癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

津液と梅

2007年05月30日 | Weblog
週末は久々に、軽い映画でも見てみようかと思ってますが、如何なりますか。
映画は嫌いではないですが、のめり込みほどでもないし。まあ、無趣味な人間です。

カンヌ映画祭で「殯(もがり)の森」がグランプリを受賞しましたが、この殯(もがり)の意味は全く知りませんでした。調べると要は大昔のお通夜のこと。昔はお通夜といっても死亡してからかなりの期間死者を囲った場所に安置して本当に死んだのか確認作業をしたようで、そのことを「もがり」というらしいです。ですので、現在の通夜はその短縮されたものといっていいでしょう。これの一般公開はもう少しあとのようです。先にBSハイビジョンでは放映されたようです。

さて、段々暖かくなると「汗」をかく機会が増えますね。これは生理作用ですが、度を越すと、疲労感を初めとした体調の疲労を起します。
中国漢方では汗のことを「津液(しんえき)」の一種と考えています。津液とは単なる水分でなく、体に有益な成分を含んだ水分を指します。細胞内液、唾液、涙などがそうでしょう。

僕は最近好んで「梅」を接種する。梅は唾液を良く出し、体液をよく満たすと考えられている。また、収れん作用があり汗のかき過ぎを抑える作用がある。
また、梅そのものに抗菌作用や抗アレルギー作用があると言われている。
中国では未熟な梅を蒸したものが好まれているといいます。

暑い日は「梅」を試してみたら如何?でもなんかのど渇きそうか・・・

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静かなる国 「日本」

2007年05月29日 | Weblog
ライラックが盛りです。朝から陽光を浴びて気持ちがいいですね。
今週末は天気がよさそうです。

イヤー、息子の高校サッカー部が高体連の札幌支部予選で、相当格上の私立S高校に勝ってこれで2勝目です(トーナメント)。昨日勝ったのも意外でしたが、今日はもっと意外です。息子も勝つのはいいけど、試験前の授業にでれないなどと言ってますが、まあめったにないこと。あきらかに、格上だったようですが、偶然勝った感じです。相手も相当意外だったらしいです。波に乗るというのは凄いですね。明日も相当の強豪らしいですど。明日こそもうだめだろうと言ってますが、いかに・・・

先日ラジオで中国に行ったある女性ジャーナリストが中国はやかましい、物売りだとかなんとかで始終うるさく落ち着いて取材も旅もできないといってました。
中国では今様々な環境、食物領域で話題になっていて、国も先日もペットフードで話題になったメラミンが飼料には混入していない旨の報告文書が来てましたが、ウーン信用がねぇ・・・
それはともかく中国は活発(騒がしい)ことが嫌だと女性ジャーナリストは言ってましたが、では静かな「日本」はどうなのか。先日の報道でホテルの客で一番好ましい国に上げられていましたがどうなんでしょう。
静かにして、殺人や不正が静かにはびこっているほうがはるかに気持ちが悪いですよね。思えば日本もかつて「エコノミックアニマル」などと世界から揶揄されながらも活発(五月蝿く)活動して今日の繁栄を築いたことを思えば、ある程度うるさいほうが、社会が安定して成長もあるのだろうという気もします。
今の日本は気持ち悪いくらい「静か」です。暴走族もいなくなったし(肯定するわけでないですが)。

やはり体で感情を表現して生きていく方が「ストレス」が少ないのではないでしょうかね?
その点、犬が多少吠えることは気にしない気にしない。彼らも黙っていられないのです。それが正常なのです。
生き物の本能を理解したうえで、しつけも考えなくてはならないと思う今日この頃です。

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女性優位

2007年05月28日 | Weblog
今日は久々にいい天気です。
緑も濃くなり、これからはいい季節です。
今年はどんな夏になるんでしょうかね。昨日はすでに36℃を超えた地域もあったようですが、暑いんでしょうか。長期予報は大体外れるので、平年並みという気がしてます。

今日は帰りの地下鉄がジャージ姿の高校生で一杯でしたが、今日から「高体連」なんですね。家の愚息の高校サッカー部も試合があったようですが、なんと勝ったそうです。ここ数年は公式戦で勝っていなかった聞いていたのですが。明日はどうか?まあ家の子は1年生だから出場でしませんけど。下手だし。

それにしても、昨日の「ウイスキー」じゃなくて「ウオッカ」は凄かったですね。牝馬がダービーを制しました。最後の追い込みはなみいる牡馬も追いつけませんでしたね。しかも、ウオッカの父もダービーを制しているとか。史上初めてでしょうか?わかりませんが。

ところで牝は雌の意味ですが、♀の標記はエジプト文字の手鏡から由来するそうです。今の子に牝馬、牡馬といっても通じないかもしれません。


当NPOボランティアドッグの会のセラピー委員会資料の資料を見ていましたが、登録犬の性別や年齢をみていましたが、
性別の割合はメスが多いかと思ってましたが大体半分ずつでした。
登録犬111頭のうち57頭が♀、54頭が♂です。
平均年齢は♀が5.6歳で♂が5.1歳です。もちろん存命の犬なので平均寿命とは違いますが、何となく♀の方が長生きのような気がします。

