癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

東京研修ファーストシテージ完了!

2013年01月31日 | 動物医療
6日間に渡る、東京滞在から今日の夜帰ってきました。
鍼灸の専門学校に通い、うさぎ専門獣医師の指導を受け、今日は「動物東洋医学専門病院」で研修しました。

この病院は杉並区の荻窪にあるのですが、遠くは仙台から来る方もいるそうです。
今日はうさぎを連れて、茨木から車で1時間半かけてこられた方もいました。

うさぎの診療は多いそうです。
うさぎはストレスに弱く、定期的に見てあげげている子も多く、また斜頚の子もきていました。
この子は、右方に首が傾いたまま、起立もできないのですが、お灸と鍼、マッサージにより首が一時的ではありますが、正常位置に戻り、飼い主さんも私も驚きました。

また、犬もうさぎもそうですが、施術のあいだはリラックスして保定はほとんどいりません。
治療後は床に気持ちよさそうに伸びのびして、表情も脈も非常にいい状態に変わりました。

鍼灸は素早く目に見えた効果も発揮しますが、じわじわした効果も確実にあり、効果を目の当たりにして東洋医学に可能性を確信しました。
今回の研修でまた新たな技術も教えてもらい、得しましたね。

体力的にもお金的にも大変な東京研修でしたが、まだまだ極めたいです。
今回はファーストステージです。
いろんな病院といろんな診療を学びたいですね。
この約1週間は充実していました。大成功!

明日からまた、札幌の病院で研修します。

所沢の動物病院にて

2013年01月30日 | 動物医療
ウーン、不動の気持ちが大切です。
メンタルでめげない、これが目標です。
無職でいると、何となく不安になりそうです。いや、今は全然そんな気がないのですが、気持ちの持ち方が大切。



今日は、埼玉県所沢市の同級生のS夫妻が運営している病院をおじゃましました。
はやり、いろんな病院を見ておくことが大切です。
最近の動向やら診療スタイル、医療機器設備や在庫の持ち方、会計や明細書の発行方法などが参考になります。
それと、麻酔方法は必ず確認して教えてもらいます。
皆さんちよっとずつ違います。

ここの病院は開業して20年以上で固定客も多く、朝からてんてこ舞いでした。
忙しい・・・、こんなだといいなと思いつつ、診療方法や投薬、薬材の取り扱いなどを見せていただきました。
忙しかったのですが、一瞬空いた時間等で教えてくれました。
ありがとうごあいました!
やっぱり、同級生は便りになります。
今年の春に更に看護師さんを2名雇うそうです。
まだ伸びるのでしょうね。
あやかりたい、というかまだ始まらない自分です。
焦ってませんがね。

明日は、最終日で夕方札幌に帰り、翌日からすぐに研修です。
止まらない、止まれない。

うさぎの診療2

2013年01月29日 | 動物医療
今日は研修が早めに終わったので、せっかくなので「明治神宮」にお参りに行きました。
初めてですが、JR原宿駅からすぐですのでわかりやすい場所です。
こんな都心にこんな場所があるのかという感じです。

入口から正殿までは歩いて結構あります。
私の足で、5分以上かかったでしょう。
ご老人にはきつい。
平日の夕方にもかかわらず、沢山の参拝者がおり、特に外国人がたくさんいました。中国、韓国の方も・・・まあ観光ですか?
ややこしいことは考えず、私は家内安全、幸福祈願しました。
若い人も多く、ちゃんと門をるたびに、一礼しているのには驚きました。今風の若者ですが・・・

今日もうさぎ専門の診療を研修し、特別「爪切り」を自分で保定して行いましたが、結構血だらけに・・・
犬や猫と違いうさぎはそんなに爪切りを深くできませんね。
でも何とか「爪切り」はできそう・・・腕と手の保定だけで。



これが、検査の必須アイテム!
左が耳や口の中を検査する器具で右が目の直像鏡です。

うさぎはちよっとしたことで食べなくなり、その原因をさぐるのは獣医師の検査も重要ですが、飼い主さんへの聞き取りです。
物理的な原因で食べないこともありますが、メンタルなことが要因になっていることも多いそうで、同じフードでもロットが変わっただけでも
食べなくなっていた例もあり、環境や温度、湿度、飼い主さんとの関わりが関係していることもあります。
繊細です、うさぎは!

