ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

週末新潟を脱出その3~フクジュソウも寒そうだった~

2012-02-29 18:36:27 | お出かけ
一番の目的だったセツブンソウとの出会いも、前記のとおり残念ながら「空振り」に近い結果に終わってしまった。
しかし、関東に来たからには、今まだ新潟ではなかなか見られない花を見たい。
ということで、次におもむく先は、「福寿草(フクジュソウ)」と「蝋梅(ロウバイ)」が見られるところに行く。
同じ小鹿野町の両神国民休養地には、「福寿草園・蝋梅園」があると、地図に書いてあった。
案内看板に従って、両神温泉薬師の湯のすぐ先を左に折れ、道を上っていくと、駐車場があった。
福寿草園は、そこから歩いて約15分、と案内板の地図に書いてあった。
「福寿草まつり」と書かれた黄色いのぼりの先に、福寿草園・蝋梅園はあった。
四阿屋山の山歩きのコースの一角である。
フクジュソウの盗穫を避けるために、園の土地には鉄条網が張り巡らされていた。
「電気が流れるので注意」との言葉も添えてあった。

ここでも残念なのは、天気がよくないから、花びらがちゃんと開いていないフクジュソウが多いこと。
雪の中に咲いているフクジュソウもあったが、寒さに凍えているように見えた。

いつもなら、金色に輝いて見える花びらも、今日はうす寒そうに縮こまっているようだ。

それでも、柑橘類のゆずが実っているのは新潟とは違う。

あたり一面には、とてもいい香りがする。
上品な香りだ。
梅のにおいでありながら、心なしかそれよりも少し甘い感じがする。
それは、ロウバイの香り。

フクジュソウの斜面に、ロウバイの木がたくさん育ち、今や満開の時期を迎えているのだ。

青空がないのは残念だったが、黄色いロウバイ花盛りの風景に、少しだけ満足したのであった。

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週末新潟を脱出その2~幻のセツブンソウは、やはり幻だった~

2012-02-28 21:13:43 | お出かけ
花園の道の駅を出て、国道140号線を走る。
寄居町を通り、やがて長瀞町へ。
そして、皆野町から秩父市へ。
今回、この時期に新潟脱出を図ったのは、雪からの脱出&青空見たいヨーということであった。
ただ、お花の好きな我々なので、今まで見たことがない花に会いたいと思って出かけたのであった。
その花の名は、セツブンソウ。

ウィキペディアによれば、
キンポウゲ科の多年草。関東地方以西に分布し、石灰岩地域に多く見られる。
高さ10cmほど。花期は2~3月で直径2cmの白い花を咲かせる。
和名は、早春に芽を出し節分の頃に花を咲かせることからついた。
可憐な花は人気が高く、現在は、乱獲や自生地の環境破壊によって希少植物になっている。

新潟には咲かない花なので、出会いを楽しみに出かけたのだ。
目指すは、秩父市の隣、小鹿野町の節分草園。
例年、この時期は、まだ満開には至らないらしい。
だが、翌週が「節分草まつり」と聞いた。
今年も、1週間前なら少しは咲いているのではないか、と思ったのだ。

「彩甲斐街道」と粋に名付けられた140号線を走り、秩父市街をどんどん過ぎていく。
やがて、国道と並行する西武秩父線は終点の「三峰口」になる。
私たちは、その近くの県道37号線に折れ、山道をくねくねと登っていく。
道路沿いに、ふりかけたような雪を見かけるようになったりする。
やがて、道沿いに「節分草まつり」というのぼりがちらほらと立ち並ぶようになった。
県道367号線と出会い、左に折れる。
しばらくすると、目的地「節分草園」に着いた。

ところが、受付で聞いてみると、
「今年は、寒くてまだ咲いていない。園内に入りたいなら、ご自由にどうぞ。」
とのことだ。
なんてこった!
330kmあまりもかけて、ここまで来たのに。

目を皿のようにして、咲いているセツブンソウがないかどうかを探す。
探す。
探す。
あった。

いや、つぼみの状態か…。
開ききっていない、雨につぶされたような白いつぼみが、ぽつぽつと見つかった。


咲いている花があった。
なんと貴重なセツブンソウ!
ただでさえが準絶滅危惧種の珍しい草花なのだが、まだ咲いてないとなると、その貴重さは言葉では言い表せないほどだ。
幻のセツブンソウは、やはり幻のままだった、と言える。
園内をくまなく探したが、柵の中に入らず近くで見つけられたのは、この1つ!

