドバックで注目されている、早稲田大学からの新入団選手だ。

その彼が決めたというのは、他の選手たちにとってもいい刺激だ。

去年までこのチームが築き上げた戦型に新しい選手のプレーが加わって、これからどう進化していくかが、ますます楽しみになった。

まだ映像がアップされていないので、どんなプレーが展開されたのかわからないけれど、今後モバアルで見るのを楽しみにしたい。

とにかく、期待の若い選手の名前が並んでいたのはうれしかった。

 

昨年秋から、試合は11試合負けなし!?
今はまだトレーニングマッチだから、カウントしなくてもいいとは思うけど、やっぱり「てっぺん」を目指しているのだから、負けない強いメンタルを築いておきたいね。

沖縄キャンプも1月末までで、あと少し。

そして、4週間後には開幕戦だ。

楽しみでしかたがない。

 

Visca Albirex !!!

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今回の寒波、幸い当地では…でも、…

2024-01-25 20:28:33 | 新潟

「新潟県では、23日(火)から25日(木)頃にかけてこの冬一番の寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置となるため、山沿いを中心に平地でも大雪となる所があります。特に、24日(水)は、警報級の大雪となるところがあります。不要不急の外出は避けましょう」

日曜日から、新潟県内のニュースや天気予報では気象予報士やニュースキャスターが、一様にそんなふうに語っていた。

火曜日から寒気が強くなり、水曜日は特に降雪・積雪が多くなるとのことで、県内では24時間で多いところで山沿い1m、平地で60㎝ということだった。

大雪の予報だから、このたびの能登半島地震で被害が多かった新潟市西区などでは、ボランティアの活動募集も中止になった。

 

そして、寒波は言われていたとおり、西日本各地や滋賀県、岐阜県などではかなりの雪になった。

名神高速道路の関ケ原付近では6.6㎞の立往生が発生して、解消まで19時間を要したというニュースがあった。

新潟県でも、雪のせいで関越高速道でスリップ事故が発生してバスの乗客など15人がけがをしたなどのニュースがあった。

 

だが、当地では、今回の寒波は予想していたよりも厳しくなかった。

昨日の朝は、午前4時ごろに除雪車が通って行ったが、せいぜい20㎝弱で、除雪車が出動しなくても大丈夫だったのでは?と思うくらいの積雪量だった。

今日も一日雪ではあったのだが、夕方見てみると、15㎝くらいの積雪で生活に大きな支障が出るほどではなかった。

 

やれやれ、と思ってほっとしたが、少し期待外れと思った人たちもいたようだ。

今夜のニュースでは、日本のスキー発祥の地上越市の金谷山スキー場は、目安の70㎝の積雪に満たないから、まだオープンできていないと言っていた。

下越地方の三川・温泉スキー場も、12月24日にオープンしながら、同28日から営業休止となっている。

同じく下越地方の胎内スキー場では、ホームページで明日から営業再開と報せを流していた。

ただし、「ゲレンデにおいては、まだ積雪不足の箇所がありますので十分にご注意の上、お楽しみください。気象状況 その他状況等により、予告なく運行可能リフト、滑走可能ゲレンデの変更がございますのでご了承ください。」だとのこと。

 

スキーをしない一般人には、雪が少ないのはありがたいが、スキー愛好者やスキー場関係者、には、「雪よ、もっと降って!」だろうと思う。

この1月下旬から2月上旬にかけては、小学校各校ではスキー教室が予定されているところが多い。

小学校などでスキー教室を楽しみにしている子どもたちも多いはずだ。

また、水泳と同様に、下の学年からスキーをやるほど、恐怖心がなくなってうまくなりやすい。

だから、スキー場には雪が降ってほしい、と願う。

中止になるのはかわいそうだ。

 

木曜日まで、金曜日までと、ずるずると雪の予報が延びているが、今季今後の雪はどうなるのだろう。

本来は、ここから2週間ほどが、最も多くの雪が降りやすい時期なのだが…。

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「Over the Moon わたしの人生の小さな物語」(伊藤蘭著;扶桑社)を読む