最高齢が14歳で♀です。10歳以上の犬は♀で6頭、♂で4頭です。ここでも♀が優位?です。

ここでも女性優位ですか・・・

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定期演奏会

2007年05月27日 | 吹奏楽
今朝も雨。しかし、今日は近所の小学校の運動会でした。犬と公園を散歩しながら、今日も運動会は中止かと思っていましたが、三々五々お父さんたちがシートを持って場所取りに行くではないですか。強行か?
しかし、9時になっても生徒が運動会に行く様子もない。9時過ぎてようやく生徒が行き始めたので開始時間を1時間遅らせたんですね。正解です。10時には薄日が射してきました。このところ週末に天気が悪いパターンが周期的に繰り返されています。まさに、三寒四温です。移動性高気圧と温帯性低気圧が西から東に移動するためらしいです。早くこのパターンから抜けたいものです。

今日は、久しぶりに吹奏楽の定期演奏会に行きました。札幌の東海大学付属第四高等学校の吹奏楽部の定期演奏会がキタラでありました。昼間と夜の公演ですが、僕は夜の方です。開演前からすでに長蛇の列。さすが普門館の常連だけでなく、昨年は一金、つまり金賞でもトップをとった学校です。
しかも、30周年記念で、演奏には多数の音大のOG,OBのみならず札響やN響、読売等のオーケストラ団員も加わりいつもに増してレベルの高い演奏でした。
演奏曲も後半は所謂定期演奏会によくあるメドレーでしたが、前半は吹奏楽を超えた吹奏楽でした。選曲もパイプオルガンを組み込んだボロウスキの「アドレーション」を中原達彦氏に特別に編曲していただいた曲をいれてましたし、「タンホイザー」も聴きどころでした。ちなみに、客席は満席でした。

回を重ねる毎、内容が重厚、高度になってきたようです。
でも僕的には吹奏楽は「こぶし」なんだけどなー。

適性検査員研修

2007年05月26日 | アニマルセラピー
写真が先日言った宗谷のシェルターです。結構大掛かりで、立派なものです。

今日は、適性検査員の研修をしました。セラピー犬の適性を見る試験の一部を会員から募り、育成しようという試みで、今日はその一回目でした。
10数名の会員が応募してきました。
講師の先生(会員)から新しい検査の提案とその趣旨が説明され、議論を重ねました。いろいろな意見がでて大変有意義です。
今回の趣旨は実際のセラピー犬活動に適した検査をつくり、検査する人も実際のセラピー活動を行っている人の視点から検査することを最大の目標にしており、今までにない全く新しいものになりそうです。
犬の攻撃性、社会性、ストレス度等を独自の基準で測るものであり、大変意義深く、かつ犬の特性を考慮した検査が出来上がると思います。

これからあと2回程度議論し、最後には実際に模擬的に試験を実施して秋の検査(10月)には間に合わせる予定です。

ウーンこれからが大変ですが、やりがいもありますね!
今日は疲れたのでこの辺で・・・

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名犬ラッシー

2007年05月25日 | Weblog
稚内から帰ってきました。帰りはJRですがイヤー結構遠いです。特急で5時間半(スーパー宗谷でないので)かかりました。同じ車両に乗り合わせたツアー一行は札幌に着いてそのまま寝台特急北斗星で東京らしいです。大変です。
写真は「宗谷岬」です。今日は風が強く寒かったのでいかにも宗谷岬?という感じでした。猿払からの帰り道で通ったので、せっかくですから立ち寄ってみました。さすがにほとんど人はいませんでした(一人写ってますが)。
この辺の国道を走行しているといたるところに「パーキングシェルター」というトンネルのような駐車スペースがあります。これは、冬のブリザードの非難場所です。宗谷で吹雪くと全く前が見えなくなるそうです。中には、電話のほかトイレも完備されています。厳しい冬ですね。
実際の映画ではもちろんトレーナーがついてそれらしい演技になるよう画像をとってつなげたようですが、あの演出は僕もまだ忘れられないくらい印象に残っています。間違いなく「名犬」でしょう。

JRの中ではウトウトしながら本でも読むしかありません。犬に関する本を読んでましたが、その中に「名犬ラッシー」のことが載ってました。原作は1938年に発表されたエリック・ナイトという人の「家路」という短編小説だそうです。後に映画化もされたようです。
ラッシーはTV上では「雌」だったんですが、実際は本名が「パル」という「雄」だったようです。最初はこのパルを監督は採用しないつもりでしたが、たまたま本命が決まるのが遅れたため、先に製作を進める目的で一時的に川を泳ぐスタント用に出演させたところ川を泳ぎ、その後よたよたと歩き、パタリと倒れこむという迫真の演技をしたそうで、それから「パル」の子孫ばかり7代にわたりラッシーといして出演したそうです。

