3月の新潟ハーフマラソンで終盤に起こった体調不良からの不調。
そのうえ4月上旬には視野の異常から、眼科→脳外科→循環器科と、医者を転々とするはめになった。
循環器科医では、ホルター心電図検査というものを行った。
その検査では、携帯用の小型心電計を体に付けて、およそ24時間にわたり心電図を記録したのだが、その心電図の解析を通して見つかったのが、不整脈の症状であった。
心エコー検査もしたのだが、その両検査の結果、医師の診断は、「洞不全症候群」だった。
この病の対症法としては、ペースメーカが必要だとのこと。
とりあえず、走るなどの運動はやめておいた方がいいと言われ、手術ができる大きな病院を紹介されたのだった。
さすがに大きな病院は予約をとるにも時間がかかる。
そして、指定された日は、3週間以上あとの今月初旬であった。
その日には、通院してから尿検査、心電図検査などを行った後、医師と面談、診察を行った。
丁寧に「洞不全症候群」について説明してもらった。
洞不全症候群は、心臓のリズムの指令を出す洞結節というところが正しく働かなくなることで、不整脈が起こるのだという。
循環器科医でやったホルター心電図検査結果も届いていたが、説明では、起きているときも寝ているときも、私の身には不整脈が生じていた時間が何度もあったという。
続いてペースメーカ手術について、ペースメーカのガイドブックをもとにいろいろと説明を受けた。
「手術しますか?しませんか?」と問われた。
だが、そうそう簡単に「はい!」なんて言えない。
「じゃあ、もう少し別な検査もしてみますか?」
「はい。お願いします。」
ということになって、その予約できた検査日は、さらに3週間後だった。
その3週間というもの、なんだか不安でやたらと動悸がするような気がしたのであった。
別な検査というのは、「運動負荷心筋シンチ」と呼ばれるものだった。
朝食抜きで通院。
初めに、体に検査用の電極を付け、腕の血管に点滴の管を取り付けた。
次に、固定された自転車をこいでいく。
指定された速さでこぐのだが、ペダルの重さはだんだん重くなっていった。
そうやって心拍を上げていったが、RUNが好きな私は、久々に走る運動をしているようで楽しかった。
130まで心拍が上がったところで、「もう少し続けてもいいですか?」と聞かれたので、「はい、大丈夫です。」と答え、140を超えるまで続けた。
汗はかいたが、それでもあまりきつい状態にはならず、連続で9分余りこいだのだった。
必要な負荷がかかったと判断されて、そこで薬剤注入。
そして、45分ほど安静にして待つ。
面白いのは、このとき、持参したチョコレートなど高脂肪食品を食べさせられること。
私は、カロリーメイトのチョコ味にしたけどね。
その後、検査用のベッドで寝て、ガンマカメラで20分間撮影された。
午後になって、今度は運動をしないで注射し、45分後またガンマカメラで15分間撮影された。
こんなふうにして、負荷をかけたときとそうでない時の心臓の働きを比較するという検査だったのだ。
検査の3日後、医師との面談。
予約時間10分前に行ったら、1時間半も待つことになってしまった…。
改めて、洞不全症候群の丁寧な説明がなされ、先日の検査結果についても話があった。
先日の検査の結果では、心臓の動きはだいたい正常で、特に異常は見られなかった。
心臓の血管が詰まったりしている様子はない。
だが、以前のホルター心電図検査では、最大3.7秒呼吸が停止されるという不整脈が頻回に起こっていたから、安心はできない。
「さて、今日の判断は、2つに1つです。ペースメーカ手術をしますか。しませんか。」
…わお。相変わらずの質問ですな。
「先生がお話になった症状で、突然意識がなくなるとか、くらくらして立っていられないというような状態には、まだなったことがありません。ですので、心配はありますが、今すぐ手術でなくてもいいのではないかと思っています。」
というようなことを答えた。
話し合いの結果、とりあえずしばらく様子を見ることにした。
3か月後に再診とホルター心電図の予約をとった。
肝心なことを聞いてみた。
「走るとか運動するのもやめておいた方がいいのでしょうか?」
それに対しては、「普通に生活してみる方がいいから、やってもいい」という返事が返ってきた。
もちろん異常があったら、やらないけどね。
こんなふうにして、自分の体に不整脈が起こることを知ったが、少しは走ることもやっていこうと決めた。
今日は、7週間ぶりにジョギングをした。
わずか3kmだったけど、ずっと走っていなかったから、1.4kmほど走ったところで走るのがきついとまではいかないが、なかなか大変だと思ったりした。
走り始めたときは、足が勝手に動いて速く走ろうとしたけど、体はそれについていかない。
そんな感じだった。
3km走り終わって、なんかホッとした。
またレースに復帰するかどうかは不明だが、ジョギングでいいから走りを楽しんでいけるようにしたい。
今は、そう思っている。