まだ十分に咲き切っていない。
新潟から来たと聞いて、気の毒に思ったおじさんは、妻にきれいに咲いたセツブンソウの写真の絵葉書をくれた。
開花期は、一面にセツブンソウの白い花が咲くのだそうだ。
仕方がない。
1株の花だけでも、我慢して立ち去ることにした。

「両神温泉薬師の湯」そばの物産館には、鉢植えのセツブンソウが売られていた。

思わず、心の中で叫んだ。
「今まで、こんなにたくさんのセツブンソウが咲いているのは、見たことがない!」
と…。
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週末新潟を脱出その1

2012-02-27 21:58:04 | お出かけ

雪を見あきたので、青空が見たい。
雪のない関東へ。
そう言う妻のリクエストにお応えして、週末に新潟を脱出を図った。
ところが、出発すると、まるで新潟から逃すものか、というように雪、雪、雪が降る!
高速道路は軒並み、制限時速50km/h。
路面も、白くなっていて怖い。
あちらこちらで慎重に轍の上を走る。
いつもよりたくさんの時間をかけて、県境へ。
下り車線は、スキー客が多いのか、車の通行量が多い。
普通タイヤのチェーン規制もあって、やがて、反対車線は長~い車の列。
高速道路が渋滞で低速道路になっていた。

あー。
いつもなら、県境を越えたから、しだいに青空が見えて来るはずなのに…。
この日は、どこまで行っても、曇り空。
時折は、雨がフロントガラスにぶつかって来る。
仕方ない、天気予報の通りなのだから。
明日の予報は、晴れのち曇り。
明日に期待をかけて、今日は、天気が悪くても支障の少ないところに行こう。

…ということで、車は、花園インターを降りて、秩父方面に向かう。
3kmも行かないうちに、道の駅「花園」があった。
ここには地域物産館や農産物の直売所があった。

農産物の直売所の隣には、植物の直売所もあり、各種のランの花や春に咲く花々を一足早く眺めることができた。
雪割草はともかく、カタクリの花まで売られているのにはびっくりした。
安いものもいろいろあったので買いたかったが、この日は宿泊の予定なので、悪くなるといけないので、買い控えた。

曇り空の下、長瀞から秩父方面に車を走らせたのだった。
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「がんばれ」より「がんばっているね」

2012-02-17 17:32:50 | 「育」業
 学校の行事に全校登山がある。
 「全校」だから、1年生も頂上を目指す。
 その登山中、がんばっているけど疲れてしまった1年生の子がいた。
「がんばれ。」
と励ましの声をかけた。
 すると、なんと、
「がんばれない。」
という声が返ってきた。
 え?がんばれない? 
 その返答のわけをじっくり考えたら、大人である自分自身の鈍感さに気付いた。
 「がんばれ」という言葉は、「命令形」の言葉なのだ。
 大人は励ましているつもりで発しているのだが、子どもにとっては、大人から命令されているように感じるのかもしれない、と思えてきた。
 そこで、「がんばれ」をやめて、「よくがんばっているね」と声をかけることにした。
 がんばりを認めて励ます言葉に変えたのです。
 すると、どうだろう。
 その子は、黙々と、懸命に歩いていくのだ。

