今日の日中、少し散歩した。
ずいぶん草の勢いが強くなって、近くの公園では、刈払機を使って除草するような音が聞こえる。
5月も今ぐらいの時期になると、草丈の伸びがすさまじいものだなあと思う。
そんな刈られた草たちの中で、地面にはりつくようにしながらも花を咲かせている小さな野草たちが、今日はやたらと目に入った。
陽当たりのよい道を歩いていたら、刈られた草たちの上からカタバミが咲いているのを見た。
周囲の草が刈られた後に、これ幸いと茎を伸ばして咲いたようだ。
そんなところに、カタバミのしたたかな強さを感じた。
一面に小さなつぶつぶのような花を咲かせていたのは、コメツブツメクサ。
たしかに、米粒のような形で小さく黄色い花をたくさん咲かせている。
ツメクサは、普通は詰め物に使う草の意味だから、詰め物にできるほど大量に生えているということなのだろうな。
花が星の形だなあという黄色い花の野草も2つ見かけた。
その一つは、ツルマンネングサ。
地面に低く広がっていき、梅雨が近づくと咲くなあ、というイメージがある。
陽当たりがよいところに咲いているのをよく見かける。
こんな形の星形もある。
これは、どちらかというと、陽当たりのあまりよくない場所の方に多く咲く。
名前はたしか、コナスビと言っていたっけ。
そういうからには、きっと実がナスに似ているのだろうな。
これらの黄色い花々は、散歩中150mもいかないうちに、次々と見つけることができた。
刈られた草たちの下や近くで、しぶとく生きて花を咲かせている。
草丈が低いから、簡単には刈られないという生き方をしている。
どれも単なる雑草に過ぎないのだろうけれど、可愛い黄色い花を咲かせていて、きれいだと思った。
春から秋まで咲いているものもあり、この時期だけに咲くものではないものもあるけれど、今日は道端に立て続けに明るく咲いている花々を見つけ、なんだかほっこりした気分になった私であった。