2024-01-24 18:52:03 | 読む

これは、先月出たばかりの新刊だ。

この本を見かけ、読んでみようと思ったのは、昨年末の紅白歌合戦で彼女を見ていたからだ。

キャンディーズのメンバーとしてデビューしてから50周年だということもあって、紅白出場となったようだ。

紅白歌合戦では、「年下の男の子」「ハートのエースが出てこない」「春一番」の3曲を、「キャンディーズ50周年 スペシャルメドレー」として歌っていた。

その様子を見たら、たたずまいや歌う様子、歌声などが以前と変わっていなかった。

私が高校生の頃にデビューしたのだったし、私より少し年上だったはずなのに、こんなに若々しく活躍しているなんて、びっくりだった。

数年前に歌手として復帰して、また歌うようになったとは聞いていたけれど、あのキャンディーズ解散からは実に46年近い年月が経っている。

解散したステージの一部はテレビで見た記憶があるけれど、生放送で歌う姿はそれ以来と言ってもいいくらい久しぶりだった。

若い頃、別にキャンディズのファンでも伊藤蘭のファンでもなかったのだけど、見ていた頃から50年近くがたった。

50年の歳月は、彼女だけでなく私にも同じ50年だ。

私もいろいろあったけど、彼女はどんなふうに50年を過ごしてきたのだろう。

本書の表紙の写真を見ているうちに、興味がわいて読んでみることにした。

 

内容は、41編のエッセーが、わたしのA面(Work)とわたしのB面(Private)の2部構成で語られていた。

子ども時代のことや、キャンディーズとしてデビューしたころのこと、そして今の生活までいろいろと語り口調で綴られている。

ところどころに、結構たくさんの写真が入っていることもあって、キャンディーズファンだった人にはいいのではないかなあと思えた。

 

エッセーの一つ一つは、肩の力を抜いて語られているようで、生活の重苦しさを感じなかった。

子ども時代のことや、趣里や水谷豊という家族とのことも述べられているが、どこを読んでいても、なんだか微笑ましく思えてしまう。

それは、きっと伊藤蘭という人の性格的なものからきているのだろうなあ、と思う。

いろいろと一生懸命に取り組むのだが、困ったことにも深く悩まずに受け流すしなやかさをもっている。

デビューした頃の姿もそうだった。

あの「8時だヨ!全員集合」にレギュラー出演していたときも、よく体操の演技等をさせられて体当たりで取り組み、いかりや長介から「ハイ、ポーズ!」と求められて笑い顔でポーズをとっていたっけ。

いやみがない明るさ、くったくのない笑顔。

そういったものがキャンディーズの魅力だったが、今もそのままに生きているのだなあ。

あっさり41のエッセーを読み終えてしまった。

 

明るく、しなやかに。

そうやって生きてきたのだなあ。

なんだかちょっと元気をいただいたよ。

 

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ガンバ大阪との練習試合&J1リーグ日程の決定

2024-01-23 21:49:52 | アルビレックス新潟

今日は、アルビレックス新潟を応援している人には、気になっていたニュースが2つ。

1つ目は、ガンバ大阪とのトレーニングマッチ(練習試合)。

ガンバ大阪は、昨シーズン16位と、10位だったアルビレックス新潟より下位の順位であった。

だが、そのガンバ大阪に1敗1引き分けだったわけだから、優位というわけではない。

45分の試合時間で、選手たちを交代させながら、3本行ったとのこと。

まだキャンプ中で、始まったばかりだから、どちらのチームも選手たちをすべて出場させ、試合での動きを確かめることが中心だったと思うから、あまり勝ち負けは考えなくてもいいだろう。

だけど、やっぱり負けるよりは勝つ方がいい。

 

結果は、1本目と3本目は0-0だったが、2本目は2-1。

だから、全体結果としてアルビが2-1でガンバに勝ったというわけだ。

しかもゴールを決めたのは、長倉、谷口というフォワード陣。

ガンバの宇佐美に先に先制された直後に、長倉のゴールが生まれたのだとか。

そして、決勝点(?)となった谷口のゴールは、豪快なヘッド弾だったとか。

逆転したのも、期待のフォワード陣が活躍したのも、頼もしい。

やれるぞ、という手応えを得たのではないだろうか。

まだキャンプは前半戦、幸先よいスタートを切ったように感じられる。

これからキャンプで、課題を解決しながらさらにチーム内の連携を深めていけば、これからのチーム力アップが期待できる。

今季のアルビレックス新潟がさらに楽しみになった。

 