 この言葉は、長距離走の記録会でも使ってみた。
 走っている子に、
「よくがんばっているぞ。えらい。」
と、声をかけていくのだ。
 声をかけられた子は、たいていその後、一生懸命走って行った。
 子どもたちは、自分ががんばっていることをまず認めてほしいのだ。
 認められるとさらにがんばることができるのだ。
 そんなことに気付かせてくれた「がんばれ」「よくがんばっているね」の言葉であった。

 新潟シティマラソンに出場したとき、脚の痛みが限界に来て、もう走れなくなった。
 ひたすら歩いているとき、「がんばれ」と応援された。
 しかし、「がんばれ」なかった。
 これ以上、がんばれないのだ。
 大人の声援はまだしも、沿道の子どもたちに「がんばれ~!」と叫ばれるのはつらかった。
 走らないのは、まるで、「やる気のない大人」のように見えただろうから。
 走らないのは、私は、「もう走れなかった」からである。

 子どもたちの生活にも、同様なことがあるのだろう。
 子どもたちだから、応援してあげようという気持ちで、「がんばれ」と声をかけていくのだが、「がんばっているね。」の方が、はるかによいようだ。

 一人一人のがんばる姿をみとめて、「がんばっているね、いいぞ。」と声をかけられる大人でありたい。
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久々に体育館内RUN

2012-02-14 18:49:10 | RUN
豪雪のおかげで、外を走れず困っていた。
何せ、帰ったらまずすることは、除雪。
走ることより生活が優先。
雪上を走ってみませんか、なんてテレビで流れていた映像を見たことがあるが、「雪ラン」なんていうほど現実は生易しいものではない。
だいたい、吹雪いていて前も見えない中を走れるかってんだ。
道路だって、凍っていたり、圧雪があったり、でこぼこしていたりで、平らではないのだ。
室内のトレーニングマシンや体育館内にジョギングコースを設けているくらいの所しか走れない。
しかし、工夫して走っている人は、結構見かける。
商店街を車で通っていたら、なんとアーケードのある歩道を走っている人を見かけた。
そうか、アーケードの下なら、こんなふうに走れるのか、と感心した。
でも、歩く人の邪魔してまで走るのは…?と思うので、そこはやめておいている。

体調も悪くないので、走ってみたくなった。
久々に、小さいながら体育館内を走ることができた。
走ったのは、実に2週間ぶり。
目標は、100周。
ストレッチをして走り出した。
最初の20周で、ジャージの上着を脱ぐ。
それまでの左回りを右回りに変える。
35周。上に着ていた長袖トレーニングシャツの袖をまくる。
40周。今度は左回りに戻す。
20周ごとに右回り・左回りを変えて気分を変えて走る。
額から汗がにじみ、流れ落ちてきた。
100周を、最も遠く感じるのは、不思議なもので、走り出したときより、むしろこのくらいの時。
60周。ジャージのズボンも脱ぎ、下は短パン状態になる。
小休止し、鼻をかみ、再び走る。
80周を過ぎ、どうしたことか、右足に痛みが出た。
だめだな、これは。やめるしかないな、と思った。
…が、やめる前にストライドを非常に狭くして走ってみた。
痛みが来ない。
なんと走れる。これは、うれしい。
歩幅を狭め、せかせか走り続けた。

2週間ぶりの走りで痛みが出たが、目標にしていた100周に達した。
1周約30秒で、102周走った。
時間は、50分17秒。
平気でハーフマラソンの距離を走れるようになりたい自分としては、このくらいでは満足していられない。

また、週に1回でもいいから、走り続けていきたいなあ。

ひと晩明けて、朝、体がズシーンと重かったけれども…。
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束の間の青空の下、雪下ろし

2012-02-12 17:50:54 | 新潟
土曜日、1週間ぶりに晴れ間がのぞき、せかせかと除雪。
ウチの子どもらも、すでに20代後半。
こういう力仕事には、役に立つ存在となった。
朝、除雪車が通って行き、またわが家の前に大量の雪を置いていったので、まず、それをわが家の庭に運び入れる。
庭は、もう完全に雪の山!
ずいぶんと高くなったものだ。