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今日は宗谷方面です

2007年05月24日 | Weblog
今日は宗谷方面に出張しています。
天気いいです。
こちらは風車が多いですね。写真では小さくて見にくいですが、写してみました。
携帯から投稿です。

今朝テレビで中国のサファリパークの映像がでてましたが、ライオンに生きた餌としてウシがあたえられていました。
それは客が購入して、生きたまま食べられるのを見て楽しむのです。
考えられません。中国を嫌いなわけでないですがこれはチョッと許せない気持ちですね。
なんか最近中国の報道も多いのですが・・・・・

瀉血療法

2007年05月23日 | 動物医療
写真に不気味な陰が写っていますが、ライラックの季節になりましたね。暖かくなりました。しかし、北海道では「リラ冷え」なんて言葉もあるくらい6月に寒い時期もあるんですがね。

ふと、突然ですが「瀉血」という言葉がでてきました。ご存知ですか?中世ヨーロッパでは治療法の一貫として広く行われていました。要は血を体外にだすことです。
体内に溜まった不要物や有害物を、血液と共に外部に排出させる事で、健康を回復できるとかつては考えられていたようです。初期の頃には創傷などによって皮下に溜まった膿を排出させるため、一度癒着した創傷部を切開した事に由来するといわれています。また鬱血によって皮下に溜まった血液を排出させる事で、治癒を促すともいい、床屋さんでも頭痛の治療としてこめかみから出血させてりしていたそうです。モーツァルトの死因にも瀉血のやりすぎが一因としている研究者もいるそうです。

僕も大昔に先輩獣医師の指示で「瀉血」したことがあります。馬の麻痺性ミオグロビン尿症といって、十分な休養後に急に運動することで筋肉に乳酸が増えて、筋肉が損傷する病気です。この場合に瀉血してリンゲルや重曹を補液する治療があるのです。
なんとも、特異な治療で劇的な感じです。

悪いものを出して、きれいなものを入れるという感覚的には分かりやすい治療なので、飼い主さん受けは悪くないようでした。

今でも多血症やC型肝炎に応用されることがあるそうです。
ほんと特異な治療ですよ・・・

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AED

2007年05月22日 | 動物医療
いつの間にか「タンポポ」が一杯になりました。
今日の札幌は25℃くらいあったようです。
急に暖かくなると体がついていけません。

最近、公共の場所に「AED(除細動機)」が置かれるようになりましたし、マラソン大会でも準備される場合もあるようです。昨年の第一回の東京マラソンではこれで3名の方が心肺停止から救われたと報道されていました。
操作も簡単ですし、心房細動などでは電気的に心筋の振るえを電気的ショックで止めることができるのです。何年か前皇族の方がテニス中に倒れてAEDで処置しましたが、すでに8分も経過して助からなかったそうです。大体1分経過するごとに救命率が10%くらい落ちるんだそうです。
最近はかなり設置が進んで、救命される例が増えてきましたね。ちなみに価格は数十万円だそうです。操作も簡単で、除細動が必要かどうかは機械が判断してくれるそうです。講習もあるので一度受けて見たいですね。

犬にはAEDをかけるというのは聞いたことはないですが、心臓マッサージや人工呼吸の方法は知っておいたほうがいいでしょう。今はインターネットでも広く紹介されています。
ちなみに、犬の人工呼吸は頭部と頚部を伸ばし、舌を出して気道を確保してから、胸壁の中央を1,2秒間隔で余り強すぎない程度に押して反動で外気が入るようにするのですが、胸部に損傷がありそうなときはマウスツーマウスならぬマウスツーノーズです。なにせ、犬は口が裂けてますから、鼻から送ったほうがいいですね。

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ストレスと下痢

2007年05月21日 | 動物医療
今日は朝から暖かい日ですね。
我が家の小さな庭にも花が咲いてきました。全くほったらかしなんですが、ちゃんと咲くもんですね。

道新に「警察嘱託犬」が夜コンビニをパトロールしている記事がありました。コンビニ強盗が多いですからね、最近。確かにシェパードが警戒に当たると迫力ありますね。実際は気の小さい犬も多いのですが、見た目怖いからね。
これが継続してパトロールが実施されれば「働く犬」としてコンパニオンアニマル以外の使役犬として地位を確立されるんでしょうね。

今日、家の犬がまた下痢してまして・・・当然ケージも・・・
即、犬も洗われました。
犬はストレスに弱いですね。特に家の犬はそうです。それと急に暑くなったりしたら、突然下痢します。
下痢はなぜ起きるかというと主に小腸の消化を担う絨毛が細菌感染により脱落したり、ストレスなどにより陰窩と呼ばれる絨毛をつくる器官が損傷して胃腸系のホルモン分泌は阻害され、かつナトリウムイオン濃度勾配を維持できなくなり、消化吸収がうまく働くことができず下痢するのです。
ストレスという原因は漠然としているようで、明確な原因です。しかし、その元を探るのは飼い主の仕事ですが意外に難しいものです。

まぁ家の犬は単純ですが。暑さです。夏は大変なんです。今日急に気温が上がり、対応できなかったからだと思います。

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