「新潟県、3日未明から線状降水帯発生のおそれ。浸水などに警戒を」
そんなニュースは、昨夕から流れていた。
新潟県では3日未明から朝にかけて線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる可能性があるという気象台の発表に基づき、低い土地の浸水や河川の増水などに警戒するように、と呼びかけられてはいた。
ただ、予報で1時間に降る雨の量は、いずれも多いところで50mmということだったし、自分の住むところでは、時間雨量が10数mmとなっていたので、多くならないことを祈っていた。
はたして、午前1時過ぎ、雷鳴とともに、雨が降り始めた。
目覚めさせられて、ふとんの上で、ああ、いよいよかと思った。
ザアザアと強い雨音がして、なかなか弱くならず、雷も遠くへ行ったかと思えば、また新たに近くで鳴ったりしていた。
10分に一度くらい雨雲レーダーで、強い雨雲の動きを追った。
そうするうちに、もう眠れなくなった。
午前2時半過ぎ、安全メールが鳴り、2時28分に大雨警報が発令されたことを知った。
雨雲レーダーは、いつも15分くらい後には濃い雨雲が通り過ぎるような予報なのだが、その時間がたっても、またやはり15分くらいは濃い雨雲下にあるような図が表示されるという状態の連続だった。
相変わらず、雨音は強く、雷鳴がとどろく。
午前3時前の落雷は特に激しく、光ったと思ったら、ものすごい音と揺れが起こった。
どこかすごく近くに落ちたに違いない。
午前3時過ぎ、今度は洪水警報が発令されたことを知った。
それを知っても、もうこの雷と大雨の下で、車庫まで行ってシャッターを下ろしてくることはかえって危なく感じられた。
どうか、車庫に浸水しませんように、浸水被害が出ませんように。
あとはふとんの上で、祈るだけだった。
心臓は、ドキドキと動悸が止まらないように感じていた。
ホルター心電図をつけて心臓検査をしているというのに、これでは悪い結果が出るかもしれないぞと、非常に不安になった。
午前4時頃、ようやく雨が遠ざかったように思えたが、また降ってきた。
まったくドキドキ
ふとんの上で、雷雨の音を聞き続け、早くがおさまるよう祈ることに、もう疲れきってしまった。
…ふと気づくと、小1時間眠ってしまっていた。
風も吹いたらしく、窓の隙間から雨水が吹き込んだ跡があった。
5時30分、起きて玄関から家の外を見た。
ああ、やっぱり…。
道路が、またしても泥水の川になっていた。
車庫内にも浸水していた。
この画像だと、車庫の床に、タイヤが映っているから、浸水したのがわかる。
5時45分、玄関に人が訪れる気配がした。
なんとこの雨の中、完全重装備で、新聞配達の人が配って回っていたのだった。
新聞も、雨に濡れないようにラッピングされていたが、雨の中を歩けるようにして配っているとはすごい!
プロフェッショナルだなあ、と感心した。
思わず、「ありがとうございました。お気をつけて!」と声をかけた。
水が引いてから数時間後、川を見てみると、橋には流されてきたゴミや草が引っかかっていた。
路上のポールにも草がからみついていたから、氾濫した跡が残っていた。
病院に行って、ホルター心電図の機械を外してもらった後、またまた車庫内の掃除と路上の泥の除去作業を行った。
ここのところ何度も浸水されているから、清掃作業については慣れてきたし、浸水されても少しは大丈夫なように、置いてある物の下にちょっとだけ高くなるような工夫をしてあったから、作業にあまり多くの時間は要さなかった。
それにしても、線状降水帯の発生恐るべし。
ひと夏に何度出水騒ぎが起こるのだろう。
だいたい、もう9月だぞ、夏ではない。
雨が降ると、戦々恐々のこの頃だ。
なお、当ブログ「ON MY WAY」は、次のところに引っ越し作業を終えました。
https://s50foxonmyway.hatenablog.com/
当分の間、ここと同じ記事を載せていますが、今後そちらの方を見ていただければと思います。