間違いなく、ここに住んで以来最大の積雪量だ。
息子は、1階屋根の雪を、ベランダから、あるいは庭の雪の山から、シャベルを使ったり物干しざおを使ったり、工夫して雪下ろしを行った。

娘は、手の届く範囲で、車庫の屋根の雪を下ろした。

2階の屋根の雪庇(せっぴ)が写真のように、垂れ下がっている。

そのままだと下に落ちて来るのが怖い。

ということで、息子や私が、1階の屋根に登り、物干しざおを使って、なんとか落とすことに成功した。


雨どいをのぞいてみたら、なんと完全に凍っていた。

割って取りだすと、このような半円柱になっていた。

寒さがずっと続いているということだ。

夜には、私は酒の会があり、歩いて帰って来た。
その道中、家と道の間だけではなく、車道と歩道の間にも、大きな壁があった。
歩道も非常に狭い1本道であった。

広く見えるが、歩道を歩いて行くと、2人のすれ違いができない。
どちらか一方が譲らないと、通れないのである。


いやはや、もはや、「大雪」ではない。
間違いなく、「豪雪」である。
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2月8日、激震走る

2012-02-08 22:23:13 | 新潟
2月8日。
新潟に2度の激震が走った。
1つ目の正午すぎのものは、本物の地震ではない。
「矢野貴章選手、J1新潟に復帰」という突然の発表。
新潟県民に愛されながら、2年前のシーズン途中にドイツに渡った矢野選手。
しかしながら、昨季は出場機会に恵まれず、所属するフライブルクから戦力外通告を受けていた。
新潟のサポーターたちは、突然の発表に驚きながらも、大喜びで彼の復帰を歓迎していた。
矢野選手自身のブログやチームから発表された談話では、矢野選手の、
「自分を再生させたい」という思い。
「J1に復帰するなら、アルビレックス新潟と決めていた」という思い。
強い思いが伝わってきた。
新潟の人々は、彼の思いをすべて受け入れ、応援していきたいと思ったのだった。

2つ目は、本物の激震
夜9時過ぎであった。
佐渡島近くを震源とする震度5強の地震。
NHKのニュースを見ていたら、突然特有の警報音が鳴り、携帯電話もブーブー鳴り出した。
ほどなく横揺れが始まった。
体で感じるほどの地震。
震度3くらいかな、これ以上揺れないでくれ、と思った。
積雪があると、屋根に積もった雪は相当の重さとなる。
それが地震で揺り動かされると、重みに耐え切れずにつぶされる家も出てくる。
この厳寒期に、それは避けたい。
そこまでいかなくても、震度4以上だと、この吹雪の中を職場までかけつけ、異状の有無を確認し報告しなくてはならなくなる。
幸い、当地は震度4には至らずにすんだ。
震度5強の佐渡市でも、大きな被害はなかったようだ。
しかし、佐渡市の一部では断水状態だという。
テレビ映像で見ると、佐渡もかなりの降雪・積雪がある模様。
復旧が早ければいいが…。

「激震」とまでは言えない2つのことだったかもしれないが、いずれも、大きな驚きを感じさせる突然の出来事であった。
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降雪は止まっても、大雪の弊害が

2012-02-06 21:19:52 | 新潟
今朝は、降雪はなかったのだが、そこここの道に除雪車が通ってくれていた。
それは大変ありがたかったのだ。
なぜかというと、昨日は寒が緩んだので、路上が凹凸で大変だったから。
除雪車が通ると、その起伏の激しい道路が、かなり平らになるので、車を運転する者としては非常にうれしいのだ。
ところが、大雪の今回は、除雪車によってかえって道路が狭くなるという大変さとなってしまった。

なぜかというと、湿った雪が多すぎて、1回の除雪車の通行では道の脇によけきれないのだ。
また、道の両脇に積まれた雪が高くなってきて、のけた雪が道路脇から崩れてきて、道幅が狭くなるのだ。