2つ目は、J1リーグの日程が発表されたことだ。

開幕戦は、前の発表ではサガン鳥栖とアウェイで、2月24日か25日ということだったが、正式に24日と決まった。

そして、「えっ!?」と思ったのが、最終戦がホームでないこと。

開幕戦は、冬の寒さが厳しい新潟のことだから、アウェイになるのは分かる。

毎年、その代わりに最終戦はホームで、というようになっていた。

ところが、今季は、最終戦がアウェイである。

しかも、アウェイの対戦相手が浦和である。

ホームで戦っても、遠来で大勢が押し寄せ、スタジアムのアナウンスも何も聴かず自分たちの応援ばかりに没頭し過ぎるサポーターばかりなのに、あの熱狂的なサポーターたちで埋まった敵地スタジアムでシーズンの最後の試合だなんて、気の毒な気さえする。

なんだかなあ…。

やっぱり、開幕戦がだめなら最終戦はホームで試合をしてほしいよ。

 

日程全体を見た場合、6月26日水曜日にアウェイで広島で夜19時開始の試合をして、その3日後同じくアウェイで札幌で昼14時開始の試合をする。

これは、移動を伴うだけに、きついなあと思ったよ。

 

まあ、ともかく、今季は2チーム増えたから、リーグ戦は合計4試合増えて、第38節まであることになった。

総合的なチーム力を高め、「てっぺん」を目指してほしいなあ。

 

Visca Albirex !!!

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新発田街なかジョグ巡り

2024-01-22 20:24:37 | RUN

腰の具合もだいぶよくなった。

ただ、まだ怖さがあったり違和感が残ったりしている。

 

数日間雪が降らない日が続き、昨日は晴天だったし、今日は曇天。

腰の具合が落ち着いてきているから、こんな状態だと走りたくなる。

しばらく走っていない自分が気持ち悪くなるから不思議なものだ。

明日から冬型の気圧配置となり、この冬一番の寒気が入り込んでくるという。

新潟県でも、平地で40㎝くらい、山の方だと最大70~100㎝の雪が降るといっている。

ますますしばらく走れなくなってしまうではないか!!?

じゃあ、少しだけ走っておこう。

ただ、腰痛明けだし久しぶりだから、ゆっくりでいいジョギングにしよう。

そう思って5,6㎞を走ることにした。

 

せっかく出るのだから、新発田市街のあちこちを訪ねて走ってみよう。

最初に足が向いたのは、諏訪神社。

実は、まだ初詣をしていなかった。

賽銭を投げ入れ、お参りを済ます。

せっかくだから、おみくじも引いてみよう。

おお、大吉やないか~い!!?ハッハッハッ…(髭男爵風の笑い)

ここ数年間、小吉や末吉、よくても中吉だった私に大吉が出るとは!!

「病気…早く全快します」に勇気づけられて、腰痛からの快復に希望を抱いた。

 

神社から先に進んだが、信号が赤になったので直進を避けて右に曲がると、そこは寺町通。

お寺が並んでいたが、かつてはここに幼稚園もあったっけ。

今はよそに移転したが、門柱に「東幼稚園」と名残の表札があった。

市役所のある交差点を通り過ぎてしばらくいくと、これは新発田カトリック教会。

 

さらに行くと、交差点で信号にひっかかり、今度は左に行ってみる。

やがて、かつて県立新発田病院があった、アイネスしばたという防災機能を持った公園。

この向こうに新発田城跡。

堀の向こうに隅櫓。

城門は閉じられていて、春までお休み。

春に、桜を見にまた来るよ。

これは桜じゃないけど、葉が落ちて枝だけになっても丸く見える大きな木がある公園があった。

寒い冬に裸になってもがんばっているような気がした。

 

走っているとき、ロウバイが、早くも満開になっているのにも遭遇した。

なんと明るい花の色!

ここだけすでに早春を迎えている気がした。

 

 

こんなふうに、あっち行ったりこっち行ったりで、時々足を止めたりもしながら、20日ぶりに走り、ゆるいジョギングを楽しんだ。

走行距離は6km。

1㎞あたりの平均タイムは、6分47秒。

腰の違和感はやはりあるが、それを補って余りある爽快感。

やっぱり走るのは気持ちがいい。

ゆっくりでいいから、いつまでも、走れる体でいたいものだ。

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