実践的な診断や治療のノウハウを教えてもらいました。
一部でしょうが、基本中の基本は分った気がします。
少なくとも、保定でうさぎさんを怪我させることはなさそうです。
結構病院での保定が原因で怪我することがあるそうです。
飛び出して、大腿骨を骨折して診療に回された例もあるそうです。

うさぎの診療は独特です。
病院でうさぎを飼いつつ、診療できればいいと考えています。
できれば、再度この病院には期待ですね!
ありがとう、同級生Yくん!
自作の診療と保定のDVDもいただきました。

明日は、また別の同級生の病院に行きます。
埼玉県所沢の方ですが。


うさぎの診療

2013年01月28日 | 動物医療
病院にはこんなステンドガラスもあります。
独特ですが、印象に残ります。

今日は藤沢市にある「うさぎ専門」の獣医さんで研修しました。
うさぎは保定が難しく、診察、診療の上でポイントになります。
大抵の獣医師は「タオル」等を使いうさぎさんを動けなくしますが、今日伺った獣医さんは全くタオル等は使わず、
手と腕だけでうさぎさんを動けなくして「スイスイ」と診療診察します。

うさぎの診療の半数くらいは、数ヶ月に1回の健康診断です。
体重測定、目、耳、被毛、臭腺、口(歯)、お腹等の検査をします。
特に歯と耳、目は入念に検査します。

歯は過長歯や不正咬合が多く、歯科ユニットやニッパのような道具で、麻酔もかけずに処置します。
普通の獣医師は麻酔なしでは極めて困難なのが実態です。
臼歯を切る場合も、口の中にニッパみたいなものを入れて、目視せずに感触だけで切る部分に行きわたり、「パチン」といういい音を立てて切ります。これは神業で真似できません。通常ありえません。

うさぎは涙管がつまることが多く、涙管を洗浄することも多く、今日も午前中だけで、3件ありました。
留置針の外套を涙管に入れて洗浄します。これも簡単に実施しましたが、かなり難易度が高いと思います。
片方の目を1分くらいで洗浄して貫通させます。これも神業です。

神業だらけで驚きです。
うさぎの病気も特徴的で、これは実地に学ぶしかないと思います。
うさぎの診療に関する本も書いた獣医師ですが、その本は残念ながらすでに絶版で、コピーしてもらいました。

企業秘密的診療、治療のノウハウもあり、とても面白かったです。
明日も行きます。

ちなみに、慣れない階段を降りていて、階段を踏み外してこけてメガネが壊れてしまいました。
すぐに見知らぬ人が助けてくれて、メガネ屋さんを教えてくれました。
東京のひとも親切です。本当に助けてくれて嬉しかったです。

メガネは応急処置も簡単でなかったので、格安のとりあえずのメガネを買い、なんとか帰るまでなりそうです。
まあ、壁に激突したので、軽い打撲と擦り傷でラッキーだったと思います。
物事すべてプラス思考で考えます。

東洋医学授業

2013年01月27日 | 東洋医学
昨晩は成田に泊りましたが、今日は安い宿を求めて、五反田近くに馬込という街です。
大田区ですが、新宿にも近くホテルのすぐ横が、都営浅草線で大変便利です。
定宿にしようかと思います。