いったんよけられた雪の大きなかたまりが、崩れて道路に転がって危なくなっているところも多い。

気温が低くて、雪がサラサラだと、こうはならない。

道の両側が狭くなったために、今朝は、あちこちで車がすれ違えなくなった。
トラックやバス、マイクロバスなどとは、簡単にすれ違えなかった。
それに巻き込まれ、職場への到着が遅れてしまった。

それでも、帰る頃は、さらに除雪が進んでいたり、今日1日の気温の暖かさに雪解けが進んだりしていたため、通りやすくなっていた。

大雪は、様々な障害をもたらしているが、今朝の車の通行への障害も、しばらくはなかったことだった。

もともと新潟県に生まれ育ったわれわれだってつらいのだ。
だから、降雪に伴って、冬にこう様々なことがあると、雪の降らない福島県浜通りから新潟県に避難している何千人もの人々は、新潟の冬の厳しさに、避難する身となってしまった境遇を、さらにつらく思うのではないかなあ…。

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大雪、久々の小康状態

2012-02-05 20:23:47 | 新潟
土曜日朝、また降っていた。
新潟県でも平野部なのに、わが家の庭はすでにこんな状態。

次の写真は、前日朝の写真。

前の日の写真と比べると一層降ったのがわかる。
積雪量は、1mに近づいた。
間違いなく大雪だ。
ここに移り住んで20数年。
今までで一番の大雪だと思う。
平野部でもこのような状況なのだから、テレビや新聞で報道されているように、山間部の暮らしの大変さは推して知るべしだろう。

それでも、少し雪がやんだので、玄関前やベランダ回り、一部の屋根の徐雪を行った。

明けて日曜日、久々に青空がのぞいた。
屋根には、このようにシャベルの長さよりもたくさんの雪が積もっている。

だから、簡単に屋根に手が届いてしまう。

この後少しだけ、崩した。

これは、「足元」の物干し竿。

積雪量が多いので、洗濯物など干せるはずもない。

ただ、青空は束の間だった。
気温が少しだけ上がったので、圧雪になっていたところが柔らかくなり、車が通ると凹凸がひどい。
ハンドルはとられるし、揺れるし…。
運転が怖い。

でも、この降らない条件のうちに、少しでも雪が解けてほしいと思うのだ。
明日は、気温が+5~6℃だとか。
早い雪解けを祈る!
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スリップ!不幸中の幸い?九死に一生?

2012-02-03 22:45:02 | 新潟
なんて寒波だ。
そのおかげで、ついにやっちまった!
すべった車の後輪は、小さな橋から脱輪。
しばし、途方に暮れた。
そういえば、今朝のテレビの星占いは、最下位の運勢だったっけ…。

昨日は、寒波に荒れた天気になった。
まずは、朝から怖い目にあった。
遅れずに職場に着き、あとはこの坂を登るだけとなったが、この坂は、昨日から圧雪となっているうえに、凍結していた。
職場を目の前にしたが、その坂を業者の車が滑り降りてくる。
前にタイヤは回転しているのに、後ろに車は滑り落ちてくる。
あわてて後ろに下がる同じ職場の皆さんの車。
私は、それを見て、近くの停められるところに車を駐車し、上まで歩いていくことにしたのであった。

勤務時間終了後は、遅くならないうちに帰宅することにした。
前日、冬用タイヤの効きが悪くなっていることを書いたが、できればこの日のうちに買い換えようと思っていた。
しかし、昨日は、あまりにも悪天候。
タイヤを売る店に行くには、遠回りしなくてはいけない。
こんなひどい天気の日に、タイヤ店に行くなんて、かえって危ない。
気を付けてさっさと家に帰ろう、そう思った。

案の定、通勤路は、地吹雪がひどい。
昨夜青森で車が何キロも立ち往生したとのことだったが、下手をすればこっちもそうなるはずだ。
地吹雪がひどいから、ホワイトアウトしそうだ。
だいたい、道がどこなのかよくわからない。
突然視界に現れた軽乗用車は、道から外れて路肩に落ちかかっていた。
ハザードをたいて、助けを待っている様子だった。

いっそう慎重に運転して帰路を進んだ。
決してスピードは上げず、圧雪や轍ででこぼこになった道、圧雪が凍結してつるつるになった道などを慎重に、安全第一に運転した。
いつも通る農道も、強風による地吹雪で道がわからなくなっているであろうから、通るのをやめ、遠回りして大きな道を進むようにした。

しかし、主要道路は、渋滞に次ぐ渋滞。
なんとかそこを我慢して、いつもの倍近くの時間をかけて、ようやくわが家への小道に入った。
小さな橋を渡れば、100mもしないうちにわが家に着く。
この小さな橋は、車幅ぎりぎりだが、慣れているので大丈夫。
一気に行こう…と、ハンドルを切って、橋の上に差しかかった。
その時だ!
右の前輪がすべるのを感じた!!!

橋の上は、ただ単に粉雪の積雪があるように見えたのだが、実は粉雪の下は、凍結した圧雪状態になっていたのだ。
まずい!
そう思った瞬間、車の後部が、どういうわけか、ズルッと左に流れた。
一瞬で車は、進行方向から斜めになってしまった。
アクセルを踏んでも橋の上から車が動かない。
明らかに、異常だ。

車をそっと降りてみると、なんと後部左のタイヤが、橋の縁石からすべり落ちている。
脱輪しているのだ。
脱輪しているにもかかわらず、橋から落ちずにすんでいるのは、橋に沿って伸びている管のおかげ。
橋の縁石の外側に、直径15cmくらいの水道管と思われる管が通っていた。
車輪は、3つは路上や橋上にあったが、残り1つが縁石を越えて、なんとその水道管の上に乗っていたのだ。

【へたくそな絵で示せばこんな感じ?】

呆然とした。
途方に暮れた。
わが家まで、あと少しなのに…。
文頭の思い、占いの悪さを思い出した…。

とりあえず、かばんなどを持って、家に置きに行った。
家で、電話帳を使って、JAFを探すが、うまく見つけられない。
そこで、いつもの車屋に電話。
車屋は、「♯」を使った呼び出し方を教えてくれた。
だが、つながらない。
4度目でやっとなんとかつながったが、「しばらくこのままでお待ちください。」の音が繰り返される。
それでも、ようやく話ができるようになり、現状を話したが、
「今日は、新潟県はこんな状況なので何時間も待っています。すみませんが、今日はだめです。」
と断られてしまった。

 不幸中の幸いで、外に出たら、近所の男性Nさんが雪かきをしていた。
「すみません。助けてください。」
と、事情を話し、お願いをした。
 シャベルを持って、現場に向かって駆けつけてくれた。
 そうこうしているうちに、その様子を遠くから見つけてくれたのは、やはり近所のFさん。
 暗くなってきた雪道で、2人は、シャベルで路上・橋上の3つの車輪の前の雪をガツガツと掘ってくれた。
 そして、後ろから車を押してくれた。
すると、奇跡的に車輪は、水道管の上から、橋の縁石を乗り越え、危機を脱出することができた。

なんとうれしいことだろう。
Nさん、Fさんには後光が差して見えた。
この寒いのに、私はオロオロしていたが、この2人は、もくもくと固く凍ったバーン状の氷雪を掘って、助けてくれた。
本当にありがたかった。

「首の皮1枚」のような脱輪と助かったことへの感謝。
この話を聞いた娘が言った。
「天国のじいちゃんとばあちゃんが助けてくれたのかもしれないよ。」


助けてくださった皆様、とにかく、本当に、ありがとう!

明けて、今朝の積雪…

もう寒波は、雪は、こりごりだ…。
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