鍼灸の授業を受けました。
基礎理論もそろそろ終わりで、座学はより実践的な内容になりそうです。
実習ではこのところ、「灸」の作成が多く結構慣れてきました。

学院の生徒も知識と経験がついてきて、質問もより高度になってきたように感じます。
生徒同士の情報交換もあり、大変役立ちます。

4月の開院時には、鍼灸も応用できるよう努力しますし、できると思います。

さて、明日から「ウサギ」の臨床研修です。
神奈川県の藤沢市までいきます。
短い期間ですが「保定」はマスターしたいです。

鍼灸とうさぎの研修

2013年01月26日 | 動物医療
病院には、前任者が写真のようなステンドグラスを設置しています。
これって高いですよね。
来週内装が入りますが、楽しみです。

さて、今は新千歳空港にいます。
これから、鍼灸の授業とその後も東京にとどまり、うさぎの専門医で研修します。
帰りは木曜日の夜です。
兎に角、必死に勉強です。

小さな分院

2013年01月25日 | 動物医療
今日はお世話になっている病院の分院に行きました。
小さな分院で先生一人でやっていますが、開院してまだ1月。
これから、患者さんが増える予感がしますね。

写真は先生に教えてもらった、酵母サッカロミセスです。
子犬が軟便との禀告のウンチから検出されました。
病原性は不明ですが、犬の下痢に関与しているかもしれないとのこと。
顕微鏡で見ると確かに尋常でなくいました。
聞くと予防的に子犬にアップシードとフランジール製剤を与えていたのとこと。
菌交代現象でお腹を壊したのかもしれません。
お腹にいい有用菌まで殺してしまったのかもしれません。
やはり、闇雲に静菌剤でもなんでも与えない方がいいでしょうね。

分院は高度な医療機器はなく、聴診器と顕微鏡くらいですが、診断の基礎が勉強できました。
よかったです。
たまに、分院にもお邪魔しよう!


関節疾患

2013年01月24日 | 動物医療
病院内部の「現状」はこんな感じで、まだまだこれからです。
ようやく、銀行のOKが出たので、内装にもうすぐ着手できそうです。
2月の下旬には看板以外の内装は完成するでしょう。
暖房も照明もリセットです。
このあと、医療機器を3月中旬に搬入したり忙しくなりそうです。

昨日は業者の主催する「関節疾患」に関するセミナーを受講しました。
午後7時半から終了は10時頃で、またしてもヘロヘロです。
開業の先生は受講時間が遅くなるのでこの時間帯になります。
慣れなくては・・・

関節性疾患の診断に関するもので、跛行診断や触診、関節可動領域の測定評価が中心です。
治療に関しては通常骨関節炎ではNSAIDsが定番ですが、鎮痛による「対症療法」です。
これに対して、ポリ硫酸ペントサンナトリウムは「原因療法」を目指すものです。
軟骨細胞に作用して軟骨細胞の産生を促し、滑膜細胞を刺激してヒアルロン酸の産生を促します。
また、炎症メディエータの放出を阻害して炎症を抑えます。
臨床応用例でも効果があるとの評価が多く、私も是非使っていきたいと思います。
難点はやや価格が高いこと。
新しい知識として従来はNSAIDsとの併用は良くないと言われていましたが、併用も可であるとの説明でした。
サプリメント(EPA、コンドロイチン、グルコサミンン)との併用もなをよいようです。

関節疾患は今後も多くなるので大変有意義でした。
もちろん、鍼灸でもアプローチします。

準備は進む

2013年01月23日 | 動物医療
写真が病院の外観です。
内装工事はこれからですが、外観も少し塗装します。
もちろん、看板も付けますが、これは開院の少し前になります。

今は銀行や内装業者、医療機器取り扱い業者さんと打ち合わせ中です。
他にも、カルテ印刷や通信関係、セキュリティー業者との打ち合わせと発注。
残してくれた医療機器のメンテナンス等など山盛りです。

まあ、自分の選んだ道なので忙しいですが苦ではありません。
段々と自分の形にするのは楽しいものです。
「できるのか?」という思う以前に、「出来る」を前提に物事を進めています。
もともと、退路はないのである意味迷いがないですね。

これから、夜7時半からのセミナーに出かけるとします!
勉強は何より大切ですから。